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法事法要

浄土真宗の四十九日の計算方法は?法要準備・当日の流れなどを紹介

更新日:2022.11.17

回忌

喪服を着た男女

記事のポイントを先取り!

  • 浄土真宗にとって四十九日とは、故人の供養を願うのではなく遺族の心を癒やす期間
  • 浄土真宗では「御霊前」ではなく「御仏前」を使う
  • 浄土真宗では冥福や冥土という言葉を使用しない

浄土真宗における四十九日法要についてご存知でしょうか。
浄土真宗の場合、考え方やしきたりが他宗派と異なる部分があるので知っておきましょう。

そこでこの記事では、浄土真宗の四十九日法要の準備や流れについて詳しく説明していきます。
浄土真宗の初盆の過ごし方にも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 浄土真宗の四十九日の意味
  2. 四十九日の計算方法は
  3. 浄土真宗の四十九日までの準備
  4. 浄土真宗の四十九日法要の流れ
  5. 浄土真宗の四十九日にかかる費用
  6. 浄土真宗の四十九日法要のマナー
  7. 浄土真宗の法要で使用してはいけない言葉
  8. 浄土真宗の初盆の過ごし方
  9. 浄土真宗の四十九日法要のまとめ
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浄土真宗の四十九日の意味

仏教の教えによると、人は亡くなったあと極楽浄土へ行けるかどうかの裁判が行われます。
裁判は7日ごとに行われ、最後の判決が49日目に出ます。
これが四十九日法要の由来です。

ただし浄土真宗では、故人は亡くなったあとすぐ仏になるとされています。
そのため浄土真宗における四十九日は遺族の気持ちを癒すことが目的です。

浄土真宗は親鸞が開いた宗派で、阿弥陀仏による万人救済が唱えられています。
仏教には成仏するために修行する宗派もありますが、浄土真宗は成仏するための修行がありません。

浄土真宗の四十九日の数え方は故人が亡くなった日を1日目としますが、関西地方には亡くなった前日を1日目とする地域もあるようです。

真宗大谷派の教え

東本願寺を本山とするのが大谷派です。
阿弥陀如来に帰依すれば誰もが仏になれるという考えのもと、感謝の気持ちで念仏を唱えます。
修行により自らの力で仏を目指す自力念仏ではなく、阿弥陀如来を信じて感謝する他力念仏が教義とされます。

本願寺派の教え

西本願寺を本山とするのが本願寺派です。
阿弥陀仏からの恵みを受け、感謝の気持ちを持ちながら人生を歩みます。
また、亡くなったら極楽浄土に行けるという希望があります。

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四十九日の計算方法は

四十九日の計算方法にはポイントがあります。

基本的に、四十九日は、故人が亡くなった日を1日目とし、49日目を数えた日のことですが、地域によっては、故人が亡くなった日の前日を1日目に数える場合もあるので、注意しましょう。

四十九日法要の日程の決め方ですが、四十九日当日に行わなければならないという決まりはなく、家族や関係者の集まりやすい日程や、会場の空き状況、寺院の都合などを考慮して決定しなければなりません。

四十九日法要の日程を決める際は、一般的に、「友引」や命日の含まれる翌々月の「三月またぎ」と呼ばれる日程は避け、実際の四十九日より前倒しに執り行うのがマナーです。

出席者への連絡や、会場、僧侶の手配など準備することが多いので、四十九日法要の手配は、葬儀後、なるべく早く取り掛かるようにしましょう。

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浄土真宗の四十九日までの準備

浄土真宗の四十九日までの準備は基本的に他宗派と変わりません。
ここでは四十九日法要の準備について説明します。

僧侶と日程調整

お寺へ連絡し、法事の日程を僧侶と相談します。
自宅で法事を行う場合は、御本尊や掛け軸、ろうそくを用意する必要があります。
また仏壇の飾り付けもしなければならないので、必要なものをあらかじめ聞いておくと安心です。

参列者へ案内状を出す

場所と日程を知らせる案内状を参列者へ送ります。
案内状を書く際は、供養や冥福といった言葉は使わないようにしましょう。

会場とお斎の手配

法要を開催する会場を決めます。
お寺の法要ホールや斎場、自宅などで行う場合が多いようです。
法要後に会食する場合は事前に食事の場所を決めておきます。
移動のしやすさを考慮してバスの送迎があるところを予約すると良いでしょう。
会場が決まったら、参加人数に応じて食事の手配をします。

お供え物の準備

お餅やお菓子、果物などを左右で同じ数になるようにお供えします。
自宅で法事を行う場合はお花や線香、お経本も用意します。

引き出物の準備

参列者へ渡す引き出物も準備しておきましょう。
引き出物には故人が生前に好きだったものや、お菓子、お茶、カタログギフトなどを選びます。

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浄土真宗の四十九日法要の流れ

ここでは浄土真宗の四十九日法要を行う際の流れを説明します。

施主による挨拶

法要は施主による挨拶からはじまります。
挨拶では参列してくれたことに対する感謝の気持ちを述べます。

読経・焼香

僧侶による読経が始まったら順番に焼香しましょう。
浄土真宗の読経は正信偈(しょうしんげ)を唱えることが多いようです。

焼香は施主から始まり、その後は前方に座っている人から順に行います。
焼香は焼香台の前でする場合と、焼香炉を回して座ったままする(回し焼香)場合があります。
読経の時間は20〜30分ほどです。

僧侶による法話

読経後は僧侶による法話が始まります。
法話は読経よりも時間が短く10分ほどであることが多いようです。

終わりの挨拶

法要を終えるときは施主が挨拶を行います。
挨拶の際にはその後の予定についても参列者へ案内しましょう。
挨拶を終えたら僧侶にお布施を渡します。

納骨式

四十九日では一般的に納骨式が行われることが多いようです。
納骨式を行う場合は、法要後に墓地へ移動して遺骨をお墓に納めます。

また納骨式は一周忌法要や葬儀後にも行う場合もあります。

会食

納骨式を終えたら、食事会場に移動して会食を行いましょう。
会食後に引き出物を渡すために、施主は先に会場へ行き準備しておきます。
引き出物を渡す際は、参列者に感謝の気持ちを伝えましょう。

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浄土真宗の四十九日にかかる費用

ここでは四十九日法要を行う際にかかる費用を説明していきます。
法要や会食の規模によっても費用は変化するので、これらを参考に検討してみてください。

お布施

お布施は僧侶に感謝の気持ちを示すためのものです。
一般的には3万〜5万円程度が相場のようです。

また僧侶が会場に来るまでの費用として、お車代を5,000円〜1万円ほど渡します。
それ以外にも、法要後の会食に僧侶が参加できない場合は5,000〜2万円ほどの御膳料を渡すことになります。

引き出物代

引き出物は参列者へお礼の気持ちとして渡します。
「消えもの」とされるお菓子やお茶、またはカタログギフトなどを渡す場合が多く、3000~5000円程度が相場とされます。

会食代

法要後、会食が行われることが一般的ですが、その場合1人3000~5000円程度が相場とされます。
会場によっては1万円ほどかかることもあります。

家族だけの小規模な会食は費用が抑えられますが、親戚も交えての大規模な会食の場合は費用が高くなる傾向です。

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浄土真宗の四十九日法要のマナー

ここでは浄土真宗の四十九日法要におけるマナーについて説明していきます。

香典

浄土真宗では、人は亡くなってすぐ仏になるという考えから、四十九日前でも香典袋に「御仏前」または「御香典」と書きます。
他宗派では四十九日以前の香典は「御霊前」としますが、浄土真宗の場合はそうではないため注意です。

服装

浄土真宗の喪服は、「正喪服」「準喪服」「略喪服」という3つの格式があります。

四十九日法要の際の服装は「略喪服」という、喪服の中では、最も簡単なものになります。

男性の場合、弔事用のブラックスーツに白色で無地のシャツ、光沢のないダークカラーの靴を着用し、靴下やネクタイは黒色を選びます。

女性は、弔事用のワンピースか、スーツに光沢のない黒いパンプスを着用します。

この時、黒いパンプスはピンヒールのものや、ヒールの高すぎるものは避けるようにしましょう。

アクセサリーは真珠のもののみ着用可能です。

子供の服装は、基本的には制服を着用していれば問題ありません。

数珠

数珠には2種類あり、全ての宗派で使える略式数珠と、特定の宗派でのみ使える正式な数珠があります。

浄土真宗の正式な数珠には、男性用と女性用があります。
男性用は片手念珠といわれる1重タイプの紐房で、22玉、20玉、18玉などがあります。
女性用は煩悩の数と同じ108の玉でできたものを使用します。

また、数珠の持ち方は男性と女性で異なります。

男性は、数珠を両手にかけ、房を下に垂らします。

女性の本願寺派は、二重にした数珠を、両手にかけ、房を下に垂らします。
女性の真宗大谷派は、二重にした数珠を両手にかけ、房を左側に垂らします。

焼香

本尊の前で一礼し、3本の指でお香をつまんで香炉にくべます。
他宗派ではつまんだお香を額に押しいただきますが、浄土真宗ではそのまま香炉にくべるのが特徴です。
また香炉にくべる回数も宗派によって異なり、本願寺派は1回、大谷派は2回と決められています。

線香

浄土真宗では、「寝線香」といって線香を寝かせるように置きます

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浄土真宗の法要で使用してはいけない言葉

浄土真宗の法要では決して使用してはいけない言葉があります。

冥福・冥途

「冥福を祈る」という言葉には故人が無事に成仏するよう祈る意味が込められていますが、
浄土真宗では人は亡くなってすぐ仏になるという考えから、冥土や冥福といった言葉はNGです。

霊前

「御霊前」も浄土真宗では使用しません。
言い換える場合は「御仏前」という言葉を用いるようにしましょう。

重なり言葉

忌み言葉は浄土真宗だけでなく他宗派でも使用しない言葉です。
「重ねて」「続けて」「また」「くれぐれも」といった言葉は重なり言葉といい、不幸の重なりを連想するため避けましょう。

不吉な数字

四と九は不吉な数字とされています。
そのため、浄土真宗のみならず全ての宗派で使わないようにしましょう。

直接的な言葉

死を連想させる言葉は使い方に注意が必要です。
死亡や急死といった直接的な言葉は、永眠や急逝などの言葉に言い換えましょう。

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浄土真宗の初盆の過ごし方

お盆に飾る盆提灯

お盆に対する考え方も宗派によって異なるものですが、浄土真宗でもその考え方に特徴が見られます。

初盆やお盆の考えはない

前述の通り、浄土真宗では故人の魂は亡くなったあとすぐ極楽浄土へ向かうとされています。
そのため故人の魂がこの世に戻ってくるという考え方はなく、お盆の過ごし方は他宗派と異なります。

歓喜会

浄土真宗に初盆やお盆の考えはありませんが、その時期のことを「歓喜会(かんぎえ)」と呼びます。
歓喜会では僧侶を招き、阿弥陀如来の念仏を唱えてもらいます。
初盆で故人を供養するという概念はありませんが、念仏を聞いてご先祖様に感謝し、喜びの気持ちを持ちます。

お仏壇の飾り方

浄土真宗における正式な仏壇の飾り方を紹介します。
歓喜会にはこれらを参考に仏壇を飾り付けしてみてください。

①打敷(うちしき)を敷く

打敷は卓に飾る布状の敷物で、浄土真宗では三角打敷とも呼ばれています。
歓喜会の時期は夏用を用い、色は白や金、青色を選びます。

②供笥(くげ)にお餅をお供えする

供笥は2つで1セットの仏具で、お供え物を乗せて使います。
使用する形は宗派によって異なり、本願寺派は6角、大谷派は8角と決められています。
用意した供笥の大きさに合わせて、お餅の大きさや量を決めると良いでしょう。

③和ろうそくをお供えする

和ろうそくとはい草やこよりを芯にした白いろうそくのことで、僧侶を招く際にお供えします。
蝋が垂れにくく火持ちが良いため、仏壇が汚れにくくなります。

④華瓶に青木を挿す

華瓶の中に水を入れ、樒(しきみ)や青木を挿します。
ただし浄土真宗では水をお供えする決まりはないので、なくても問題ありません。

⑤仏飯をお供えして線香を焚く

仏飯器に蓮の蕾のような形にご飯を盛り付けお供えします。
また仏飯をお供えする数は、掛け軸が1つの場合は1つ、掛け軸が3つの場合は3つお供えします。

線香は寝かせて置く「寝線香」が浄土真宗の作法です。
香炉に線香を置く際は火が左側にくるように置きます。

お仏壇のお供え物

お餅やお菓子、果物などをお供えします。
故人が生前に好きだったものを選ぶのも良いでしょう。
お供え物は参拝に来てくれた人にお下がりとして渡すこともできます。

盆提灯

浄土真宗の場合、盆提灯は一般的には飾りません。
お寺の決まりで飾らないこともあるので、飾りたい場合は事前にお寺に聞いておきましょう。

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浄土真宗の四十九日法要のまとめ

ここまで浄土真宗の四十九日についてお伝えしてきました。
浄土真宗の四十九日の要点をまとめると以下の通りです。

  • 浄土真宗の四十九日は亡くなった日を一日目として数えるが、関西の一部地域は前日を一日目とする
  • 浄土真宗の法要マナーは、焼香をくべるときに額に押しいただかない
  • 浄土真宗には「冥福」「霊前」など使用してはいけない言葉がある
  • 浄土真宗に初盆の考え方はないが、代わりに歓喜会を行う

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(たなか)

田中 大敬(たなか ひろたか)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。

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