お葬式
男性の略礼服とは?略礼服の種類やコーディネートなどを紹介
更新日:2024.07.08 公開日:2022.01.22

記事のポイントを先取り!
- 略礼服は最も格式の低い礼服
- 慶事と弔事の両方で着まわせる
- 一般的な略礼服はブラックスーツ
冠婚葬祭のときには礼服を着ることが一般的ですが、礼服には格式に違いがあります。
着用する機会の多い男性の略礼服について、意味合いや特徴を知っておきましょう。
そこでこの記事では、男性の略礼服について詳しく説明していきます。
葬儀やお通夜に参列した際に失礼に当たらないようにするためにも、略礼服の選び方やマナーを覚えましょう。
和装の場合や、正礼服と準礼服についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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略礼服とは
冠婚葬祭で着用するフォーマルウェアを「礼服」といいます。
礼服には格式に違いがあり、高い順に正礼服、準礼服、略礼服に分けられます。
略礼服とは、格式の一番低いカジュアルな礼服のことです。
ここでは、略礼服を着用するのにふさわしいシーンなどについて紹介していきます。
略礼服の目的
略礼服は一般的に、急なお通夜や結婚式のゲストとして参列する場合や、パーティー、入学式などで着用します。
男性は、ブラックスーツやダークスーツが略礼服にあたります。
ネクタイなどを変更するだけで冠婚葬祭すべてに着回せるので、1着持っていると便利です。
女性の略礼服は、ワンピースやスーツになります。
平服とは略礼服のこと
略礼服は、平服と呼ばれることもあります。
主催者側から「平服でお越しください」と指定された場合は、略礼服を着用しましょう。
決してジーパンやTシャツなどの普段着ではないため、注意してください。
男性略礼服の特徴
ここでは、男性の略礼服の特徴について紹介していきます。
注意点も紹介しますので、参考にしてください。
ブラックスーツ
男性の最も一般的な略礼服が、ブラックスーツです。
ブラックスーツは、慶事に着用する礼服としてだけでなく、お通夜や告別式、法要などのさまざまな場面で活躍する喪服としても着用できます。
以前まで弔事では、略礼服であるブラックスーツは一般参列者が着用するものでした。
しかし近年では、遺族や親族も準礼服としてブラックスーツを着用する方が多くなっています。
準礼服の一面もあるブラックスーツですが、準礼服の中だとやや格下の扱いになります。
ブラックスーツには2種類あり、フロントやボタンが1列になっている「シングル」と、2列の「ダブル」があります。
従来はダブルがよりフォーマルな喪服と考えられていましたが、最近はシングルを着る人も増えています。
シングルを着ても、マナー上の問題はないのでご安心ください。
昼夜問わず着用可能なブラックスーツは、とても便利な礼服として重宝します。
結婚式ではネクタイの色を白やグレーに、お葬式などでは黒にすることで着回せます。
ダークスーツ
男性の略礼服の1つにダークスーツがあります。
ブラックスーツと同様に、昼夜問わずさまざまな場面で着用できます。
ダークスーツには、紺色やダークグレーなどのカラーバリエーションがあります。
結婚式へゲストとして出席する場合や、急なお通夜に参列する際にも着用可能です。
ただし慶事と弔事では、合わせる小物などに注意が必要です。
結婚式では新郎より目立たない服装が求められますが、光沢のあるネクタイなどで華やかな場にふさわしい着こなしになるよう配慮します。
一方でお通夜の場合は、できるだけ黒に近いダークスーツを選択し、ネクタイやベルト、靴などはすべて黒で統一するのがマナーです。
また、ダークスーツは仕事で着用するビジネススーツと非常に似ており、正しい着こなしをしないと仕事服に見られてしまうため注意が必要です。
参考:オーダースーツならGlobal Style(グローバルスタイル)
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略礼服の普段使いはできる?

一般的な男性の略礼服はブラックスーツです。
ブラックスーツは、ビジネススーツとデザイン等にさほど違いはないため、普段使いできるのではと疑問に思われる方もいるかもしれません。
略礼服の普段使いはできるのでしょうか。
略礼服はビジネススーツに適さない
略礼服のブラックスーツは別名ブラックフォーマルとも呼ばれ、光沢のない真っ黒な生地で作られています。
昔ながらのオーソドックスなシルエットで、流行に左右されることはありません。
一方で、ビジネススーツは生地やその織り方、ジャケットの着丈の長さが現代風に作られています。
ブラックスーツは冠婚葬祭やパーティーの席で着るものになるため、人によっては「ビジネスの場で着るのはおかしい」といった意見もあります。
一見して喪服を着ているとわかる場合もあります。
略礼服をビジネスなどで着てはいけないという決まりはありませんが、適しているとはいえないでしょう。
ビジネススーツも略礼服には適さない
ビジネススーツと略礼服の大きな違いは生地になります。
男性の喪服で使用されるブラックスーツは、昼夜や天候に左右されることがないよう、光沢のない漆黒の生地で作られます。
一方で黒のビジネススーツはその工夫がないため、光によって色の見え方が変わってしまいます。
黒のビジネススーツで参列すると、まるでグレーを着ているように見えます。
喪服の方々と並ぶと違和感があり浮いてしまうため、喪服ではないことはすぐにわかります。
特に葬儀の場ではマナー違反になりますので、注意が必要です。
急な訃報の際に慌てないためにも、最低1着は喪服で使用できるブラックスーツを用意しておくことをおすすめします。
略礼服に合わせた選び方
次に、略礼服に合わせるシャツやネクタイなどのマナーや注意点を紹介していきます。
正式な場で失礼のないよう、コーディネートの参考にしてください。
シャツ
喪服として着用する際には、シャツの色は白を選ぶのがマナーです。
原則としては柄のない無地の白色が基本ですが、訃報を聞いて急遽お通夜に駆けつける場合などには、無地でなくても大丈夫です。
ただし最近では昔とは違い、連絡の手段も発達しています。
訃報からある程度時間がある場合には、白無地のシャツに着替えてから参列するようにしましょう。
葬儀や告別式においては、白無地のシャツ以外はマナー違反になりますので注意が必要です。
結婚式でも基本的には白無地ですが、サックス無地でも良いとされています。
ネクタイ
男性の喪服のマナーにおいて、ネクタイは必ず着用する必要があります。
柄のない無地の黒で、素材としては光沢のないものを選びます。
ネクタイピンは外すようにしましょう。
結び方はいつも通りで問題ありません。
ただし、ディンプル(ネクタイを結んだときにできるくぼみ)を作ることはマナー違反になるため注意してください。
結婚式では、白やシルバー色、レジメンタルやドット柄などが人気です。
黒のネクタイを結ぶと弔事をイメージさせるため、マナー違反となります。
華やかな場にふさわしい、上品なネクタイを選ぶように心がけましょう。
シューズ
靴は光沢のない合成皮革か本革の、黒の紐靴を選びましょう。
できればつま先に、横一文字のライン(ストレートチップ)が入ったものがおすすめです。
金具付きやスウェード(なめし革)の靴は避けます。
靴下は、柄が入っていない黒のものを選びましょう。
ハンカチ
お通夜や葬儀・告別式などではハンカチを使う場面も少なくないため、ハンカチを持参すると良いでしょう。
派手な色やデザインのハンカチは避け、シンプルな白のハンカチがベストです。
小物
弔事でのアクセサリー類は、基本的には結婚指輪以外すべて外すことがマナーです。
結婚指輪でも、ゴールドなどの派手な色合いのものは外しておきましょう。
時計も、装飾が派手なものは身につけないようにします。
カフスやネクタイピンも、できれば外しておくのが無難です。
付けるにしても、葬儀用などの目立たない種類を選ぶようにしてください。
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お通夜における持ち物

ここからは、お通夜の際の持ち物などについて紹介していきます。
お通夜では略礼服を着ていく
お通夜の場合は、急な訃報に急いで駆けつける人も多いでしょう。
そのため、基本的には平服である略礼服を着ていっても問題はありません。
しかし、告別式やお葬式に参列する際には、準礼服を着ていくことがマナーになります。
また、お通夜までに時間がある場合も、準礼服が望ましいでしょう。
ダークスーツは略礼服として着用することが一般的ですが、ブラックスーツなら準礼服や略礼服のどちらにも対応できておすすめです。
お通夜の持ち物
お通夜の際の持ち物を以下にまとめます。
- 香典
お通夜に参列する際には、香典を持参するのがマナーです。
香典は、香典袋や不祝儀袋に入れて袱紗(ふくさ)に包んで持って行きましょう。
香典袋は宗教や宗派によって異なるため、適したものを選ぶ必要があります。
- 袱紗
袱紗とは、祝儀や香典を包むための布のことです。
弔事で使用する場合は、故人への哀悼の意を示す黒、紫、紺、緑色の袱紗が適しているとされています。
- 数珠(じゅず)
念珠(ねんじゅ)とも呼ばれる数珠は、仏教のお通夜に参列する際には持参することが一般的です。
数珠の種類は豊富で、宗派によって房の形や形状などが異なるため注意が必要です。
一連タイプの略式数珠であればどの宗派にも使えるため、1つ持っておくと便利です。
仏式のお通夜でない場合や参列者が無宗教の場合には、数珠を持たなくてもマナー違反にはなりません。
数珠の貸し出しは基本的にはマナー違反とされています。
手元に数珠がない場合は、持参しないほうが良いでしょう。
- ハンカチ
お通夜では無地のハンカチを持って行きましょう。
派手な柄が入っているものやタオル地のものは、マナー違反になりますので注意してください。
- 予備のシャツ
夏場などは、汗染みや汗の臭いが気になることもあるかもしれません。
予備として、白いビジネスシャツを1枚持っていくことをおすすめします。
- 髭剃り
もしかすると、お通夜の夜に宿泊することもあるかもしれません。
無精髭はだらしないイメージや不快感を与える恐れがあるので、髭剃りを持参していくと安心です。
お通夜では、清潔感のある身だしなみを心がけましょう。
和装の略礼服
和装の略礼服はパーティーやお茶会、友人の結婚披露宴など、羽織だけの場合を含み、何らかの紋服が必要な際に着るものになります。
長着に紋がなくても、羽織に紋が1つ以上付いていれば大抵は問題ありません。
ただしお茶席など、羽織を着用しない正装もあるので、シーンに応じた服装を心がけてください。
長着や羽織の素材としては、「色羽二重(黒以外)」が最も格式が高く「お召」「紬」の順に続きます。
しかし、よほど格式を必要とする場でなければ、気軽に選ぶと良いでしょう。
着こなしの一例を以下にあげます。
- 羽織:色羽二重の五つ紋、または三つ紋付き
- 袴:仙台平、またはお召の馬乗袴やあんどん袴
- 足袋:白足袋
- 雪駄:畳表の雪駄
和装の場合には時間帯による装いの違いはなく、基本的には立場によって装いが決まります。
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正礼服と準礼服
最後に、正礼服と準礼服について紹介していきます。
それぞれの特徴や着用場面を説明するので参考にしてください。
正礼服
礼服において最も格式が高いのが「正礼服」です。
葬儀での正式礼装は別名「正喪服」とも呼ばれます。
服の種類としては以下のものが挙げられます。
- モーニングコート
前から後ろの裾にかけて長く斜めにカットされた独特なデザインが特徴です。
昼の礼服として最も格式の高いものであり、主に結婚式の新郎や両家の父親が着用する定番の衣装になります。
弔事では葬儀や告別式から一周忌法要まで、さまざまな場面で喪主や三親等までの親族が着用します。
しかし近年は、準喪服を着て通夜や葬儀・告別式に出席する方も多いようです。
遺族や親族が準喪服を着るのはマナー違反にはなりません。
また、一般的にお通夜では、昼の正礼服であるモーニングコートは着用しません。
- 燕尾服
ジャケットの裾が、ツバメの尾に似ているのが特徴です。
夜の正礼服として最も格式の高いものであり、結婚式や披露宴などで着用します。
また、「ホワイトタイ」が指定されている晩餐会などにも着用します。
和装では、黒羽二重五つ紋付き羽織と仙台平袴を合わせたものが正礼装となります。
準礼服
正礼服の次に格式の高いのが「準礼服」になります。
準礼服の種類を以下にまとめます。
- ディレクターズスーツ
昼間の結婚式での新郎や両家の父親、主賓などが着用します。
格式は、ブラックスーツよりもワンランク上です。
名前のとおり、重役クラスの格式高いフォーマルスタイルになります。
基本的には、黒のジャケットにグレーベスト、縞模様のスラックスを合わせます。
- タキシード
主に夕方以降に開催される結婚式の新郎や、パーティー、式典などに出席する際に着用します。
また「ブラックタイ」を指定されたフォーマルな場でも着用します。
タキシードは夜の準礼装の位置付けですが、近年は正礼装としても着用されています。
葬儀の際は、ブラックスーツが男性の準喪服となります。
お通夜や葬儀・告別式、法要など、遺族や親族、その他の一般参列者も着用可能です。
準喪服としてのブラックスーツは前述したとおり、黒のビジネススーツではないため注意してください。
和装では、色羽二重五つ紋(三つ紋)付き羽織と仙台平袴を合わせたものが準礼装となります。
男性の略礼服まとめ

ここまで男性の略礼服の特徴や注意点、マナーの情報を中心にお伝えしました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 礼服には格式があり、格式の高いものから順に正礼服・準礼服・略礼服となる
- 男性の略礼服はブラックスーツとダークスーツの2種類
- 略礼服としてのブラックスーツは普段使いには適さない
- ブラックスーツはお通夜や告別式、法要などさまざまな場面で着用可能
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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監修者

唐沢 淳(からさわ じゅん)
経歴
業界経歴10年以上。大手プロバイダーで終活事業に携わる。葬儀の現場でお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから大人数の葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとにも数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、ユーザー目線でのサービス構築を目指す。
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