法事法要
葬儀でのお布施の正しい書き方とは?金額や封筒への書き方を解説
更新日:2022.11.08 公開日:2021.06.23
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お布施とは、葬儀や法要の際に僧侶に渡す金銭のことを指しますが、お布施を包む封筒の正しい書き方をご存知でしょうか。
急な葬儀でも困らないように、今回は葬儀のお布施の書き方などに関して以下の内容でご紹介します。
- お布施について
- お布施の書き方、包み方、渡し方
- お布施の相場
香典との違いについても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
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お布施とは
お布施とは僧侶を通してご本尊に捧げ、供える金銭です。
寺院への寄付金となっており、寺院を経済的にサポートできる形になります。
僧侶へ渡すことが多いので僧侶に捧げるイメージが大きいかもしれませんが、ご本尊へ捧げるというのが正しい認識です。
宗教によってもお布施の意味合いは大きく変わってきます。例えば、仏教ではお布施は施しをあたえるという意味合いがあり、仏道修行の一環となります。
葬儀におけるお布施の書き方
ここからは、お布施の書き方について解説していきます。
マナー違反とならないように正しい書き方を覚えましょう。
お布施の表書き(外袋)の書き方
お布施袋には表面と中袋や裏面など、それぞれで正しい書き方があります。
表面は渡す際に見える部分なので、表書きを正しく書けていないと、あまり良くない印象を初めにを与えてしまうかもしれません。
上段の書き方
封筒の表の上段に表書きを記入します。
表書きは一般的に「御布施」や「御礼」などを使用します。
黒墨を使用して濃くはっきりと書きましょう。
毛筆が望ましいですが、ない場合は筆ペンで書いても問題ありません。
表書きは宗教や宗派ごとによって使い分けます。
仏式の場合
仏式の場合、お布施の表書きは「お布施」か「御布施」が一般的です。
「読経料 」「御回向料」と記載することもあります。
奉書紙や白い無地の封筒で包み、これらの上半分、中央に表書きを記載します。
中袋があるかないかで違いはありません
また、水引がついたものの場合も書き方は変わりません。
神道の場合
神道の場合、お布施の表書きは「御礼」または「御祭祀料」と記載します。
「御神饌料」「御榊料」と記載することもあります。
祭祀料とは「祭祀いただいたお礼に代えて」という意味合いがあり、神道での儀式で用いられます。
仏式のお布施に相当し、神官に感謝の気持ちを表すために謝礼として支払います。
お布施を包む時に使用する袋は、仏式と同様、奉書紙や白い無地の封筒を使用し、上半分、中央に表書きを記載します。
ただし、蓮の花が印刷されたものは、仏式で使用されるものなので、神道では使ってはいけません。
浄土真宗の場合
浄土真宗の場合、お布施の表書きは「お布施」または「御布施」と記載します。
浄土真宗のお布施は他の仏式とは異なり、阿弥陀如来に念仏の教えを説いてもらったお礼としてお布施を渡します。
寺や僧侶に対して渡すものではないため、「読経料 」や「御回向料」とは書かないので注意が必要です。
その他は、仏式と変わりありません。
奉書紙や白い無地の封筒を使用し、上半分、中央に表書きを記載します。
お布施を捧げる意味合いが仏式とは異なるという点だけ頭に入れておきましょう。
キリスト教の場合
キリスト教の場合、「献金」がお布施に相当します。
教会によっては
- 教会に対する献金
- 神父、牧師に対する献金
- 奏楽者に対する献金
のようにそれぞれに献金が必要な場合があります。
事前に教会へ確認して準備しておきましょう。
献金を包むのは白い封筒が基本です。
十字架が印刷されたキリスト教用のものもあります。
仏式でよく使われる蓮の花が印刷されたものは使用してはいけません。
表書きは、教会へ渡すものには「献金」や「御礼」と記載します。
プロテスタントの場合は「御花料」「昇天記念献金」と記載するため確認の必要があります。
神父や牧師へ渡すものには、「御礼」と記載しましょう。
書き方に迷った時は教会に確認するようにして下さい。
下段の書き方
表書きの下段には自分の名前を記入します。
お布施を管理する時は名前で区別するのでしっかりと書き方を覚えましょう。
名前は表書きの下にスペースを空け、フルネームでの記入するのが一般的です。
また「〇〇家」などと姓のみで書くこともあります。
基本的には喪主の名前を書きます。
お布施は名前で区別するので濃墨でわかりやすくはっかりと書きます。
連名で名前を書く場合は原則3名まで表面に書きます。
4名以上になる場合は「代表者の名前+外一同」と表に書き、他の方は別紙に名前を記入して封筒と一緒に入れます。
代表者は年長の方や、立場上で上の方を記入することが多いです。
また夫婦で渡す場合などは中央に夫の名前を書き、その左に妻の名前のみを記入します。
中袋の書き方
中袋の表面には中央に金額を記入します。
金額は旧字体で縦書きに書くことがマナーです。
また金額の前には「金」を付け、円は「圓」と記入します。
5千円の場合は「金伍仟圓」、1万円の場合は「金壱萬圓」といった書き方です。
金額の最後に「也」を付ける場合もありますが、付けなくても問題ありません。
裏面には住所と氏名を記入します。
名前は外袋にも記入しましたが、中袋で管理をする場合があるので中袋にも書くと安心です。
左側に住所を書き、そのさらに左に名前を続けて書きます。
この時、電話番号を書く場合もあります。
裏書きの書き方
中袋がない場合は外袋の裏面に記載します。
外袋の裏面に記載する内容は金額・住所・氏名の3つです。
金額は中袋と同様に旧字体で右上に書き、左下に名前と住所を記入します。
中袋がない封筒を使用する場合は、白の一重の封筒を使いましょう。
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お布施の包み方
お布施はそのまま持参せず、包むことがマナーになっています。
では、お布施は何で包むのが相応しいのでしょうか。紙や封筒での包み方を紹介します。
奉書紙での包み方
奉書紙(ほうしょし)とは和紙の種類の1つで、直接はお布施を包みません。
半紙でお札を包んだ上に奉書紙で上包みをします。
この際、半紙が中袋、奉書紙が外袋となります。奉書紙には表と裏があり、ザラザラとした凹凸のある側が裏面なので、この裏面が内側になるように包みます。
白い封筒での包み方
お布施に使う封筒は一重で白色で無地のものを選びましょう。
封筒を用いる場合は中袋は使用せず、封筒の裏側に住所と氏名を記載します。
強度対策から2重構造のものがありますが、不幸が重なるという意味を含んでしまうので使わないのが無難です。
印字されている封筒の包み方
封筒の中には、「お布施」や「御布施」と最初から印字されて売られているものもあります。
印字された封筒をそのまま使用しても問題ありません。
印字済みの封筒には白い封筒に
- 表書きのみを印刷したもの
- 表書きと水引を印刷したもの
がありますが、どちらを選んでも構いません。
包み方は白封筒の時と同じ要領で包みます。
印字されている封筒の場合も、二重構造の封筒は不幸が重なるとされているため避けるようにしましょう。
お布施を包む際の注意点
お布施を包む際には注意点がいくつかあります。
知らずに包むとマナー違反になるので、気をつけましょう。
お札を入れる向きは?
お布施を包む際にはお札の向きに気を付けましょう。
封筒の表から見てお札の肖像が上面になるようにします。
肖像は封筒の入口側に来るようにしましょう。
また、お札は新札を包みます。
基本的に水引きは使わない
お布施は基本的に水引を使用しないことがほとんどです。
水引きは故人を供養する意味合いがあるので、感謝を表すお布施には使用しません。
しかし地域や宗教・宗派によっては水引きが必要になる場合があるので、事前に確認しましょう。
お布施とお車代・御膳料は別
僧侶にお寺以外の場所へ送迎なしで来ていただいた場合には「お車代」、葬儀後の会食に僧侶が参加しない場合には「御膳料(おぜんりょう)」をお渡しします。
御膳料やお車代は、お布施と別々の封筒に入れるのが一般的です。
御膳料とお車代、それぞれ別の封筒に入れるとより良いでしょう。
入れる袋は郵便番号欄のない白無地の封筒を選びます。
封筒の表書きには中央上部に「御膳料」「お車代」とそれぞれ書きます。
お渡しする際には上から、お布施、御膳料、お車代の順番になるように重ねておきましょう。
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葬儀でのお布施の渡し方
葬儀ではお布施を渡す時もマナーが存在します。以下から、お布施を渡すタイミングやマナーを紹介します。
お布施を渡すタイミング
お布施を渡すのは葬儀や法要の始まる前が良いとされています。
始まる前に渡すタイミングがない場合は、法要後の会食などが終わった後に渡します。
お布施を直接手で渡すのはNG
お布施を直接手で渡すのはマナー違反とされています。
お布施を包む袱紗(ふくさ)の上に乗せて渡すのが一般的な渡し方となります。
袱紗がない場合は黒の切手盆に乗せて渡すことがマナーとなっています。
葬儀でのお布施の相場は?
葬儀でのお布施の相場はどれくらいなのでしょうか。
金額によってはマナー違反となることもあるので、しっかりと覚えておきましょう。
葬儀でのお布施の相場は10万~40万円程度です。
戒名料や読経料が含まれており、宗教や宗派によっても相場は異なります。
また、地域によってもお布施の相場に差があります。
北海道や東北では約30万円、関東地方では約38万円、中部地方では約30万円です。
近畿では約30万円、中部地方は約22万円、四国は約25万円、九州や沖縄地方は約30万円となっています。
地域によってかなり差がありますが、お布施とは、僧侶や寺院への感謝を表すものなので、必ずしも相場とされている金額を渡さなければいけないわけではありません。
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お布施と香典の書き方は何が違う?
お布施の書き方やお札の包み方をみてきましたが、葬儀の際に金銭を包む香典とは何が違うのでしょうか。ここからはお布施と香典の違いを説明します。
使用する袋が違う
基本的に、お布施では水引きのあるものを使用しないのに対し、香典は黒と白の水引きのある不祝儀袋を使用します。
使用する墨が違う
香典はお悔やみの気持ちから、涙で薄くなったとの意味合いのある薄墨を使用します。
しかし、お布施はお悔やみの気持ちではなく感謝の気持ちですので、濃墨を使用します。
よくある質問
Q:お布施はいつ渡せばいい?
A:法要の前の挨拶のとき渡しやすいです。
Q:封筒の裏には何を書く?
A:封筒に中袋がない場合に、氏名・住所・金額を書きます。
Q:お布施の相場は?
A:10万円から40万円で、地域によって異なります。
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葬儀のお布施の書き方についてまとめ
いかがでしたでしょうか?
ここまでお布施の書き方の情報や詳しいマナーについて紹介しました。
まとめは以下の通りです。
- お布施とはご本尊への感謝の気持ちを表す
- 外袋に「御布施」や「お布施」、中袋に金額と住所、氏名を書く
- お布施は袱紗や切手盆に乗せて渡す
- お布施の相場は10万~40万円程度
お布施は僧侶やご本尊への感謝を表すものなので、正しいマナーを覚え、気持ちよくお渡しできるようにしましょう。
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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監修者
唐沢 淳(からさわ じゅん)
経歴
業界経歴10年以上。大手プロバイダーで終活事業に携わる。葬儀の現場でお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから大人数の葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとにも数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、ユーザー目線でのサービス構築を目指す。
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