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法事法要

枕経でのお布施の相場は?お布施の目安と渡すタイミングを調査

更新日:2022.11.18

お布施

お布施の封筒と数珠

記事のポイントを先取り!

  • 枕経のみでお布施は渡さない
  • 葬儀等のお布施とまとめて渡す
  • お車代は当日に渡す

故人が亡くなったあと、最初にあげるお経を枕経(まくらきょう・まくらぎょう)といいます。

枕経で僧侶に渡すお布施はどのくらい必要なのでしょうか?

そこでこの記事では、枕経のお布施について詳しく説明していきます。

お布施を渡すタイミングについても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 枕経とは
  2. お布施とは
  3. 枕経でのお布施の相場
  4. 枕経の手順とおこなうタイミング
  5. お布施はいつ渡す?
  6. 枕経のお布施まとめ
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枕経とは

枕経とは故人が亡くなったあと、遺体が安置される場所であげられるお経のことです。

本来、枕経は故人が亡くなる間際の臨終の際に読経されるものでした

昔は自宅で亡くなることが多かったため、危篤になると菩提寺の住職を呼んで枕経をお願いしていたようです。

近年は病院で亡くなることがほとんどですので、逝去後に菩提寺へ連絡して読経してもらうのが一般的です。

なぜ枕経をあげるのか?という理由については諸説あります。

臨終間際の人の心を安心させるため、もしくは霊が迷わずに成仏できるようにするためなどの説です。

仏様の弟子となり往生するよう願いを込めたお経という説もあります。

枕経は仏教儀式ですのでキリスト教式や神式では行われません

また、浄土真宗・浄土宗では枕経ではなく「枕のお勤め」と呼ばれています。

枕経は故人へ向けた供養ですが、浄土真宗における臨終勤行(りんじゅうごんぎょう)は本人がご本尊に向けて行うお勤めを意味します。

僧侶が本人の代わりにご本尊へ向かって行う儀式となります。

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お布施とは



僧侶に読経や納骨してもらう際にはお布施を渡します。

お布施は読経や納骨に対する対価ではなく、ご本尊への捧げものです。

昔は金銭の代わりにお米などを納めていたようです。

現代のお布施は金銭ですが、寺院の維持や経営活動費などに充てられています。

儀式によっておおよその相場は決まっていますが、「この儀式には〇万円」という指定はありません

稀に儀式ごとの相場金額を提示する寺院もあるようです。

香典と混同する方もいるようですが、お布施はあくまでもお礼となるため不祝儀袋には包みません

白い封筒に包み、表書きは「お布施」や「御布施」としましょう。

文字は薄墨ではなく濃墨で書いてください

お布施とは、仏教修行者が行うべきとされる六波羅蜜(ろくはらみつ)のひとつ、「布施」が由来です。

布施の中にはさらに、財施(ざいせ)・法施(ほうせ)・無畏施(むいせ)という三施(さんせ)があります。

仏教の教えを惜しみなく広めることが法施、人々の苦しみや不安の相談に乗ることが無畏施です。

財施は自分の持ち物(品物や金品)を他の人々に施すことをいい、3つの修行のうちで最も徳が高いこととされています。

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枕経でのお布施の相場

電卓と疑問符

枕経ではどのくらいのお布施を包めばいいのでしょうか?

お布施の金額は決まっていませんが、大体の金額相場をお伝えします。

枕経だけでなく葬儀全体で考える

一般的に枕経だけでお布施を包むことは少ないようです。

枕経の後にはお通夜や葬儀が続きます。

読経や戒名料など、全体を含めた金額を包むケースが多くなります。

葬儀全体のお布施とは主に読経と、戒名を授かる謝礼のことを指します。

地域にもよりますが、葬儀全体のお布施の総額は平均で50万円ほどかかるようです。

この金額の中に枕経や通夜・葬儀・初七日法要の読経と、戒名を授かる謝礼が入ります。

高いランクの戒名を授かると、お布施も比例して高額となります。

位牌などに刻まれる戒名は、故人が仏様の弟子になるために僧侶から授けられるものです。

「信士・信女」とつく戒名が最も一般的で30万~40万円かかり、「院信士・院信女」と最も高いランクの場合は70万円以上必要です。

また、お布施は迎える僧侶の人数分のお布施が必要なため、僧侶が複数人の場合はお布施の金額が増額します

枕経だけで考える平均目安は1万~3万円

葬儀全体ではなく枕経単独で考えた場合、お布施の金額は1万~3万円を目安とします。

地域や寺院の慣習として、枕経のみで包む場合もあるかもしれませんので覚えておきましょう。

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枕経の手順とおこなうタイミング

「STEP1」「STEP2」「STEP3」と書かれた積み木

枕経はどのタイミングで行うのかを説明します。

近年はさまざまな葬儀スタイルがあるため枕経を行わないケースもあります。

近年では簡略化される

菩提寺のない喪家は枕経を行わない場合もあります。

直葬など葬儀自体を簡素化したスタイルの葬儀が増えていることなども影響しています。

通常の葬儀でも儀式を簡略化する傾向があるため、枕経を省略する喪家も増えています

枕経の手順

枕経を行う場合の手順についてご説明します。

故人の枕元に置く枕飾りについてもお伝えしますので、参考にしてください。

安置場所を決める

故人が亡くなった後は、まず遺体の安置場所を決定します。

病院で枕経をあげることはほとんどありません。

故人の自宅や葬儀社が指定した安置場所が多いでしょう。

遺体は安置場所へ到着したら北枕で休ませますが、部屋の配置的に難しければ西枕でもOKです。

枕飾りを用意する

枕飾りとは故人の枕元におく小さな祭壇のことです。

宗派によって異なりますが、基本的には枕元に白木の机を置いて三具足(さんぐそく・みつぐそく)を供えます

三具足とは香炉・燭台・花瓶の仏具を指します。

白木のテーブルがない場合は半畳ほどの小さいテーブルに白い布をかけるだけでも良いようです。

枕飾りの場合、三具足は白色を基調としていることが多いようですが、自宅で枕経を行うときは普段使用している仏具でも構いません。

近年は葬儀社が枕飾りの準備をしてくれることが多いようです。

香炉には線香を1本立て、花立には白いユリや水仙を供えます

お供えする植物として古くからあるのが樒(しきみ)です。

榊に似ている常緑の植物で毒性がありますが、魔よけの効果があるとして供えられてきました。

枕飾りの上には一膳飯や枕団子、お水を供えましょう

一膳飯には故人が生前使用していたご飯茶碗を使用するのが一般的です。

白いご飯を高く丸く盛りつけて真ん中にお箸を立てます。

枕飾りは地域・宗派によって異なるため、菩提寺や親族に相談することをおすすめします

菩提寺に連絡する

安置場所が決定したら速やかに菩提寺へ連絡しておきます。

枕飾りなどの準備もありますので、ある程度の時間をみて来てもらいましょう。

枕経に立ち会うのは遺族のみで、一般の弔問客は通夜以降の参列となります。

枕経を読経

僧侶が到着したら故人のところへ案内して読経を始めてもらいます。

枕経の途中では焼香がありますが、故人と縁の深い喪主から順にあげていきます。

読経にかかる時間はだいたい30~40分くらいです。

読経後は僧侶と通夜・葬儀の打ち合わせを行います。

葬儀担当者を交え、斎場の空き具合と僧侶の予定を調整します

故人への戒名を依頼する場合も、この打ち合わせ時にお願いするといいでしょう。

枕経は故人が亡くなってすぐに行われる儀式のため、遺族の服装は平服で構いません

もともとは臨終の場であげられる読経なので、喪服の着用は不自然ともいえます。

平服といってもジーンズなどカジュアルな恰好ではなく、黒やグレーのスーツやワンピースを選びましょう。

喪服着用ではありませんが、アクセサリーは基本的に外してください

男性のネクタイピンも光るため外した方が無難です。

結婚指輪はシルバーのシンプルなタイプなら身に着けていてもいいでしょう。

ゴールドのリングや宝石のついたタイプは外しておきます。

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お布施はいつ渡す?

お布施と数珠と袱紗

お布施を渡すタイミングについてお伝えします。

また、お布施と一緒に包むお車代についてもご説明します。

お車代は当日にお渡しする

お車代とは、葬儀や法要に出向いてもらった僧侶に対して包む交通費のようなものです。

5000~1万円が相場とされており、お布施とは別で包みます

枕経の場合、お布施は通夜・葬儀とまとめてになりますが、お車代だけは当日お渡しするのがマナーです。

通常はお布施の上にお車代を重ね、切手盆にのせて渡します。

切手盆とは、香典袋やお布施がぴったり入るくらいの小さなお盆のことです。

家紋が入っていたり花のイラストが入った黒塗りのタイプが一般的です。

切手盆がない場合はお布施を袱紗に包み、袱紗の上で開いてお渡しします。

弔辞での袱紗は紺や黒などの落ち着いた色のものを使用しましょう。

一般的には初七日後

葬儀後に初めて行う法要が初七日法要です。

初七日後は、二七(ふたなのか)や三七(みなのか)など、四十九日まで7日ごとに法要があります。

近年は初七日の法要を葬儀の日にまとめて行うことが多いようです。

葬儀と同日に行う場合は、初七日法要のあとにお布施を一つにまとめてお渡しします

葬儀でお布施を渡す場合

葬儀でお布施を渡すタイミングは厳密に決められていません

葬儀の開始前に僧侶に挨拶するときや、読経後に渡す場合が多いようです。

寺院によっては、通夜式までの打ち合わせ時に持参するようお願いされることもあります。

開式前に渡されると置き場所に困るという僧侶もいらっしゃいます。

いつ渡せばいいのかを直接僧侶へ尋ねるのが一番です。

お布施を渡すときは「本日は○○のためにお勤め宜しくお願い致します」というような挨拶を添えましょう。

法要時お布施を渡す場合

法要時も葬儀と同様に開式前か読経後に渡すことが多いようです。

法要の後に僧侶を交えて会食がある場合は、会食が終わって帰られるときでもい良いでしょう。

寺院で行う合同法要の場合は、受付でお布施を渡すのが一般的です。

合同法要で受付がないときは僧侶へご挨拶するときにお渡しするといいでしょう。

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枕経のお布施まとめ

「KEY POINT」と書かれたスタンプとペンとノート

ここまで、枕経のお布施についての情報を中心にお伝えしました。

この記事のポイントをおさらいすると以下の通りになります。

  • 枕経とは故人が亡くなったあと、遺体の安置場所で最初に行われる読経
  • 枕経のお布施は葬儀とまとめるのが一般的だが、個別なら1万~3万円が相場
  • お布施を渡すタイミングは事前に僧侶へ確認するのがおすすめ

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。



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監修者

評価員(はかまだ)

袴田 勝則(はかまだ かつのり)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。

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