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人が亡くなり、ご逝去場所から自宅や安置施設へ故人を搬送する際には、寝台車の手配が必要になります。病院などで亡くなった場合、病室や霊安室に安置できる時間は限られており、迅速な退院が求められるため、寝台車の手配方法を理解しておきましょう。
この記事では、寝台車の手配方法を中心に、利用料金や遠方からご遺体を搬送する際の注意点をご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。
さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。
病院などで亡くなると、亡くなった場所から安置場所への搬送が必要になります。生前に葬儀社が決まっている場合は、連絡するとご遺体を搬送する寝台車を手配してもらえます。しかし、葬儀社を決めていない場合は、亡くなった病院から葬儀社を紹介してもらうか、自分で葬儀社を探すなどして寝台車を手配します。
病院では霊安室の数が限られており、
すぐにご遺体の搬送が必要になった場合は「みんなが選んだお葬式の電話相談」にご連絡ください。(24時間365日受付)厳選な審査を経た優良な葬儀社を紹介できるため、大切な家族のご遺体の搬送を安心して任せることができます。
寝台車は、
寝台車や霊柩車のように、ご遺体を搬送する行為は霊柩運送事業と呼ばれ「貨物自動車運送事業法」に基づいています。国土交通大臣から許可を受けて行うライセンス事業のため、緑ナンバーを取得している車のみがご遺体の搬送を事業として行えます。そのため、白ナンバーの自家用車での霊柩運送事業は法律違反にあたるため行えません。
また、寝台車の大半はワンボックスやステーションワゴンといった車両を用いている一方で、霊柩車は車両に輿(こし)というお宮の付いた宮型霊柩車が昔は主流でした。しかし、近年では宮型霊柩車は減り、寝台車同様にワンボックスやステーションワゴン、セダンなどの車種が増えています。
宮型霊柩車が減った背景には、お宮部分を製作する宮大工の減少や維持費の高さなどの影響が考えられます。さらに、宮型霊柩車は仏式や神式の葬儀で使用するため、宗教が多様化している近年では宗教色の少ない霊柩車が好まれる傾向にあります。
以下の表に車両ごとの使用用途と乗車人数の目安を簡単にまとめました。車両の手配をする際にご参考ください。
車両名 | 使用用途 | 乗車人数の目安 |
---|---|---|
寝台車 | 病院などから患者や故人を目的地へ搬送 | 基本的には2人乗り、車種によっては2人以上も可能 |
霊柩車 | 納棺したご遺体を葬儀式場から火葬場に向けて出棺 | 宮型霊柩車:1名ほど リムジン型:1名~4名ほど バン型:1名~4名ほど バス型:15名~40名ほど |
ハイヤー | 火葬場に向かう遺族(位牌・遺影・骨壺を持つ人)や宗教者などが乗車 | 基本的には4人乗り、大型のハイヤーであれば9名乗車可能 |
マイクロバス | 駅から葬儀式場への送迎や葬儀式場から火葬場への送迎 | 20名前後の乗車が可能 |
タクシー | 葬儀式場への来場や火葬場への移動に使用 派手な色のタクシーは避ける傾向にある | 4名程度 |
葬儀で使用する車両には、さまざまな種類が存在します。
寝台車の手配は、故人が亡くなった病院が提携している葬儀社が手配する方法と、自分で探した葬儀社に手配してもらう方法があります。以下で、それぞれの方法をご紹介します。
病院で亡くなると看護師に死後処置(エンゼルケア)を施されたあと、病院内の霊安室に移動します。病院によっては霊安室への移動を提携葬儀社に委託している場合があり、寝台車の手配やご遺体の搬送について相談にのってくれます。
その際に葬儀の話になる場合もありますが、必ずしも病院指定の葬儀社に依頼することはなく、
病院での安置時間は限られており、迅速に安置場所に移動する必要があります。ただし、葬儀の依頼は希望する内容や予算などを検討してから行うのが望ましいため、ご遺体を搬送する限られた時間での葬儀社の決定はなるべくお控えください。葬儀社の選定は、安置が終了し落ち着いてから検討することをおすすめします。
事前相談や生前予約をしている場合は、すでに決めている葬儀社に連絡すると寝台車を手配してご遺体がある場所まで来てくれます。事前に葬儀社を決定しておくと、限られた時間の中でも落ち着いて寝台車の手配を進められるためおすすめです。
事前に葬儀社を決めていない場合は、病院で安置できる時間内で依頼する葬儀社を決める必要があります。しかし、大切な家族が亡くなった直後に、複数ある葬儀社を落ち着いて検討するのは難しいことです。そのような時は「みんなが選んだお葬式」をご活用ください。
「みんなが選んだお葬式」では、24時間・365日無料で相談が可能なため、深夜や早朝に寝台車の手配が必要になっても問題なく対応できます。寝台車の手配だけでなく、葬儀に関する不安や疑問、些細と思われる内容も遠慮なくご相談ください。
寝台車の利用料金は各社が独自に決めており、葬儀プランに寝台車の料金が含まれている場合もあります。料金の相場は下記の表の通りで、
距離 | 相場 |
---|---|
10km~20km | 1万5,000円~2万円 |
20km~40km | 2万円~4万円 |
40km~50km | 4万円~5万円 |
寝台車の料金に付帯して、吸水シーツ代、移動費、人件費、ドライアイス代、宅送布団代などが、ご遺体の状況により別途必要になる場合があります。また、有料道路の使用や、寝台車が病院に到着してから1時間以上の待機が必要になると車両留置料等がかかるため、上記の表の相場よりも金額が高くなります。
さらに、深夜や早朝にあたる22:00~5:00には割増料金がかかるため、寝台車を利用する条件によっては必ずしも相場の通りの料金にならない可能性があります。
旅行中や自宅から遠い病院などの施設で亡くなる可能性があります。ここからは、遠方からご遺体を搬送する場合の寝台車の手配方法などをご紹介します。
遠方からご遺体を運ぶ場合、寝台車の手配は
また、寝台車の料金は移動距離に左右されます。したがって、亡くなった場所の近くで寝台車を手配した方が車庫からの移動距離が抑えられ、費用の軽減につながる可能性があります。寝台車の手配が必要な時は「みんなが選んだお葬式」にご連絡ください。
ご遺体の長距離搬送は費用がかさみます。経済的な理由などで捻出できる費用に限りがある場合、
葬儀、告別式の前に火葬をして葬儀を行う方法は「骨葬」と呼ばれ、東北地方や九州地方の一部で行われている葬儀形式です。そのため、葬儀前に火葬を済ませるという選択肢もあり、お骨だけであれば家族が車や電車で自宅に運べます。
遠方で亡くなった場合、現地で火葬を済ませれば寝台車の手配が必要ない分の費用の軽減が可能になり、お葬式の日程も地元に戻ってから落ち着いて検討できるという利点があります。ただし、最後のお別れに立ち会える人が限られますので、支障がないかよく検討してから選択するようにしましょう。
ご遺体の搬送にあたって知っておくべきことをご紹介します。
ご遺体の搬送を事業とする場合、貨物自動車運送事業法に基づく必要がありますが、事業でなければ自家用車でご遺体の搬送をしても問題ありません。したがって、火葬などさまざまな手続きで必要になる死亡診断書(死体検案書)を医師から受け取った後、自家用車でのご遺体の搬送は法律の観点のみで考えれば可能です。
しかし、ストレッチャー・寝台・担架が設備されている寝台車とは異なり、自家用車にはご遺体を安全に運ぶ設備が備わっていません。死後硬直などで変化するご遺体の搬送は、専門的な設備がないと体液の流出や損傷などを招き、車内で感染症の危険性が発生します。安全にご遺体を搬送するには注意点が多々あるため、
近年の住宅事情では、慣れ親しんだ自宅での故人の安置が難しい場合があり、葬儀社などの安置施設の利用者が増えています。そのような場合、故人が自宅に戻れるのはお骨になった後になってしまい、寂しさを覚える家族もいるのではないでしょうか。
搬送中に、故人と家族の思い出の場所に立ち寄ってから安置場所に向かえる寝台車もあります。故人と「元気になったら行こうね」と約束していた場所に立ち寄ると、
寝台車に関するよくある質問をご紹介します。
寝台車は、
寝台車には、
葬儀社はもちろん、ご遺体搬送の専門業者の大半が
寝台車の手配が必要になった際は、時間帯に関係なくご連絡ください。
寝台車が必要になる場面は、もしもの時ですが、手配に割ける時間は限られているため、事前相談などを利用してあらかじめ葬儀社を決めておくことをおすすめします。
しかし、複数ある葬儀社の中から事前相談をする葬儀社を自分だけで探すのは大変です。「みんなが選んだお葬式」では、条件に合わせた葬儀社の紹介を行っています。急遽、寝台車の手配が必要になった場合や、事前相談する葬儀社に迷った場合は遠慮なくご相談ください。
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