お葬式
浄土真宗本願寺派の葬儀は?流れやマナーについて解説
更新日:2023.05.25 公開日:2021.07.22

記事のポイントを先取り!
- 浄土真宗本願寺派の教えは他力本願
- お布施の相場は10~30万円
- 香典の表書きは浄土真宗と同じ
葬儀のルールやマナーは、宗教・宗派によって流れやマナーが異なります。
浄土真宗にも宗派がありますが、浄土真宗本願寺派の葬儀の流れやマナーはご存知でしょうか。
多くの宗派があり、葬儀の流れやマナーに戸惑うこともあると思います。
そこでこの記事では、浄土真宗本願寺派の葬儀について解説します。
葬儀費用の抑える方法にも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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- 浄土真宗本願寺派とは?
- 浄土真宗本願寺派の葬儀の特徴
- 浄土真宗本願寺派の葬儀の流れ
- 浄土真宗本願寺派の葬儀のお布施
- 浄土真宗本願寺派の葬儀の費用相場
- 浄土真宗本願寺派の葬儀の費用をおさえるには?
- 浄土真宗本願寺派の葬儀のマナー
- 浄土真宗本願寺派の香典相場
- 浄土真宗本願寺派の葬儀のまとめ
浄土真宗本願寺派とは?
浄土真宗は鎌倉時代に親鸞聖人(しんらんしょうにん)を開祖とし、本尊を阿弥陀如来(あみだにょらい)とする仏教の宗派です。
寺院数は1万を超え、信者数はおよそ790万人です。
浄土真宗は本願寺派と大谷派に大きく二分されます。
本願寺派は京都の龍谷寺本願寺(西本願寺)を本山とします。
大谷派は同じく京都の真宗本廟(東本願寺)を本山とします。
浄土真宗本願寺派の教えは他力本願であり、「南無阿弥陀仏」(なむあみだぶつ)と唱えさえすれば、どんな人でも阿弥陀如来の力によって極楽浄土へ行くことができるとされています。
また、極楽浄土へ行った後は再びこの世に帰ってきて悩んでいる人や苦しんでいる人を助けるといわれています。
浄土真宗本願寺派の葬儀の特徴

では、浄土真宗本願寺派の葬儀は他の宗派と比較してどういった特徴があるのでしょうか。
葬儀は供養ではなく勤行
浄土真宗本願寺派の葬儀の特徴は、葬儀は故人への供養のために行われるのではないということです。
浄土真宗本願寺派の教えでは、阿弥陀如来を信じる心さえあれば極楽浄土に行けるとされています。
したがって故人は亡くなると同時に誰でも成仏ができます。
そのため、葬儀は個人に代わって親族が行う勤行(ごんぎょう)であり、阿弥陀如来への感謝を行うためのものになります。
他の仏式葬儀が意味するような故人を供養し、あの世へ無事行けることを祈る場ではありません。
戒名、死装束(しにしょうぞく)がない
戒名とは仏弟子となって戒律を守ることの証として他の宗派で与えられるものです。
浄土宗本願寺派では修行を行わないため、戒名という言葉は使いません。
戒律を持たない浄土真宗本願寺派の場合は、代わりに法名が与えられます。
法名とは、生きているうちに帰敬式において信者が師から授けられる仏弟子としての名前です。
「釈」という文字を法名の頭に入れますが、他の宗派で位牌に記載する「霊位」等の置き字も基本的にはありません。
「信士」や「信女」などの位号もありません。
ただし、最近では一定以上のお布施を納めればそのお礼ということで院号が授けられることもあります。
浄土真宗本願寺派では、故人に死装束を着せることもありません。
死装束は死出の旅路に備えた服装といわれていますが、浄土真宗本願寺派では亡くなると同時に仏になると信じられているためです。
体を塩で清めることもありません。
浄土真宗では死は成仏と考えられているため、死を穢れとする考えの清めの塩は使用しません。
友引に実施しても問題ない
「友引(ともひき)」とは「先勝」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」と共に六曜を構成するものです。
「友を引く」という言葉のイメージから、故人によってあの世へ連れ去られてしまうと連想されることが多いです。
そのため、お通夜や葬儀には向かない日として避けられ、友引の日は休業する火葬場も多数見られます。
ですが、実は六曜とは中国の占いが発祥であり、仏式葬儀とは直接の関係がありません。
また、そもそもの「友引」の意味にも、「友を引く」という意味はありません。
従って友引に葬儀を実施しても宗教的には何ら問題はありません。
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浄土真宗本願寺派の葬儀の流れ

浄土真宗本願寺派の葬儀は以下のような流れで執り行われます。
- 僧侶の入場
- 開式宣言
- 三奉請(さんぶしょう)
…法要の開始に阿弥陀如来、釈迦如来、十方如来あるいは諸菩薩衆をお招きする - 導師焼香・表白(びょうびゃく)
…葬儀式の趣旨を簡潔に述べる文を読む - 正信偈(しょうしんげ)
…親鸞聖人の「教行信証」にある偈文の読経をする - 念仏
…短念仏を唱える - 和讃(わさん)
…仏様をお送りする - 回向
…読経の功徳をすべての人にあたえ、極楽往生を阿弥陀如来に願う - 僧侶の退場
- 閉式宣言
- 喪主のあいさつ
- 出棺
このような流れは一例であり、浄土真宗本願寺派の中でも地域や寺院によって違ってきます。
菩提寺や葬儀社などで確認しておくと安心できるでしょう。
浄土真宗本願寺派の葬儀のお布施

お布施は、他の宗派では葬式や葬儀に対しての僧侶や寺院へのお礼として支払われることが多いです。
浄土真宗本願寺派では、阿弥陀如来への感謝のしるしとなり、寺院側が受け取る時の言葉は「お預かりします」になります。
浄土真宗の葬儀のお布施の相場は10万~30万円ほどといわれています。
しかし、お布施の金額は明確には定まっておらず、気持ち次第ということになります。
葬儀の規模や寺院との関係、宗派、地方などによっても異なってきますが、他の宗派と比べてもリーズナブルな傾向にあります。
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浄土真宗本願寺派の葬儀の費用相場

浄土真宗本願寺派の葬儀費用の相場は、50万~150万円ほどといわれています。
ただしこれは供養方法や葬儀の規模、住んでいる地域、また葬儀の形態も一般葬や家族葬といった色々なものがあり、それによって金額が大きく変わってきます。
そのため、あらかじめ見積りをとるなどして費用を確認しておくことを忘れないようにしましょう。
浄土真宗本願寺派の葬儀の費用をおさえるには?
葬儀費用をおさえたいのであれば、1日葬や家族葬といった規模の小さな葬儀を検討するのがおすすめです。
1日葬とはお通夜を行わず告別式から火葬までを1日で執り行う葬儀です。
家族葬とは、基本的に近親者のみで執り行う規模の小さい葬儀のことです。
一般葬の相場が200万円程といわれているのに対し、家族葬の場合はおよそ70万~100万円程が相場といわれています。
1日葬の費用相場は約40万~70万円です。
なお、これらの金額はお布施を含んでいません。
1日葬や家族葬は参列者が少ないこともあり、一般葬よりも飲食接待費など葬儀にかかる費用を削減することができます。
また葬儀会場も小規模なもので済むため会場費用を削減することも可能です。
さらに費用を抑えるためには、お布施の金額が少ない寺院を探すことも必要です。
お布施は本来、阿弥陀如来への感謝のしるしとなるものです。
従って金額は気持ち次第でよいということになります。
とはいえ相場は知っておいた方がよいので寺院や葬儀会社に聞いてみるのもいいでしょう。
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浄土真宗本願寺派の葬儀のマナー

浄土真宗本願寺派の葬儀のマナーはどのような点に気をつけなければならないのでしょうか。
香典の表書きに注意
香典を贈る際にも注意が必要です。
香典の書き方は、浄土真宗系の各宗派では基本的に同じです。
浄土宗本願寺派の場合、香典の表書きには「御霊前」と書かず、「御仏前」や「御香典」と書きます。
浄土真宗本願寺派では亡くなると同時に仏様になるとされているのがその理由です。
他の宗派では成仏するには死後四十九日かかるとされていますのでこの点が異なります。
告別式という言葉を使わない
すべての人々は極楽浄土で再会できるため故人と別れを告げる必要もありません。
従って告別式は行われません。
亡くなった時点でそのまま極楽浄土へ行けるという「臨終即往生」という考え方をするためです。
浄土真宗本願寺派の香典相場

浄土真宗本願寺派の香典は個人との関係性によって変化しますが、大人一人あたり1万円程度が相場となっています。
一般的な葬儀の香典と違いはありません。
故人と血縁関係にあれば、法要だけの場合1万~3万円です。
会食付きの場合は2万~5万円が相場となっています。
血縁関係ではないけれど故人にお世話になったという場合は、法要だけなら1万~3万円、会食付きの場合は最低3万円を持参しましょう。
故人とはお付き合い程度の関係であった場合は、法要だけであれば5千~1万円、会食付きの場合は1万~3万円が相場となります。
ただし、香典の相場は、故人との関係性や、贈る人の年齢などによってもかなり違ってきます。
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浄土真宗本願寺派の葬儀のまとめ

本記事では浄土真宗本願寺派の葬儀について、以下の点について解説しました。
- 親鸞聖人が開いた浄土真宗の一派で本願寺を本山とする
- 葬儀は供養ではなく勤行であり、戒名や死に装束がない点が特徴
- 葬儀の流れとしては、三奉請、導師焼香・表白、正信偈等が行われる
- 葬儀の費用相場は50万~150万円
この記事が少しでも皆さんのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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