閉じる

法事法要

お盆の意味とは?お盆の由来・風習について解説

更新日:2022.06.05

お盆

お盆の迎え火

記事のポイントを先取り!

  • お盆は盂蘭盆会が正式名称
  • お盆は盂蘭盆経というお経が起源
  • 首都圏のお盆の期間は7月から
  • 首都圏以外の地域のお盆の期間は8月から

7月、8月はお盆の時期です。

この時期は実家に帰省したり、親族があちこちから集まってきたりしてご先祖様にお祈りをします。
しかし、お盆の意味や由来などについては深く考えたことがない人が多いのではないでしょうか。

そこでこの記事ではお盆の意味を中心にお盆について詳しく解説します。
お盆と海の関係性にも触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

都道府県一覧から葬儀場を探す

こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。

  1. お盆とは
  2. お盆ですること
  3. お盆の風習
  4. お盆に海に行ってはいけないって本当?
  5. よくある質問
  6. お盆の意味まとめ
スポンサーリンク

お盆とは

お盆の意味

お盆の正式名称は盂蘭盆会(うらぼんえ)です。
古代インドの言葉である「ウラバンナ」に漢字をあてたもので、地獄の苦しみという意味があります。

地獄の苦しみを味わっている人々を救うために供養の儀式が行われるのが盂蘭盆会です。

先祖や故人の霊があの世から帰ってきて、家族とともにひとときを過ごし、再びあの世に帰っていくと考えられています。

年に一度家に帰ってくる霊をお迎えし、生前のご恩に対する感謝と安らかに成仏してほしいという願いを込めて供養が行なわれるのです。

お盆の中でも故人が亡くなって四十九日後に初めてやってくるお盆のことを新盆と言います。
新盆では、家族や親族以外にも故人と交友のあった人たちや僧侶を招いて特に盛大に行われることが多いようです。

故人やご先祖様がこの世に戻ってくる期間

お盆は盂蘭盆会(うらぼんえ)と言うのが正しい名称です。

ご先祖様や故人が、あの世からこの世に戻ってくる期間とされています。
生前暮らしていた自宅にお迎えし、家族とともに過ごし、あの世での幸せを祈るのです。

お盆の由来・起源は?

日本では古くから真夏にご先祖様を供養する風習がありました。
そこに、旧暦7月13~16日に行う仏教の盂蘭盆会という風習が日本に伝わりました。
両者が合わさってお盆という行事になったのです。

仏教には盂蘭盆経(うらぼんきょう)というお経があり、これが盂蘭盆会という名前の由来です。
盂蘭盆とは「ウラバンナ(逆さ吊り)」という意味のサンスクリット語が語源になります。

昔、お釈迦様の弟子に目連(もくれん)という人がいました。
彼は亡くなった自分の母親が地獄で逆さ吊りの刑を執行されていることを知らされました
その時、お釈迦様から旧暦の7月15日に母親を救済するための供養を行うようにと言われたのです。

こうして母親のために供養を行ったという伝説から今日のお盆が生まれることとなりました。

お盆の期間

お盆の期間は地域によって2つに分かれます。

1つは、東京などで7月13日から7月16日に行われ、もう1つは、その他の地方で8月13日から8月16日です
8月に行われる方は「旧盆」とか「月遅れのお盆」と呼ばれています。

かつては、旧暦の7月15日を中心にお盆は行われていましたが、最近は8月15日を中心に行なわれることが多いようです。

8月のお盆が多い理由は、新暦の7月15日は、農家の人たちが最も忙しい時期と重なってしまうからと言われています。

そのため、お盆をひと月ずらして、落ち着いた8月にじっくり先祖の供養ができるようにしたためです。

初盆との違いは?

初盆は新盆「にいぼん」または「あらぼん」と言う場合もあります。

初盆は故人が亡くなって四十九日以降に最初に迎えるお盆のことです。

仏教では人は亡くなってから四十九日経った最後の日に故人が成仏するという考え方があります。
そのため、四十九日経つのを待ってから通常のお盆と同じ日程で初盆が行われます。

スポンサーリンク

お盆ですること

迎え火

門前で麻の茎の皮をはいだオガラとを重ねて燃やすことを迎え火と言います。

13日の盆入りの夕刻から夜にかけて行われ、ご先祖様が迷うことなく戻って来られるように足元を照らすためです。
お墓で行う場合もあります。

送り火

15日から16日の盆明けにかけて行われ、お盆をいっしょに過ごしたご先祖様や故人をあの世へ再び送り出すために掲げる火のことを送り火と言います。

地方によっては、京都五山の送り火のように山で行ったり、海や川に船を流して火をともしたりして、大規模に行うこともあるようです。

盆提灯を飾る

盆提灯には、上から吊るすタイプの「御所提灯」や、床置きタイプの「大内行灯おおうちあんどん)」と呼ばれるものなどがあります。

迎え火や送り火のように、ご先祖様や故人が道に迷うことのないようにと掲げるものです。
盆提灯は、通常、精霊棚か仏壇の前に2つセットで設置します。

デザインも諸行無常を感じさせるものや、走馬灯のようなもの、家紋が描かれたものなどさまざまです。

お供えをする


仏壇の前に「精霊棚」を設けて位牌やお供え物を置きます。

お供え物には、キュウリで作った馬である精霊馬しょうりょううまを飾って早くあの世から戻って欲しいと願います

また、お盆が終わったら、ナスで作った牛である精霊牛(しょうりょううし)を飾って、ゆっくりあの世に戻って欲しいと願います。

その他、お供えには、団子を重ねた「お迎え団子」やナスやキュウリを細かく刻んだものと洗った米をハスの葉の上にのせた「水の子」などさまざまです。

季節の果物や野菜、そうめんといった故人の嗜好品を供えることもあります。

盆踊り

盆踊りは、祖先を供養するために行われる、夏の風物詩とも言えるイベントです。
阿波踊りや沖縄の伝統芸能の「エイサー」も盆踊りの1つと言えます。

お墓参り

お盆にはお墓参りを行います。
お墓は浄土と現世の玄関口の役割があると言われています

そのため、ご先祖様や故人を供養するためにお墓参りが行われるのです。
ご先祖様は、いつもわたしたちを見守ってくれるありがたい存在です。

ご先祖様が眠っている場所に足を運んで手を合わせて感謝の気持ちを伝えます。
また、ご先祖様や故人との結びつきを再確認することもできるでしょう。

お盆のお墓参りには、ご先祖様や故人の魂をお迎えする意味もあります。
連れて帰って、実家でいっしょに数日間過ごした後お見送りするのです。

みんなが選んだ法事法要の電話相談

みんなが選んだ法事法要では葬儀や法事法要のご相談に対応しております。 お悩みにある方はご相談ください。

category_3_block_title_img
専門相談員が丁寧に対応します
24時間365日無料相談

0120-33-3737

電話をかける

telIcon
平均よりも低額!
5万円からご案内!
葬儀の宗教者手配
平均よりも低額!
4万円からご案内!
法事法要の宗教者手配

お盆の風習

何かを紹介する女性

お盆の風習として具体的にいつ何をするのかについて順番に解説します。

お盆前の準備

お盆が行われる7月または8月の1日を釜蓋朔日(かまぶたついたち)と言います。
地獄の釜のふたが開く日とされており、窯からご先祖様が出ることができるのです。

お墓をきれいに掃除してお墓参りをしたり、仏壇のそばに盆提灯を飾ったり、仏壇をきれいに掃除したりします。

また、精霊棚(しょうりょうだな)という棚を設けて白い布を敷いてその上にご先祖様をお迎えします。
キュウリやナスで作った精霊馬(しょうりょううま)と呼ばれる馬や牛を台の上に置きます。

ご先祖様がこの世に来るときは馬に乗って早く来て、あの世へ戻るときは牛に乗ってゆっくりと戻ってほしいという願いが込められています。

お盆期間中

お盆入りの13日では、ご先祖様をお迎えするため、日が暮れてきたら「迎え火」を開始します。
ご先祖様が道に迷わないようにという意味で火を焚きます。

中日である14日と15日は、精霊棚にご先祖様がいらっしゃるとされています。
お供え物として果物やお菓子、昆布などを精霊棚にお供えしましょう。

最終日の16日の夕方になったらご先祖様を送り出す意味で「送り火」をともします。
ご先祖様は、日中はご自宅にいらっしゃいますので、朝はお供えをします。

最近では、実際の火の代わりに電気式の盆提灯とすることが多いようです。

お盆の片付け

16日の夕方の送り火によってご先祖様を送った後は、片付けをします。

夜遅くまで送り火を行う場合は翌日に片付けます。

地域の珍しいお盆の行事・風習

お盆の風習は地方によってさまざまですが、先祖を供養するという意味は同じです。
全国の大変珍しい風習をいくつか紹介します。

長崎県の精霊流し

お供え物などを載せた精霊舟を海に流して先祖をあの世へと送ります。

さらに各家庭で精霊船を作って、港までの道を練り歩きます。
それをにぎやかな音の花火爆竹でお見送りします。

とてもにぎやかでご先祖様も楽しい気分であの世へ帰っていかれることでしょう。

広島県の盆踊り

広島の離島、大崎上島ではめずらしい盆踊りが行われます。
初盆を迎えた遺族が故人の遺影を順番に背負って踊ります

家族といっしょに踊ることで故人にとっても楽しい供養になるでしょう。

山梨県のお盆の日に食べる餅

安倍川餅は静岡発祥の菓子ですが、岡山県ではその安倍川餅を食べる風習があります。

静岡の安倍川餅は焼いた餅に砂糖入りのきなこをまぶしたものです。
しかし、山梨の安倍川餅は四角いお餅にきなこと糖蜜をかけたものです。
地域によって独特なお供え物があります。

岩手県のろうそくの炎の供養

岩手県北部の地域ではお盆の日は49本のロウソクを立て、火をともします。
この風習は家族が亡くなってから3年間行われます。

ロウソクは並べることはせず、49本を3段と4段に分けて立てます。

沖縄県のあの世で使うお金

沖縄のお盆は旧暦に合わせて行われます。

3日目の晩に、あの世で使えるお金という意味の「ウチカビ」を燃やします。
ウチカビを燃やせば燃やすほど、ご先祖様のふところは潤うのだそうです。

ウチカビは黄土色で本物よりもやや大きめのお札です。
子孫たちからたくさんお金をプレゼントされるご先祖様は本当に幸せですね。

スポンサーリンク

お盆に海に行ってはいけないって本当?

スマホを持ち首を傾げる女性

お盆に海に入ってはいけないという言い伝えががあります。
その意味するものについては諸説あります。

現実的な意味もあれば、迷信のような現実離れした意味などもありますが日本中で共通するような意味も複数存在しています。

風習

旧暦における7月は閻魔斎日という閻魔様の休日です。
閻魔斎日は地獄の釜の蓋が開く日で、窯から出てきた霊がたくさん集まってきます。

7月はお盆の時期であり、あの世から帰ってきた霊が泳いでいる人の足を引っ張ると言われています。
そのため海を避けるようになりました。
昔の人は今の人よりも迷信を信じていたため、この風習も厳しく守られてきました。

お盆は家に帰ってくる祖先の霊をお迎えする行事でもあり、このような時期に遊び目的で海に出かけるのは不謹慎という意味で禁止したという説もあります。

しかし、お盆に海水浴中に足を引っ張られるというのは、必ずしも迷信とは言い切れません。
この時期の海は年間でも危険性が高いです。

離岸流という波打ち際から沖の方向に流れる潮の流れが起こりやすい時期でもあります。
離岸流のため岸に向かって泳いでもなかなか近づけず、体力を奪い、溺れてしまう場合があります。

この時期の水難事故が多かったことから、霊によるものだと考えられるようになったのでしょう。

台風

8月は台風が多発します。
そのため、水難事故に遭うリスクが高くなります。

海水浴だけでなく、釣りや船に乗っている人も高波で危険です。
砂浜で遊んでいて強い引き潮にさらわれることもあります。

クラゲ

お盆を過ぎると海にはクラゲが大量発生します。
クラゲに刺される確率も高くなるのです。

水温も急激に下がるので心臓麻痺などを起こすこともあります。

昔の人がこの時期の海水浴は経験的に危険であることを知っていて戒めたものです。

海だけでなく川も増殖した水草が体に絡まるなど大変危険ですので、控えるようにしましょう。

みんなが選んだ法事法要の電話相談

みんなが選んだ法事法要では葬儀や法事法要のご相談に対応しております。 お悩みにある方はご相談ください。

category_3_block_title_img
専門相談員が丁寧に対応します
24時間365日無料相談

0120-33-3737

電話をかける

telIcon
平均よりも低額!
5万円からご案内!
葬儀の宗教者手配
平均よりも低額!
4万円からご案内!
法事法要の宗教者手配

よくある質問

Q:お盆の由来は?

お盆の正式名称は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」ですが、これは仏教の「盂蘭盆経(うらぼんきょう)」が由来となっています。

盂蘭盆経の「盂蘭盆(うらぼん)」とは、サンスクリット語の逆さ吊るいという意味の「ウラバンナ」に漢字を当てたものです。

Q:お盆の期間は?

東京など首都圏の多くの地域では毎年7月の13日から16日までの4日間がお盆の期間とされます。
2022年のお盆の期間も7月13日(水)から7月16日(土)までの4日間です。

首都圏以外の特に西日本地域では8月の13日から16日がお盆とされています。
2022年のお盆の期間も8月13日(土)から8月16日(火)までの4日間です。

Q:お盆ですることは?

お盆ですることとしては主に以下のものがあります。

  • 精霊棚または盆棚を設ける
  • 精霊棚に食事を供える
  • きゅうりやなすで精霊馬や精霊牛をつくる
  • お墓や仏壇を掃除してお供え物を供えたり飾り付けたりする
  • お墓参りをする
  • 仏壇に位牌を立て、線香を燃やす
  • 盆提灯を飾る
  • 迎え火を焚く
  • 精霊棚にお供え物を供える
  • 送り火を焚く
  • 菩提寺の僧侶を招いて法要を執り行う
スポンサーリンク

お盆の意味まとめ

「ま」「と」「め」と書かれた積み木と電卓と時計

この記事ではお盆について、その時期や意味、由来などについて解説してきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • お盆にはあの世から現世に戻ってくる故人をお迎えし、あの世での冥福を祈る意味がある
  • お盆の由来は、仏教の盂蘭盆経というお経に由来している
  • お盆の行事や風習は精霊流しや盆踊りなどがある

この記事が少しでも皆さんのお役にたてるならば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

スポンサーリンク

都道府県一覧から葬儀場を探す

こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。

法事法要の関連記事

コラム一覧へ

あなたにぴったりのお墓を診断!

色々種類があってわからない.

お墓選びで後悔したくない.

diagnosis_woman_img

最短30秒で診断

葬儀・お葬式を地域から探す

みんなが選んだお葬式は葬儀場・葬儀社をご案内/