法事法要
身内だけでする一周忌の服装は?参列に必要な持ち物も紹介
更新日:2022.05.17 公開日:2022.02.09

記事のポイントを先取り!
- 身内だけの一周忌法要の服装は喪服着用が一般的
- 一周忌の案内状に「平服」の記載があれば平服着用
- 身内だけの一周忌法要は黒を基調にした服装が肝心
- 七回忌以降の法要は平服(略喪服)を着用
一周忌は大切な法要の一つであるため、喪服を着用するのが一般的です。
しかし、身内だけで行う一周忌法要なら平服でも良いのでしょうか。
そこで、この記事では身内だけで行う一周忌法要の服装について詳しく説明していきます。
この機会に、一周忌の意味やマナーを知り、適切な服装で法要に参列しましょう。
着物で参列する場合や法要に必要な持ち物についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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一周忌とは
一周忌とは、故人が亡くなってから一年後の命日に行われる法要のことです。
故人が亡くなり、喪に服す期間は一周忌までであり、この日をもって喪が明けます。
年忌法要のなかでも重要とされており、僧侶の読経と参列者の焼香などを終えたあとに、皆で食事をするのが一般的です。
一周忌法要は遺族や親族、友人、知人など故人と縁の深い人を招いて行います。
一周忌は通常、故人の命日に行いますが、命日が平日の場合は参列者の都合がつかないこともあります。
命日当日に法要をするのが難しい場合は、命日より早めの日に行うのが慣わしです。
また、一周忌と混同しやすい言葉に一回忌があります。
一回忌は故人が亡くなった命日を指しており、翌年の命日は二回忌(一周忌)、満2年後の命日は三回忌になります。
一周忌の服装
一周忌法要の服装は、故人との関係や法要の規模などによって異なりますが、一般的に遺族は喪服を着用します。
ここでは、遺族の服装や靴、アクセサリーなどの小物について説明します。
男性の服装
男性の場合、服装は喪服を着用するのが基本です。
例えば、ブラックスーツと礼服用の白無地のワイシャツ、弔事用の黒無地のネクタイを着用します。
靴は装飾がついていない黒の革靴、礼装用の黒靴下、ベルトはバックルが控えめなデザインを選びましょう。
男性の場合は装飾目的のアクセサリーは控え、時計もシンプルなデザインを選択しますが結婚指輪は問題ありません。
ほかにも、男性は基本的にバッグを持ちませんが、必要な際は飾りや光沢がなく小さめのシンプルなデザインにします。
女性の服装
女性の場合は、ブラックフォーマルなどの喪服を着用するのが一般的です。
ブラックフォーマルには、ワンピース、アンサンブル、スカートスーツなどがあります。
スカート丈は膝下あるいは、ふくらはぎまでの長さが適切であり、夏場でも肌の露出は最小限に抑えます。
鞄は黒の礼装用、足元は光沢がなくヒールが低い黒の革靴、黒のストッキングを着用しましょう。
アクセサリーは1連の真珠のネックレスやイヤリング、結婚指輪は問題ありません。
また、メイクは華美にならない控えめな色合いに、ネイルも派手過ぎない薄いピンクかベージュが良いでしょう。
子供の服装
子供の服装は、学校や幼稚園に制服がある場合は制服を着用します。
ただし、派手な色の制服、明るい色のネクタイやリボンがついている場合は取り外します。
また、制服は着崩さずに身だしなみを整え、スカートの長さも適切に調節することが大切です。
制服の下に着るシャツは白、靴や靴下は黒が基本ですが学校指定なら白でも問題ありあません。
制服がない場合は、黒、紺、グレーを基調にした落ち着いた色であれば問題ありません。
服装はフリルなどの装飾を避け、ブレザーとズボンに白シャツ、ワンピースやスカートに白ブラウスなどがあります。
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身内だけでも喪服は必要?
一周忌の法要を身内だけで行う場合でも、服装は喪服を着用するのが基本です。
しかし、近親者の法要では服装について守るべき範囲を取り決め、平服で行うケースもあります。
ここでは、身内だけで一周忌を行うときに着用する平服について説明します。
身内だけなら平服でも良い
前述のとおり、一周忌法要は家族や親族など身内だけで行う場合でも、準喪服を着用するのがマナーとされています。
しかし、一周忌の案内状に「平服でお越しください」と記載されている場合は、平服で参列しても問題ありません。
ただし、法要は僧侶を招き読経してもらうため、本来、身内だけであっても平服で参列するのはマナー違反と言えます。
そのため、事前に僧侶に平服で法要に参列する旨を伝えておくと、不要なトラブルを防げます。
法要は厳粛な場であるため、一周忌であることを意識した平服を着用することが大切です。
平服とは
平服とは、普段身につけている一般的な服装です。
しかし、一周忌法要で着用する平服は礼服を意味しており、ジーンズやシャツなどの普段着ではありません。
平服と指定された場合は正装する必要はありませんが、適切な服装を知っておきましょう。
男性の平服
男性が着用する平服は、黒・紺・グレーなどのダークスーツで無地かシンプルな柄のものを選択します。
ネクタイは黒を着用し、白いワイシャツ、黒靴下、黒のベルトと革靴を着用します。
平服と指定されている法要に正装で参列してしまうと、施主よりも格の高い服装になる場合があるので注意が必要です。
例えば、黒スーツと黒ネクタイを着用するのを避け、紺・グレーなどの地味な色合いを選択します。
また、平服であっても結婚指輪や婚約指輪以外は避け、腕時計もシンプルなデザインにします。
女性の平服
女性が着用する平服は、黒・紺・グレーなどのワンピースやスーツ、アンサンブルを選択します。
基本的にはスーツが望ましいですが、暗い色のシンプルな洋服やパンツスタイル、シャツは黒や白も着用可能です。
足元は黒色のストッキングを着用し、黒のパンプスを履きます。
夏場は肌の露出をさけるため、五分袖や七分袖、羽織を用意し、スカート丈の長さも注意しましょう。
アクセサリーは結婚指輪や婚約指輪以外は避け、ネックレスやイヤリングはパールにします。
また、メイクやネイルも控えめにするのが基本です。
着物で参列する場合
喪主や遺族が一周忌法要に着物で参列する場合についてですが、喪に服すという考えから黒喪服を着用するのが一般的です。
しかし、一周忌では喪主や遺族以外は色喪服を着て参列しても問題ありません。
色喪服は略式礼装になり、喪主や遺族が着る黒喪服より格を下げた装いになります。
着物の色は黒以外の寒色系(渋い色)の色無地に、黒共帯を合わせます。
生地は光沢のないもの、吉祥文様の地紋でない紋付きの色無地を選択し、帯揚げや帯締めも黒にすると良いでしょう。
長襦袢や半襟は白、草履やバッグは喪服用を使いますが羽織は着ません。
一周忌の色喪服を着るときは、地方の習慣や家の決まりによって異なるため、事前に確認すると良いでしょう。
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一周忌の持ち物
一周忌法要はお寺や斎場、自宅などで行いますが、施主や遺族は法要に必要な持ち物があります。
ここでは、自宅以外の会場で法要をする場合に必要な持ち物を説明しますので、事前に用意しておきましょう。
お布施
お布施は、僧侶に読経を依頼するために必要なお金です。
一周忌のお布施の額は地域によって異なりますが、納骨しない場合は3〜5万円、納骨する場合は3〜10万円です。
ほかにも、僧侶が遠方から来られた際に渡すお車代、法要後の会食に参加されない場合は御膳料も別途必要になります。
お布施は不祝儀袋に入れて袱紗に包み、僧侶に渡すときは切手盆に乗せて渡します。
お供え物・花
一周忌法要ではお供え物や花も用意します。
お供え物は季節の果物やお菓子のほかに、宗派によっては海産物や野菜を供えることがあります。
花は四十九日までは白一色を供えますが、一周忌では白以外に淡い色の花や故人が好きな花を供えても良いでしょう。
お供え物や花は、参列者から受け取ることもあるため、その点を考慮して選ぶようにしましょう。
遺影
遺影は一周忌に必要な仏具ではありませんが、故人を偲ぶのに飾られるため、必要に応じて持参します。
一周忌では葬儀で使用した遺影を持参しても問題ありません。
また、会場の大きさや出席者数に応じてサイズ変更することや、別途用意した写真を飾ることもできます。
位牌
位牌は一周忌法要で一番重要な持ち物です。
仏教では供養の際に、位牌を通じて故人の霊魂が下りてくると捉えられています。
位牌には故人の戒名や没年月日が記されており、供養に欠かせない大切な仏具です。
また、位牌は葬儀では白木の仮位牌を使用しますが、四十九日までには漆塗りの本位牌を用意するのが慣わしです。
一周忌法要の際は、仏壇やお寺の位牌壇に安置している本位牌を使用します。
線香・ろうそく
一周忌法要で納骨する場合は、線香やろうそくも忘れずに準備しておきましょう。
線香の供え方は宗派や地域の慣習によって異なるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
お墓参り用の束の線香は、寺院や霊園でも販売されており、バラさずに束のまま持っていきます。
ろうそくはご先祖様や故人のいる所を明るく照らす意味があり、線香に火を灯すためにも使われます。
また、線香やろうそくは一周忌法要のお供え物にすることがあります。
数珠
数珠は葬儀にも必要な仏具ですが、一周忌法要に参列するときも必要な持ち物です。
また、数珠は宗派に合わせた正式数珠と、すべての宗派で使用できる簡略化された略式数珠があります。
それぞれ、素材や色、玉のサイズもさまざまな種類があります。
法要では数珠の宗派や種類は問われません。
そのため、自身の宗派とは異なる法要に参列する際は、自身の宗派の数珠を使用しても問題ありません。
持ち物に関してご不明な点がございましたら、ぜひ弊社の無料相談窓口「あんしんよろず相談ダイヤル」をご利用ください。
スポンサーリンク参列者の服装
一周忌の法要に参列するとき、故人の親族や家族ではない場合はどのような服装をすれば良いのでしょうか。
親族以外の参列者でも特別の指定がない限り、適切な服装で参列する必要があります。
男性の服装
一周忌に参列する男性の服装は、ブラックスーツなどの準喪服を着用します。
漆黒に近い黒であり光沢や柄がなく、白いシャツ、黒ネクタイ、黒の革靴に靴下を着用すると良いでしょう。
また、遺族から身内だけなので「平服で」と指定がある場合は、ダークスーツでも問題ありません。
色は黒以外にグレーや濃紺などに地味なネクタイを合わせ、柄は細いストライプなど目立たないものを選択します。
女性の服装
一周忌に参列する女性の服装は、ブラックスーツやワンピース、アンサンブルなどの準喪服が良いでしょう。
袖や裾丈は長めのものを選び、華やかな装飾は一切なく、バッグや靴、ストッキングも黒で統一します。
遺族から「平服で」と言われたときは、黒や濃紺、グレーのスーツ、ワンピースなどを選択します。
平服の場合は派手な柄や模様があるものは避け、夏場は肌を見せないようにカーディガンを着ると良いでしょう。
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七回忌以降の服装
七回忌以降は故人が亡くなってから年数を経ており、法要も身内だけで縮小していくため、平服(略喪服)で行うケースが多くなります。
葬儀や四十九日の法要ほど厳粛な雰囲気が薄れつつあり、親族も親族以外の参列者も略喪服を着用します。
七回忌以降は平服で行いますが、故人の冥福を祈り供養する法要にふさわしいきちんとした服装が求められます。
男性はスーツ、女性はワンピースやセットアップスーツを着用し、黒・紺・グレーなど地味な色や柄のものを着用します。
靴や小物、アクセサリーについても、黒を基本にしたシンプルなものを選択し、華美にならないように注意しましょう。
スポンサーリンク身内だけの一周忌の服装まとめ

ここまで、身内だけで行う一周忌法要の服装についての情報を中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 身内だけの一周忌の服装は、一般的に喪服を着用する
- 身内だけの一周忌に平服の指定があれば平服で参列しも問題ありません
- 身内だけの法要であっても、黒を基調にきちんとした服装が求められる
- 七周忌以降は身内だけの法要であっても控えめな色の平服(略喪服)を着用する
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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