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法事法要

お盆は7月にやる?お盆の期間や行事について解説

更新日:2022.05.21

お盆

カレンダーと鉛筆を持つ手

記事のポイントを先取り!

  • 7月に行うお盆は新盆
  • お盆は改暦の影響で時期が別れた
  • 7月と8月で行事は変わらない

「お盆はいつからいつまで?」と聞かれて、正確に答えることはできますでしょうか。
そもそも7月なのか、8月なのかというところから混乱する方も多いのかもしれません。

お盆の時期は地域によって違います。
この記事では7月と8月それぞれのお盆について説明します。
ぜひ最後までご覧ください。

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  1. お盆の由来
  2. 7月のお盆に行われる行事
  3. 新盆と旧盆の違い
  4. お中元は7月から送って良いのか
  5. 2022年のお盆の時期
  6. よくある質問
  7. 7月のお盆まとめ
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お盆の由来

精霊馬

ご先祖の御霊を供養する日として、日本では古くから欠かすことのできない行事となっている「お盆」ですが、その正式名称は盂蘭盆会(うらぼんえ)といいます。

お盆の期間は一般的に、7月か8月の13日から16日までの4日間のことを指します。
亡くなられた方が苦しむことなく成仏ができるように供養をすることがお盆の目的です。

7月にお盆がある由来となる話があります。
お釈迦様の弟子である目連尊者は、亡き母親が地獄に落ち、逆さ吊りにされて苦しんでいるということ知り、お釈迦様へと相談をしました。
お釈迦様は「夏の修行が終わった7月15日に多くの施しをすることで母親は救われる」と説きます。

目連尊者はその教えに従い、7月15日に夏の修行を終えた僧侶たちを招き、たくさんのお供え物を添えて母親を供養しました。
その徳により母親は極楽往生することができたそうです。

このことから7月15日(旧暦)は、ご先祖様への感謝とともに供養をする重要な日と位置づけられました。

お盆の時期が分かれた背景

7月に行われるお盆のことを新盆と呼びます。
東京(多摩地区の一部を除く)や北海道函館といった旧市街地が7月にお盆を行います。

しかし、その他の地域では8月にお盆を行います。
なぜ地域によってお盆の時期が違うのでしょうか。
それは、明治時代に日本の暦を国際基準に合わせる改暦が原因と言われています。

改暦によって、日本国内の行事などが30日間ずれることになりました
つまり7月15日(旧暦)のお盆は、新暦で8月15日となりました。
正確には日がずれただけだで、お盆の時期自体は変わっていないということになります。

都心の地域は日付通り7月にお盆を行いますが、農業が中心の地域では、新暦の7月15日が農作業の繁忙期であることから8月にお盆を行うようになりました。
これが地域によりお盆の時期が分かれている理由になります。

7月13〜16日の間の「新盆」

7月行うお盆を「新盆」と呼びます。
もともとお盆は7月15日であり、新暦に合わせて行うことを優先したのが新盆です。
新盆の地域は、先述の東京(多摩地区の一部を除く)神奈川県北海道函館市石川県金沢市静岡県都市部がそれにあたります。

お盆を1ヵ月早めるというのは、なかなか大変な事であったかと思われますが、当時の明治政府が存じていた、東京を中心とした都心部は改暦というの政策の手前もあり、優先的に対応をする必要があったようです。

盆の主な行事としては、7月13日の夕方に「迎え火」を行い、ご先祖様を自宅へとお迎えします。
そして感謝の気持ちと共にもてなし、7月16日の夜に「送り火」を灯し、あの世へお送りします。

しかし、迎え火も送り火も必ず上記の日程で行うものではなく、諸事情により12日に迎え火をし、15日に送り日を行うこともあります。

また、火を焚く際に自分の宗派のお経を唱えることもあれば、地域特有の念仏などを唱える場合もあり、その方法は様々です。

8月13〜16日の間の「旧盆」

旧盆をお盆としている地域は、前述の東京など、新盆をお盆とする地域以外です。

旧盆の地域はそのほとんどが都心から離れた地方で、主に農業で生計を立てる世帯が中心となります。
それまでの旧暦のお盆は、農作業の一区切りの時期としても良いタイミングでした。

そのため地方部は新盆を取り入れることで、時期が前倒しとなるため繁忙期と重なり、その弊害があまりに大きいため、現在においても旧盆をお盆としています。

旧盆に行うことについては、一般的には新盆と同じと言われています。
迎え火や送り火などで故人を偲びますが、こちらも地域によりその慣習も変わるようです。

沖縄県や奄美地方のお盆

沖縄県や奄美地方のお盆は旧盆を基本としています。

しかし、沖縄・奄美と本土で大きく違うのは、毎年お盆の日が変わることです。
例えば2021年のお盆は8月20日から8月22日でしたが、2020年は8月31日から9月2日とまちまちです。

また、日程ごとの名称も独特です。
1日目はウンケー2日目をナカビ3日目はウークイと、あまり聞きなれない言葉ではありますが、主な流れは同じです。

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7月のお盆に行われる行事

お盆で行う行事は7月と8月で大きく変わることはありません。
お盆で行う行事について詳しく説明します。

釜蓋朔日(かまぶたのついたち)

釜蓋朔日は地獄の釜が開く日という意味をもちます。
地獄の蓋が開くと、ご先祖様の霊がこの世に帰って来れるようになります。

旧暦で7月1日、新暦だと8月1日がこの日にあたり、お盆の始まりとされています。

窯から出てくるとされる精霊を迎えるため、団子や餅を作ったり赤飯を炊くなどの地域もあります。

棚幡(たなばた)

棚幡は七夕と同義語であり、お盆の時期に精霊棚を設置してご先祖をお迎えします。

その際にお経文が書かれた「幡」を飾ります。
それを棚幡と呼ぶようです。

また、一説によると7月7日がお盆の供養の日であったことから、このような語源になっているともいわれています。

迎え火

迎え火は7月または8月の13日の夕方に行います。
玄関先で焙烙(ほうろく)と呼ばれる素焼きの小皿に、おがらという皮を剥いた麻の茎を燃やして火を焚きます。

迎え火は、ご先祖様にとっての目印となり、迷わず帰って来られるようにという願いが込められています。

さらに詳しく知りたい方は「お盆の迎え火とは?迎え火の意味や準備まで解説」をご覧ください。

送り火

送り火は7月または8月の16日に行うことが一般的です。
午前中のうちに精霊棚へお供えものをし、夕方になってから迎え火と同じ方法、同じ場所で火を焚きます。
迎え火とは反対に、今度はご先祖をお送りします。

また、送り火は地域によって灯篭流し精霊流しなどの伝統行事として行われることもあります。

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新盆と旧盆の違い

新盆

もともとは、お盆の行事は7月に行うことが望ましいとされていました。
明治5年に改暦が施行されたため、各行事が30日遅れとなり、旧盆と区別されています。

現在では、東京や神奈川熊本など一部の地域のみ新盆を取り入れているようです。
お盆に行う行事は、7月13日にご先祖様の霊を迎える迎え火を行います。

ご先祖様や亡くなった人が迷わないための目印となり、煙とともに霊を迎え入れるのです。
そして、7月16日に送り火とともにご先祖様を、あの世へとお見送りします。

ご先祖様が早く帰ってこれるように精霊馬(しょうりょううま)を飾る地域もあります。
精霊馬も送り火と同様に、7月16日には処分され、関東地方に多いようです。

また新盆の期間は七夕祭りなどと重なるため、お盆の行事を一緒にするケースもあります。

浄土真宗は即身成仏の考えから、ご先祖様の霊を迎える習慣はありません。
したがって迎え火や送り火は行われません。

旧盆

お盆は、8月13日から8月16日まで行う旧盆の地域が多いです。
お盆の中心を、8月15日と考えて迎え火を13日、送り火を16日に行います。

特例として京都のようにお盆の始まりを、8月7日とする地域もあります。
全国的に有名な「五山の送り火大文字焼き)」がお盆最終日8月16日に行われています。

旧盆の行事も地域や宗派により多少の違いはありますが、基本的な違いはありません。
改暦により各行事が30日遅れで再設定されたため、新暦の8月15日を旧盆としています。

また旧盆の地域では新盆の期間の7月に農作業が繁盛期となり、手が回らないなどの理由があります。

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お中元は7月から送って良いのか

クエスチョンマークが書かれた積み木が3つ積まれている

お盆の時期にはお中元についても考えることが多くなります。
ここではお中元の時期についても解説します。

お中元とは

お中元とは、普段お世話になっている方々へ、感謝の気持ちを伝えるために贈り物をすることです。

日本独自の風習かと思いきや、じつはその起源は中国であるといわれています。
中国の暦上の言葉からきており、上元(1月15日)中元(7月15日)下元(10月15日)といった具合です。

その中で中元である7月15日は、日本のお盆にあたります。
長い歴史の中で日本の仏教の風習などと混ざり合い、いつしか贈り物を贈り合うという日本独自の文化として定着していったようです。

地域によってお中元の時期が異なる

感謝の気持ちを伝えるお中元ですが、正確にはいつ送ればよいのかと悩まれる方も多いかもしれません。

お中元を送るのに適した時期は、実は地域によって異なります。
関東や東北は7月上旬から7月中旬あたりまで、九州は8月頭から8月15日頃です。

いずれにしても感謝を伝えるお中元であるため、その最適な時期を見誤らないように、お送りする先の地域の確認を忘れないようにしましょう。

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2022年のお盆の時期

地域によって2022年のお盆の時期も異なります。
新盆の地域は、迎え盆7月13日(水曜日)から送り盆7月16日(土曜日)です。

旧盆の地域では、8月13日(土曜日)から8月16日(火曜日)までとなります。
ただし、沖縄・奄美地方は旧暦の8月10日から8月13日となり旧盆と呼ばれます。

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よくある質問

Q:今年のお盆の期間は?

新暦(太陽暦)の新盆の期間は、7月13日から7月16日となります。
新暦の旧盆の期間は、新盆から一ヶ月遅れの8月13日から8月16日です。

旧暦(太陰暦)を旧盆とする沖縄・奄美地方では、8月10日から8月13日となります。

Q:7月と8月のお盆の違いは?

お盆は7月でも8月でもご先祖様の霊を迎える迎え火や送り火など行事に大差はないです。
違いは風習などにより、7月であれば七夕祭りと一緒にお盆の行事をする地域もあります。

また各地方で行われる花火大会や、縁日なども風物詩のひとつです。
8月は京都の五山送り火(大文字焼)や盆踊りなどの行事で賑わいます。

8月のお盆期間は学校では夏休みがあり、会社関係はお盆休みがもらえます。

Q:7月のお盆は何をするの?

7月のお盆でも迎え火や、送り火をするなど基本的には旧盆と違いはありません。
迎え盆の7月13日に迎え火をして、ご先祖様の霊を迎え入れます。

お仏壇には五供(ごくう)とされる線香・お花・ろうそく・浄水・食べ物を供えます。
送り盆の7月16日に迎え火をした同じ場所で、ご先祖様の霊を送り火とともに見送ります。

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7月のお盆まとめ

キーボードの上に載っている「ま」「と」「め」と書かれた積み木

ここまで、7月のお盆についての情報や、お盆の期間などを中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 新盆は東京や神奈川、九州の一部地域で7月に行う
  • 旧盆は新盆を行う地域以外の地域で、8月13~16日にかけて行う
  • 7月のお盆行事は迎え火や送り火など

以上、これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。 
最後までご覧いただき、ありがとうございました。 

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