お葬式
葬儀の案内をメールで送ってもいい?文例や注意点を解説!
更新日:2022.11.21 公開日:2021.08.25
ご家族が亡くなられたとき、まずは関係者に連絡をする必要があります。
メールで連絡をしたい場合にはどのようにしたらいいのかを解説していきます。
- 葬儀の案内をメールで送るのはマナー違反?
- メールの内容と気をつけることは?
- 葬儀の案内メールの対象別文例
- 葬儀の案内メールを受け取った時の対応は?
ぜひ最後までご覧ください。
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- 葬儀の案内はメールで送ってもいい?
- 葬儀の案内をメールで送るときに記載する事
- 葬儀の案内をメールで送る場合に心がけること
- 葬儀の案内をメールで送る場合の文例
- 葬儀の案内をメールで送る場合の注意点
- 葬儀の案内のメールを受け取ったら
- 葬儀の案内メールまとめ
葬儀の案内はメールで送ってもいい?
葬儀の案内の方法に明確な決まりはなく、メールで送っても問題はありません。
年配の方は習慣を重んじたり、メールを使い慣れていないこともあります。
手段を使い分ける配慮も必要です。
葬儀の案内をメールで送るときに記載する事
次に葬儀の案内をメールで送るときに、何を記載すればいいのかをまとめていきます。
故人の名前と年齢
亡くなった方の名前と年齢をまず記載します。
名前はフルネームで正確に書いてください。
「父〇〇〇〇」というように、メールの送信者との続柄もわかるように書くといいでしょう。
亡くなった日時と場所
日時の記載については、〇月〇日午前〇時、〇月〇日深夜、といった書き方をします。
死因は詳細に書く必要はありません。
喪主の名前と連絡先
喪主の名前はフルネームで、「〇〇〇〇(長男)」のように故人との続柄を添えて記載します。
連絡先は、喪主の住所・電話番号に加えて返信用メールアドレスを記載しておくとよいでしょう。
葬儀の詳細
葬儀の情報は、できる限り詳しく書きましょう。
通夜・告別式の日時・斎場名・住所を正確に記載します。
地図や交通手段・最寄り駅なども添えると申し分ないでしょう。
宗教宗派は、葬儀の形式や作法に関する重要な情報ですので、これも記載しておきます。
家族葬の場合などは、葬儀の詳細は記載しません。
葬儀後に事後報告を行います。
香典、供物、弔電の受け取りについて
香典、供物、弔電を辞退する場合は、その旨を記載しておきましょう。
家族葬では迷われる方もいるので、受け取る場合もその旨を書いておいたほうが無難です。
忌引き休暇を取る期間や休暇中の連絡先
仕事上のお付き合いがある方には、忌引き休暇についても記載しておきましょう。
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葬儀の案内をメールで送る場合に心がけること
葬儀の案内をメールで送るとき、内容とともに大切なのが書き方です。
簡潔に書く
急を要する連絡ですので、簡潔にわかりやすく書くことが大切です。
必要な内容を整理して読みやすさを心がけましょう。
時候の挨拶は不要
葬儀の案内には時候の挨拶は不要です。
「突然失礼いたします。」程度の書き出しで、すぐに本題に入ってかまいません。
忌み言葉を避ける
冠婚葬祭それぞれに、避けたほうがいい忌み言葉があります。
葬儀の場合は、「たびたび」「重ね重ね」などの重ね言葉は使わないようにします。
「死んだ」などの死を直接的に連想させるような言葉も好ましくありません。
字や宛先の間違いに注意
記入ミスには注意しましょう。
できれば複数の人がチェックすると確実です。
葬儀の案内をメールで送る場合の文例
送る相手によって書き方を使い分けることが、マナーの面からも必要です。
親族に送る場合
件名:訃報のお知らせ
本文:
突然のご連絡、失礼いたします。
〇〇〇〇の長男〇〇です。
父〇〇が〇月〇日〇時に〇歳にて他界いたしました。
ここに生前のご厚誼に感謝し、謹んでお知らせいたします。 なお、通夜ならびに葬儀告別式は下記の日程で執り行い
ます。
故 〇〇〇〇儀 葬儀告別式
通夜:年号〇年〇月〇日(月)午後〇時より
葬儀告別式:年号〇年〇月〇日(〇)午後〇時より
場所:〇〇(葬儀場の住所・電話番号・最寄り駅)
宗派:〇〇宗 ※仏式、神式などの書き方でもよい。喪主:〇〇〇〇(長男)
連絡先:(住所・電話・メールアドレス
故人の遺志により御香典・御供物・御供花は謹んで辞退申し上げます。
(※受け取る場合はこの一文は省く)
取り急ぎメールにてお知らせさせていただきました。
ご容赦ください。
社内に送る場合
故人の勤務先に送る場合と遺族が自分自身の勤務先に送る場合があります。
故人の勤務先に送る場合
件名:訃報のお知らせ
本文:株式会社〇〇 〇〇部 部長 〇〇様 ※所属部署の直属の上司宛に送る。
突然のご連絡、失礼いたします。
〇〇〇〇の長男〇〇と申します。
父〇〇が〇月〇日〇時に〇歳にて他界いたしました。
ここに生前のご厚誼に感謝し、謹んでお知らせいたします。
なお、通夜ならびに葬儀告別式は下記の日程で執り行います。
故 〇〇〇〇儀 葬儀告別式通夜:年号〇年〇月〇日(月)午後〇時より
葬儀告別式:年号〇年〇月〇日(〇)午後〇時より
場所:〇〇(葬儀場の住所・電話番号・最寄り駅)
宗派:〇〇宗 ※仏式、神式などの書き方でもよい
喪主:〇〇〇〇(長男)
連絡先:(住所・電話・メールアドレス)
故人の遺志により御香典・御供物・御供花は謹んで辞退申し上げます。
(※家族葬の場合はその旨を記載し、弔問も辞退することを加えるなど、ケースに応じて変更する)
取り急ぎメールにてお知らせさせていただきました。
ご容赦ください。
遺族が自分自身の勤務先に送る場合
件名:訃報のお知らせ
本文:
〇〇課長 ※所属部署の直属の上司宛に送る。お世話になっております。
〇〇〇〇です。
本日、父〇〇が〇歳にて他界いたしました。
取り急ぎメールにてお知らせさせていただきます。
通夜ならびに葬儀告別式は下記の日程で執り行います。
つきましては、その間、〇月〇日まで忌引き休暇をいただきたいと思います。
故 〇〇〇〇儀 葬儀告別式
通夜:年号〇年〇月〇日(月)午後〇時より
葬儀告別式:年号〇年〇月〇日(〇)午後〇時より
場所:〇〇(葬儀場の住所・電話番号・最寄り駅)
宗派:〇〇宗 ※仏式、神式などの書き方でもよい
喪主:〇〇〇〇(長男)
連絡先:(住所・電話・メールアドレス)
故人の遺志により御香典・御供物・御供花は謹んで辞退申し上げます。
何かとご迷惑をおかけいたしますが、ご容赦ください。
何卒よろしくお願い申し上げます。
上記二つの場合は、メールだけで済ませず改めて電話で連絡することが望ましいでしょう。
自分が人事担当として社内に訃報を通知する場合
件名:訃報のお知らせ
本文:
各位
〇〇部 〇〇〇〇殿の御尊父〇〇〇〇様が、〇年〇月〇日、享年〇歳にてご逝去されました。
ご冥福をお祈りするとともに、謹んでお知らせ申し上げます。
通夜および葬儀告別式は下記により執り行われます。
通夜:年号〇年〇月〇日(月)午後〇時より
葬儀告別式:年号〇年〇月〇日(〇)午後〇時より場所:〇〇(葬儀場の住所・電話番号・最寄り駅)
宗派:〇〇宗 ※仏式、神式などの書き方でもよい
喪主:〇〇〇〇様(長男)
人事部 〇〇
電話・メール
社外に送る場合
社長や役員が亡くなった場合は、会社として社外の取引先へ訃報を送ることがあります。
件名:訃報のお知らせ
本文:
弊社代表取締役〇〇〇〇儀。
かねてより病気療養中でありましたが、〇年〇月〇日、享年〇歳にて逝去いたしました。
ここに生前のご厚誼に深感謝いたしますとともに、謹んでご案内申し上げます。
つきましては、通夜ならびに葬儀告別式は下記の日程で執り行います。
記
故 〇〇〇〇儀 葬儀告別式
通夜:年号〇年〇月〇日(月)午後〇時より
葬儀告別式:年号〇年〇月〇日(〇)午後〇時より
場所:〇〇(葬儀場の住所・電話番号・最寄り駅)
宗派:〇〇宗 ※仏式、神式などの書き方でもよい。
喪主:〇〇〇〇(長男)
連絡先:(住所・電話・メールアドレス)
なお、故人の遺志により御香典・御供物・御供花は謹んで辞退申し上げます。
友人・知人に送る場合
故人の友人・知人に送る場合は、基本的に親族に送る案内文に準ずるといいでしょう。
相手の方が遺族とも親しかった場合には、柔らかい文面にしてもかまいません。
件名:訃報のお知らせ
本文:
突然のご連絡、失礼いたします。
〇〇〇〇の長男〇〇です。
父〇〇が〇月〇日〇時に〇歳にて他界いたしました。
生前は親しくおつき合いをいただき、本当にありがとうございました。
なお、通夜ならびに葬儀告別式は下記の日程で執り行います。
故 〇〇〇〇儀 葬儀告別式
通夜:年号〇年〇月〇日(月)午後〇時より
葬儀告別式:年号〇年〇月〇日(〇)午後〇時より
場所:〇〇(葬儀場の住所・電話番号・最寄り駅)
宗派:〇〇宗 ※仏式、神式などの書き方でもよい。
喪主:〇〇〇〇(長男)
連絡先:(住所・電話・メールアドレス)
故人の遺志により御香典・御供物・御供花は謹んで辞退申し上げます。
取り急ぎメールにてお知らせさせていただきました。
ご容赦ください。
一般葬以外の場合
代表的な例として、家族葬の文例をあげます。
件名:訃報のお知らせ
本文:
突然のご連絡、失礼いたします。
〇〇〇〇の長男〇〇です。
父〇〇が〇月〇日〇時に〇歳にて他界いたしました。
ここに生前のご厚誼に感謝し、謹んでお知らせいたします。
なお、このたびの葬儀につきましては、故人の遺志により家族葬で執り行うことと致します。
一般参列、御香典・御供物・御供花・弔電などにつきましては、謹んで辞退申し上げます。
取り急ぎメールにてお知らせさせていただきました。
ご容赦ください。
一般葬以外でも香典などを受け取るケースもあります。
辞退しなければならない決まりはなく、受け取っても差し支えありません。
ただ、参列者が親族に限られる場合が多いため、それを前提にするといいでしょう。
「一般参列につきましては、謹んで辞退申し上げます。
御香典・御供物・御供花・弔電などは親族のみとさせていただきます。」
といったように、はっきりと記載した方が混乱を防げます。
葬儀後にメールを送る場合
事前に葬儀の案内をしなかった方には、葬儀終了後に報告をしましょう。
本文:
平素より大変お世話になっております。
父〇〇〇〇儀 去る〇月〇日〇時に〇歳にて永眠いたしました。
ここに謹んでご通知申し上げます。
故人の遺志により、葬儀は近親者のみで執り行いました。
本来ならばすぐにお知らせすべきところ、事後のご報告になりましたこと何卒ご容赦いただききたくお願い申し上げます。
なお誠に勝手ではございますが、ご弔問、お香典、ご供花等につきましても故人の遺志によりご辞退申し上げます。
ここに生前のご厚誼を深謝し、厚く御礼申し上げます。
日付
喪主住所
喪主名
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葬儀の案内をメールで送る場合の注意点
その他、葬儀の案内をメールで送る場合の注意点を以下にまとめてみました。
送る順番
案内を送る順番は、①家族・親族、②友人・知人、③会社関係者の順となります。
町内会・自治会関係に送る場合は、4番目が一般的です。
送る範囲
一般的な葬儀の場合は、上記の範囲に送ります。
会葬をお断りする場合、友人・知人は葬儀終了後にお知らせするケースもあります。
送るタイミング
葬儀の詳細が決まる前、決まってから、葬儀終了後の3つのタイミングに分かれます。
家族・親族、会社関係者には、葬儀の決定前でもとりあえず一報することが多いです。
その後改めて葬儀の日程などを連絡します。
葬儀終了後に送るケースは、友人・知人や、普段おつき合いのない遠縁の親族などです。
その場合は、初七日(命日を含めて故人が亡くなってから7日後)までに送るようにしましょう。
葬儀の案内のメールを受け取ったら
葬儀の案内メールを受け取ったら、メールで返信してかまいません。
メールを読んだ旨を、簡潔なお悔みの言葉とともになるべく早く返信しましょう。
マナーは、葬儀の案内メールと同じです。
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葬儀の案内メールまとめ
ここまで葬儀の案内メールについて、マナーや文例などを中心にお伝えしてきました。
- 葬儀の案内をメールで送ってもマナー違反ではない
- 故人の名前と年齢、亡くなった日時、喪主の名前と連絡先、葬儀の詳細、香典等の受け取りについて記載する
- 時候の挨拶は省略し、忌み言葉を避け、間違いに注意して簡潔に記載する
- 葬儀の案内メールを受け取った時は、メールで返信してもよい
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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