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お葬式

遺体の身元確認をする方法とは?確認項目や確認の流れも紹介

更新日:2022.11.18

喪主

数珠をもって合掌する喪服の男女

記事のポイントを先取り!

  • 身体的特徴や所持品を確認する
  • 遺体の歯が身元特定の手がかり
  • 遺体の引き取りは検視後

災害や大きな事故があったときには、警察署で遺体の身元確認を行います。

しかし、その方法については詳しく周知されておらず、知らないという方も多いでしょう。

そこでこの記事では、遺体の身元確認をする方法をご紹介します。

この機会に、いざというときのための身元確認の方法や具体的な流れについて知っておきましょう。

警察署から遺体を引き取る方法などにも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 身元確認とは
  2. 遺体の身元確認する方法
  3. 身元確認の流れ
  4. 身元確認に必要な期間は?
  5. 遺体の引き取り方
  6. 全国の行方不明者の状況
  7. 遺体の身元確認の方法まとめ
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身元確認とは

私たちは、普段の生活の中でニュースなどを通して「遺体の身元確認」という言葉をよく耳にします。

この身元確認というのは、その遺体が誰であるか、それが本人かどうかを確かめる行為のことです。

ここでは身元確認をする理由や状況などについて詳しくご紹介します。

遺体の身元確認する理由

遺体の身元確認は、警察によって行われることがほとんどで、検視の一環として行われます

検視とは、遺体の死亡原因が事件性のあるものかどうかを調べるために行われるものです。

検視で遺体の身元確認をする大きな理由としては、遺族に遺体を引き渡すことが挙げられます。

遺体の身元が分からなければ、当然ながら引き渡しは行えません。

そのため、警察が所持品や遺体を調べて身元を明らかにし、遺族へと遺体の引き渡しを行うのです。

遺体が身元確認される状況

遺体の身元確認は、事件や災害・事故などで遺体が発見された場合に行われます。

検視を行い、所持品から身元が判明することもありますが、難しい場合には解剖を行います

検視では、DNAを採取したり歯の形を記録したりすることで身元確認の材料とします。

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遺体の身元確認する方法

次は遺体の身元確認をする方法についてご紹介します。

警察は何を見て、身元を判明させるのか、詳しく解説していきます。

身元確認の際の大きな手がかりとなるのが、遺体の顔です。

遺体の顔を見て確認する方法のことを専門用語で「面確」と呼びます。

身分証明書・所持品

遺体の所持品を確認することも、身元を特定させるための方法の一つです。

特に、身分証明書は情報を照会することで、遺体の身元判明に大変役立ちます

身体的特徴

遺体の身元を確認するために、遺体の性別や体格なども重要なポイントとなります。

顔や身体的特徴などから大まかな年齢などを割り出すことで、特定に役立てられます。

指紋

指紋も遺体の特定に役立つ情報の一つです。

指紋は一人ひとり違うため、事前に取得しておいた指紋データと照会することで個人の特定にも繋がります。

警察では特に犯罪者の逮捕に役立てるために、初犯者に対して指紋採取が行われています。

この指紋は警察のデータベースに保存され、捜査に使われています。

しかし、指紋の情報がこの警察のデータベースにない場合、指紋を基に身元確認するのは難しいようです。

歯科所見

歯の形や歯の治療痕も一人ひとり異なるため個人情報の一つとして、身元特定に大きく役立ちます。

身元確認では遺体の歯科所見を記録し、その後その方が生前通っていたと考えられる地域の歯科医院に連絡を行います。

掛かりつけの歯科医院が見つかった場合には、その医院から生前のカルテを提供してもらいます。

このカルテの生前の歯の情報と、遺体の歯の情報を照らし合わせることで、身元の特定が可能になるのです。

人間の身体の中でも歯は特に丈夫な部位であるため、大きな災害などで遺体の損傷が大きい場合でも特定に役立ちます。

遺体の骨を確認することも、身元確認の方法の一つです。

骨はレントゲンなどを取ることで、治療痕やその人特有の特徴を知ることができます

この方法では病院へ情報を照会することで、生前のレントゲンなどから特定することが可能です。

DNA型

DNAも身元確認の際、個人の識別に使われる情報の一つです。

DNAの塩基配列には個人差があるため、分析することで身元特定が行えます

この方法は、身元の候補者がいる場合に親族のDNAを採取することで遺体との血縁関係を明らかにするというものです。

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身元確認の流れ

次は実際にどういった流れで身元確認が行われていくのかを紹介します。

合掌・黙祷

まずは、身元確認のための検視を始める前に遺体へ合掌・黙祷します

これは、遺体への敬意を示すためです。

遺体をものとして扱うのではなく、一人の人間として大切に扱います

どこかドライな印象のある身元確認ですが、しっかりと配慮がなされています。

検視が終わった後も同様に合掌を行い、遺体への敬意を示します。

遺体全体の確認

合掌・黙祷が終わったら、遺体全体を確認していきます。

遺体全体を見ることによって、性別や推定年齢、体格や人種などの情報を得ます。

また、顔の特徴などもここで確認し、損傷箇所があるかどうかも確認します。

遺体全体を見ることによって、外見的な特徴を詳細に知ることができます

口腔内のケア・確認

次は口腔内のケアと確認を行います。

口腔内をチェックし、汚れていた場合には歯ブラシを使って綺麗にします。
また、ガーゼなどを使うことで口腔内の水分も取り除きます。

口腔内のケアが終わったら、次は歯の治療痕や形などを詳細に記載します

歯は一つひとつを確認し、それぞれの所見をデンタルチャートに記していきます。

デンタルチャートとは、歯の所見を記載する資料のことで、歯科医院でも使われるものです。

歯があるかどうか、治療が行われているかどうかを一本ずつ確認し、治療が行われている場合はその方法も記載します。

例えば歯科治療で充填されているレジンや、クラウンと呼ばれる歯の被せ物などは大きな手がかりになるのです。

こうした手がかりを見落とさないように、慎重に口腔内の確認が行われます。

口腔内や遺体の顔は写真に収め、身元確認のための重要な資料とします

レントゲン撮影

口腔内の確認が終わったら、レントゲン撮影を行います。

検視の際に撮影されたレントゲンも、医院にある生前のレントゲンと照合することによって身元確認に大きく役立ちます

医学的な調査

ここまで行ってきた所見だけでは分からない場合には、DNA鑑定を行います。

DNA鑑定は身元不明者と、候補となる人物の親族とのDNAを比較することで、人物の特定を行う方法です。

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身元確認に必要な期間は?

水色の壁紙に半分見切れた白いアナログ時計

自宅での病死など、事件性がないと考えられる場合は、早ければ半日程度で身元が判明します。

連絡がつき次第、身元の引き取りが可能になると考えて良いでしょう。

しかし事件性があると判断された場合には、遺体の解剖が行われるため、引き渡しまでには数日間かかります

また、遺体の損傷が激しい場合などは、DNA鑑定が行われるため更に時間がかかります。

DNA鑑定には早くて2週間程度、長引く場合には1ヶ月以上かかることもあるようです。

遺体の状態によって、引き渡しまでの期間は大きく変わってくるといえるでしょう。

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遺体の引き取り方

ここでは、遺体の引き取り方についてご紹介します。

引き取りの際に必要なものや具体的な流れについて、知識を深めておきましょう。

引き取り際に必要なもの

検視後に遺体を引き取る際には、事前に準備しておくべきことがあります。

遺体を引き取るまでに必要となるものは以下の通りになります。

  • 故人の身分証明書
  • 自分の身分証明書
  • 朱肉を使う印鑑
  • 検視などの負担額分の現金
  • 着替えやタオル

遺体引き取りの際には身分を証明する必要があるため、故人と自分の身分証明書を忘れずに持参しましょう

また、印鑑も引き取りに必要となるため忘れないように注意します。

警察によって遺体の受け渡し状況が異なります。

心配であれば着替えやタオルなどを持参しても良いでしょう。

引き取りの流れ

まず、警察署では急性死・事故死した遺体を警察が検視し、その後医師によって検視が行われます。

検視とは前述したように、身体を見て死因を調査する行為のことです。

これによって、死因が確定した場合には、遺族に死因説明と死体検案書が渡されます

死体検案書は火葬許可証の発行のために必要な重要な書類です。
これが終わると、警察署から遺体の引き渡し手続きが行われ、遺族の元に故人が戻ってきます。

もし、検案で死因が不明の場合には遺族に行政解剖説明と死体検案書が渡されます
その後、解剖のために監察医務院と呼ばれる場所に遺体が搬送されます。
ここで行政解剖を行い、解剖の結果が遺族に伝えられます
解剖が終わると、引き取り手続きを行い、医務院から遺体が搬送されるという流れです。

上記のように、死因が確定した場合と不明の場合で、その流れは大きく異なります。

引き取りまでの流れは、死因が確定された場合と死因が不明の場合で大きく分かれます。

引き取り後の流れ

遺体を引き取った後には、葬儀社に連絡して葬儀の準備をします。

そのため、遺体を引き取る前までにどの葬儀社に依頼するのかを事前に考えておくのが良いでしょう。

また、警察から提携する葬儀社を紹介される場合もありますが、事前に決めている葬儀社があるときは断っても構いません。

納得がいく弔い方ができる葬儀社を選択するのが望ましいです。

また、引き取った後には、警察からもらった死体検案書と死亡届を役所に提出する必要があります。

死亡届を提出しなければ火葬届がもらえず、葬儀を行うことはできないため注意しましょう。

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全国の行方不明者の状況

全国の行方不明者数は10年間ほぼ変わらず、8万5,000人前後となっています。

この行方不明者数は、行方不明者届が出された人数であり、潜在的には更に多いと考えられます。

また、男女比は男性が65%程度、女性が35%程度と男性の割合の方が多い傾向にあります。

年齢層は20代が最も多いですが、近年は70代以上の行方不明車も増加傾向にあります。

また、身元不明遺体は全国で2万体にも及ぶとされており、その多くが遺体からの身元判明が難しい状態です。

警察では少ない手がかりから身元不明者の身元確認を行うため、捜査が続けられています。

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遺体の身元確認の方法まとめ

「KEY POINT」と書かれたスタンプとペンとノート

ここまで、遺体の身元確認の方法や引き取りの流れなどを中心に解説してきました。

この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 身元確認は遺族に遺体を引き渡すために行われる
  • 遺体の歯の形が身元特定の大きな手がかりとなる
  • 警察からの遺体の引き取りは、検視後になる
  • 全国の行方不明者数は8万5,000人前後

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(たなか)

田中 大敬(たなか ひろたか)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。

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