法事法要
年忌法要はいくらお布施に包めば良い?お布施の包み方や渡し方も紹介
更新日:2023.12.15
一周忌や三回忌などの年忌法要(ねんきほうよう)ですが、その際のお布施の相場についてご存じでしょうか。
相場以外にもお布施の包み方や渡し方のマナーを知っておきましょう。
この記事では、年忌法要のお布施について詳しく説明していきます。
この機会に弔い上げを覚えておきましょう。
後半には神道での法要についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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- 年忌法要とは
- 年忌法要に必要なお布施の金額
- 年忌法要でのお布施のマナー
- お布施の渡し方
- 宗派によってお布施の相場は異なる?
- 弔い上げの場合はいくら包めば良い?
- 神道におけるお布施相場
- よくある質問
- 年忌法要のお布施まとめ
年忌法要とは
年忌法要とは仏教の儀式のことで、代表的な年忌法要には一周忌や三回忌などがあります。
故人の祥月命日(しょうつきめいにち)を目安に日時が決められます。
年忌法要の目的
年忌法要の目的は亡くなった方を供養することで、遺族や親族が集まって執り行われます。
年忌法要の内容
年忌法要では、僧侶を招いての読経や親族が集まっての焼香やお墓参りなどを行います。
年忌法要を出す側はお布施を用意して、会食のための会場や食事を準備することもあります。
親族や知人として年忌法要に参列する際は、香典を持参したりお供え物を持っていったりすることもあります。
年忌法要意味
家族や親戚などの関係者の年忌法要に参列されたことがあれば、故人の供養のための儀式だとお分かりだと思います。
実は、年忌法要する意味は、故人を悼むためや供養のためだけではありません。
故人の供養をさらに深掘りすると、自分と故人の関係を振り返ると、見えてくる人との縁や繋がりを改めて確認できます。
年忌法要は亡くなった方の思い出を振り返るとともに、故人の存在があったからこそ繋がった縁もあることに感謝する機会でもあるのです。
人間関係について改めて考えることは、自分という存在を見つめ直すという意味でも故人のためだけではないのです。
年忌法要に必要なお布施の金額
ご自身が年忌法要を出す側の代表となった場合、さまざまな準備を行うことになります。
その中でも特に僧侶へ渡すお布施の金額について頭を悩ます方も多いでしょう。
そこで年忌法要のお布施の相場について解説します。
お布施の相場
年忌法要のお布施の相場は、年忌法要の種類によって異なります。
年忌法要ごとのお布施の相場は下記の通りです。
- 一周忌:3万円〜5万円程度
- 三回忌〜五十回忌:1万円〜5万円程度
お車代と御膳料も必要
年忌法要で僧侶を招く際には、お布施以外にもお車代と御膳料が必要になります。
お車代とは、僧侶が読経をするための移動で何かしらの交通手段が必要なる際に渡す交通費のことです。
御膳料は年忌法要後に会食がある場合、僧侶が都合で参加できない時に渡すお金のことです。
お布施とは別で用意するお車代、御膳料ともに相場は5,000円〜1万円程度です。
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年忌法要でのお布施のマナー
年忌法要におけるお布施は、故人への敬意とお坊さんへの感謝の気持ちを表現する重要な行為です。しかし、そのマナーについては、多くの人が迷うことでしょう。ここからは、お布施の包み方や、表書きの書き方や、お布施の渡すタイミングや、お車代とお膳料の包み方について詳しく解説します。
お布施の包み方
お布施の準備は繊細な注意が必要です。
一般的には無地の白封筒か奉書紙を使い、両者とも特定の方法で用いられます。
不祝儀袋の水引きは基本的には不要ですが、地域により黄白の水引を用いる習慣もあることを覚えておきましょう。
奉書紙を使用する際は、まずは半紙でお札を包む中包みを作成します。
ざらつきのある裏面を上にして置き、肖像画が見えるようにお札を配置し、それに合わせて半紙を折ります。
その後、この中包みを奉書紙で上包みし、左から右、下から上へと順に折って中包みを覆います。最終的に上部が下部に重なるように折り込みます。
一方、白封筒を利用する際は中包みは不要です。
直接お札を封筒に入れますが、その際には全てのお札の向きが揃っていることと、肖像画が封筒の表側になるように配置することが重要です。
封筒を選ぶときは、無地のものを選ぶのが基本です。
郵便番号枠が印刷されているものや模様があるものは避け、また不幸を連想させる可能性のある二重の封筒も使用しないようにしましょう。
お布施は敬意を表す行為なので、これらの細部に気を配ることが大切です。
表書きの書き方
お布施を渡す際には、一定のマナーがあります。
まず、封筒や奉書紙の正面中央上部に縦書きで「御布施」と記載し、金額は旧の漢数字で中袋に記入します。
裏面右上に金額、左下に氏名、住所等を記載します。
ただし、金額を記入する必要は必ずしもなく、封筒の裏面に住所を記載することもありますが、白紙でも構いません。
さらに、封筒や奉書紙の下部に施主の名前を書くことが必要です。
表面の下部には「施主の名字」、裏面に「施主のフルネーム」「住所」「電話番号」を書くこともあります。もしくは「○○家」として表面に記載し、裏面に詳細を書くパターンもあります。
記入は筆か筆ペンを用い、黒墨ではっきりと書きます。
筆が使えない場合は黒いサインペンを使用すると良いですが、ボールペンは避けましょう。また、お布施の金額は大字(旧字の漢数字)で表記します。
例えば「5,000円」は「伍仟円」、「10,000円」は「壱萬円」等と記載します。
これらのマナーを守りつつ、相手への敬意を忘れずにお布施を渡すことが大切です。
お車代とお膳料は別々に包む
お車代とお膳料は、お布施とは別に用意し、別々に包みます。
お車代はお坊さんの交通費を補うもので、市内のお寺から来られる場合は5000円から10000円が適切とされています。
一方、お膳料は法事後の食事の代わりに用意するもので、相場は5000円から10000円です。これらを用意することで、より丁寧な対応ができます。
また、お布施袋の書き方にも注意が必要で、表書きには「御布施」、その下に施主の名前もしくは「〇〇家」と記入します。
裏書きでは、封筒の左下に住所と金額を書きます。
お布施の渡し方
年忌法要でお布施を渡すタイミングや渡し方のマナーについて確認しておきましょう。
渡すタイミング
お布施を渡すタイミングは、年忌法要の前もしくは後のどちらかです。
僧侶が準備をしている最中や法要の途中でお布施を渡すことのないように気をつけましょう。
渡し方
お布施は封筒を包むために袱紗(ふくさ)を使うのが基本です。
封筒の下に袱紗を敷いて両手で差し出して僧侶に受け取ってもらいます。
直接封筒を手渡ししないように気をつけてください。
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宗派によってお布施の相場は異なる?
お布施の相場は基本的に年忌法要の種類によって異なりますが、同じ仏教の異なる宗派での違いはあるのでしょうか。
実は宗派が違う場合でもお布施の相場に変わりはありません。
ただしお布施はお寺や地域、ご家庭によって金額相場が異なることが少なくありません。
お布施の金額が気になるようであれば、事前に僧侶に確認すると良いでしょう。
弔い上げの場合はいくら包めば良い?
年忌法要は数年ごとに故人の祥月命日を目安に定期的に執り行われることが多いです。
一周忌、三回忌と続き三十三回忌や五十回忌まで数えることもあります。
家族を多く持つご家庭となると、年忌法要が頻繁に行われることになります。
しかし、定期的に行われる年忌法要も、いずれは終わりを迎えることになります。
そこで知っておきたいのが、弔い上げ(とむらいあげ)とその際に用意するお布施についてです。
弔い上げとは
弔い上げとは、故人の供養のために継続的に行う年忌法要を止め、最後の年忌法要とする際に行う儀式です。
弔い上げを行うタイミングは三十三回忌もしくは五十回忌が多くなっています。
弔い上げを行う年忌法要は、一周忌や三回忌を除き大々的に行われるケースが多くみられます。
それまでは家族だけで行っていた法要も、弔い上げの際は親族を招くこともあるようです。
弔い上げのお布施相場
弔い上げのお布施相場は3万円〜5万円と、それまでの年忌法要よりやや高額になります。
今後は供養を必要とせず、ご先祖さまとなる区切りとなることから通常より盛大な法要になります。
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神道におけるお布施相場
仏教が日本に伝わってから宗派ごとの違いはあるものの、故人の供養のため長きにわたりさまざまな儀式が行われています。
仏教以外では神道もまた私たちの身近な宗教といえます。
神道では仏教でいうところの法要を霊祭(れいさい)と呼び、やはり定期的に儀式が執り行われます。
そうなると気になってくるのは、僧侶に対するお布施のようなものが神道にもあるかどうか、ということではないでしょうか。
神道で神主に渡すお布施は存在し、仏教のお布施と同額程度とする場合が多いようです。
ちなみに仏教の香典は神道では玉串奉奠(たまくしほうてん)と呼び、参列者が持参するものですので覚えておきましょう。
よくある質問
お布施を包む際に「ダメ」な金額はありますか?
結婚式などの特別な場で招待された際には、「別れない」という意味を込めて、頭の数字は奇数を使うことがマナーとされています。
しかし、お布施の場合、特によくないとされる金額はありません。
ただし、4万円は「死」を連想しやすく、9万円は「苦しい」とイメージされるため、避ける方が無難です。
一般的には、3万円、5万円、7万円などの金額がよく使われます。
また、中途半端な金額もおすすめできないため、端数を切り上げて準備しておくと良いでしょう。
お布施を包む際に新札を使いますか?
葬儀で持参する香典には、一般的に旧札を使用することが望ましいとされています。
これは、新札を使用すると「事前に不幸を予知していた」と受け取られる可能性があるためです。
ただし、特定の日に行われる年忌法要は、あらかじめ準備されるものであり、旧札や新札を使用しても問題ありません。
しかし、お布施は本来、修行の一環であり、また家族の視点から見れば読経をしていただいた僧侶に感謝を伝えるものでもあります。
そのため、心を込めて感謝の気持ちを表現するためには、できるだけ美しい新札を準備するのが最適かもしれません。
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年忌法要のお布施まとめ
ここまで年忌法要の情報や、お布施の相場などを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 年忌法要とは故人の供養のために定期的に行われる儀式のこと
- 年忌法要のタイミングは祥月命日が目安とされ、相場に見合ったお布施を用意する
- 弔い上げでは、お布施は3万円〜5万円が相場である
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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