お葬式
葬儀での親族のマナーは?遺族との違いについても解説
更新日:2022.11.18 公開日:2021.07.04
自分自身や家族の年齢が上がるにつれて、親族として葬儀に参列する機会が増えると思います。
葬儀において、親族と遺族の違いや親族として参列する際のマナーや振る舞い方に不安がある方は少なくないと思います。
そこで、この記事では葬儀に親族として参列する際のマナーについて解説します。
親族ができる葬儀の手伝いにも触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
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親族と遺族の違い
親族と遺族は法律により定められていますが、葬儀の場ではそこまで深く考える必要はありません。
しかし、自分が親族側なのか、遺族側なのか、親族と遺族の区別について知っていたほうが良いです。
そこで、親族と遺族の違いについて紹介していきます。
親族
簡単に説明すると、親族とは血縁関係や婚姻関係のある方達を指します。
例えば、生まれつき血がつながっている自分の両親や兄弟、祖父母などは親族になります。
また、生まれつきの血のつながりがなくても、結婚したことによって親族の枠組みに入ることを婚姻関係といいます。
例えば自分の妻や夫などが挙げられます。
基本的にはいわゆる「親族付き合い」がある人が親族側とみなされます。
遺族
遺族は故人の家族を指します。
親族との違いは、故人と一緒に生計を共に立てていた家族のことを言います。
結婚して、苗字が変わった場合でも両親や祖母が亡くなられた場合は遺族に当たります。
婚約者は親族に含まれる?
婚約者が親族に含まれるという明確な決まりはありません。
婚約者とは結婚することで親族関係になることを口約束した状態なので、婚約関係状態では親族とは言えません。
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葬儀での親族の服装のマナーと注意点
葬儀での遺族の服装に決まりがあることは知っているが、親族の場合はどうなの?と疑問に思う方もいらっしゃることでしょう。
そこで、葬儀での親族の服装の注意点を紹介していきますので参考にしてください。
服装は参列者と同じ
基本的に、親族の場合は参列者と同じ服装になります。
本来は故人から三親等までの親族は正式喪服を着用するのが通例です。
しかし、男性の場合は喪服やブラックスーツ、女性の場合は黒のアフタヌーンドレスやワンピース、スーツなどが一般的となっています。
一般の参列者と同じように、派手な服装や派手なアクセサリーなども避けましょう。
また、葬儀に持っていくバッグも基本的にはハンドバッグが良いとされており、トートバッグやリュックはカジュアルに見えてしまうので、注意しましょう。
遺族にふさわしい服は着ない
親族の人たちが、遺族の方たちにふさわしい服装を着用するのはタブーです。
具体的に、遺族のふさわしい服装とは家紋の入った黒い着物です。
あまり目立たないように、黒の喪服やブラックスーツなどを着用するようにしましょう。
女性の場合は服装の光沢や体の露出を避けるようにしましょう。
子どもの場合は、できるだけ無地の黒色の服装で学生の場合は学生服などでも問題ありません。
葬儀で親族が準備するもの
葬儀で親族が準備するものは供花(きょうか・くげ)・盛篭(もりかご)・花輪・お供え物などになります。
親族間で大きさや費用などが大幅に異なるとトラブルになる原因となるため、必ず同じ立場の親族などと話し合いをしてから決めましょう。
それでは、それぞれの特徴や相場などを紹介していきます。
供花(きょうか・くげ)
供花とは、故人に供える花のことを指します。
供花には死者の霊を慰めると同時に、祭壇などに飾る意味があります。
多くの供花は祭壇のわきに飾られる背の高いスタンド花です。
親族の場合は、同じ立場の人たちで相談して、供花代を折半することが多いです。
そして、「子供一同」「孫一同」などといった名札をスタンドの足の部分に掲げます。
この供花を手配する際は、花屋か葬儀場に依頼します。
供花を用意する際は、葬儀の宗教との違いでマナー違反にならないように葬儀場に依頼することが一番おすすめです。
平均的な供花の相場は、1万5000~3万円になり、花の色は落ち着いた色合いのものを選択することがマナーとされています。
盛篭(もりかご)
果物や飲み物、お線香などを綺麗に見栄えよく篭に盛り、その周りを造花などで飾ったものです。
故人への感謝と慈しみの心を表すとともに遺族への弔意を意味します。
こちらも、用意する際にはマナーを守り葬儀場へ連絡をしましょう。
盛篭の相場は1万5000~2万円程度になります。
花輪
花輪は、葬儀式場の玄関先に飾られる、背が高く大きい花です。
故人への弔意を示すとともにお葬式に彩りを与えます。
基本的には生け花ではなく造花で作られることが多く、一般的な相場は1万~2万円程度です。
同じ立場の親族で話し合いをしてから贈るか決めるようにしましょう。
お供え物
お供え物としてお菓子や缶詰などの物品を供えます。
食べ物は小包に包み、葬儀用ののしをかけましょう。
基本的には白黒の水引が印刷されたのしを、地域によっては黄白の水引が印刷されたのしを使います。
お供え物の相場は3000~5000円程度です。
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親族が手伝えること
葬儀は親族が手伝えることも多く、遺族の手伝いをすることで遺族の負担が軽減されます。
そのため、手伝えることは積極的に手伝うようにしましょう。
その際には勝手に行うのではなく、親族に許可を取ったり、一言相談してから手伝うようにしましょう。
それでは、親族が手伝える事を紹介していきます。
買い出し
参列者に出すお菓子やお茶などの買い出しは積極的に親族が行いましょう。
遺族の方たちは葬儀の準備や参列者の対応で外に出れない場合が多いです。
そのため、外に行く用事がある場合は積極的に自分が行くようにしましょう。
駐車場係
駐車場の場所の案内などは基本的には葬儀社が行ってくれます。
しかし、手が回らない場合や自宅で葬儀を行う場合などは自分たちで行わなければいけません。
葬儀場には駐車場がありますが、自宅で葬儀を行う場合は自宅に駐車できるスペースがあまり無い場合が多いです。
その場合は駐車場を借りることが多いです。
手配をしない限り駐車場係はいないので、混雑を避けるために積極的に手伝うようにしましょう。
運転手
火葬場に向かう際、基本的には葬儀場からバスがでることがほとんどですが、バスに全員乗れないことも多々あります。
火葬場に向かう参列者を自分の車に乗せて連れて行ってあげましょう。
せっかく来てくれた参列者に車の運転をさせることはなるべく避けましょう。
接待
遺族控室に訪れる親族や一般会葬者を遺族はお茶とお菓子でもてなす必要があります。
葬儀への参列者が多ければ多いほど、遺族の手が回らない場合があります。
接待の役割を代わりに親族が担えば、遺族の負担はかなり減ります。
地域によって、手伝いをする人は白い割烹着や黒いエプロンを着用するので準備しておくといいでしょう。
受付
基本的に葬儀の受付は遺族が行います。
しかし、手が回らなく手伝ってほしいと頼まれたり、あらかじめ遺族側から受付の指名を受けることがあります。
このような場合は、しっかりと役目を果たす必要があります。
受付では参列者から香典をいただいたり、お金を扱いますので焦らず慎重に気を付けて対応することを心掛けましょう。
撮影
遺族側から撮影をお願いされることもあります。
その場合は親族が積極的に手伝いをしましょう。
葬儀のシーンを映像や写真に残すことを不謹慎と考える人もいます。
撮影は自分の判断で決めず、遺族側からの要望があった時のみで問題ありません。
葬儀での親族の香典
葬儀での親族の香典の相場は、両親の葬儀の場合20代で3~10万円、30代で5~10万円、40代以降は10万円くらいになります。
また、兄弟や姉妹の葬儀では20代が3~5万円、30代以降は5万円程度と香典の額が変わってきます。
あくまでも目安として覚えておきましょう。
もちろん、状況によって異なりますが一般参列者よりも低くならないように気を付けましょう。
あらかじめ親族の間で香典の金額を相談して決めておくと良いでしょう。
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参列者への対応
親族が参列者の対応をすることもよくあります。
親族は、親族席に座るため参加者から「御愁傷様でした」と声をかけられる時があります。
このような場合には、「本日はお忙しい中ありがとうございます」や「恐れ入ります」などと返答しましょう。
このような場合、どれだけ遠い親戚であっても一般参列者に対しては親切な対応をするように心掛けましょう。
葬儀での親族のマナーのまとめ
ここまで葬儀での親族のマナーや服装の注意点などを中心にお伝えしてきました。
以下がまとめになります。
- 服装は参列者と同じ喪服やブラックスーツなどを着る
- 親族が準備する物は「供花」「盛篭」「花輪」「お供え物」
- 両親の葬儀の香典の相場は3~10万円
- 親族は買い出し、駐車場係、接待、受付、撮影を手伝う
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
鎌田 真紀子(かまた まきこ)
国家資格 キャリアコンサルタント ・CSスペシャリスト(協会認定)
経歴
終活関連の業界経歴12年以上。20年以上の大手生命保険会社のコンタクトセンターのマネジメントにおいて、コンタクトセンターに寄せられるお客様の声に寄り添い、様々なサポートを行う。自身の喪主経験、お墓探しの体験をはじめ、終活のこと全般に知見を持ち、お客様のお困りごとの解決をサポートするなど、活躍の場を広げる。
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