法事法要
法事の時間帯の決め方は?当日までの準備についても解説
更新日:2022.11.21 公開日:2021.10.12

記事のポイントを先取り!
- 法事は法要と会食からなる
- 法事は夜は避けた方が良い
- お布施は奉書紙で包むのが格式高い
施主は、法事を行うべき時間帯について悩まれることもあると思います。
参列する側も、所要時間などを踏まえてスケジュールを組むことになります。
法事のマナーについても知っておきましょう。
そこでこの記事では、
- そもそも法事とは
- 法事を行う際の所要時間
- 法事当日の流れ
- 法事当日に向けて準備するべきこと
以上の内容で解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
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法事とは

法事とは故人の冥福を祈り、故人を偲ぶために行われる行事です。
故人の冥福を祈る儀式である「法要」と、参列者に感謝するための食事である「会食」を行うのが一般的です。
また、法要が終了した後にお墓参りも行われます。
法事の主な種類として挙げられるのが、中陰法要と年忌法要です。
中陰法要
中陰法要とは、故人が亡くなった日から四十九日までの期間である「中陰」に行われる法事を指します。
初七日法要や四十九日法要などがあり、故人の霊を鎮める意味で7日ごとに法要を行うのが一般的です。
中でも四十九日法要は「満中陰法要」とも呼ばれます。
大規模な法要を営み、お墓の開眼供養や納骨も行います。
年忌法要
一方年忌法要は、故人が亡くなった後の決まった年の命日に行います。
丸1年の命日である一周忌法要や、三回忌法要・七回忌法要が主な種類です。
年忌法要でも法要と会食・お墓参りを行います。
三回忌法要以降の参列者はご遺族とご親族など、故人にごく近い人のみというケースが多いです。
法事にかかる時間

法事にかかる時間を大まかに解説すると、以下の通りです。
- 法要での読経:約15~30分
- 法要での焼香:約30分
- お墓参り:約30分(納骨を行うと約1時間)
- 会食:約1時間半~2時間
全体を合計すると、3~4時間程度となります。
会食の会場への移動時間も発生するため、4~5時間程度はかかると考えて良いでしょう。
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法事は何時から始めるか

施主として法事の準備をする際、法事を行う時間帯は非常に気になると思います。
法事を行う上で、適切な時間帯について解説していきます。
基本的に午前中から始める
法事を行う際、時間帯が厳格に決まっているわけではありません。
ただ基本的には、午前中が最もおすすめの時間帯といえます。
10時や11時から始めて、午後でもあまり遅くない時間には会食を含めて終わるようにするケースが多いです。
お寺によっては、午前中の法事のみ受け付けているところも多くあります。
法事を滞りなく行いたいのであれば、午前中に始めるのが最善でしょう。
午後からでも良い
午後から行っても問題ありません。
午後から始める場合は、会食の時間帯に注意する必要があります。
お昼直後に開始した場合、あまりお腹が減っていない状態で会食することになるでしょう。
参列者の体調面を考えれば、14時や15時に始め、夕方頃に会食に移る形が理想的です。
夜の法事は避けたほうがいい
法事は、夜は極力避けた方が良いとされています。
主な理由を解説していきます。
昼食を食べるため
午前中に法事を行う場合、会食の時間がちょうど昼食の時間に当てはまります。
故人の冥福を祈り終えたタイミングになるため、参列者や僧侶にとっても食事にちょうど良い時間帯です。
一方夜間に法事を行う場合は、夕食の時間が遅くなる場合もあります。
参列者などから不満が出る場合もあるため、避けた方が良いでしょう。
遠方からの参加者が帰りやすい
法事には遠方から来る参列者もいます。
午前中に行う場合であれば、日帰りしやすいです。
一方夜間に行う場合、遠方から来ている参列者は宿泊するか、夜通しで帰ることになります。
いずれの場合も参列者に負担をかけることになるため、夜間の法事は避けるべきです。
陰陽道の影響
ほかにも「陰陽道」の考え方から、夜は避けるべき時間帯とされています。
陰陽道は古くから日本にある陰と陽を重んじる考え方です。
陰陽道では日没後は陰の力が強まり、霊魂や魔物が現われやすいとされています。
これらの理由を考えると、夜は極力避けるべき時間帯といえるでしょう。
法事の当日の流れ

法事の準備をする際、当日の大まかな流れを知っていれば予定も立てやすいです。
当日の流れは以下の通りです。
施主・遺族・参列者の入場
法要の開始時刻が近づいたら、施主やご遺族・参列者が入って着席します。
基本的に施主が僧侶に一番近いところに座ります。
次にご遺族・参列者の順に前から座っていくのが一般的です。
僧侶の入場
開始時刻になると、読経する僧侶が入場します。
僧侶が入ってきたら、施主も含めて全員で合掌してお迎えするのが作法です。
施主の挨拶
僧侶の入場が完了したら、施主が挨拶をします
挨拶の内容は参列していただいたことへの感謝を込め、短くかつ簡潔に収めると良いでしょう。
挨拶を終える際、法要の開始も宣言します。
僧侶の読経
法要が始まると、僧侶の読経です。
お経の種類や長さにもよるものの、15~30分ほどの所要時間となります
読経中は私語を慎んで、静かに故人を偲んだりご冥福を祈ったりします。
焼香
読経が終わると、続けて焼香に移ります。
焼香の順番は施主・ご遺族・ご親族・参列者と、故人に近い順に行うのが一般的です。
自分の出番が回ってきてから、故人にお香をお供えするようにします
なお焼香のマナーは宗派によって異なるため、相手の宗派も確認しておくと良いでしょう。
法話
焼香が一通り終わると、僧侶による法話が行われます。
内容はあまり堅苦しいものではなく、仏の教えに触れながら簡単に済ませることが多いです。
所要時間も5~10分程度と、あまり長くならないようになっています。
お墓参り
法要が終わった後は、お墓に移動してお墓参りを行うケースも多いです。
お墓の開眼供養や納骨を行う場合もあります。
お墓参りの際は最初にお墓の掃除を行い、お花などをお供えするところから始めるのが一般的です。
お供えが終わったら、お線香をお供えしていきます。
順番は法要の焼香と同じく、故人に近い順です。
施主の挨拶
お墓参りも終えたら、施主が挨拶します。
主に参列者への感謝を伝える意味があるとともに、後で行われる会食の案内も兼ねるのが一般的です。
僧侶の退場
挨拶が終わると、僧侶が退場します。
特に僧侶が会食に参加できない場合、法要やお墓参りが終了した時点で退場するケースが多いです。
会食
会食は、お寺の一室や料理店などで行われます。
施主が簡単な挨拶を行い、故人への献杯をしてから始まる流れです。
会食中は故人の思い出話などをしながら、料理に口を付けていきます。
終了時刻になったら施主があらためて挨拶して、法事全体が終わる流れです。
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法事の遺族側の準備

法事には、事前に様々な準備が必要となります。
ご遺族が行うべき準備について、色々と見ていきましょう。
日程の調整をする
まず日程調整が必要となります。
なるべく多くの人に来ていただけるように、故人の命日より前の土日祝日が良いでしょう。
会場の手配をする
次に会場の手配をします。
菩提寺がある場合は、お寺の本堂が主な会場です。
斎場や墓地・霊園の法要室もよく使われます。
特に菩提寺が会場の場合は、僧侶の手配も一緒にできるでしょう。
料理の手配をする
合わせて、会食での料理や会場も手配します。
具体的な人数や日時などを伝えて、予約すると良いでしょう
なお法事の会食である旨もしっかり伝えるべきです。
伝え忘れると、海老などおめでたい意味の食材を使った料理が出されることがあります。
僧侶の手配をする
僧侶の手配も欠かせません。
あらかじめ決めてある日程の候補をお寺側に伝え、僧侶の都合を聞くと良いでしょう。
僧侶も多忙であるため、遅くとも法事を行いたい日の1ヶ月前には伝えるべきです。
基本的に菩提寺の僧侶に依頼することになります。
菩提寺がない場合は、僧侶の手配サービスを利用するのもおすすめです。
案内状を手配する
法事の日程が確定したら、案内状を準備・送付します。
日時や場所、お墓参り・会食の有無を記し、返信用はがきも添付するのが一般的です。
なお返信用はがきを添える場合は、返信の期日も忘れずに記します。
また案内状の文言には、句読点を付けない点もマナーです。
法要のお返しを手配する
お返しの品も準備します。
お返しの品は参列者にお渡しするため、参加できる人数が明らかになった時点での用意で問題ありません。
お返しの品物は、日用品や飲食物など使ったらなくなる「消えもの」を準備します。
お布施を用意する
僧侶に感謝の気持ちでお渡しするお布施の準備も大切です。
なお、お布施として用意するべき金額相場や守るべきマナーについては、次の章でご紹介します。
お布施のマナー

法事を準備する際、僧侶にお渡しするお布施にまつわるマナーも重要です。
事前にマナーを理解しておけば、スムーズに準備できます。
お布施の相場
お布施を包む際は、金額相場を理解していることが欠かせません。
法事の種類別の相場は、以下の通りです。
- 祥月命日の法事:5000~1万円程度
- 四十九日や一周忌法要のお布施:3万~5万円程度
- 三回忌以降のお布施 :1万~5万円程度
遠方から僧侶に来てもらう場合はお車代が、僧侶が会食に参加できない場合は御膳料が必要です。
両方の相場は、各5000~1万円程度です。
お札の入れ方
お布施を包む際は、お札の入れ方にも注意します。
新札を用意し、肖像が印字されている面を上に向けて入れるのがポイントです。
なお包みの口の近くに肖像が来るようにします。
複数枚のお札を包む場合は、同じ向きになるようにする点も注意すべきです。
表書きの書き方
お布施を包む際、表書きなどの書き方も重要です。
表書きは「お布施」や「御布施」と記し、下に書く名前は苗字や「◯◯家」と書きます。
裏書きは、中袋がない場合は金額・住所・氏名を書くのが一般的です。
金額は右半分に、漢数字の旧字体を使って「金◯◯圓」と記します。
住所と氏名は左下部分に書くのがマナーです。
中袋がある場合は、左下部分に住所と氏名だけを書きます。
お布施の包み方
最後にお布施の包み方も知っておくと良いでしょう。
奉書紙に包む方法と、白封筒で包む方法があります。
奉書紙で包む
奉書紙で包む方法は、伝統的に格式が高いとされています。
僧侶に対して、特別に心からの気持ちを示したい場合に活用すると良いでしょう。
最初にざらざらしている裏面を上に広げ、中央よりやや左側にお布施を入れた包みを置きます。
そして包みの辺に沿って、左・右・下・上とたたむように折っていけば完了です。
白封筒で包む
奉書紙がない場合は、水引のない白封筒を使います。
白封筒に包む際に中袋がない場合は、お札を直接封筒に包むのがマナーです。
中袋の代わりに小さめの封筒を使って包むのは、避けましょう。
「不幸の繰り返し」をイメージさせることになります。
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法事の時間帯のまとめ

ここまで法事を行う上で適切な時間帯や、法事の準備などを中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 法事は故人の冥福を祈り、偲ぶための行事
- 法事は午前中に行うのが最もおすすめ
- 法事当日は、まず法要で僧侶の読経や焼香が行われる
- 法事の準備をする際は、日程調整してから会場や会食などの手配をする
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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