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納骨袋とは?納骨袋のメリット・素材・作り方・金額などを解説

更新日:2022.05.16

納骨

苔の生えた墓石

記事のポイントを先取り!

  • 納骨袋とは、遺骨を骨壺から出して入れ替えてから納骨するための袋
  • 宗派によって納骨袋が異なる場合がある
  • 白無地のさらしは1000円以下で購入できるが色付きやレースのものは数万円かかる

火葬した遺骨をお墓に収めるときに、遺骨を入れ替える袋を納骨袋といいます。
なぜ納骨袋に遺骨を入れ替えるのでしょうか?
そこで今回の記事では

  • 納骨袋とは何か?
  • 納骨袋の選び方のポイントとは?
  • 納骨袋の相場金額と入手方法とは?

以上を中心に解説していきます。
ぜひ最後までご覧になってください。

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  1. 納骨袋とは
  2. 納骨袋の金額
  3. 納骨袋の選び方
  4. 納骨袋の入手方法
  5. 納骨袋の作り方
  6. 骨壺をくるむ布と納骨袋は別
  7. 骨壺から納骨袋へ移しても土には還らない?
  8. 納骨袋のまとめ
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納骨袋とは

納骨袋とは、火葬した遺骨をお墓に納める際、骨壺から出して入れ替える袋のことです。
一般的には白い木綿のさらしでできた、巾着袋のような形状のものが多いようです。

遺骨の納骨方法は主に以下の3つになります。

  • 骨壷のままお墓に納骨する
  • 骨壷から取り出し納骨袋に入れ替えて納骨する
  • 骨壷から出して土に撒く

どの方法で納骨するかは、地域差や宗派の違いなどさまざまです。
先祖代々のお墓の場合は、親族に確認しておくことをおすすめします。

納骨袋に遺骨を入れるタイミングは、納骨式でお墓に遺骨を収めるときになります。
納骨式の際に、遺族側が納骨袋を用意する必要があるかもしれません。
寺院や霊園で埋葬方法が定められている場合もあるため、事前に納骨方法の確認が必要です。

納骨袋の使い方

納骨袋を使用する地域や、納骨袋の使用が一般的な埋葬方法についてご説明します。

関西では納骨袋のほうが一般的

地域によって納骨袋を使用するかどうかは異なります。
関東地方では納骨袋を使用せず、骨壺のまま埋葬するのが一般的です。

一方で、関西地方では骨壺から遺骨を取り出して納骨袋へ入れ替えることが多いようです。
関西では遺骨を取り出す際に少し取り分けて、分骨するのが一般的です。

遺骨を収蔵する場所をカロートといって、墓石の下に設置されていることがほとんどです。
関西は関東と比較してカロートが小さく作られているようです。
地域別でいうと、北海道でも冬期間に骨壺が割れる恐れがあるため納骨袋の使用が一般的です。

樹木葬でも納骨袋が使用される

樹木葬では、基本的に骨壺から遺骨を取り出して、納骨袋に入れて埋葬します。
樹木葬は自然回帰をコンセプトとした埋葬方法のためです。

樹木葬の埋葬方法には、公園型と里山型があります。
公園型は、霊園などの一画に樹木葬のスペースを作って樹木を植え、遺骨を埋葬します。
里山型は、実際に山林に植えてある樹木をシンボルツリーとして遺骨を埋葬します。

公園型の場合は、遺骨をそのまま納骨袋に入れ替えて納骨するのが一般的です。
里山型の場合は、遺骨を砕いてパウダー状にしてから散骨する場合もあるようです。
樹木葬は一度埋葬してしまうと遺骨を取り出すことは難しくなります。
霊園によっては希望すれば骨壺で埋葬してくれるところもあるようです。

特別な希望がない限りは納骨袋で埋葬されるのが一般的です。

納骨袋のメリット

納骨袋に入れて埋葬するメリットについてお伝えします。

湿気によるカビの発生を防ぐ

納骨袋の一番のメリットは通気性の良さです。
遺骨は保管場所に湿気が溜まると、カビが生えてしまうのをご存知でしょうか。
遺体は800度~1200度の高温で火葬されるため、焼かれた遺骨は乾燥した状態となっています。

乾燥した遺骨を骨壺で保管しておくと、空気中の水分を吸湿します。
遺骨の表面に水分が付着することで、遺骨のカビの原因となります。
手元供養で仏壇に遺骨を保管する方もいますが、骨壺内に水が溜まっていたという例もあります。

長年お墓のカロートに入れたままの骨壺にも、水が溜まっている恐れがあります。
お墓を改装したり墓じまいする際、遺骨の移動時に確認してみましょう。
もしカビが生えているようなら、日光にあてて完全に乾燥させてから新しい収蔵場所に移します。
遺骨の洗浄サービスをしている業者もあるようです。

納骨袋に遺骨を移し替えて埋葬することで、カビが生える心配はなくなります。

納骨するスペースをとらない

納骨袋は、骨壺よりも遺骨がコンパクトにまとまります。
一般的なお墓の収蔵上限は5~8体ほどといわれています。
遺骨は時間が経過すると、かさが減って少なくなるので、少なくなった遺骨を何体かまとめる場合もあるようです。

遺骨をまとめた場合、ご先祖様の遺骨は混ざってしまい、抵抗のある方もいるかもしれません。
納骨袋であれば、個々の遺骨が混ざる心配がありません。
先祖代々のお墓の場合は納骨袋の方が、よりたくさんの遺骨を収蔵できておすすめです。

このほかにも納骨袋で埋葬するメリットがあります。
納骨袋の素材は木綿やシルクなどの天然素材のため、土に還りやすいという点です。
また骨壺の場合、土中で割れてしまう可能性があります。
大切な遺骨が直接土に触れてしまうことに、抵抗のある方にも納骨袋はおすすめです。

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納骨袋の金額

木綿の白無地の納骨袋であれば、1,000円程度で購入できるようです。
木綿のさらしが一般的ですが、シルクや麻・ガーゼなどの素材で作られた納骨袋もあります。
また、木綿の納骨袋に花の刺繍が施されたものもあり、刺繍付きの納骨袋は4,000円程度で購入できるようです。
レース付きの納骨袋もありますが、こちらは2万円以上と高額になります。

宗派によっては般若心経などの文字が書かれたタイプもあります。
文字が書かれたタイプは1,500~2,000円程度で購入できるようです。

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納骨袋の選び方

基本的には納骨袋に色や形の制限はないようですが、宗派によって異なる場合があります。

浄土宗と浄土真宗では、南無阿弥陀仏と袋に書かれたタイプを使用します。
天台宗と真言宗、禅宗(臨斎宗・曹洞宗)では、般若心経の書かれたタイプを使用します。
白無地の袋はどんな宗派でもOKのようです。

また、骨壺から遺骨を袋に移し替える際、袋の口が広いほど移しやすく作業が捗ります。
袋の口の大きさも確認しておきましょう。

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納骨袋の入手方法

納骨袋は仏具店や石材店、インターネット通販でも入手できます。

仏具店

住んでいる地域の仏具店で納骨袋を販売しています。
一般的な白い木綿の袋を売っていることが多いようです。
ネット販売と違って実物を確かめられ、店員さんに話を聞くこともできます。

石材店

納骨の際、カロートの蓋を開ける作業を石材店へ依頼するのが一般的です。
納骨式の日程が決まって石材店へ連絡したとき、納骨袋について尋ねてみましょう。
納骨式当日に持参してもらえれば手間が省けます。

インターネット通販

実際に手に取ることはできませんが、色付きやサイズ違いなどたくさんの種類から選択できます。
価格も比較検討できるため、仕事が多忙で買いに行く時間がない方におすすめです。

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納骨袋の作り方

納骨袋は手作りもできます。
納骨まで時間があるようなら故人を想い、手作りするのもいいでしょう。
作り方をご説明します。

用意するもの

  • さらし(ホームセンターや手芸店などで販売しています)
  • 糸・針
  • 定規かメジャー

作り方

  • さらしを横幅34cm、縦150cmくらいの長さにカットする
  • 中表(袋の表になる面を内側にすること)で2つ折りにする

折り返しの部分が袋の底になります。

  • さらしのサイド1辺を縫う

このとき、布の端から5mmくらい内側を縫うようにします。

  • 口の部分を三つ折りにして縫い、紐を通す部分を作る

紐は通さない宗派もあるようなので確認してください。

  • サイドのもう1辺を縫う

このとき先端部分を20cmほど縫わずに開けておきます。
袋の口が広くなり、骨壺から遺骨を移すときに入れやすくなります。

  • 紐もさらしで作り、通して完成

紐の幅は6センチくらいにして、長さは袋の横幅よりも長めに作ります。
袋と同じように中表にして縫い、通し紐を作ります。

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骨壺をくるむ布と納骨袋は別

納骨袋と間違えやすいものに、骨壺を包む布があります。
よく目にするのが骨壺を包んでいる、白い布です。
骨壺を包む布は化学繊維のため、土に還りません。

誤って骨壺を包む布に遺骨を包んで埋葬してしまうと、化学繊維の糸と遺骨が絡まってもつれてしまいます。
本来なら土に還る遺骨の妨げとなってしまうため、注意しましょう。

納骨袋は木綿やシルクなどの自然素材で作られたもので、土に還ることを前提として作られた袋です。

ネットで納骨袋を探していると、骨壺にかける布が一緒に表示されます。
用途が全く異なりますので間違えて購入しないよう気を付けます。

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骨壺から納骨袋へ移しても土には還らない?

骨壺から納骨袋に移して、本当に土に還るのでしょうか?

火葬された遺骨は土には還りにくい

焼骨した骨は、土に還るのに数百年かかるといわれていますが、ほぼ土に還らないと言っても過言ではありません。

遺体は、ダイオキシンなど有害物質が発生しないよう、800度から1200度ほどの高温で火葬されます。
高温で焼かれた骨は、表面がセラミック状になります。
主成分はリン酸カルシウムという成分ですが、土に還りづらい性質を持っているようです。

リン酸カルシウムは酸性の水に少しずつ溶ける性質を持っているため、土壌が酸性の場合は土に還りやすくなります。
還りやすいといっても、本当に土に還るには数百年という年月が必要です。

昔の日本では、土葬の埋葬方法が主流でした。
土葬でも、もちろん骨の主成分はリン酸カルシウムなのですが、焼骨したものと硬度が違うようです。
微生物に分解されて、内側がスカスカになるのが土葬の骨です。
焼骨されたものと比較するとだいぶ早く、数十年~100年ほどで土に還るようです。

焼骨した骨も粉骨してパウダー状にすると、通常の遺骨よりも土に分解されやすいようです。

実際は土に還っていなくとも土に還るとみなす

ほとんど土には還らない遺骨ですが、日本では「土に還る」「自然回帰」とよく言います。
実際は土に還っていないとしても、「土に還るとみなす」というのが一般的です。
土に還る状態にしてあることが故人への供養の気持ちに繋がります。

関西では納骨袋に入れるのが一般的ですが、その他の地域では骨壺のまま納めるのが一般的です。
納骨袋のまま、お墓に入れても土に還らないのであれば、骨壺のまま納骨するのも合理的かもしれません。

ちなみに骨壺の中の遺骨も、少しずつ溶けて少なくなっていきます。
骨壺の中を確認した際に、白く濁った液体や塊があるのは骨が溶けている証拠です。
しかし水が溜まりすぎると遺骨にカビが生えてしまうため、定期的な清掃をおすすめします。
遠方などでなかなか来られない場合は、骨壺に排水する穴の付いたタイプに変える手段もあります。

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納骨袋のまとめ

芝生の上にサンダルが置いてある

ここまで、納骨袋の情報を中心にお伝えしました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りになります。

  • 納骨袋とは、遺骨を骨壺から出して入れ替えてから納骨するための袋
  • 宗派によって納骨袋が異なる場合がある
  • 白無地のさらしは1000円以下で購入できるが色付きやレースのものは数万円かかる

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(やまぐち)

山口 隆司(やまぐち たかし)

一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター

経歴

業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。

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