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法事法要

神葬祭でも香典の包み方は仏式と同じ?書き方や相場について紹介

更新日:2022.05.16

香典

「御霊前」と書かれた香典用の封筒

記事のポイントを先取り!

  • 香典のことを玉串料と呼ぶ
  • 表書きは「御玉串料」や「御神前」
  • 「御霊前」も使用できる

神式の葬儀である神葬祭には、仏式の葬儀とは違ったマナーがあるのをご存知でしょうか。

参列する際に包む香典にも、神式ならではの決まり事があるため注意が必要となります。

そこでこの記事では、神式の香典の包み方について詳しく説明していきます。

この機会に神葬祭の香典の正しい包み方を知っておきましょう。

記事の最後に祭祀料の包み方についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 香典ではなく玉串料
  2. 玉串料の包み方
  3. 神葬祭では玉串料にいくら包む?
  4. 玉串料を渡す際の注意点
  5. 祭祀料の包み方
  6. 神葬祭の香典まとめ
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香典ではなく玉串料

神葬祭では、仏式の葬儀における香典のことを玉串料と呼びます。

故人に対してお香を捧げる代わりに、神葬祭では玉串を捧げます

そのため仏式における香典のことを、玉串料と呼ぶのです。

玉串は神への捧げ物であり、榊の枝に紙垂を付けたものを指します。

榊には神様が宿るとされているため、玉串として神様に捧げるのです。

実際に玉串を捧げる代わりに、金銭を包むのが玉串料です。

神式の場合には、誤って香典と呼ばないように注意しましょう。

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玉串料の包み方

ここからは仏式の香典にあたる、玉串料の包み方について説明していきます。

不祝儀袋や水引の選び方、表書き・中袋の書き方など、以下の内容を参考にしていただければと思います。

不祝儀袋と水引の選び方

神葬祭で使う不祝儀袋には、蓮の花などの仏教に関係する絵柄が入っていないものを選びましょう

神式の場合には、無地の不祝儀袋が好ましいと考えられます。

また、水引は黒白か双銀のものを選びます。

水引の結び方は香典と同じ、結び切りを選びましょう。

表書きの書き方

神葬祭の不祝儀袋の表書きでは、「御玉串料」と書きます。

また、これに加えて「御神前」や「御霊前」も使われます。

「御香典」や「御仏前」と書くのは正しくないため注意しましょう

また、表書きの下には自分の名前を書くことを忘れないようにしましょう。

中袋の書き方

不祝儀袋に中袋がある場合、中袋の裏面に住所と名前、金額を書きましょう

また、金額を書く際は香典と同じように、旧字体で書くのがマナーです。

例えば3万円を包んだ場合には「金参萬圓也」のような形で書きます。

裏面の書き方

中袋がある場合には、香典と同様に不祝儀袋の裏側には何も書かないのがマナーです。

しかし不祝儀袋に中袋がない場合には、不祝儀袋の裏側に住所と金額を書きます

神式でも薄墨を使う

仏式と神式では葬儀に対しての考え方が異なるため、神葬祭では薄墨を使うべきか悩む方もいるのではないでしょうか。

しかし、薄墨には「突然のことで墨をする時間もなかった」「悲しみで墨が涙で滲んだ」という意味が込められています。

そのため、神葬祭であっても薄墨で表書きを書くのが一般的です。
神式の場合には、仏教における四十九日にあたる五十日祭が終わるまでは表書きを薄墨で書きます。

また仏式と同様に、不祝儀袋の中に入れるお札も古いお札を使います

新札を使うと、遺族にあらかじめ亡くなることを予期していたと思われてしまう可能性があるため注意しましょう。

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神葬祭では玉串料にいくら包む?

電卓と疑問符

神式の葬儀である神葬祭では、玉串料をいくら包むべきなのでしょうか。

基本的に、包む金額は仏式の葬儀と同じです。

以下に、続柄ごとの金額相場を記載しますので、参考にしてください。

祖父母が亡くなった場合 1万~3万円程度
両親が亡くなった場合5万~10万円程度
兄弟姉妹が亡くなった場合5万円程度
叔父叔母が亡くなった場合1万円程度
上記以外の親戚・いとこが亡くなった場合3000~2万円程度
友人・知人が亡くなった場合5000~1万円程度

上記が一般的な金額相場ですが、自分の年齢や故人との関係の深さによっても包む金額は変わってきます。

神葬祭でいくら包むかは、そういったことを総合的に考えた上で決定しましょう。

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玉串料を渡す際の注意点

黄色い壁から人差し指を立てた手が飛び出している

神葬祭で玉串料を遺族に渡す時にかける言葉は、仏式の時と異なるため注意しましょう。

仏教と神道では、葬儀に対しての考え方が大きく異なります。

仏教では故人は仏となり極楽浄土に行くと考えられていますが、神道では故人は家の守り神になるとされています

そのため、神式の儀式で仏教用語を使うことはNGだとされているのです。

例えば、仏教用語の代表的なものとしては「成仏」「冥福」「供養」などの言葉が挙げられます。

これらは全て仏教のみで使われる言葉で、神道では使われない言葉です。

神道ではこれらの言葉の代わりに「平安」や「拝礼」といった言葉を使います。

神葬祭で遺族に声をかける時は、「御霊の御平安をお祈りいたします」といった表現が適切です。

また、仏式と同様に重ね言葉や死を連想させる言葉を使うことはタブーだとされています。

重ね言葉とは「わざわざ」や「重ね重ね」などの言葉で、「不幸が重なる」ことを連想させるため忌み嫌われています。

死を連想させる言葉は「死ぬ」「ご生存中」などの直接的な言葉、「無くす」「終える」などの間接的な言葉が挙げられます。

これらの表現は使わないようにしましょう。

4や9といった数字も「四」や「苦」を連想させるため、弔事の場では使ってはいけません。

渡す際にはこれらのことにも十分に注意しましょう。

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祭祀料の包み方

ここからは、祭祀料について詳しく解説していきます。

仏式の場合には祭祀料を渡すことはないため、この機会に神道の儀式に関するマナーを知っておきましょう。

祭祀料とは

祭祀料とは、神道で儀式や祭祀を行ってくれた神主や神職の方にお礼として包む金銭のことです。

これは、仏式におけるお布施に該当するものです。

神道では神葬祭以外にも、地鎮祭や初宮参りなど様々な儀式があります。

こうした儀式では神職に祈祷を行ってもらうため、その謝礼として祭祀料が支払われるのです。

そのため祭祀料は弔事だけでなく、慶事でも祈祷をしてもらった時には神職にお渡しすることとなります。

祭祀料は、葬儀の場では玉串料という名目で神職に渡される場合もあります。

祭祀料の書き方

遺族に渡す仏式における香典や玉串料とは違い、祭祀料は神職に渡すものであるため、葬儀の場合も表書きは濃墨で書きます

表書きの名目は「御祭祀料」と書き、その下に名前を書きます。

弔事においては、玉串料と同じように不祝儀袋を使用します。

蓮の花などが印刷されたものは仏式の不祝儀袋であるため、使用しないようにしましょう。

また、水引は黒白で結び切りのものを選ぶのが一般的です。

祭祀料の中袋には、裏側に金額と住所を書きます。

その際、金額は旧字体で書くのを忘れないようにしましょう。

祭祀料の相場

祭祀料の金額相場は一人当たり15万〜20万円程度と考えられています。

そのため、祭祀を行う際に神主と共に補佐する神職の方が来た場合には、その方にも祭祀料をお支払いします。

しかし、金額の相場は地域によっても異なります。

もし祭祀料をどれだけ支払えば良いか分からない時には、葬儀社に相談すると良いでしょう。

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神葬祭の香典まとめ

「ま」「と」「め」と書かれた積み木と電卓と時計

ここまで神葬祭の玉串料や祭祀料の金額相場や、表書き・中袋の書き方などについて解説してきました。

この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 神葬祭では、仏式における香典のことを玉串料と呼ぶ
  • 不祝儀袋は無地で黒白・双銀で結び切りの水引を使う
  • 玉串料を渡す時は「冥福」や「成仏」などの仏教用語を使わずに挨拶する
  • 神主に儀式で祈祷を行ってもらった時に祭祀料を渡す

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(はかまだ)

袴田 勝則(はかまだ かつのり)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。

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