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お葬式

引導を渡すの意味とは本来の意味や類義語も紹介

更新日:2022.02.22

宗教

葬儀の仏壇

記事のポイントを先取り!

  • 浄土真宗は他の宗派と考えが異なるので引導は存在しない
  • 「引導を渡す」の類義語や対義語は日常でよく使われる
  • もとの意味と異なる使われ方をしている仏教用語が多くある

「引導を渡す」は日常的によく使われる言葉ですが、本来の意味についてご存じでしょうか。
もとの意味と現代の意味を理解して、適切に使うことが大切です。

そこでこの記事では、引導を渡すについて詳しく説明していきます。
この機会に「引導を渡す」の類義語と反対語も覚えておきましょう。

ほかの仏教用語についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 引導を渡すとは
  2. 引導を渡すの本来の意味
  3. 宗派ごとの引導の違い
  4. 引導を渡すの類似語・反対語
  5. 他にもある身近な仏教用語
  6. 「引導を渡す」まとめ
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引導を渡すとは

「引導(いんどう)を渡す」という言葉を日常生活や仕事場、テレビの中でも耳にすることがあると思います。

日頃から馴染みがあるため、なんとなく理解しているという方が多いと思いますが、どのような意味なのか確認しておきましょう。

引導を渡すの意味

「引導を渡す」は、相手を諦めさせるためや最終宣告をする意味で主に使われています。

主に世代交代やリーダー交代などの、特定のポジションや役割についていた方にかけられる言葉として利用されます。

引導を渡すを使った例文

引導を渡すを使った例文は下記の通りです。

  • 新人ピッチャーがエースとなり、ベテランに引導を渡した
  • 経営状態の悪化により、来年には引導を渡されることになるだろう
  • 業務の遂行能力がないことを指摘した幹部が、創業者に引導を渡すことになった
  • 新しい技術を開発したライバル企業に引導を渡された
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引導を渡すの本来の意味

さまざまなケースで使われる「引導を渡す」という言葉は、本来どのような意味があったのでしょうか。

引導は仏教用語

実は引導という言葉は、もとを辿ると仏教で使われている用語です。
多くの仏教では、亡くなった人の魂は仏になるために悟りを開くという考えがあります。

引導を渡すとは僧侶が死者の魂に教えを説き悟りを開かせ成仏させることを指します

それは、間違えることなくあの世へ向かわせることであり、この世と決別させることでもあるのです。

引導の儀式

引導の儀式は多くの仏教の葬儀に採用されており、締めくくりに行われることが多いようです。
儀式は宗派ごとにいろいろな違いがありますが、共通して僧侶の読経で故人に教えを説きます。

無事に仏になるためにこの世と決別させるつまり故人に引導を渡すことで葬儀が終わります。

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宗派ごとの引導の違い

ひとくちに引導を渡すといっても、宗派ごとに意味や儀式の内容が異なります。
仏教はインドから中国を経て日本に伝わったため、さまざまな解釈がなされ意味が異なるのです。

宗派ごとの「引導を渡す」の違いについて解説します。

臨済宗・曹洞宗

臨済宗・曹洞宗の引導の儀式は、松明(たいまつ)を投げるという独特なものです。
臨済宗と曹洞宗は禅宗系と呼ばれる宗が元となっており、禅宗の言い伝えが儀式に取り入れられています。

禅宗の僧侶が川で亡くなった母親を思い、川に松明を投げたという逸話に沿って儀式が行われています。

浄土宗

浄土宗は引導のことを引導下炬(いんどうあこ)と呼び、葬儀の中でも最重要としています。
下炬とは、火葬で火をつけることを意味している言葉です。

引導下炬では2つの松明を使います。
片方をこの世として捨て去り、もう片方を極楽浄土として法語を唱えながら円を描き捨てます。

このように引導下炬の儀式ではこの世を捨てて極楽浄土に向かうことを表現します。

真言宗

真言宗では引導の儀式を「引導の作法」という名称で扱います。
真言宗は読経の時や儀式の最中に印を結ぶという特徴があります。

引導の儀式でも印を結びお経をあげ、締めくくりに真言宗の経典を読み上げます。

浄土真宗

浄土真宗は他の宗派と異なり「引導を渡す」という概念がありません。

浄土真宗の根幹には死んだ人は誰でもすぐに成仏できるという考えがあります
そのため、仏に導くための引導が必要ではないことから、引導に関する儀式も存在しません。

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引導を渡すの類似語・反対語

仏教用語である「引導を渡す」は、使用頻度の多さだけでなく類義語や反対語も複数存在します。
類義語と反対語それぞれについてご紹介します。

引導を渡すの類似語

引導を渡すの類義語は下記の通りです。

  • 最終宣告する
  • お払い箱
  • 息の根を止める
  • とどめを刺す
  • 申し渡す
  • 観念させる

引導を渡すの反対語

引導を渡すの反対語は下記の通りです。

  • 慰留(いりゅう)させる:思いとどまらせる、引き止めること
  • 往生際が悪い
  • 白羽の矢が立つ

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他にもある身近な仏教用語

仏教用語の「引導を渡す」という言葉が、さまざまなシーンで使われることを意外に思った方もいるかもしれません。

しかし、私たちが日頃から無意識に使っている言葉には、実はいろいろな仏教用語があるのをご存じでしょうか。
ここでは身近で使われている仏教用語の本来の意味と、日常での使われ方をそれぞれご紹介します。

「有頂天」の使われ方と意味

日常での使われ方

誰かにおだてられたり、とても気分がいい状態であったりして、周囲のことが見えずにいる人や状態を指して使われます。

「特別な扱いを受けて有頂天になる」
「仕事の成績がいいからといって、有頂天になるなよ」といった使われ方があります。

本来の意味

本来は仏教の世界の最高峰を表現した言葉です。
最高の場所にいることで、気分が良くなることは逆に不安定でもあるという意味も込められています。

「安心」の使われ方と意味

日常での使われ方

日常では心が穏やかで平穏な状態を指す言葉として、非常に多く使われています。

「保険に入ったから安心だ」
「最終電車に間に合って安心した」といった使われ方があります。

本来の意味

本来の意味は仏教において良いこととされる信仰や、信仰の行為で得られる心の平静や不動の境地のことを意味しています。

「四苦八苦」の使われ方と意味

日常での使われ方

八方塞がりで追い詰められた辛い状況に苦しんでいる様を意味しています。

「借金の肩代わりをして日々四苦八苦している」
「仕事のノルマを達成するために四苦八苦の毎日だ」といった使われ方があります。

本来の意味

本来は人として生きることは、苦しみを避けることはできないことを意味しています。
その苦しみを受け入れて生きていくことを説いています。

「愚痴」の使われ方と意味

日常での使われ方

嫌なことや気に入らないこと、不満に思うことを言うときに使われます。

「同僚に仕事の愚痴を言われた」
「嫌なことが続くと愚痴をこぼしたくなる」といった使われ方があります。

本来の意味

本来は苦しみを生み出す元凶として扱われており、よくないこととして認知されています。

「未曾有」の使われ方と意味

日常での使われ方

日常では悪い出来事を表現する際に使われています。

「未曾有(みぞう)の大不況」
「こんな災害は未曾有の出来事だ」といった使われ方があります。

本来の意味

本来は非日常的な素敵なもの、神秘的で素晴らしいものなどを表現するときに使われます。

「玄関」の使われ方と意味

日常での使われ方

日常で、玄関は家の出入り口を指します。

「花を玄関に置く」
「家を出るときは玄関を閉めておくように」といった使われ方があります。

本来の意味

本来はお寺の入り口や、仏門の教えの入り口や初歩を意味しています。

「大丈夫」の使われ方と意味

日常での使われ方

ものごとが安定して頑丈であるさまを表現するときに使われます。

「具合が悪かったけど昨日はたくさん寝たから、もう大丈夫だよ」
「耐震設計の建物だから地震があっても大丈夫」といった使われ方があります。

本来の意味

身長が高いことや仏教の教えを多く身につけていることを「丈夫」と呼ぶ褒め言葉として使います。

「退屈」の使われ方と意味

日常での使われ方

面白みや刺激がなく、緩慢な様子を指す言葉です。

「仕事がなくて毎日退屈」
「バスが来るまで1時間もあるなんて、退屈だ」といった使われ方があります。

本来の意味

本来は仏教の修行についていけず、退き屈して諦めることを指します。

「覚悟」の使われ方と意味

日常での使われ方

日常では何か特別なことをする決意や、よくない状況を受け入れるときに使います。

「人命救助のために消防隊員は覚悟を決めた」
「エースが不在の中、覚悟を決めて試合に臨んだ」といった使われ方があります。

本来の意味

本来は眠りから覚めて、迷わずに正しいことを行うという意味があります。

「大衆」の使われ方と意味

日常での使われ方

日常では一般庶民のことを指して大衆と呼ぶことが多くあります。

「その政治家は革新的な法案を通して、大衆の支持を集めた」
「あの通りにはたくさんの大衆酒場がある」といった使われ方があります。

本来の意味

本来の意味は、バラバラでまとまりのない人の集団が仏法によって調和が取れた状態を指します。

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「引導を渡す」まとめ

キーボードの上に載っている「ま」「と」「め」と書かれた積み木

ここまで、引導の情報や引導を渡す意味などを中心にお伝えしてきました。

この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 引導を渡す理由は、僧侶が故人を仏にするためである
  • 宗派ごとに引導の意味や儀式が異なる
  • 有頂天や安心など身近にはさまざまな仏教用語がある

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(たなか)

田中 大敬(たなか ひろたか)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。

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