閉じる

お葬式

神葬祭って仏式の葬儀とどこが違う?神葬祭の流れやマナーを解説

更新日:2023.08.25

宗教

複数重なった樒

記事のポイントを先取り!

  • 神葬祭は神式の葬儀
  • 神葬祭では数珠を持参しない
  • 神葬祭では玉串奉奠が行われる

神式の葬儀は神葬祭(しんそうさい)と呼ばれ、仏式の葬儀とは異なることをご存知でしょうか。

そのため、参列する際には事前に流れやマナーを知っておく必要があります。

そこでこの記事では、神葬祭の流れやマナーについて詳しく解説していきます。

この機会に、神葬祭について理解を深めておきましょう。

また、神道では故人に戒名が授けられるのかについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

みんなが選んだお葬式の電話相談

みんなが選んだお葬式では葬儀社、葬儀場選びのご相談に対応しております 他にも、葬儀を行う上での費用、お布施にかかる費用など葬儀にかかわること全般に対応しております。 なにかご不明な点がございましたら以下のボタンから遠慮なくお申し付けください。
funeral_title_img
専門相談員が丁寧に対応します
24時間365日無料相談

0120-33-3737

電話をかける

telIcon
24時間365日すぐに
手配いたします

ご危篤・ご逝去で
お急ぎの方はこちら

1000社以上の葬儀社・葬儀場の中から
厳選して無料でご案内いたします
詳しくはこちら

都道府県一覧から葬儀場を探す

こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。

  1. 神葬祭とは
  2. 神葬祭の流れ
  3. 玉串奉奠の手順
  4. 神葬祭のマナー
  5. 神道の葬儀の香典
  6. 神葬祭に戒名はある?
  7. 神葬祭のまとめ
スポンサーリンク

神葬祭とは

神葬祭の流れやマナーについて解説する前に、まずは神葬祭とはどのようなものかを説明します。

その由来や、この儀式を行う意味について理解を深めていきましょう。

神葬祭の意味

神葬祭とは、神道で行われる葬儀のことを意味します。

神道における葬儀は、故人を弔い、その家を守ってくれる神様として迎えるための儀式となっています。

また、神道において死は「穢(けが)れ」であると見なされています。

そのため、一般的に神聖な場所である神社で神葬祭が行われることはありません。

神葬祭は、自宅や祭祀場で行われるのが一般的です。

神葬祭の由来

神葬祭の歴史は古く、遡ると古事記にもその存在が確認できます。

古事記には「アメノワカヒコ」という神様が亡くなった時に葬儀を行う描写があり、これが神葬祭の原型の一つだとされています。

このように、歴史の古い神葬祭ですが、庶民に葬儀の形式として根づいたのは明治時代だとされています。

それまでは仏式による葬儀が一般的でしたが、神道による葬儀も見直されて、その後一般化していきました。

神葬祭の由来は大変歴史のあるものですが、一般に広まったのは比較的最近のことです。

神道と仏教の違い

仏教における葬儀は、故人を極楽浄土に送ることが目的です。

それに対し、神道の場合は故人の霊を家に留めることで、守護神となってもらうことが目的となっています。

そのため、神道と仏式ではそもそもの死生観が異なるのです。

神道と仏教では、葬儀を行う目的が異なるのだということを覚えておきましょう。

スポンサーリンク

神葬祭の流れ

神葬祭の流れ

ここからは神葬祭の流れについて詳しく解説していきます。

神式による葬儀がどういった流れで行われ、そこにはどういった意味が込められているのかを知っておきましょう。

逝去当日の流れ

まずは逝去当日の流れを紹介していきます。

帰幽奉告

故人が逝去したら、まずは「帰幽奉告(きゆうほうこく)」と呼ばれる儀式を行います。

神道では逝去のことを「帰幽」と呼びますが、帰幽奉告は逝去したことを神棚や祖霊社に対し報告するための儀式です。

この儀式は、一般的に神職により行われます。

また、帰幽奉告の際に家の神棚には白い紙を貼ることで、死によって神棚が穢れることを防ぎます。

枕直しの儀

枕直しの儀では仏式と同じように枕を北にし、遺体の側に小さな祭壇を置きます

祭壇の上には米・塩・水・酒と故人の好物を置き、故人の側に守り刀を置きます。

こうした一連の用意が済んだら、遺族は故人を囲み、追悼します。

納棺の儀

故人の遺体を清め、死装束を着せて、棺の中に納める儀式です。

遺体を納棺したら、棺を白い布で覆って拝礼を行います。

一日目の流れ

ここからは一日目の流れを解説していきます。

通夜祭

神葬祭の一日目では、仏教における通夜と同じように通夜祭が行われます

この儀式は神職が祭詞(さいし)を唱え、故人が家を守ってくれることを願うというものです。

また、遺族は玉串を捧げることで故人へ祈りを捧げます。

遷霊祭

通夜祭が終わると遷霊祭(せんれいさい)と呼ばれる儀式も行われます。

遷霊祭では、「御霊移しの儀」が行われ、故人の魂を遺体から霊璽(れいじ)へと移されます

霊璽とは、仏教における位牌と同じようなもので、故人の魂の依代(よりしろ)となるものです。

これを行うことで、故人の遺体には魂がない状態となるとされています。

二日目の流れ

次に二日目の流れを紹介します。

葬場祭

仏式での葬儀・告別式にあたるのが、葬場祭です。

葬場祭では、神職が祭詞を唱えたり、玉串奉奠(たまぐしほうてん)を行ったりします

玉串奉奠とは、仏教における焼香に似たもので、神前に玉串を供えるというものです。

玉串を供える際のマナーに関しては後述いたしますので、そちらを参考にしていただければと思います。

火葬祭

火葬場へ行くと火葬祭が行われ、神職により祭詞が唱えられた後、再度玉串奉奠が行われます。

その後、遺体を火葬します。

埋葬祭

遺骨を埋葬する際に行われる儀式が埋葬祭です。

以前までは火葬が終わると埋葬祭が行われるのが一般的でしたが、現在では五十日祭で埋葬されることが多くなっています

そのため近年では埋葬祭を行わずに、一度遺骨を持ち帰るケースが多いようです。

帰家祭

帰家祭では神葬祭が終わったことを霊前に報告します

その後、直会(なおらい)と呼ばれる儀式を行い、遺族や親族、神職で会食を行います。

直会は仏教における精進落としと同様のもので、参加者を労うためのものです。

これが終了したら、神葬祭は終わりとなります。

みんなが選んだお葬式の電話相談

みんなが選んだお葬式では葬儀社、葬儀場選びのご相談に対応しております 他にも、葬儀を行う上での費用、お布施にかかる費用など葬儀にかかわること全般に対応しております。 なにかご不明な点がございましたら以下のボタンから遠慮なくお申し付けください。
funeral_title_img
専門相談員が丁寧に対応します
24時間365日無料相談

0120-33-3737

電話をかける

telIcon
24時間365日すぐに
手配いたします

ご危篤・ご逝去で
お急ぎの方はこちら

1000社以上の葬儀社・葬儀場の中から
厳選して無料でご案内いたします
詳しくはこちら

玉串奉奠の手順

ステップアップのイメージが描かれた紙

次は玉串奉奠の手順について解説していきます。

仏式に慣れている方は、玉串奉奠の正式なやり方を知らないということもあるかと思います。

以下の手順を知っておくと、実際に玉串奉奠を行う時に役立つことでしょう。

ぜひ参考にしてください。

神主から玉串を受け取る

まず喪主や親族に対し一礼をし、その後神主から玉串を受け取ります。

玉串を受け取る時は、右手側が枝、左手側が葉っぱになるように渡されます。

これを受け取ったら、そのまま枝側を右手で持ち、左側は葉の部分を支える形にしましょう

祭壇の前にて祈念をおこなう

玉串を受け取ったら、玉串をそのまま胸の高さで持ったまま祭壇の前に進み、祈念を行います。

祈念をする前に、まず祭壇に一礼しましょう。

一礼したら、次に玉串を90度時計回りに回して、枝側が手前に来るようにします

そして左手も枝の部分を持って、目を閉じて祈りを捧げましょう

玉串を玉串案に両手で置く

祈念を行ったら、玉串を180度時計回りに回転させ、枝側が玉串案側になるように持ちます

そして、そのまま玉串を玉串案に両手で置きましょう。

二礼二拍一礼する

玉串を供えたら、祭壇側を向いたまま後ろに二歩下がって、二礼しましょう。

二礼したら、次は音を立てずに拍手をし、最後に一礼します

そこから二歩下がったら、神主・遺族に一礼を行って席につきましょう。

スポンサーリンク

神葬祭のマナー

ここからは神葬祭におけるマナーをご紹介します。

服装や持ち物、言葉遣いなど、気をつけなければならない点をこの機会に覚えておきましょう。

服装・持ち物

神葬祭の場合であっても、服装は仏式と同じように準喪服で問題ありません。

具体的には、男性の場合には黒いスーツで中に白いシャツを着用し、黒いネクタイを締めましょう

女性の場合には黒のワンピースなどを着用します

また、男女共に靴は黒の光沢の無いものを着用します。

アクセサリー類は基本的に付けないようにしましょう。

また、仏式で使用する数珠は神道では使わないため、持っていかないようにしましょう

言葉遣い

神道では、哀悼の意を述べるのは適切ではありません

これは神道では死は悲しむようなものではないと考えられているためです。

また、神葬祭では仏教由来の言葉を使うことは避けましょう

例えば「成仏」「冥福」「供養」などは仏教由来の言葉です。

こうした言葉は神道では使わないため注意しましょう。

遺族に言葉をかける時には「御霊の平安をお祈りいたします」と言うのが最適です。

みんなが選んだお葬式の電話相談

みんなが選んだお葬式では葬儀社、葬儀場選びのご相談に対応しております 他にも、葬儀を行う上での費用、お布施にかかる費用など葬儀にかかわること全般に対応しております。 なにかご不明な点がございましたら以下のボタンから遠慮なくお申し付けください。
funeral_title_img
専門相談員が丁寧に対応します
24時間365日無料相談

0120-33-3737

電話をかける

telIcon
24時間365日すぐに
手配いたします

ご危篤・ご逝去で
お急ぎの方はこちら

1000社以上の葬儀社・葬儀場の中から
厳選して無料でご案内いたします
詳しくはこちら

神道の葬儀の香典

「御霊前」と書かれた香典用の封筒

次は神葬祭などの神道における葬儀に参列した際に渡す、香典の表書きや香典袋について説明します。

仏式とは異なる点があるため、注意が必要です。

表書き

神式の香典では表書きに「御神前」「御玉串料」と書きます。

また、事前に神式かどうかが分からない場合には、どの宗教でも使える「御霊前」という表書きを使いましょう

香典袋

神式の香典袋は水引が黒白のものか、双銀のものが一般的です。

また、香典袋に蓮や百合の花などの仏教に関係のあるものが書いてあるものは相応しくありません

絵が入っていない、無地のものを選びましょう。

スポンサーリンク

神葬祭に戒名はある?

頭にクエスチョンマークを浮かべているスーツの男性の後ろ姿

次は神葬祭における戒名の扱いについて、詳しく説明していきます。

戒名には、神道と仏教の思想の違いも関係しています。

この機会に、戒名がどういったものかということも含めて知っておきましょう。

神葬祭には戒名がない

神道では戒名と呼ばれるものはありません

戒名というのは元々、仏の弟子となった時に付けられる名前です。

そのため、仏門に入る人には、生前であっても戒名が付けられていました。

現代でも生前戒名といって、本人が亡くなる前に戒名を付けてもらうこともあります。

仏教では仏門に入った人に戒名を与えれば、迷わずに極楽浄土に辿り着けると考えられています。

そのため、仏式の葬儀では故人が亡くなった際に戒名を付けることで、無事極楽浄土に辿り着けるようにするのです。

しかし、神道では極楽浄土という概念がなく、故人が仏の世界に入るという考えを持っていません

この記事の冒頭で紹介した通り、神道では故人は守護神となって家を守ってくれるものとされています。

そのため、神道では故人に対して戒名が付けられることはありません

神道では戒名がないため、神葬祭に参列する際は注意しましょう。

諡(おくりな)をつけることが出来る

神道には戒名がありませんが、戒名と同じようなものとして諡(おくりな)があります。

しかし、諡を付けるのは戒名のように、故人が神様と同じ世界に入ったことを意味するためではありません。

諡は、生前に故人がどういった行いをしたかに応じて付けられる称号のようなものです。

そのため、生前に良い行いをした人には良い諡が、悪い行いをした人には悪い諡が付けられるとされます。

また、戒名とは違い、諡では生前戒名のようなものはなく、死後に付けられるものです。

故人に付けられる名称という点では故人と同じですが、その中身は戒名とは大きく異なるといえるでしょう。

みんなが選んだお葬式の電話相談

みんなが選んだお葬式では葬儀社、葬儀場選びのご相談に対応しております 他にも、葬儀を行う上での費用、お布施にかかる費用など葬儀にかかわること全般に対応しております。 なにかご不明な点がございましたら以下のボタンから遠慮なくお申し付けください。
funeral_title_img
専門相談員が丁寧に対応します
24時間365日無料相談

0120-33-3737

電話をかける

telIcon
24時間365日すぐに
手配いたします

ご危篤・ご逝去で
お急ぎの方はこちら

1000社以上の葬儀社・葬儀場の中から
厳選して無料でご案内いたします
詳しくはこちら

神葬祭のまとめ

キーボードの上に載っている「ま」「と」「め」と書かれた積み木

ここまで神葬祭と仏式の葬儀の違いや、神葬祭の流れ・マナーなどについてお伝えしてきました。

この記事のポイントは以下の通りとなります。

  • 神葬祭は亡くなった人を家の守護神として迎えるための儀式
  • 仏教における焼香の代わりに、神葬祭では玉串奉奠が行われる
  • 神葬祭では数珠を使わないため持っていかない
  • 神葬祭では仏教における戒名の代わりに諡を付ける

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

スポンサーリンク

都道府県一覧から葬儀場を探す

こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。

お葬式の関連記事

コラム一覧へ

あなたにぴったりのお墓を診断!

色々種類があってわからない.

お墓選びで後悔したくない.

diagnosis_woman_img

最短30秒で診断

葬儀・お葬式を地域から探す

みんなが選んだお葬式は葬儀場・葬儀社をご案内/