お葬式
納棺をする際に入れるものは?入れてはいけないものについても紹介
更新日:2022.11.19 公開日:2021.12.24
納棺に入れるものは副葬品と呼ばれますが、副葬品についてのマナーをご存じでしょうか?
知らずに納棺出来ないものを入れてしまった場合、葬儀社に迷惑が掛かってしまう恐れがあります。
そのような事態を防ぐためにも、納棺に入れるものや入れてはいけないものを知っておきましょう。
その他にも宗派による違いや、入れるタイミングについても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
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納棺時にものを入れる理由は?
副葬品とは故人と一緒に棺に入れる品物を指します。
入れるものは故人が生前好きだったものや故人にあてた手紙や花、写真が一般的です。
副葬品は、故人があの世に旅立つ際に持っていけると言われています。
副葬品のルーツは古代の風習にあります。
まだ火葬ではなく土葬が主流だった時代に、故人があの世の世界で使えるようにと、生活用品や故人の愛用品が入れられていました。
その習慣が現代になっても残っているのです。
スポンサーリンク納棺時に入れるものは?
一緒に火葬するため、燃えるものであることが大前提です。
では、納棺時に入れるもので代表的なものを詳しく紹介していきます。
花
故人が好きだった花や、生前育てていた花があれば入れると良いでしょう。
ただし、色の強い花の場合は遺骨に色が移ってしまう恐れがあります。
そのため、葬儀社から断られる場合があります。
綺麗な白い遺骨でお送りするためには花の色に注意しましょう。
また、納棺時に入れる花で参列者が花を棺に入れる儀式(別れ花)があります。
別れ花と副葬品の花は別のものになるので混同しないように注意してください。
手紙
最も代表的な副葬品として考えられるものでしょう。
故人に伝えたいことを書き、最後の思いを伝える方が多くいらっしゃいます。
その他にも、故人が生前大切に保管していた手紙を入れることもあります。
遺族以外にも友人の立場で手紙を入れたい場合は、遺族に失礼のないように喪主に了承を取ってから入れます。
服装
故人が生前に気に入っていた服や、ユニフォーム、着物を入れます。
故人の人格を表すような服を入れることが多いです。
ただし、金属製の装飾がある場合は火葬の妨げになるため外して入れましょう。
お菓子
故人が生前好んで食べていたお菓子があれば入れても問題ありません。
ただし、プラスチック製の袋・ビン・缶は燃えないため納棺時は必ず取り出してから入れましょう。
故人に思い出のある品
故人の写真を入れても良いです。
その他にも、故人の趣味が読書であった場合は本を入れることや、喫煙者であればタバコを入れることもあります。
もし、故人の趣味が釣りや車など納棺時に入れることの出来ないものであれば、写真に収めて一緒に入れてあげるのも良いでしょう。
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納棺時に入れてはいけないもの
納棺時に副葬品として入れてはいけないものがあります。
なぜ入れてはいけないか、合わせて説明していきます。
燃えにくい物
故人が生前身に着けていた腕時計や、貴金属類を入れたいと思いがちですが、これらは燃えにくいので避けるべきです。
同様の理由で革製品やガラス製品も避けるべきです。
さらに、燃やした際に有毒なガスが発生する恐れもあります。
炉を傷つけたりしては大変なので多くの火葬場で禁止物に指定されています。
ここで注意が必要なものは入れ歯です。
取り外すことを忘れて燃やしてしまうと、遺骨を傷つけてしまうので、必ず確認しましょう。
また故人の体内にペースメーカーが入っている場合も、破裂する恐れがあるため必ず係員に相談しましょう。
危険物
電池やスプレー缶・ライターなどは、燃やした際に爆発の恐れがあるので入れてはいけません。
火葬場の事故を引き起こす可能性があり、参列者やスタッフに危険が及びます。
金銭
昔は三途の川の渡し賃として6文銭を納棺していました。
しかし現代では日本の法律で「貨幣損傷等取締法」といった法律があります。
そのため、金銭を燃やすとこの法律に触れてしまうので納棺時に入れてはいけません。
そこで現在は6文銭を印刷したものを故人と一緒に入れることが一般的となっています。
プラスチック
プラスチック製品は燃えにくいうえに、溶けて後に残ります。
溶け残ったものが遺体を傷つける可能性もあるため、入れることはできません。
また有毒ガスが発生するリスクもあるため多くの火葬場が禁止品として指定しています。
水分の多いもの
故人が生前スイカやメロンが好物だった場合は納棺時に副葬品として入れてあげたいところです。
しかし、水分の多いものは不完全燃焼の原因になるため入れることが出来ません。
厚めの本やアルバム
本やアルバムは副葬品として一見問題はなさそうですが、問題は入れる量です。
あまりにもページ数の多いものは燃え残りが出たり、大量の灰に変わってしまうため副葬品としては避けるべきです。
どうしても入れたい本やアルバムがある場合は、限定したページのみ入れる、お気に入りの写真だけ入れるなど、抜粋した部分のみを入れましょう。
存命する人の写真
写真は副葬品として入れられることが多いものですが注意が必要です。
それは、存命する人が写っていないものであるということです。
なぜ存命する人が写っていてはいけないのかというと、故人と一緒にあの世に連れていかれると考えられるため縁起が悪いからです。
故人1人だけの写真を選ぶようにしましょう。
スポンサーリンク副葬品を入れるタイミング
基本的に副葬品を入れる厳密なタイミングは決まっておりません。
出棺前であればいつでも副葬品を入れて問題ありません。
しかし、マナーとして葬儀の進行の妨げにならないタイミングをみて入れましょう。
施設や葬儀社によって異なりますが、まれに火葬場到着後でも入れることが可能な場合もあります。
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副葬品を入れる際の注意点
副葬品は故人への最後のプレゼントとも考えられます。
そのため、故人へ様々な贈り物を考えてしまいがちですが注意点があります。
前述した通り、入れてはいけないものも多くあります。
もし、副葬品にしたいものが入れても良いか、入れてはいけないのか迷ったときの判断基準は以下の通りです。
副葬品に迷った場合は参考にしてみてください。
- 遺体の損傷につながらないか(腕時計・指輪・メガネ)
- 焼却時間が延びないか(水分の多いもの・厚い本・アルバム)
- 焼却炉の故障につながらないか(釣り竿、ラケット、杖といったカーボン製品)
- 爆発を起こす危険性はないか(スプレー缶・ライター・電池)
- 有毒なガスを発生させないか(ビニール製品・プラスチック製品)
あくまでも基準であって、火葬場によって禁止品は異なります。
プラスチック製品においても、ゼリーやプリンのカップ等薄くて少量であれば絶対にダメとは言われないこともあります。
しかし、包装にプラスチックが使われていたら、なるべく容器から出した方が無難です。
包装を剥がした状態で納棺しにくい場合は、紙コップや紙皿に移すと良いでしょう。
基本的に、少しでも不安に思った場合は火葬場のスタッフに訊ねましょう。
また、遺族が副葬品に入れてほしくないものがある、そもそも副葬品を入れないという考えの場合もあります。
勝手に納棺せずに、家族には事前に副葬品を納棺したい旨を伝えておくとスマートです。
副葬品にしたいものが入れてはいけないものだった場合は写真に収めて、代わりに写真を入れてあげると良いでしょう。
または、納棺せずに祭壇や仏壇に供えると良いでしょう。
故人の冥福を祈る副葬品でトラブルになってはいけません。
ルールを守って納棺しましょう。
スポンサーリンク入れるものに宗派・宗教の違いはある?
副葬品は、参列者ならば誰でも納棺することが可能です。
しかし、宗教によって違いはあるのでしょうか。
結論を先に申し上げますと、副葬品に違いはなく、故人の服装に違いがあります。
その違いをご説明いたします。
副葬品に違いはない
副葬品はどの宗派でも同じです。
宗派は違っても、入れていいものやいけないものは変わりません。
故人の服装に違いがある
故人に着せる死装束は各宗派によって異なります。
しかし、最近では故人が生前好んでいた服を着せる傾向が多くみられます。
また、昨今女性の間で人気が高まっているのがエンディングドレスです。
「人生最後の時は華やかに締めくくりたい」という女性ならではの考えから選ばれているようです。
仏教の場合
仏教の場合は故人は仏様のいる極楽浄土へと旅に出ると考えられているため、死装束を着せます。
死装束は、経帷子(きょうかたびら)、天冠(てんかん)、手甲(てっこう)、頭陀袋(ずだぶくろ)、脚絆(きゃはん)、足袋、杖、編笠、草履などです。
経帷子は昔は親族の女性が手作りしていましたが、現代では葬儀社が用意したものを着せることが多いです。
また、天冠をつけると故人の顔の印象が変わるので、最近ではつけずに一緒に納棺するケースが多くなっています。
浄土真宗の場合
浄土真宗の門徒は往生が約束されているため、死出の旅に出る必要がないとされているため死装束は着せません。
神道の場合
神道では、亡くなった方は家や子孫を守ってくれる神様(氏神)になるという考え方のため、神主の衣装に似せた神衣(かむい・しんい)を着せます。
男女で異なっており、男性は狩衣(かりぎぬ)、烏帽子(えぼし)、笏(しゃく)で、女性は白い小袿(こうちき)、扇(または扇子)です。
キリスト教の場合
キリスト教の場合特定の死装束はありません。
故人が生前愛用していたスーツやドレスを着せることが一般的です。
死化粧を施し、十字架やロザリオ、聖書を持たせることもあります。
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納棺に入れるものまとめ
ここまで納棺時に入れる副葬品を中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 副葬品はあの世へ旅立つ故人へ持たせてあげるために納棺する
- 納棺できるものと納棺できないものがある
- 出棺前であればいつでも副葬品を納棺できる
- 副葬品は誰でも納棺できるが、家族や葬儀社に事前に確認する
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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