法事法要
七回忌のお布施の相場はいくら?お布施の包み方・渡し方を説明
更新日:2022.04.23 公開日:2022.04.01

記事のポイントを先取り!
- お布施の相場は1万〜5万円
- お布施の入れ方や渡し方には注意する
- お布施は直接手渡しはしない
- お布施は挨拶と一緒に渡す
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七回忌お布施について
法要をする際は、僧侶に対する感謝とともにお布施を包むのが一般的です。
もちろん七回忌の法要でもお布施を用意しますが、七回忌でのお布施はいくら包むべきなのでしょうか。
そこでこの記事では、七回忌のお布施について詳しく説明していきます。
この機会に、お布施の包み方やマナーについても覚えておきましょう。
お布施を渡す際の挨拶やその文例についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
七回忌とは
七回忌とは、故人が亡くなってから数年おきに行われる年忌法要のなかで、命日から6年後に行われる法要のことです。
年忌法要を行う年はよく勘違いされますが、命日を1年目と考える「数え」での7年目に行われる法要なので、間違わないように覚えておくと良いでしょう。
年忌法要の目的は、故人が確実に極楽浄土へといけるように手助けするための追善供養(ついぜんくよう)であり、故人にとってはとても大切な法要となります。
法要のなかで、とくに重要視されるのは三回忌と三十三回忌ですが、七回忌には「三回忌後の休息」という意味合いもあります。
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七回忌のお布施の相場
七回忌に限った話ではありませんが、法要で僧侶を呼ぶ場合は必ずお布施が必要になります。
お布施は、僧侶へ感謝を込めて渡すお金であり、僧侶やお寺から請求されるようなことはありません。
また本来、お布施は「金品を施す」意味合いのある財施という修行であり、自身のために用意するお金なのです。
法要では場面によってお布施以外のお金も必要になりますので、お布施の相場や他に必要なお金についても説明していきます。
七回忌のお布施の相場
七回忌で僧侶へ渡すお布施の相場は、1万〜5万円とされています。
幅が広く感じるかもしれませんが、お布施には明確な費用相場というものがありません。
宗派やお寺によって金額は変わりますし、僧侶から要求されるものでもないため、支払う人の気持ち次第というのが本来のお布施で渡す金額です。
上記の相場はあくまで一般的に用意される金額というだけですので、参考程度に考えてください。
お布施以外の費用
七回忌では、僧侶を自宅に呼んだり法要後に会食したりするのが一般的です。
そういった法要と直接関係ない部分でも、僧侶に渡す必要のあるお金が発生しますので注意しなければいけません。
また、僧侶がなにを目的として渡されたお金かわからなくなってしまうので、それぞれ別の封筒に包んで渡すようにしてください。
以下より、お布施以外に必要となる、御車代や御膳料について紹介します。
御車代
御車代とは、僧侶を自宅や葬儀会場に呼んで法要を行う場合に車や交通機関などの交通費として僧侶に渡す金銭のことです。
御車代の費用相場は5,000円〜1万円となります。
自身の気持ちや、僧侶が要したであろう労力を考えて包むようにしましょう。
また、お寺などに直接出向いて法要を行ったなど、僧侶が移動する必要がなかった場合には必要ありません。
御膳料
御膳料とは、僧侶が法要後の会食に参加しなかったときに、僧侶に渡す金銭のことです。
法要のあとに会食を行わない場合、あるいは会食の予定は組んでいたが僧侶が参加しなかった場合は、御膳料を必要とします。
御膳料の費用相場は5,000〜1万円とされており、会食や法要の規模で包む金額を考えると良いでしょう。
法要後の会食に僧侶が参加した場合には、御膳料を用意する必要はありません。
わからない場合は直接聞く
相場はお伝えしましたが、実際のお布施というのはお寺や地域によって変わるものです。
どうしてもちゃんとした金額をお渡ししたいと思った場合は、直接僧侶へ確認をとっても問題ありません。
ただし、直接いくら包めばいいか尋ねたとしても、気分を害してしまったり「お気持ちで結構です」などの曖昧な返事が返ってくることも多いようです。
直接尋ねる場合は、ほかの方がいくら包んでいたかを聞くか、初めてでまったくわからないと困っていることが伝わるようにしましょう。
よほど都合が悪かったり気分を害していない限りは、明確な答えをいただけると思います。
七回忌のお布施の包み方とマナー
前述した通り、お布施は財施という修行の一環です。
お布施を何も考えず包むことにならないよう、マナーや注意点について説明します。
奉書紙か白無地の封筒に包む
お布施の包み方は、半紙でお金を包んでその上から奉書紙(ほうしょがみ)で包む方法と、白無地の封筒に包む方法があります。
正式なものは奉書紙で包む方法であり、こちらの場合は慶事(けいじ)でも使われる上包みという手順で包みます。
奉書紙で包むのは丁寧な方法であり、可能であれば奉書紙で包むと良いでしょう。
しかし、昨今では一般的に白無地の封筒に包む方が主流となっています。
単純に奉書紙の包み方を知らない方が多いことと、手軽に準備できることが主な理由です。
白無地の封筒を使う場合は、郵便番号のないものを選び、内袋のついたような二重になっている封筒は避けましょう。
弔事において、偶数は割り切れるから故人との縁も切れてしまうという考えがあるため、マナー違反となってしまいます。
表書きの書き方
表書きは封筒の表に書かれる内容のことで、下半分に遺族の情報などを記載します。
初めて関わる僧侶だった場合は自身のフルネームと住所を、何度も関わっている僧侶の場合は〇〇家と誰のお布施かわかるように記入します。
表か裏の端に入れた金額を大字(旧字体)で「金参萬圓(3万円)」などと書くこともあります。
金額については、地域によって書くかどうか、どこに書くかなども変わってくるため、わからない場合は親戚やお寺などに確認すると良いでしょう。
表書きの上半分にはお布施であることがわかる言葉を書きますが、宗教ごとで文字が異なるため、代表的な3つの宗教の場合について紹介します。
仏教
仏教で封筒にお布施のことを書く場合は「御布施」や「御礼」などと書きます。
「読経料」や「御回向料」とすることもあるようですが、一般的には上記のふたつが使われることが多いです。
神道
仏教でいうところのお布施を神道で渡す場合、その封筒の表書きには「御祭祀料」や「御礼」などと書きます。
「御神饌料」や「御榊料」とすることもあるようですが、上記のふたつが多く使われています。
キリスト教
キリスト教で渡す場合は、封筒に「献金」や「御礼」と書きます。
宗教がわからないということはあまりないかと思いますが、もし何を書けばいいか迷った場合は「御礼」と書いておけば間違いとはならないでしょう。
濃い墨のペンを使用する
葬儀の香典などでは、悲しみによる涙で墨が薄くなったという意味を込めて薄墨を使います。
しかし、お布施に関しては僧侶への感謝のお金のため、誠意を込めて濃墨で書くことがマナーです。
お布施に限らず、故人の死後時間が経っている葬儀以外での香典も、基本的には濃墨で書くことがマナーとなっています。
お札の向き
封筒にお札を入れる際には、その向きにも注意が必要です。
丁寧にお金を用意したことがわかるよう、お札の肖像画が封筒の取り出し口側に来るように入れてください。
複数枚入れるときはすべての向きを揃えるのがマナーです。
また、封筒ではなく奉書紙で用意した場合は、肖像画を上に向けて半紙に包み奉書紙でさらに包みます。
包みを開いたときに、肖像画が見えるようにするのがマナーとなっているのです。
新札を用意する
葬儀などでは、新札はマナー違反であり旧札を用意する必要があるとされます。
これは故人の死を予測していたと思われないために、急な訃報のため準備ができなかったことを意味することに由来したものです。
葬儀以降の法要しかり、お布施においてもその理由は通用しないため、礼儀を守って新札を用意するようにしましょう。
事前にわかっている公的な儀式では、新札を用意することがマナーです。
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七回忌でのお布施の渡し方
事前にお布施を用意したのはいいものの、いつ渡せばいいかわからないという方もいるでしょう。
七回忌で法要を行った際、どのようなタイミングで渡せばいいのか、またその渡し方のマナーについても紹介します。
お布施を渡すタイミング
お布施を渡すタイミングですが、どこで法要を行ったかによって多少変わります。
お寺などで法要を行った場合は、本堂にてお布施を渡す機会をいただけるので、その際に渡すと良いでしょう。
ただし、法要前に時間が取れないこともあると思いますので、法要後の僧侶への挨拶の際、お礼の言葉とともに渡すようにしてください。
自宅で法要を行う際は、最初の挨拶の際に渡しても問題ありません。
しかし、先に渡して荷物を増やすよりは、法要後にお礼の挨拶を兼ねて渡しましょう。
法要の間などは僧侶もなにかと忙しいと思いますので、法要の前後で渡すのがマナーとなります。
いずれにせよ、お布施はこちらから自主的に渡すものになりますので、渡すのを忘れないようにしてください。
お布施の渡し方
お布施を渡すタイミングは基本的に法要の前後になりますが、その際に注意する点があります。
一番注意しなくてはいけないのは、直接的に自身の手から渡すことを避けることです。
一般的に、切手盆(長方形のお盆)にお布施の入った封筒や奉書紙を乗せ、差し出すように渡します。
この際、封筒などの向きは僧侶が読める向きで渡すようにしましょう。
袱紗(ふくさ)の上に置いて渡す
袱紗とは、絹などを材料とした長方形の風呂敷です。
サイズは普通の風呂敷より少し小さめで、最近では封筒の形になっているものもあります。
切手盆があれば切手盆に乗せて渡すのが良いとされていますが、切手盆などがない場合は袱紗の上に封筒を乗せて差し出します。
お寺などで法要した際は、封筒が袱紗の中に入っていると思いますが、渡すときは袱紗から封筒を取り出して、袱紗を土台にするように封筒を乗せて渡しましょう。
七回忌の流れ

実際に七回忌を行うこととなった際、その流れを知らなくては戸惑ってしまいます。
とくに施主をやる場合などは知っておかないと法要が滞ってしまいますので、しっかりと覚えておく必要があります。
七回忌の流れについて、簡単に説明します。
①施主の挨拶
僧侶の入場を確認すると、施主の挨拶によって法要が始まります。
最初の挨拶では、誰の七回忌なのかと参列者や僧侶への感謝の言葉を述べるようにしましょう。
②読経と焼香
施主の挨拶を終え七回忌が始まると、次は僧侶の読経になります。
僧侶の読経の間は、施主も参列者も着座して読経を聞きながら、故人を弔うようにしてください。
読経を聞いていると、いずれ僧侶の指示が入り焼香となります。
僧侶の指示に従い施主から焼香を上げ、続いて故人と関係の深い人から焼香を上げてください。
③法話
読経を終えると、僧侶による法話となります。
法話では参列者や施主が行うことはありませんので、僧侶の説法をしっかりと聞くようにしましょう。
④施主の挨拶
法話を聞き、すべての儀式を終えると僧侶が退場します。
僧侶が退場したあとは施主の挨拶によって法要を締めます。
最後の挨拶では、法要を終えることと感謝の言葉を述べ、その際に会食の予定があれば会食の案内をしてください。
⑤会食
法要を終えたあとは、会食の予定があれば会食となります。
そのまま会食となる場合は、仏壇にお供えものをして精進料理などを食べる流れとなっています。
会食に参加されない参列者もいるので、その場合は先にお見送りしましょう。
事前にわかっていれば、会食の代わりとなる弁当などを用意していると思いますので、渡すようにしてください。
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七回忌にお布施を渡す際の挨拶と文例
七回忌においてお布施を渡す際、無言で渡す行為は当然無礼となります。
かといって、ただ「お布施を用意したので受け取ってください」と付け加えればいいというわけでもありません。
お布施を渡す際には、ある程度のマナーというものがありますので、詳しく説明していきます。
挨拶のポイント
お布施での挨拶では、僧侶への感謝の気持ちを伝えることを忘れてはいけません。
また、お布施に関しては金額などに触れることはタブーともされていますので、いくら入れたなどの話題は必ず避けてください。
お布施の際に限るわけではありませんが、弔事においては忌み言葉や重ね言葉はマナー違反となるので、これらも使わないようにしましょう。
忌み言葉は、直接死を連想するような言葉で「死」や「生前」などや、不幸が続くことを連想させる「引き続き」や「再び」などが当てはまります。
重ね言葉は繰り返し言葉のことで「重ね重ね」や「度々」などが該当する言葉です。
挨拶の際は忌み言葉や金額についての話題を避け、感謝の気持ちを込めて挨拶するようにしましょう。
文例
お布施を渡す際の挨拶は、法要前と後で少し異なります。
基本的には上記の注意点に加え、当日の法要のお願いや読経への感謝などを述べ、お布施を渡す形となるのがマナーです。
それぞれで有効となる文例を簡単に紹介します。
いずれにせよ、僧侶への感謝の気持ちを忘れないように挨拶してください。
法要前の挨拶
この度はご足労いただきありがとうございます。法要のほうもどうぞ、よろしくお願いいたします。
こちらがお布施となりますのでお納めください。
法要後の挨拶
本日は誠にありがとうございました。
〇〇(故人の名前)も喜んでいることと思います。
お布施を用意しましたのでお納めください。
よくある質問
Q:七回忌のお布施はいくら?
A:七回忌のお布施の相場は1~5万円ですが、故人との関係柄によって異なります。
Q:七回忌はいつ?
A:七回忌は故人の死後6年後に行います。
Q:七回忌のお布施の袋は?
A:奉書紙が丁寧ですが、用意できなければ、郵便番号欄がない白無地の一重の封筒を使います。
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七回忌お布施のまとめ

ここまで七回忌のお布施についての情報を中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 七回忌は故人の死後6年後の年忌法要
- お布施の相場は1万〜5万円とされている
- お布施を渡す際は直接手渡しはしない
- お布施を渡す際の挨拶では僧侶への謝意を込める
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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