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法事法要

【テンプレート付き】香典返しのお礼状について解説

更新日:2021.12.24 公開日:2021.09.22

香典

紙に万年筆で書いている手元

記事のポイントを先取り!

  • 香典返しを郵送する際はお礼状を添える
  • お礼状には必ず基本となる要点を盛り込む
  • 相手によって内容を変えてもよい

香典をいただいたら、香典返しをするのがマナーです。
香典返しを郵送する場合には、お礼状が必要となります。

そこでこの記事では、お礼状に関する注意点やテンプレートを解説していきます。

香典返しを郵送するタイミングなども紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 香典返しに添えるお礼状のテンプレート
  2. お礼状を書く際のマナー
  3. 香典返しを郵送で送る方法
  4. 香典返しを送るタイミング
  5. お礼状は手書き?印刷でも大丈夫?
  6. 香典返しに添えるお礼状の文例まとめ
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香典返しに添えるお礼状のテンプレート

香典返しに添えるお礼状の書き方は相手によって変わってきます。
以下でパターン別にお礼状の文例を紹介します。

基本のテンプレート

お礼状を書く上で基本となる文章です。
基本的には、どのような間柄の方にもお送りすることができます

香典返しの相手に目上の方が多い場合

拝啓

この度の 父〇〇の永眠に際しては
ご丁寧なご会葬また過分なお心遣いをいただきまして 誠にありがとうございました

おかげ様を持ちまして 〇月〇日に四十九日の法要を済ませることができました
生前に故人がいただきましたご厚情に対し 心より感謝いたします
供養のしるしとして心ばかりではございますが 品をお送りいたしますのでどうかご受納ください

本来ならばお伺いしてご挨拶申し上げるべきところ 略儀ながら書中をもってご挨拶とさせていただきます

敬具

令和〇年〇月〇日

氏名

香典返しの相手に身近な人が多い場合

拝啓

この度はお忙しい中 父 〇〇の葬儀に足を運んでくださいまして またご香料をいただきまして誠にありがとうございます

おかげ様で 無事四十九日法要を済ませることもできました
生前にも 長らくの間思いやりをもって父と関わってきてくださったこと 心から感謝申し上げます
感謝の気持ちとして心ばかりの品をお送りいたしますのでどうかお納めくださいませ

本来ならばお顔を合わせ感謝の言葉を伝えるべきところ 略式ではございますが書中をもってお礼のご挨拶とさせていただきます

敬具

令和〇年〇月〇日

氏名

親しい方に送る場合の例文

故人が生前に交流が深かった方には、それに触れる文章を盛り込んでも良いでしょう。
印刷済みのお礼状を添える場合、特別に手書きのものを添えると喜んでいただけるかもしれません。


また親しい方には、くだけた表現を適度に用いても問題ありません。
故人と生前の楽しみを共有していた方々には、趣味の話や思い出の話を織り交ぜてみましょう。

以下にテンプレートを2パターン用意しましたので、参考にしてみてください。

親しい仲間から連名で香典をいただいた場合

拝啓

この度 亡き父〇〇の永眠に際しては
ご丁寧なお心遣いと過分なご香料をいただきまして 誠にありがとうございました
生前父は 長らくの仕事を中心とする生活を終えた後 皆様と出会い 毎月の交流を楽しみにして過ごしておりました
そんな皆様に見送っていただけたことを 父も喜んでいることと思います
家族一同感謝に絶えません

お陰様を持ちまして 四十九日の法要も無事済ませることもできました
供養のしるしまでに心ばかりの品をご用意しましたのでお納めくださいませ

本来ならば足を運び 感謝の意をお伝えするべきところですが ひとまず略儀ながら書中にて御礼のご挨拶をとさせていただきます

敬具

令和〇年〇月〇日

氏名

個人名で香典をいただいた場合

拝啓

この度 故人〇〇の葬儀にご参列していただきまして また過分なご香料をいただきまして誠にありがとうございました
いつも明るく 辛いはずの病床でも常に笑顔を絶やさず闘病生活を送るような父でした
生前父は カラオケやゴルフ 時にはお酒を飲み交わしたりと △△様と娯楽の時間を共有することをとても楽しみにしていました
長期間にわたる病床生活の最中も △△様との思い出話を写真を見ながら話してくれたり 若いころに行った旅行先での話なども 何度も聞かせてもらいました
△△様が葬儀場まで足を運んでくださり ご挨拶いただけたことは 私たち家族はもとより父が誰よりも感謝しているのではないかと思います 本当にありがとうございます

お陰様で 四十九日の法要も滞りなく無事済ませることができました
供養のしるしとして 気持ちばかりではありますが 品物を送りますのでどうかお納めくださいますようお願いいたします 生前のご厚意に家族一同心より感謝申し上げます

略儀ながら書中にてお礼のご挨拶とさせていただきます

敬具

令和〇年〇月〇日

氏名

メールで送る場合の例文

メールで香典返しのご挨拶を送るのは電話や手紙と同様マナー違反ではありません。
ただし、目上の人などには失礼な対応だと思われることもあるので、相手を考えましょう。

会社の同僚や親しい友人であればメールでも問題ない場合が多いです。
ただし、忌引き休暇で会社に迷惑が掛かっているならば、上司に直接お詫びの言葉を述べましょう。

個人名で香典をいただいた方にはメールではなく、直接お礼を伝えるとよいです。
親しい間柄でも、お礼状の役割があることを意識し読みやすい文章を心がけましょう。

参考までに2パターンのテンプレートをご用意いたしました。

葬儀に参列+香典をいただいた場合

件名:葬儀ご参列への御礼

本文:
〇〇様

この度は ご多忙の中父〇〇の葬儀にご参列いただきありがとうございました。
忌引休暇中は、繁忙期とも重なりご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。
お陰様で無事葬儀を終えることができ、本日より仕事復帰がかない、出社致しております。

お伺いして直接ご挨拶をするべきところですが、略儀にてお礼のご挨拶とさせていただきます。

氏名

香典のみを受け取った場合

件名:ご香典のお礼

本文:
この度は父の葬儀に際し、お心遣いをいただきまして誠にありがとうございました。
忌引き休暇中は社内にもご迷惑をおかけし、申し訳ございませんでした。
お陰様で無事葬儀をすべて終えることができ、本日より出社しております。

略儀ですが、取り急ぎメールにてご挨拶とさせていただきます。

氏名

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お礼状を書く際のマナー

香典返しに添えるお礼状には、様々なマナーが存在します。
お礼の気持ちを伝える手紙で失礼がないよう、以下のポイントに注意してお礼状を書きましょう。

奉書紙を使う

挨拶状は、通常の便箋ではなくて奉書紙と呼ばれる、罫線が無い便箋を使います

文章は縦書きで書いていきます。

書き終わったら、封筒に入るように幅を合わせて縦にして重ね折りします。
封筒は、奉書封筒という封筒を使い、封はしません。

郵便番号などの印刷がなく、白であれば普通の封筒を使っても問題ありません。
不幸が重なるという連想を避けるため、二重封筒は使わないようにしましょう。

封筒の表書きは「ご挨拶」とし、裏面に喪主の名前を書きます。

句読点は使わない

句読点を使わないことは、お礼状を書く際の最も基本的なマナーです。
葬儀がスムーズに終わるように、区切らないようにするとの一説もあります。

文章が長く読みにくくなってしまう場合には、区切りのいい部分で空白を空けましょう。
また、文が終わるごとに改行をするようにしましょう。

頭語、結語を使う

手紙を書く時は挨拶状に限らず、頭語と結語を用いるのが常識です。

どのような方に対しても「拝啓」「敬具」の組み合わせを使うことができます。
迷ったときは頭語は「拝啓」、結語は「敬具」と認識しておきましょう。

宗教・宗派に適した言葉を使う

お礼状を送る際の注意点は、各宗教で忌明け法要を指す言葉が異なるということです。
記事冒頭のテンプレートは四十九日の法要と記していることから仏式の基本的なスタイルです。

また、特定の宗教の言葉にも気を付けましょう
例えば、よく聞く「冥福を祈る」はキリスト教の言葉なので、仏式の葬儀の場合は使わないようにしましょう。

以下で神式・キリスト教式のテンプレートを用意しましたので、参考にしてみてください。

神式の場合

拝啓

先日は 故人〇〇の帰幽にあたり ご多忙の中葬儀へ足を運んでくださり また過分なお心遣いいただき 深く感謝申し上げます

おかげ様で 滞りなく五十日祭も終えることができました
つきましては 心ばかりの品をお届けいたしますので お納めいただきますようお願い申し上げます

直接お伺いしてお礼の言葉を述べるべきところ 略式ではありますが書中にてご挨拶の言葉とさせていただきます

敬具

キリスト教式の場合

拝啓

この度は 亡き父〇〇(洗礼名)及び〇〇(俗名)の帰天に際しまして ご会葬と過分なるお心遣いを賜りまして 誠にありがとうございました

お陰様を持ちまして 追悼ミサも無事執り行うことができました
つきましては 感謝のしるしとして品物を送りますのでどうかご受納くださいますようお願い申し上げます

本来お顔を合わせてお礼のご挨拶をするべきところ 略儀ながら書中でのお礼の言葉とさせていただきます

敬具

略式であることの詫びを入れる

香典返しは本来、参列者のもとに伺い、感謝の言葉とともにお渡しするものです。
直接お顔を合わせてご挨拶ができないことのお詫びをしましょう。
文頭に「略式ながら」などの言葉を添え、申し訳ない気持ちを相手に伝えることが必要です。

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香典返しを郵送で送る方法

香典返しを郵送で送る際には、お礼状以外にも注意点があります。
以下で詳しく解説します。

のし紙を添えて送る

一目で香典返しであるということが分かるよう、のし紙をかけておくのがマナーです。
直接香典返しを渡す際も、のし紙をかけるのは相手方への基本的な礼儀です。

表書きは「志」や「満中陰志」とし、名前は故人の苗字とします。
神式やキリスト教式の場合「偲び草」と書きます。

白黒印刷の結び切りののしを添えるのが基本です。
ただし、のしに関しては地域や宗教宗派によっても違いがあります。
分からない場合は葬儀場に相談するのが良いでしょう。

送り状を記入する

配送の場合は送り状も必ず記入しなければなりません。
品名欄にはお菓子や惣菜など具体的な内容物について記入するのがおすすめです。

お礼状を添える

お礼状を香典返しより後に送るのは失礼に当たります。
必ず一緒に添えるまたは先にお礼状のみを送るようにしましょう。

先にお礼状のみを送っておくことで、より丁寧な印象になります。
大幅に遅れるような場合には、先に電話を一本入れるなど配慮が必要です。

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香典返しを送るタイミング

郵送で香典返しを送る場合は忌明けになります。
仏式では四十九日法要の後、神式・天理教式では五十日祭の後です。
キリスト教式では昇天記念日の後
とされています。

遅すぎると失礼に当たるので、忙しい場合でも忌明け後2週間以内を目安に送ります。

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お礼状は手書き?印刷でも大丈夫?

香典返しに添えるお礼状は、基本的なマナーを守れていれば印刷でも問題ありません

格式の高い「奉書タイプ」や便利な「のし一体型タイプ」、カジュアルな印象の「カード」タイプなどがあります。

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香典返しに添えるお礼状の文例まとめ

「満中陰志」と書かれた掛け紙付きの箱と数珠

ここまで香典返しに添えるお礼状の文例や、お礼状にまつわるマナーなどを中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 香典返しを郵送する際はお礼状を添える
  • お礼状には必ず基本となる要点を盛り込む
  • 相手によって内容を変えてもよい

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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