お葬式
曹洞宗の葬儀は他の宗派とどう違う?独自の特徴について徹底解説
更新日:2022.05.18 公開日:2021.06.19

記事のポイントを先取り!
- 曹洞宗とは、鎌倉時代に南宋に渡った道元を開祖とする禅宗の一派
- 葬儀費用の相場は約150万円
- 通夜では、臨終諷経や通夜諷経、通夜振る舞いが行われる
- 曹洞宗の葬儀は、他の宗派より式次第が多く、葬儀時間が長い
曹洞宗の葬儀は他の宗派の葬儀とどう違うのでしょうか。
そもそも曹洞宗とはどのような宗派なのか、その葬儀の形式や費用などよくわからないですよね。
そこでこの記事では、曹洞宗の葬儀について詳しく説明していきます。
この機会に曹洞宗の葬儀について知っておきましょう。
曹洞宗の通夜の流れや葬儀の費用相場についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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曹洞宗とは

曹洞宗とは、鎌倉時代に南宋に渡った道元を開祖とする禅宗の一派です。
道元は越前の永平寺を開き、坐禅を重んじて只管打坐(しかんたざ)という修行に励むことを布教しました。
道元と共に布教に励んだ瑩山(けいざん)も曹洞宗の開祖の一人とされています。
瑩山は現在横浜にある總持寺(そうじじ)を開きました。
總持寺は永平寺とともに曹洞宗の本山の一つとされています。
曹洞宗の葬儀の特徴

曹洞宗の葬儀はどのような特徴があるのでしょうか。
以下で解説します。
葬儀は仏の弟子になるための儀式という考え
曹洞宗の葬儀は、故人が仏の弟子になるための儀式であり、そのために必要な戒名や戒法を授かるための授戒(じゅかい)というセレモニーを行うという考えがあります。
式次第が多く葬儀時間が長い
曹洞宗の葬儀は他の宗派のものと比較して式次第が多く、そのため葬儀時間が長くなるのが特徴です。
僧侶の数も他の宗派のものより多くなっています。
他の宗派と比べて派手と言われる
曹洞宗の葬儀では仏具・鼓鈸三通(くはつさんつう)という鳴り物が用いられるので他の葬儀と比べて派手と言われています。
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曹洞宗で葬儀を行う場合の費用相場

曹洞宗の葬儀を行う場合にかかる費用は他の葬儀と変わるのでしょうか。
ここでは曹洞宗の葬儀費用の相場、曹洞宗のお布施の相場について解説します。
葬儀プラン費用
曹洞宗の葬儀費用はどれくらいが相場なのでしょうか。
通常の葬儀費用は人数に比例する者ですが、曹洞宗の場合は儀式が多いため人数に関係なく費用が一定しているのが特徴です。
一般葬
規模などによっても変わってきますが、斎場で行われる一般的な葬儀の費用相場は、約150万円です。
家族葬
家族や親戚のみで行われる家族葬の場合の相場は約100万円です。
他の宗派の家族葬にくらべて値段が高いのが特徴です。
1日葬
葬儀から火葬までを1日で行い、通夜を行わない1日葬の場合は費用相場は約60万円です。
菩提寺・僧侶へのお布施
曹洞宗の菩提寺・宗呂へのお布施の相場はいくら位でしょうか。
地域や規模によっても変わってきますが、お布施の相場は20万円~60万円であることが多いです。
「読経料」「御車代」「御膳料」などがお布施の内訳ですが、他に「戒名」にかかる費用が加算されます。
戒名料はランクによってかなり異なってきますが、一番下のランクで30万円~で、一番上のランクでは100万円~となります。
曹洞宗の通夜の流れ
曹洞宗の通夜の流れは通常のものと異なります。
曹洞宗の通夜で行われる儀式の内容とその意味について見てみましょう。
臨終諷経(りんじゅうふぎん)
僧侶が舎利礼文(しゃりらいもん)や遣教経(ゆいきょうぎょう)といったお経を唱える儀式のことです。
家族や生前に親しかった人だけで行われます。
通夜諷経(つやふぎん)
家族以外にも親しかった人や仕事関係の人といった知人も参加している中で、僧侶がお経を唱える儀式です。
通夜振る舞い
通夜式が終わって、故人の思い出等を語りながら会食をします。
喪主は参列者や僧侶を回りながら感謝の意を伝えるのです。
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曹洞宗の葬儀の式の流れ

曹洞宗の儀式の式の流れを順番に見ていきましょう。
1:導師入場
葬儀を進行する僧侶の葬儀場への入場から始まります。
2:剃髪の儀式
故人の髪を剃って仏の弟子にするというセレモニーになります。
実際に剃ることはなく、お経を読みながら故人に剃刀を押し当てるだけです。
3:授戒の儀式
故人が生きている間に犯した罪の懺悔をして、安らかにあの世に向かうことができるための儀式となります。
4:懺悔文(さんげもん)
故人の生前の罪や過ちを悔い改めるために唱えるものとなります。
5:酒水(しゃすい)
浄水をまいて故人の身を浄める儀式です。
6:三帰戒文(さんきかいもん)
戒の基本となるもので、仏法僧の三宝を心底敬うというものです。
7:三聚浄戒(さんじゅうじょうかい)・十重禁戒(じゅうじゅうきんかい)
お釈迦様に対して、悪いことはしない、よいことをする、すべての人々を救うという誓いになります。
8:血脈授与(けちみゃくじゅよ)
血脈とは、師から弟子に教えが伝えられていくことを血の流れに例えたもので、その血脈を故人に授けるものです。
9:入棺諷経(にゅうかんふぎん)
参列者の焼香時に僧侶が大悲心陀羅尼(だいひしだらに)と回向文(えこうもん)という文章を読み上げます。
10:龕前念誦(がんぜんねんじゅ)
棺桶を閉じる時に十仏名(じゅうぶつみょう)と回向文を読み上げます。
11:挙龕念誦(こがんねんじゅ)
故人が穏やかにあの世へ行けるために邪気を払うもので、楽器の音に合わせて鑷初大宝楼閣陀羅尼(だいほうろうかくだらに)を歌います。
12:引導法語
導師が漢詩で故人の生涯を唱えるもので、故人を仏の世界へ引導するためのものです。
13:山頭念誦(さんとうねんじゅ)
阿弥陀如来の力で故人が心を浄めて悟りの世界に向かうことができるように唱えるものになります。
ここに挙げたものは標準的な葬儀の流れであり、地域や寺院によって違う場合もあるので注意しましょう。
曹洞宗の葬儀マナー

曹洞宗の葬儀が一般の葬儀とは異なることが確認できたと思います。
では曹洞宗の葬儀のマナーも一般の葬儀のマナーと異なるのでしょうか?
ここでは曹洞宗の葬儀のマナーについて具体的に見ていきます。
香典について
葬儀では遺族の方に香典を渡します。
曹洞宗の葬儀の香典は他のものとどのように異なるのでしょうか。
曹洞宗の葬儀の香典のマナーについて解説します。
「御仏前」「御香典」を使用
曹洞宗では、四十九日を迎えるまでは「御霊前」や「御香典」と表書きした不祝儀袋を使用します。
水引の下に自分の名前を書きます。
連名の場合は3人までで、それ以上となる場合は「~一同」と記載し、別紙に一人一人の名前を記載します。
つつむ金額
つつむ金額は他の宗派の葬儀のものと変わりありません。
身内の場合は1万円~10万円程度で、友人の場合は5千円~1万円程度が相場です。
地域によっても相場が変わってくることもあります。
事前に確認しておきましょう。
御焼香について
宗教によって焼香の方法は変わります。
曹洞宗の焼香のマナーについて見ていきましょう。
焼香は2度行う
曹洞宗の葬儀では焼香を2度行います。
祭壇に向かって一礼した後、1度目は右手でお香をつまみ、額にささげ、念じてから香炉に入れます。
2度目はお香を額にささげず、つまんだお香をそのまま香炉に入れます。
1度目は額の高さ2度目はそのまま
1度目の焼香は、額にささげるため額の高さに持っていく必要がありますが、2度目はそのまま香炉に入れるため、高く持ち上げる必要はありません。
数珠と合掌について
合掌する時は数珠を両手にかけ、掌の力を抜いて鼻の高さに持っていき、軽く指と指を合わせます。
焼香の際は、左手に数珠をかけて、焼香が終わったら数珠を両手にかけて合掌します。
合掌礼拝の際に唱える言葉
故人が極楽浄土へ行けるようにと、本唱名「南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)」を唱えるのです。
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葬儀後の法要で必要になるお布施相場
葬儀後も初七日などといった法要があり、その都度お布施が必要になります。
以下でそれぞれの相場について解説します。
初七日法要
初七日は、故人が三途の川にたどり着く日と考えられています。
初七日を行う場合は、約3万円が相場となっています。
四十九日法要
初盆・四十九日法要は故人が仏になる日になります。
相場は3万円~5万円です。
初彼岸
初盆・初彼岸は、四十九日たって初めて迎えるお盆やお彼岸です。
相場は3000円~1万円です。
曹洞宗の葬儀のまとめ

ここまで、曹洞宗の葬儀の特徴やマナーを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 曹洞宗とは、鎌倉時代に南宋に渡った道元を開祖とする禅宗の一派
- 曹洞宗の葬儀費用の相場は約150万円
- 曹洞宗の通夜では、臨終諷経や通夜諷経、通夜振る舞いが行われる
- 曹洞宗の葬儀は、他の宗派より式次第が多く、葬儀時間が長い
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。
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