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お葬式

骨上げで箸を使うのはなぜ?骨上げのマナーと由来を解説

更新日:2023.12.20

弔問

火葬された遺骨

記事のポイントを先取り!

  • 箸で「橋渡し」を行う
  • 長さの違う箸を用いる
  • 骨上げは地域により違いがある

人生の中で一度は、大切な家族や親族の葬儀・告別式を経験されることでしょう。

一般的に出棺のあと、ご遺体は火葬場で荼毘(だび)に付され、近親者にて骨上げ(こつあげ)を行います。

そこでこの記事では、骨上げの意味や由来、骨上げの際に箸を用いる理由について詳しく説明していきます。

骨上げのマナーにも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 骨上げとは
  2. 骨上げで箸を使う理由
  3. 箸渡しとお箸のマナーの関係
  4. 骨上げの手順
  5. 骨上げのマナー
  6. お箸の起源と日本での歴史
  7. 骨上げの箸のまとめ
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骨上げとは

骨上げとは、ご遺体を火葬した後、ご遺骨を箸で拾い上げて骨壺に収める儀式の事です。

拾骨や収骨(しゅうこつ)とも言い、世界ではあまりない日本独特の習慣です。

骨上げの意味や由来について、それぞれ以下に詳しく解説します。

骨上げをする意味

人は亡くなると三途の川を渡り、極楽浄土へ向かうとされています。

骨上げで、故人が無事に三途の川を渡れるよう願いを込めて「箸渡し」をするのです。

この世から極楽浄土へと、故人の魂を箸を使い「橋渡し」をするという意味があります。

骨上げの由来

日本での火葬は奈良時代、仏教の伝来とともに上流階級の人々の間で広がりました。

持統天皇から始まり、後光明天皇に至るまで41名もの天皇が荼毘に付されています。

葬儀において最後の儀式である「火葬・骨上げ」は800年もの歳月を掛けて、日本に浸透しました

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骨上げで箸を使う理由

骨上げで、箸を使う理由には諸説あります。

ご遺骨を箸渡しするのには「箸」と「橋」の音や、読みが同じであることが理由です。

この章では、箸渡しをする意味・由来・違い箸を使う理由に分けて解説します。

箸渡しをする意味

骨上げの箸渡しは、故人が三途の川を渡る手助けとなる橋渡しの意味があります。

実際は三途の川に橋を渡すことができないため、代わりに箸を介して渡すのです。

近親者各々が遺骨を箸渡しすることで、悲しみを分かちあう意味合いもあります

箸渡しには、あえて非日常的な作法により、同じ過ちを繰り返さない願いが込められています。

箸渡しの由来

仏教において人は亡くなると、この世から三途の川を渡り、極楽浄土へ行きます。

三途の川を渡る手助けとなる橋を架けてあげたくなるのが、遺族の心情でしょう。

しかし、この世に生きるものが橋を架けてあげることは不可能です。

そこで、「橋」の代わりに同じ読みである「箸」を用いて故人の魂が三途の川を渡れるように願いを込めました

違い箸を使う理由

箸渡しは原則として、男女一組で行いますが、必ず男女でなくても構いません

時代の流れとともに、箸渡しに用いる箸の作法も変化しています。

中でも「違い箸(ちがいばし)」を使う理由は以下になります。

  • 通常の食事に用いる箸と区別するため
  • 箸渡しが一人でも良い地域もあり、材質や長さに違いをつけるようになった

違い箸を使う根幹には、非日常的な作法をあえてすることで、不幸を繰り返さないという願いが込められています。

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箸渡しとお箸のマナーの関係

人差し指を立ててこちらを向いている女性

箸渡しには箸を使うため、食事の席でのマナーと混同しないように注意が必要です。

骨上げの際の箸渡しは、あくまでも故人が三途の川を渡る手助けをする作法となります。

不幸が続かないように、縁起の悪い事には、あえて逆さ事をしているのです。

食事の際に、箸同士で食べ物を渡す箸渡しは「忌み箸」と言われタブーとされています。

他にもご飯に箸を立てる立て箸も「嫌い箸」とされ、食事中はNGです。

このように箸渡しのマナーと食事中のマナーは「逆さ事」として相反関係にあります。

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骨上げの手順

「STEP1」「STEP2」「STEP3」と書かれた積み木

この章では、骨上げの手順と作法を解説します。

骨上げは原則二人一組で行う

骨上げは原則として、二人一組で行います。

地域や宗派により多少異なり、男女一組になって骨上げするのが正式作法です。

一つのお骨を二人一緒に挟んで、骨壺に収めていきます

足元から頭に向かってお骨を納める

骨上げには順番があり、はじめに歯を拾い骨壺に収めます

続いて骨壺の中が、生前の形成と同じように足元から頭に向けて収骨していきます

最後に拾う喉仏は、故人との関わりが深い喪主などが行うのが通例です。

喉仏をなぜ最後に収骨するのか、疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。

喉仏は男性の喉元にある軟骨ではなく、第二頸椎と言われ女性にも存在します。

形状が座禅を組んでいる仏さまの姿に類似しているため、大切に扱われています。

埋葬許可証を一緒に入れる

骨壺に全てのお骨が納まりましたら、火葬場係員により骨壺を白木の骨箱に入れて布で包んでくれます。

骨箱には、忘れずに納骨の際に必要な「埋葬許可証」を入れるようにしましょう。

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骨上げのマナー

この章では、骨上げのマナーについて解説します。

骨上げを行う順番

骨上げの順番は故人との関わりが深い喪主から遺族、親族を経て友人・知人となります。

落としてしまった場合

骨上げは基本的に二人一組で行うため、不注意でお骨を落としてしまうこともあるかとおもいます。

慎重にことを進めないといけないという緊張から、お骨を落としてしまうこともあるでしょう。

万が一、お骨を落としてしまった場合でも、慌てず係員の指示を待って対応しましょう

地域による違い

骨上げは地域によっても多少の違いがあります。

東日本では、遺骨の全部を骨壺に収める「全収骨」となっています。

一方で西日本では、喉仏など一部の遺骨を骨壺に収める「部分収骨」が一般的です。

それにより骨壺のサイズも東日本は6〜7寸、西日本では3〜5寸となっています。

お骨を拾う順番や、マナーの違いも地域によって異なる場合がありますので、係員の指示がある場合には従うようにしましょう。

骨上げしないという選択もある

骨上げをして、ご遺族がご遺骨を持ち帰るのが一般的です。

しかし故人の意向など特別な理由があれば、収骨辞退を認める火葬場もあります

地域により必要書類への署名捺印で、遺族に代わりご遺骨を供養してもらえます。

遺骨を落とした場合は指示を待つ

骨上げでは普段とは違い、緊張してご遺骨を落としてしまうケースもあります。

もしご遺骨を落としてしまっても、慌てて勝手にご遺骨を拾わないようにしましょう。

慌てふためいて、収骨台の別のご遺骨を間違って拾いかねないからです。

決して慌てず、騒がず火葬場係員の指示を仰ぐようにしましょう。

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お箸の起源と日本での歴史

この章ではお箸の起源と、日本での歴史について項目ごとに解説します。

お箸の起源

お箸の起源についても、『魏志倭人伝』など様々な書物を基に諸説あります。

およそ45万年前に、人々は火を起こす術を知ったとされています。

遠い昔、人々が火によって食材を調理して食べる際に使われていたようです。

木の枝を折ったり、枝を石器で削ってお箸を使うようになったとされています

また中国では、およそ3000年前から使用されていたとされています。

しかしながら、現在のように食事に用いるものではなかったようです。

神様や、仏前に食べ物をお供えする際に用いられた礼を尽くす神器になります。

お供えの際に、神器の素材となる竹が神様と人や物の架け橋の役割をしました

その貴重な道具が「箸」という漢字を用いて広まったようです。

お箸を使用することにより、神様や仏さまを敬い、感謝の気持ちを届けられます

こうして人々と神様を繋ぐ橋渡しの道具として、お箸は普及していったようです。

日本での歴史

お箸の文化が日本に伝来した時期は、『日本書紀』や『古事記』から推測できます。

おそらく、4~7世紀の間である弥生時代の末期にあたるようです。

前項で触れたように神器とされるだけあり、当時は天皇のみが使用できました

初めて食事の際、お箸を使わせたとされるのは、かの有名な聖徳太子のようです。

貴族階級の人しか使用を許されなかったお箸も、奈良時代から庶民の間にも普及していきます

平城京跡地で木を削ったお箸が出土され、平安時代絵巻にもお箸が描かれています。

庶民の間にも、お箸の文化が幅広く浸透していたことを伺い知ることができます。

強度を持たせ繰り返し使用できる漆塗りのお箸も、鎌倉時代に登場したようです

朝・昼・晩と一日三回食べる文化の原型は、この時代に出来たと言われています。

室町時代になると茶道が浸透し、それに伴い食文化が多様化していきます。

お箸の素材も「杉」や「檜」を使用していたようです。

外食をする文化が登場した江戸時代には、現在のように割り箸が登場します

塗り箸も、この時代に若狭で作られるようになりました。

塗り箸は明治時代には普及し、昭和の時代には一般大衆に認知されていきます

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骨上げの箸のまとめ

キーボードの上に載っている「ま」「と」「め」と書かれた積み木

ここまで骨上げで箸を使う理由の情報や、骨上げのマナーと由来について解説しました。

この情報のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 骨上げは遺骨を骨壺に納める儀式で、仏教伝来に伴い、奈良時代が起源
  • 骨上げの際に箸を使う理由は、故人が三途の川を渡る手助けとなる箸渡し
  • 故人と関わりの深い順番で、足元から頭に向けて遺骨を骨壺に納める

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(はかまだ)

袴田 勝則(はかまだ かつのり)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。

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