法事法要
初盆に贈る籠盛りとは?籠盛りの購入方法や贈る際の注意点も紹介
更新日:2022.11.17 公開日:2021.12.09
初盆にはお供え物として籠盛りを贈ることがあります。
相手方に対して失礼にならないよう、籠盛りの購入方法や贈る際のマナーを知っておくことが大切です。
この記事では、初盆の籠盛りについて詳しく説明していきます。
この機会に、初盆の籠盛りを贈る際に気をつけるべきことを学んでおきましょう。
初盆におすすめの贈り物についてもお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
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籠盛りとは
初盆では、籠盛りと呼ばれるお供え物が送られることがあります。
籠盛りとは籠に食料品やお線香を盛り、その周りを花で装飾してあるものです。
法要の際に祭壇の側に置かれるお供え物で、見た目が華やかなのが特徴です。
籠盛りは、作物を収穫する時期に神様に対してお供えをするという風習が元になっています。
その風習が現在に至るまでの間に変化し、神様ではなく仏様に対してお供えするようになりました。
故人のことを仏と呼ぶことも関係し、葬儀や法要の場において籠盛りとして定着したとされています。
初盆時に籠盛りを贈る地域
初盆の際に籠盛りを贈る地域はあまりなく、現在では主に大分県周辺で見られる風習となっています。
他の地域ではあまり見かけることがないため、地域性のあるお供え物だといえるでしょう。
籠盛りは、1つ1つが大きいこともあって非常に華やかな見た目となります。
地域によって初盆で籠盛りを贈るかは異なりますので、贈りたい場合には、事前に確認しておくと良いでしょう。
籠盛りの中身
ここからは、籠盛りの中身について解説していきます。
籠盛りの中身として選ばれやすいお供え物はどういった物なのでしょうか。
初盆の籠盛りの中身には、果物・乾物・お菓子が選びましょう。
果物は縁起がよく、乾物・お菓子は日持ちがいいので、籠盛りの中身として最適なものとなっています。
果物
お供え物として選ばれることの多いスイカやメロンは、籠盛りの中身としても重宝されます。
果物のお供え物には、丸いものを選ぶのが最適とされています。
「丸」は「縁」と同義とされ、故人との縁を意味するためです。
籠盛りの中身はお供え物としてしばらくの間、仏間に飾られることとなります。
飾っている間に果物が傷んでしまうと、食べる前に捨てることとなってしまいます。
傷みやすい果物は選ばないようにしましょう。
また、匂いが強い果物はお供え物には向かないため避けるようにします。
乾物
乾物は日持ちがするため、お供え物に最適な食用品の1つです。
しかし仏教の場合、弔事で動物性の乾物をお供えするのはタブーとされています。
乾物というと鰹節などを贈りたいと思う方もいるかもしれませんが、動物性ですので避けるようにしましょう。
乾物を籠盛りの中身に使う場合には、海苔や昆布など植物性のものを選ぶようにします。
お菓子
籠盛りの中身にはお菓子類も最適です。
お菓子類は日持ちするため、安心して仏間に飾っておけます。
和菓子であれば、お煎餅や最中、水羊羹がおすすめです。
洋菓子であれば、クリームなどが使われていない常温保存できるゼリーや焼き菓子がおすすめです。
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宗教によって異なる籠盛り
ここまで、籠盛りの中身として選ばれることの多いお供え物をお伝えしてきました。
しかし、宗教によって籠盛りの中身に最適な品物は異なります。
仏教
仏教においては、殺生を連想させる品物はタブーです。
籠盛りの中身においても、動物性のものは入れないようにしましょう。
加工品や乾物であったとしても、肉や魚などの動物性のものは相応しくありません。
また、お酒もお供え物としては適さないため、避けるようにします。
仏教の籠盛りでは、基本的に果物など植物性のものを選んでおけば問題ありません。
神道
仏教と異なり肉や魚、お酒を籠盛りに入れても問題ありません。
お供え物に適した加工品や乾物であれば、動物性のものであっても選択肢に入れて良いでしょう。
神道では、故人を弔う際に線香やロウソクを使用しないため、籠盛りには入れないよう注意します。
キリスト教
キリスト教では、食べ物をお供え物として贈るという考え方がないため、食品を籠盛りの中身に選ぶのは避けた方が良いでしょう。
キリスト教では、生花を送るのが一般的なようです。
籠盛りの代わりとして、生花を送ることをおすすめします。
籠盛りの購入方法
次に、初盆の籠盛りの購入方法についてお伝えしていきます。
籠盛りの相場
まず、籠盛りの相場についてご紹介します。
籠盛りは大体、5,000円〜10,000円程度が相場とされています。
籠盛りと香典を一緒に送る場合には、3,000円〜5,000円程度を予算とするのが良いでしょう。
籠盛りが高価過ぎると遺族の方々に気を遣わせてしまうため、相場を参考に予算を組むことが大切です。
百貨店などで購入する
百貨店は品質が保証されており、年配の方からの受けも良いためおすすめの購入先です。
また、百貨店では通常、冠婚葬祭に対応できるスタッフが常駐しています。
希望条件を伝えれば、最適な籠盛りを用意してもらえるでしょう。
インターネットで注文をする
籠盛りは、インターネットで注文することも可能です。
実際の店舗へ行くよりも、多くの候補から品物を選べる点がメリットです。
また、インターネット通販をやっている百貨店もあります。
インターネット経由で、百貨店から注文することも可能です。
ショップによっては、オーダーメイドで籠盛りを作ってくれる場合もあります。
自分の希望通りに初盆用の籠盛りを作ってもらうことも可能です。
自分で作る
気に入った籠盛りが見つからない場合は、自分で作るという方法もあります。
100円ショップなどで籠や造花などの材料を買ってきて、籠にお供え物を入れて飾り付けを行うことで、オリジナルの籠盛りができます。
店舗で購入するよりも、安価で籠盛りを用意できる点もメリットです。
しかし、自分で初盆に適した品物を調べて、選ばなければいけない点に注意しましょう。
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籠盛りを贈る際の注意点
ここからは、初盆で籠盛りを送る際に注意したいポイントをお伝えしていきます。
熨斗をつける
弔事での贈り物には熨斗をつけるのがマナーとされているため、忘れないようにしましょう。
熨斗紙は、水引が黒白か双銀の結び切りになっている弔事用のタイプを選びます。
表書きには「御供物」と表記します。
個数に気を付ける
お供え物を贈る際には個数にも注意が必要です。
お供え物の個数は、基本的に奇数が良いとされています。
偶数は「割り切れる」ことから「縁が切れる」ということを連想させ、縁起が悪いとされています。
また、4や9は「死」や「苦」を連想させるため忌み数字と呼ばれ、タブー視されています。
これらが含まれる個数にならないように注意しましょう。
贈る前には確認をする
籠盛りを選び、送る際には最終的な確認をしっかりしましょう。
例えば宗教によって贈答品に適さないものが入っていないか、熨斗は適切に付けられているかなどです。
先方が嫌な思いをしてしまわないように、マナーが十分に守られているか確認を怠らないことが大切です。
初盆の前に届くよう手配する
籠盛りを送る場合には、初盆の前日までには届くように手配しましょう。
籠盛りに限らずお供え物を送る際は、事前にご遺族にお供え物を送って良いかを確認することをおすすめします。
喪家によっては、お供え物を受け取らない意向の場合があります。
ご遺族の迷惑にならないように、事前確認をしましょう。
初盆におすすめの贈り物
ここからは籠盛り以外で、初盆に贈るのにおすすめのお供え物をご紹介します。
初盆で籠盛り以外の贈り物を探している場合には、以下の品物がおすすめです。
五供
五供(ごく)とは、お供え物で贈られることの多い5つの物のことを指す言葉です。
以下、五供として挙げられる5つのお供え物をご紹介します。
- 香
- 蝋燭(とうしょく)
- 花
- 浄水
- 飲食(おんじき)
これらは初盆でもお供え物として、最適な贈り物です。
お供え物に迷った場合には、五供に含まれるものを贈るのがおすすめです。
日持ちするもの
日持ちするものは、お供え物におすすめです。
特に、お菓子や乾物などはお供え物として重宝されます。
傷まない食品は日数が経っても食べたり配ったりできるため、遺族の方にも喜ばれるでしょう。
提灯
初盆では、故人が提灯を目印として家まで帰ってくるとされており、家に飾るのが一般的です。
初盆には親戚など、故人と近しい関係にある方が提灯や提灯代を贈ることがあります。
故人と近しい場合には、初盆のお供え物として提灯や提灯代を贈るというのも良いでしょう。
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初盆の籠盛りまとめ
ここまで初盆の籠盛りを贈る際の購入方法や、贈る時に気をつけるべきマナーについてお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 初盆の籠盛りの中身に入れる品物には、果物・乾物・お菓子などがある
- 初盆の籠盛りは、宗教によって最適な中身が異なるため注意する
- 籠盛りは品物の個数を奇数にして熨斗を付け、初盆の前に届くようにする
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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