お葬式
教会での葬儀の特徴は?流れやマナーを解説
更新日:2023.11.24 公開日:2021.07.18

記事のポイントを先取り!
- キリスト教の宗派は2種類ある
- 教会で行う葬儀も喪服を着用
- キリスト教の葬儀でお悔やみは不要
お寺や斎場で葬儀を行う方が多く、教会での葬儀には馴染みがないと思います。
しかし、キリスト教の葬儀に参列する可能性も考えられます。
そこで、この記事では教会で行う葬儀について解説します。
教会で行う葬儀に参列する際のマナーも解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
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教会で葬儀を行う主な宗教
教会で行う葬儀といえばキリスト教を考える方が多いです。
しかし同じキリスト教でもカトリックとプロテスタントなど宗派が多数存在し、考え方なども異なります。
教会で葬儀を行う主な宗教であるキリスト教はどのようなものなのか紹介します。
カトリック
ローマ教皇を代表とするカトリックは、世界の中でも多くの信者がいる宗派です。
カトリックではローマ教皇を特別な存在として考え、権限の階級制度が存在します。
また、国籍や人種は関係なく全ての人を受け入れる宗派でもあります。
現在でも伝統的な文化などは厳格化されており、比較的自由度は低いと言えます。
神への祈りのため、カトリックではミサを行うことが習慣です。
プロテスタント
キリスト教の中でもカトリックの次に多くの信者がいる宗派です。
プロテスタントでは聖書が絶対と考えられています。
カトリックのようにローマ教皇を頂点とするような考えはありません。
プロテスタントは儀式など個人の信仰を大事にしているので、自由度は高いと言えます。
教会で行うカトリックの葬儀
カトリックとプロテスタントの葬儀には大きな違いがあります。
ここからは、カトリックの葬儀の死生観などを紹介します。
カトリックの死生観
カトリックで死は祝福されるべきものであり、お悔やみは言いません。
死は終わりでなく始まりであり、葬儀では故人が生前の罪を償い永遠の命を授かれるよう祈ります。
カトリックでは人は生まれながらに罪を持っていると考えられています。
生まれながらに罪を持っていますが、生きていることが罪という考えではありません。
最後には自らの罪を償い、悔い改めます。
カトリックの葬儀では悔い改めるための流れがあり、その瞬間を大事にしています。
神父とミサ
カトリックの大きな特徴の1つがミサです。
ミサは日曜日や特別な日に行われる典礼で、聖体拝領(せいたいはいりょう)を行います。
聖体拝領はイエスの体の元になったと言われるぶどう酒とパンを頂く儀式です。
その儀式の聖職者のことを神父や司祭と呼びます。
また葬儀は葬儀ミサと呼ばれ、一般のミサとは流れや目的などが大きく異なります。
葬儀の流れ
カトリックの葬儀の流れを以下で紹介します。
入堂聖歌
神父と故人の棺が入場し、参列者の方は起立して迎えます。
開式の辞
神父によって棺に聖水を注ぎ祈りを捧げ、開式を迎えます。
葬儀のミサ
葬儀のミサでは2つの典礼を行います。
言葉の典礼では神父による聖書の朗読と説教が行われ、参列者全員で祈ります。
感謝の典礼では遺族が祭壇に聖体(パン)とぶどう酒を捧げ、聖体(パン)を神父が受けとります。
この儀式は、ミサと同様に聖体拝領と呼ばれ、永遠の命を得られるように祈るという意味があります。
告別式の流れ
カトリックの告別式の流れは以下の通りです。
入堂聖歌
神父と故人の棺が入場し、参列者の方は起立して迎えます。
聖歌斉唱
参列者全員で歌を歌い、開式を迎えます。
弔辞・弔電紹介
故人の生前の思い出や弔辞・弔電の紹介を行います。
献花
喪主・遺族・親族・参列者の順に献花が行われます。
喪主の挨拶
遺族の代表である喪主が、参列者に感謝の言葉を述べます。
参列者が多い場合は献花の前に遺族のあいさつが行われることもあります。
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教会で行うプロテスタントの葬儀
カトリックとプロテスタントは、似通っていると思われることが多いです。
プロテスタントの葬儀の死生観などを紹介します。
プロテスタントの死生観
プロテスタントの葬儀は神に生前の感謝をし、遺族を慰め知人に告別する儀式とされています。
カトリックと同様に人間は生まれながらに罪を持っているとされます。
大きく違うのはキリスト教を信仰し、認められた者のみが天国へ行けるという点です。
そのため、より信仰心を重んじる宗派だと言えるでしょう。
カトリックと違い個人の信仰心によって儀式の自由度は高いとされています。
牧師と礼拝
プロテスタントではカトリックで言うミサのことを礼拝と呼びます。
プロテスタントのミサはカトリックに比べて自由度が高く、各教会によって異なります。
また宗教者は神父ではなく牧師と呼びます。
プロテスタントには聖職者という概念は存在せず、牧師は指導者として位置付けられています。
プロテスタントの葬儀・告別式の流れ
カトリックとは異なり、プロテスタントは葬儀と告別式を一緒に行う場合が多いです。
プロテスタントの葬儀の流れを紹介します。
入場
オルガン演奏と共に牧師を先頭にして故人の棺・喪主・遺族が入場します。
参列者はそれを起立して迎えます。
聖書朗読
牧師が聖書を朗読し祈りを捧げます。
讃美歌
参列者全員が起立して讃美歌を歌い、祈りを捧げます。
弔辞・弔電紹介
故人の生前の思い出を語り、弔辞・弔電を紹介します。
祈りと黙祷
オルガンの演奏が再び行われ、祈りを捧げます。
牧師による祈りと賛美歌斉唱
牧師による祈りが行われ、讃美歌を再度歌います。
献花
喪主・遺族・親族・信者・参列者の順に献花を行います。
遺族あいさつ
参列して下さった方へのあいさつを行います。
カトリックと同様、参列者の多い場合は献花の前に行われます。
教会での葬儀の特徴

教会の葬儀はどのような点で一般的な葬儀と異なるのでしょうか。
教会での葬儀の特徴をご紹介します。
聖歌・讃美歌
カトリックでは聖歌といい、プロテスタントでは讃美歌と呼ばれます。
聖歌や讃美歌は神をたたえる歌であるとされています。
生きていることへの感謝を表し、歌うことで神への感謝と祈りを捧げます。
基本的に参加することが望ましいですが、静聴しても咎められることはありません。
分からない方には聖歌や讃美歌の祈りが書いてある紙が配られることもあるのでなるべく参加するようにしましょう。
献花
キリスト教の葬儀では神に祈りをささげるため、基本的に故人へ祈りを捧げることはありません。
そのため焼香を行わず、代わりに献花を故人に捧げます。
献花する際は故人の棺に行く前に喪主・遺族へ一礼します。
係りの方から両手で花を受け取り、花部分は右、茎の部分は左へ来るように持ちます。
茎側が祭壇の方向を向くように捧げ、一礼し黙祷をします。
席へ帰る際は再度、喪主・遺族の方へ一礼をして席へ帰りましょう。
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教会の葬儀に参列する時の注意点
教会の葬儀に参列する際は注意点がいくつかあります。
しっかりと覚えておきましょう。
服装
服装は仏式と変わらず喪服での参加が一般的です。
仏式と比べてマナーやルールには寛容なので、平服での参列を指示される場合もあります。
男性は喪服、女性は黒のスーツやアンサンブルのワンピースなどを着用しましょう。
スカートは膝丈かそれよりも長いものを選び、ストッキングは光沢のない黒を選びます。
アクセサリーは基本的にパールのものであれば許可されています。
キリスト教の葬儀と言えば帽子とベールのイメージがありますが、遺族のみの正装です。
また教会の葬儀では数珠は必要ありません。
お悔やみの言葉
キリスト教では死は祝福されるものなので、お悔やみは不適切となります。
そのためお悔やみの言葉はマナー違反となり、基本的に述べないことが多いです。
「謹んでお悔やみ申し上げます」
「ご冥福をお祈り申し上げます」
などの言葉はマナー違反となるので注意しましょう。
「○○様が安らかな眠りにつかれますようお祈り申し上げます」
「安らかな眠りをお祈りしております」
教会の葬儀では上記のようなあいさつを心掛けましょう。
供花
キリスト教であっても供花を送ることは可能です。
仏式は葬儀場へ供花を送りますが、キリスト教では自宅へと供花を送ります。
祭壇へ供花を飾ることが可能かどうかはその教会によっても変わってきます。
そのため宗派にもよりますが、自宅に届いた供花は業者や遺族の方の手で教会まで運ばれることが多いです。
持ち運びしやすいようにバスケット型のものや花束のような小ぶりなものが望ましいでしょう。
仏式では白い菊などが一般的ですが、キリスト教ではユリや胡蝶蘭などが選ばれます。
明るい色味を選ぶ方が多く、白やピンクなどのカーネーションも良いです。
教会での葬儀の香典

教会での葬儀は香典にも大きく違いがあります。
教会での葬儀の香典について紹介します。
不祝儀袋
不祝儀袋にも仏式と違った特徴があります。
教会の葬儀で使用する不祝儀袋の選び方や書き方をご紹介します。
袋の選び方
教会の葬儀に参列する際の不祝儀袋は、基本的に無地や十字架のものを使用します。
蓮が描かれている不祝儀袋は仏式用ですので気を付けましょう。
水引はついていてもついていなくても構いませんが、黒と白や双銀の袋を選ぶと良いでしょう。
十字架やユリが描かれている袋は教会の葬儀用に作られているものなので、こうしたものを使うのもおすすめです。
表書き
仏式の場合の表書きには「御香典」という言葉がよく用いられます。
しかしキリスト教ではお香を焚くこともないため、「香典」という言葉は使用しません。
カトリックの場合は「御ミサ料」、プロテスタントの場合は「弔慰料」とします。
参列時にカトリックかプロテスタントか分からない場合は「御霊前」や「御花料」を使います。
渡すタイミング
教会での葬儀では仏式と同様、入口付近に受付が設けられている事が多いです。
その時にあいさつと一緒に不祝儀を渡すことが望ましいでしょう。
教会ではなく、自宅で葬儀を執り行う場合は式の前に渡すように心掛けます。
式の後だと忘れてしまうこともあり、喪主の方は忙しいので時間が取れないことが多いです。
香典の相場
キリスト教の香典の相場は仏式と同様、故人との関係によって決まります。
両親の場合は約5万~10万円、兄弟やその配偶者の場合約3万~5万円、祖父母は約1万~3万円。
配偶者の両親の場合は約3万~5万円、近所の方や会社関係の方は約3000~1万円です。
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教会での葬儀の費用相場
実際に教会で葬儀を上げる費用の相場を紹介します。
家族葬などの小規模な葬儀の場合は約40万~100万円と、教会によっても幅広いです。
大規模な葬儀を上げる場合はおよそ200万円ほどかかります。
地域や教会によっても幅広く変わるので事前に確認しておきましょう。
教会での葬儀についてのまとめ

ここまで、教会で行う葬儀の相場や流れについての情報を中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると、以下の通りです。
- キリスト教の宗派はカトリックとプロテスタント
- カトリックでは聖歌、プロテスタントでは讃美歌があり、献花をする
- お悔やみの言葉に注意する
- 香典の相場は受付で渡す
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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