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法事法要

位牌の文字入れとは|位牌の文字の彫り方と色の種類を説明

更新日:2022.01.12 公開日:2022.01.12

仏壇

墓地の中に生垣

記事のポイントを先取り!

  • 位牌の表面には梵字・戒名・没年月日を書く
  • ・位牌の裏面には俗名・没年齢を書く
  • 位牌の文字入れは「彫り」と「書き」の2種類

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  1. 位牌の文字入れについて
  2. 位牌とは
  3. 位牌に入れる文字
  4. 位牌の文字の入れ方
  5. 位牌の文字入れは彫りと書きの2種類
  6. 位牌の文字の色
  7. 位牌に入れる戒名がない場合
  8. 位牌の文字入れのまとめ
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位牌の文字入れについて

故人の魂を祀るために、位牌には戒名などの文字入れを行うのが一般的です。
しかし、位牌に文字入れする内容のことを、詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、位牌の文字入れについて詳しく解説していきます。

位牌に入れる文字の意味や、文字の入れ方についてこの機会に知っておきましょう。
位牌に戒名を入れない場合についてもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

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位牌とは

位牌は、故人の魂を祀る依代であるとされています。
現代では通夜・葬儀の際に白木位牌が作られ、これが故人の魂の依代として祭壇に飾られます。
そして、その後四十九日法要を迎える際に本位牌が作られ、これに故人の魂が移されます。
以後、故人の魂が込められた位牌を仏壇に安置し、位牌に祈りを捧げることで故人の供養を行っていきます。

位牌の起源は儒教だとされており、鎌倉時代に禅宗の僧侶が位牌を祀ることを始め、その後江戸時代には庶民に広がりました。
故人や先祖に対して祈りを捧げるための対象として、位牌は現代においても風習の一つとして深く根付いています。

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位牌に入れる文字

位牌には、故人を祀るために戒名や没年月日などの文字入れをするのが一般的です。
ここからは位牌の表面と裏面に入れる文字について、詳しく解説していきます。

位牌の表面

まずは、位牌の表面に入れる文字についてご紹介していきます。

梵字

梵字は古代インドを起源としており、一文字で神仏を意味する神聖な文字です。
この梵字は戒名を頂いた時に、戒名の上に付いていることがあります。
誰にでも同じ梵字が付くわけではなく、宗派によってどういった梵字が付くかは異なります。
戒名をいただいた時に梵字が記載されていた場合、位牌にもその梵字を記載するのが一般的です。

戒名・法名

位牌にはお寺から頂いた戒名・法名を入れるのが一般的です。
この戒名・法名というのは、故人が仏様の弟子になったことを表すために付けられます。

位牌に記載する際には、戒名・法名の後に「霊位」や「位」と付ける場合もあります。
しかし、「霊位」は四十九日法要が終えた、白木位牌にのみ記載されるのが一般的です。
これは、四十九日法要を終える段階で故人が「霊」ではなくなり、仏様の弟子になると考えられているためです。

没年月日

故人が亡くなった日である、没年月日も位牌に文字入れをして記載します。
位牌の書く位置には地域性もあり、関東では位牌の表面、関西では裏面に書くことが多いです。
どちらに入れるか迷った場合には、お寺に相談してみましょう。

位牌の裏面

ここからは、位牌の裏面に書く文字についてご紹介していきます。
位牌の裏面は普段は見えないところですが、以下の文字入れを行うのが一般的です。
位牌を作る際、裏面の文字入れを忘れてしまわないよう、事前に確認しておきましょう。

故人のお名前(俗名)

裏面には、故人の俗名を記載します。
俗名を記載する際には、名前のみとフルネームで記載する方法の2通りがありますが、フルネームの方が一般的です。
フルネームの方が後年、子孫が確認する際にわかりやすいということで人気となっています。

故人の年齢

故人の年齢(没年齢)も位牌の裏面に記載する項目の1つです。
故人が亡くなった年齢の前には、享年(きょうねん)行年(ぎょうねん)という文字を入れます。
この2つは、年齢の数え方に違いがあるため注意しましょう。
享年の場合には数え年、行年の場合には満年齢で記載します。

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位牌の文字の入れ方

ここからは位牌に文字入れをする際の戒名や没年月日の配置についてご紹介していきます。
位牌が一人の場合や夫婦位牌の場合などケース別に解説するので、ぜひ参考にしてください。

一人の場合

位牌が一人だけのものは、位牌の表面中央に戒名を入れるのが一般的です。

表面に没年月日を入れる場合には、右側に年、左側に月日を入れる形となります。
こちらの場合、裏面は左側に没年齢、中央に俗名を入れます。

表面に没年月日を入れない場合は、表面は中央に戒名を入れるのみとなります。
代わりに裏面の右側に没年月日を入れます。

夫婦位牌の場合

夫婦位牌の場合には、二人の戒名や没年月日を入れることとなります。

表面に没年月日を入れる場合は、一番右側に夫の没年月日、その左に夫の戒名を入れます。
続いてその左に妻の戒名、そして一番左側が妻の没年月日となる形で記載しましょう。
裏面も表面と同じような配置で、両側が夫婦の享年・行年、中央が夫婦の俗名となる形で記載します。

表面に没年月日を入れない場合には、裏面の記載が少々複雑になります。
右側に夫の没年月日、その左に夫の俗名を書いたら、その下に享年・行年を記載するという形です。
夫の俗名の左に、妻の俗名と享年・行年を記載し、一番左側が妻の没年月日となります。

先祖代々の場合

先祖代々の位牌の場合には、表面の中央に「〇〇家先祖代々之霊位」と記載します。
また、先祖代々の位牌では、一人の位牌や夫婦位牌の場合とは違い、裏面には何も書きません。
先祖代々の位牌を作る際には、事前に過去帳に先祖の方々の戒名や没年月日などを記載し、見台に乗せる形となります。

真言宗の場合

真言宗の場合であっても、位牌の基本的な記載方法は他の宗派と変わりません。

しかし真言宗の場合には、記載する梵字に特徴があります。
真言宗では、位牌に「ア」と呼ばれる梵字を記載します。
この「ア」という梵字は真言宗の御本尊である大日如来を表す梵字です。
真言宗の場合には、この梵字を戒名の前に記載する場合が多いということを覚えておきましょう。

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位牌の文字入れは彫りと書きの2種類

ここからは位牌の文字入れの種類について解説していきます。
文字入れの手法は、大きく分けて「彫り」と「書き」の2種類です。
以下で、それぞれの種類の方法・特徴について詳しくご紹介します。

彫り

彫りというのはその名の通り、位牌の本体に刃物で文字を彫って文字入れする方法です。
位牌の文字入れでは、長期間仏壇に置くことを考えて文字が消えにくい、彫りが主流となっています。
彫りには手彫りと機械彫りの2種類があり、手彫りは職人が自ら手がけるため値段は高くなりますが、その分きれいに仕上がります。

書き

書きは位牌にそのまま文字を書く手法で、手書きのため柔らかい印象となるのが特徴です。
しかし、書きの場合には彫りよりも文字が消えやすいという欠点があります。
また、どちらが主流かは地域によっても異なり、関東では書きの位牌が多く、反対に関西では彫りが多いとされています。

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位牌の文字の色

​​位牌の文字の色は、金か白のどちらかを用いるのが一般的です。
特に宗派を問わずに使われる色として、金色が用いられます。
また、位牌自体が金色の場合には、文字の色を黒か青色にします。

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位牌に入れる戒名がない場合

ここからは位牌に入れる戒名がない場合、位牌に記載する名前をどうすれば良いかを解説していきます。
お寺から戒名をもらっていないケースでは、以下の情報を参考にしてください。

俗名を位牌に刻んで構わない

基本的に、位牌には必ず戒名を刻まなければいけないわけではありません。
そのため、俗名で位牌を作ることも可能です。
元々戒名は、生前・死後に仏門に入る人の名前として授けられていました。

現在では故人に対して戒名を付けるのが一般化していますが、戒名がなければ位牌が作れないというルールは存在していません。
しかし、戒名を付けるのが一般化している現代においては、戒名がないとお墓を受け入れてくれないお寺もあります。
そのため、戒名を付けない場合には、俗名でも受け入れてくれるお寺を探す必要があるでしょう。

俗名にする理由

ここからは、位牌に記載する名前を、俗名にする理由として考えられるものをご紹介します。

戒名代を支払えない場合

お寺で戒名を付けてもらうには戒名代を支払う必要があり、この代金がネックになっているケースがあります。
戒名をもらうのには、少なくとも数万円〜10万円程度必要となります。

葬儀・告別式・法要など、故人が亡くなった後には多くの出費もあります。
そのため、戒名代を支払えないということもあるでしょう。
遺族の負担にならないよう、故人が戒名を付けないように遺族にお願いすることもあります。
戒名代を支払えない場合、俗名で位牌やお墓を作るということも納得できます。

無宗派の場合

故人や遺族が無宗派であり、故人の意向で仏式の弔いを行わない場合もあります。
そのような場合は、お寺で戒名をもらわないことも選択肢の一つになるでしょう。

俗名で祀りたい場合

戒名はお布施の金額によって、そのランクが変わってきます。
金額などによってランク付けされることに抵抗がある方は、俗名で祀りたいと思い、戒名をもらわないこともあります。

戒名に馴染みがない場合

戒名は故人が亡くなって初めて付けられる名前であり、普段の生活では触れる機会がありません。
遺族の中には、戒名自体に馴染みがなく、違和感を感じる方もいるでしょう。
そのため、生前と同じ名前で位牌を作りたいというのも納得できます。
故人に対して、死後も親しみを持って祀りたいという場合は、俗名で位牌を作るケースもあるでしょう。

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位牌の文字入れのまとめ

ネクタイが着いたワイシャツが畳んである

ここまで位牌に入れる文字や、文字の入れ方などを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りになります。

  • 位牌の表面には梵字・戒名・没年月日などを文字入れする
  • 位牌の裏面には俗名・没年齢などを文字入れする
  • 位牌の文字入れの方法は「彫り」と「書き」の2種類
  • 位牌の表書きに戒名を入れない場合は代わりに俗名を入れる

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(からさわ)

唐沢 淳(からさわ じゅん)

経歴

業界経歴10年以上。大手プロバイダーで終活事業に携わる。葬儀の現場でお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから大人数の葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとにも数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、ユーザー目線でのサービス構築を目指す。

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