法事法要
香典帳はどうやって書く?香典帳の書き方や目的を解説
更新日:2022.11.03 公開日:2022.01.30
香典帳をご存知の方、また見たことがある方もいらっしゃるかと思います。
香典帳の作成方法や記入内容についてご存知でしょうか。
そこで、この記事では香典帳の作成方法やその内容について詳しく説明していきます。
通夜や葬儀の後に必要となるものですので、この機会に香典帳の作成方法や必要な記入内容を覚えておきましょう。
香典帳と芳名帳の違いについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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香典帳とは
香典帳とは、喪主が通夜や葬儀の際に香典を誰からいくらいただいたのかを詳細に記し管理する帳簿のことです。
遺族は、この帳簿をもとにして挨拶状や案内状の作成、香典返しを行います。
そのため、遺族間でしっかりと把握するためにも正確に作成する必要があります。
香典帳は葬儀を行なった側が香典の会計を把握しておくためのものなので、受付に準備していない場合もあります。
また、同じく通夜や葬儀の際に使用される帳簿として、芳名帳があります。
芳名帳は葬儀の会場の受付で参列者が「氏名・住所・電話番号」の個人情報を書きます。
芳名帳には香典の額は書きません。
香典帳を作成する方法
では、香典帳の作成方法を手書き、エクセルなどの表計算ソフト、インターネットでダウンロード、業者に依頼するの4つのパターンでそれぞれ解説していきます。
手書きで作成する
香典帳を使い慣れているノートやメモに記録して、自分好みの書き方で管理する方法です。
記録ノートや葬儀社が販売している専用の香典帳を購入する方法、市販のノートに自分で必要とする項目を記入する方法があります。
手書きのメリットは、参列者が多くて対応が大変な時にも、香典帳と会計係を増やすことでスムーズに香典の処理が行えることです。
一方で、計算の際に電卓などが必要となり手間がかかってしまいます。
入力ミスや計算ミスなどにより実際の金額と数値が一致しない、といったトラブルが起こりやすいといったデメリットもあります。
また、注意事項として読みやすい字で記入しておかないと見返す際に困ってしまうこともあるので注意が必要です。
テンプレートを使用する
パソコンで作成したいけれど、自分で作成することが苦手な方もいらっしゃるかと思います。
そんな方でもインターネット上でダウンロードできる便利なテンプレートを使い、簡単に作成することができます。
項目があらかじめ設定されているため、一から項目を作成し書き込む必要もなく、さまざまなパターンが用意されているので自分に合ったものを選べます。
カスタマイズも可能なので、手軽に作成することができます。
有料のものから無料のものまで多くの種類がありますので、どこまでの情報を管理するのか決めた上で最適なソフトを選ぶと良いでしょう。
このようにダウンロードしたテンプレートや、上記のエクセルなどの表計算ソフトで共通して挙げられるメリットに、ファイルを他者と簡単に共有できるという点があります。
親族が離れた場所に住んでいる場合でも同じファイルを使用できるので、準備や作業の分担がしやすくなります。
エクセルなどの表計算ソフト
まず、参列者には「ご会葬カード」や「ご芳名カード」といわれるカードに記入してもらい、香典と一緒に会計係に渡します。
それらをあらかじめ用意しておいたフォーマットにデータ入力することで、香典の合計金額の計算やリストの整理をする際にとても簡単に作業できます。
エクセルでは、金額計算や氏名の五十音順などの並び替えも自動でできますので、仕事関連やプライベートなど関係性での分類ができます。
整理しやすく、項目別に並べ替えたりと見返した時にわかりやすいことも大きなメリットです。
また、手書きに比べて読みやすく、加筆修正も簡単に行えます。
パソコンだけで作成した香典帳を保存していると、パソコン本体が壊れたり、データが破損してしまったときに、せっかく作成した香典帳のデータが消えてしまう可能性があります。
こまめにバックアップを取ったり、USBに保存するなどの管理をするといいでしょう。
完成して修正点がなければ印刷して物理データとして保管するのもいいでしょう。
業者に依頼する
自分で作成したいが面倒、時間が取れないという方は、葬儀社や専門の業者に依頼し作成してもらう方法があります。
依頼コストはかかってしまいますが、作業の手間が省けミスなく香典リストの作成が可能です。
参列者の数やその他葬儀関連のことに割くご自身の時間等を考慮した上で、利用の有無を検討すると良いでしょう。
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香典帳に書く内容
香典帳には、香典をいただいた方の氏名・住所、香典の金額、お供物や供花など香典以外にいただいたものを記載します。
香典をいただいた方の氏名
香典をいただいた方の氏名を書きます。
お礼状や香典返しを贈るときのために氏名の漢字を間違えないようにしましょう。
「高橋と髙橋」のように旧字体で書く場合がありますので、注意しましょう。
個人ではなく団体や連名で香典をいただいた場合には、必ず団体名やそれぞれの方の名前を記入します。
また、参列者の中には会社の代表の方がいらっしゃることもあります。
その場合には、会社名や所属部署、役職などの記入漏れに注意しましょう。
住所や電話番号
葬儀後に挨拶状や法事などの案内状を送る場合、香典返しの際の参考となるため、住所や電話番号も必ず記入しましょう。
代理の参列者の場合には誰の代理なのか、その方の住所や連絡先、個人との関係性の情報が香典返しなどに必要となりますので、記入漏れが無いよう注意しましょう。
香典の金額
いくら香典をいただいたのか詳細な金額を記入しましょう。
これは、今後香典をいただいた方の冠婚葬祭時のお祝い金や香典などをお出しする際の参考となります。
弔慰金の金額
弔慰金とは、供物料のことです。
これは、故人を弔って遺族をお慰めするという意味で贈与されるお金のことです。
故人が会社に勤めていた場合は、死亡退職金や損害賠償金に含まれることもあります。
弔慰金をどのような経緯で、誰からいくらもらったのかを遺族間で把握できるように必ず記入しましょう。
供花や供物について
香典帳には、供花や弔電、供物の内容をその金額と共に書いておくと、後に送る挨拶状でそれらをいただいた事へのお礼を忘れず記載することができます。
また、故人との関係性などを記入する備考欄を設けておくと見返した時に便利でしょう。
香典返しの品物など
香典返しとは比較的近年できた風習ですが、これは弔事を終えた事のお礼の気持ちを伝える事が目的です。
その他
葬儀後、香典帳に記載された情報を元に挨拶状や案内状を送ります。
この際に氏名や住所以外に、故人との関係性や頂いた物の内容等を記載する備考欄を設けておくと、お礼も忘れず記載できるので便利です。
香典帳の目的
香典帳は、氏名と住所を記入するだけのものではありません。
葬儀後にもやるべき事は沢山あるので、香典帳を見直して遺族間で内容を把握しておく必要があります。
香典帳の必要性について、説明していきます。
また、香典帳に記載されている個人情報の管理には、十分注意しましょう。
香典返しのため
香典帳の最も重要な目的は、弔辞をとどこおりなく終えた事のお礼をすることです。
葬儀後の挨拶のため
故人がお世話になった方などに、葬儀を終えた報告やお礼の挨拶状を送ります。
葬儀に参列していない方でも、香典や弔電を送っていただいた方にはお送りした方が良いでしょう。
法事の案内のため
四十九日や一周忌、三回忌などの法要を行う際にも必要となります。
親族などには電話連絡でもかまいませんが、故人がお世話になり参列してくださる方には案内状を送ります。
冠婚葬祭時の金額の目安にするため
香典をいただいた方の冠婚葬祭時の金額の目安にする際にも活用するので大切に保管しましょう。
いただいた金額と同等のお返しができるメリットもあります。
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よくある質問
Q:香典帳をパソコンで作成するには?
A:エクセルやスプレットシートなどの表計算ソフトや、テンプレートをダウンロードして必要な項目を埋めるなどの方法があります。
Q:香典帳を手書きで作成するには?
A:使い慣れているノートやメモに参列者の氏名・住所、香典の額などの必要な項目を書きます。
フォーマットを自分で作成するので、ご自身の最も書きやすい書き方で香典帳を作成できます。
Q:芳名帳との違いは?
香典帳は喪主が参列者の氏名・住所、香典の金額を書くのに対し、芳名帳は参列者が受付で氏名・住所を書きます。
芳名帳には香典の金額は書きません。
香典帳のまとめ
ここまで香典帳の作成方法や記入内容、その必要性についてお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 香典帳の作成方法には、手書きとパソコンでの作成の他に業者委託という選択肢もある
- 香典帳の記入内容は、氏名や住所電話番号の他、遺族間で必要な情報をまとめる
- 香典帳は通夜や葬儀後に行う挨拶や案内などで必要になる大切な情報である
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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