お葬式
骨上げするのが一人の場合はどうする?骨上げの流れ・注意点を紹介
更新日:2022.11.18 公開日:2022.01.26
遺体を火葬した後の骨上げ(こつあげ)の儀式は、参列者が二人一組となって行うのが一般的です。
しかし、参列する人が一人だけの場合にはどうなるのか、疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では骨上げについて詳しく説明していきます。
この機会に骨上げの意味や、実際の儀式の流れについて知っておきましょう。
骨上げを一人でする場合についても詳しく説明しているので、ぜひ最後までご覧ください。
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骨上げとは
骨上げは故人と関係の深かった遺族などが中心となり、遺骨を箸で拾って骨壷に入れる儀式のことです。
また、この儀式は拾骨・収骨とも呼ばれ、日本では一般的に行われています。
しかし、海外では土葬が主流であり、日本のように火葬後に骨上げを行う国は他にはありません。
私たちは当たり前のように火葬後には骨上げをしていますが、そこにどういった意味があるのか知らない方も多いことでしょう。
そこで、まずは骨上げをする意味やその由来について解説します。
骨上げをする意味
骨上げでは箸を使いますが、これにはあの世からこの世への「橋渡し」という意味が込められています。
つまり、故人の魂が無事に三途の川を渡ってあの世へ行けるようにという願いが込められているのです。
また、骨上げの箸は片側が竹・もう片方が木でできた、長さの不揃いなものを使います。
これは、死後の世界がこの世界の日常とは反対であると考えられているためです。
このように弔事で日常とは逆の作法を行うことを「逆さごと」と呼びます。
逆さごとには、他にも死者の袴を左前にする行為などもこの風習に含まれます。
逆さごとには、弔事の作法を日常と区別化することで「不幸が続かないように」という意味も込められているのです。
骨上げの由来
火葬は奈良時代、上流階級の一部の人々によって始められました。
その中でも特に大きな出来事として、持統天皇が火葬によって弔われたことが挙げられます。
それまで日本では神道が主流でしたが、この時仏教の弔事である火葬が取り入れられたのです。
その後も41人の天皇が火葬によって弔われました。
そんな火葬ですが、庶民の間で一般化していったのは、明治以降だとされています。
しかし、この当時の火葬はまだ骨も粉末状になるのが普通でした。
そのため、今のように骨上げがされるようになったのは、40年ほど前からだとされています。
骨上げの歴史が始まったのは比較的最近なのです。
スポンサーリンク骨上げを一人でする場合
骨上げは遺族が二人一組となって行うのが主流です。
しかし、中には遺族が一人だけで火葬場に来ているというケースもあるでしょう。
そのようなときであっても、問題なく儀式は行われます。
この儀式は、必ず二人以上で行わなければならないわけではありません。
遺族の人数に関係なく行われる儀式だと考えておくと良いでしょう。
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骨上げの流れ
ここからは、骨上げの基本的な流れや作法についてご紹介します。
また、以下で説明するのは基本的な流れです。
骨上げの方法や作法は地域によって異なる可能性があるため、注意しましょう。
①骨上げは原則二人一組で行う
骨上げは原則として、二人一組になり、火葬場で用意された箸を使って行います。
参列者は箸を持ったら、一つの骨をペアとなった二人で骨壺に入れます。
骨上げは主に、一つの骨を二人一緒に拾う場合と、一人が拾い上げ、隣の人に箸で渡す場合の二通りの方法があります。
また、男女がペアになるのが正式な作法だとされています。
しかし地域の風習によっても、儀式のやり方は異なるため、注意しましょう。
②足元から頭に向かってお骨を納める
骨上げでは、最初に歯を拾うのが一般的です。
歯を拾った後は、足元の骨から頭に向かって順番に骨を拾っていきます。
そして、最後に喉仏の骨を拾います。
ここで喉仏と呼ばれているのは、実際には第二頸椎と呼ばれる骨のことです。
この骨は形が座禅を組む仏様の姿によく似ているとされています。
そのため、仏教の儀式である骨上げでは重要視され、最後に拾われるようになったのです。
喉仏は大切にされている部位であるため、故人と最も関係が深い人物が拾うのが一般的です。
③埋葬許可証を一緒に入れる
骨壺に全ての骨を入れたら、係員が白木の箱に入れて白布や綿袋で包んで渡してくれます。
それを受け取ったら、儀式は終了です。
また、箱の中には「埋葬許可証」が一緒に入れられています。
この許可証は、納骨時に必要となるもので、紛失してしまうと納骨ができなくなってしまいます。
紛失しないよう、骨壷と一緒に保管しましょう。
スポンサーリンク骨上げの注意点
ここからは骨上げを行う際の注意点を解説します。
骨上げは弔事の一種であるため、行う際には作法やマナーを守る必要があります。
実際には、火葬場で係員から説明があり、困ることはありません。
しかし、事前に骨注意点を知っておけば、必要以上に戸惑うことなく儀式に臨めるでしょう。
骨上げを行う順番
前述したように、骨上げでは故人と関係の深い人から順に遺骨を拾い上げます。
そのため、喪主から骨を拾い始めるのが一般的です。
その後に遺族、親族が拾い、最後に故人と関係の深い友人・知人が拾うという流れになります。
参加する人数が多い場合には、遺骨を拾う順番にも気を付けましょう。
地域による違い
骨上げは、地域によって骨の拾い方が異なるため覚えておきましょう。
この違いは、東日本と西日本を境にして生じるとされます。
一般的に東日本では全収骨で行います。
全収骨というのは、足から頭まで全ての骨を骨壷に入れる方法のことです。
そのため、東日本では6寸〜7寸程度の骨壷を使用します。
これに対し、西日本では部分収骨といい、喉仏を中心とした主要な骨のみを拾い上げます。
そのため、西日本で使われる骨壷は3〜5寸程度と小さめになっています。
地域によって、骨上げで拾い上げる骨も異なることを覚えておきましょう。
骨上げしないという選択もある
遺族の中には様々な理由で、火葬後に骨上げしたくないという方もいるかと思います。
故人の意向を汲んで、事前に骨上げをしない方向で考えている場合もあるでしょう。
日本では骨上げは基本的に行うものだとされていますが、地域によっては骨上げしないという選択することも可能です。
骨上げしない場合は、事前に火葬場にその旨を伝えておきます。
火葬場の都合もあるため、できれば火葬を行う日の前日までに伝えておくのが好ましいでしょう。
しかし、遺骨を放棄することを一度決めてしまうと、その後にやり直すことはできなくなります。
そのため、自分だけで決めずに遺族でしっかりと話し合って、骨上げの有無を決める必要があるでしょう。
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骨上げをペアで行わない場合は多々ある
骨上げは遺族が一人だけでない場合でも、一人で行う場合が多々あります。
これには宗教・地域性など、様々なことが要因として考えられます。
近年では略式で儀式を行うこともあり、そうした場合にはペアでなく一人ずつ行うことも多いようです。
年配の方などは特に、骨上げを一人で行うことに驚くこともあるようですが、最近では決して珍しいことではありません。
ペアでやるものと考えていると、実際に骨上げを行う際に間違ってしまう可能性があります。
参列する際はやり方を自分で判断せず、火葬場のスタッフの指示に従って行いましょう。
スポンサーリンク骨上げ一人のまとめ
ここまで骨上げの意味や、実際の流れなどを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 骨上げは故人を無事にあの世へ送るための儀式
- 遺族が一人でも骨上げは行われる
- 骨上げは故人と関係の深い人から順に行う
- 骨上げをしないという選択も可能
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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