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御布施の金額相場|ダメな金額は?封筒の渡し方と書き方も詳しく解説

記事のポイントを先取り!

  • 御布施とは、金銭に限らず人に施し、自らの徳を積むこと
  • お葬式の御布施の相場は、関係性、地域やお葬式の規模によって異なる
  • 金額の決まりはなく、供養と感謝の気持ちを込めて渡すことが大切

お葬式の御布施の金額は、お付き合いの深さ、地域や宗教・宗派によって異なるため、多くの人が適切な額に悩むものです。大切な場面で失礼がないように、しっかりと準備したい人も多いでしょう。では、一般的な御布施の金額相場はどのくらいなのでしょうか?この記事では、宗教・宗派や地域ごとの相場を詳しく解説し、正しい金額設定のための情報をお伝えします。ぜひ最後までお読みください。

  1. 御布施とは
  2. 【用途別】御布施の金額相場
  3. 御布施にダメな金額は基本的にない
  4. 御布施を入れる封筒と包み方
  5. 御布施の書き方
  6. 御布施を渡すタイミング
  7. 御布施の渡し方
  8. 御布施に関するよくある質問
この記事の監修者
はかまだ かつのり
袴田 勝則
詳しいプロフィール
プロフィール

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。

さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。

御布施とは

御布施とは、金銭に限らず人に施し、自らの徳を積むことです。現代では、お金を納めることが主流になり、宗教行為に対して納める金銭のことを指します。これには、読経や戒名授与などの儀式を行ってもらった謝礼として渡す意味が込められています。しかし、厳密には料金とは性質が違い、対価や報酬ではありません。御布施は、感謝の気持ちや功徳を積む行為とされており、施主が自主的に差し出すものであるため、サービスに対する支払いとは異なる概念です。

御布施はサービスに対する対価・報酬ではない

御布施は、元々精神的な修行の一つとしても位置付けられてきました。そのため、読経や戒名授与といった儀式の「対価」ではなく、宗教行為に対する感謝の表現として捉えるべきです。御布施の金額に決まりがないのは、寄付(喜捨)の色が強く布施をする人の想いがこめられたものでもあり、院やお寺が建つほど多くの金額を納める人もいれば、金額は少なくても精一杯の気持ちを込めて納める人もいらっしゃいます。また、物納や労働という形で貢献して御布施とする場合もあります。

【用途別】御布施の金額相場

御布施は、享受した宗教行為に対する感謝を表すために納める金銭であり、法事やお葬式などの儀式に欠かせないものです。皆さまが納めた御布施は、単にお坊さんの生活費になるのではなく、

  • 永代供養墓・共同墓地の運営
  • 殺処分ゼロの活動・ペットの里親支援
  • 障がい者支援
  • 復興支援 など

さまざまな活動を通じて地域やお困りの人のために形を変えて人々の役に立っています。このように社会保障制度では埋めきれないことを御布施が補完している側面もあるのです。御布施の金額は儀式の内容や地域、宗派によって大きく異なりますが、自身が行える無理のない範囲で納めることが基本となります。ここでは、用途別に御布施の相場を紹介します。

お葬式の御布施の相場

お葬式における御布施は、故人を弔うために納めるもので、金額は関係性、地域やお葬式の規模によって異なります。一般的には20万円から50万円が相場とされていますが、先祖代々お世話になっている場合には、親族間での話し合いにより金額が変わることもあります。喪主としては、事前に僧侶や葬儀社と相談し、適切な金額を準備することが重要です。

地域別の御布施の相場

地域によって御布施の相場は異なります。以下の表にまとめました。

地域金額の相場
北海道30万円程度
東北地方60万円程度
関東地方50万円程度
中部地方50万円程度
近畿地方45万円程度
中国・四国地方40万円程度
九州地方30万円程度
全国平均47万円程度

また、地域ごとの風習や儀式の進め方によっても異なるため、地元の慣習を確認しておくことが大切です。地域により異なる相場を把握しておくことで、適切な御布施の準備が可能です。

宗教別の御布施の相場

宗教によっても御布施の相場は異なります。

宗教名金額の相場
浄土宗30万円〜
浄土真宗20万円〜
日蓮宗30万円〜
天台宗30万円〜
臨済宗20万円〜50万円
曹洞宗30万円〜60万円
真言宗30万円〜
キリスト教10万円〜40万円
神道20万円〜50万円

さらに、他の宗教では御布施が必要ない場合や、形式が異なる場合もあるため、宗教ごとの特徴を理解し、適切な金額を設定することが大切です。

法要の御布施の相場

法要も、僧侶への感謝の気持ちを込めた御布施を渡します。法要は故人を弔うための大切な儀式であり、回数や規模によって御布施の相場が異なります。ここでは、各法要における御布施の相場を紹介します。

法要別金額の相場
初七日法要5万円程度
四十九日法要5万~10万円程度
納骨法要3万~5万円程度
初盆(新盆)4万円程度
お盆合同法要:5千~3万円程度
個別法要:3万~5万円程度
お彼岸3万~5万円程度
一周忌法要3万~5万円程度
三回忌法要3万~5万円程度
七回忌法要1万~5万円程度

初七日法要

初七日法要は、故人が亡くなってから7日目に行われる法要で、故人の冥福を祈ります。現在では、お葬式と同日に行われることも多く、御布施はお葬式の御布施とまとめて渡すことが一般的です。初七日法要単独で行う場合、御布施の相場は5万円程度です。僧侶に対する感謝を込めて渡し、戒名が授与される場合は戒名料も加味して御布施を準備します。

四十九日法要

四十九日法要は、故人があの世に旅立つ日とされる重要な節目の法要です。この法要では、親族や知人が集まり、故人を偲びます。四十九日法要の御布施の相場は5万〜10万円程度が一般的です。また、納骨を同時に行う場合、納骨法要の御布施を合わせて渡すこともあります。この際、僧侶への謝礼として相応の金額を準備しましょう。

納骨法要

納骨法要は、故人の遺骨を墓に納める儀式であり、四十九日法要や一周忌などの節目に行われることが多いです。納骨法要の御布施の相場は3万円から5万円程度が一般的です。墓地や霊園での納骨の際に、僧侶が読経を行うため、その謝礼として御布施を準備します。納骨法要は、故人の亡骸をお墓に納める重要な儀式なので、感謝の気持ちを込めて御布施を渡しましょう。

初盆(新盆)

初盆(新盆)は、故人が亡くなって初めて迎えるお盆であり、特別な法要として行われます。この法要では、親族や知人が集まり、盛大に故人を弔います。初盆法要の御布施の相場は4万円程度です。初盆は特別な意味を持つため、通常のお盆よりも多めの御布施を準備します。

お盆

お盆は毎年8月に行われ、故人の霊が帰ってくるとされる時期に供養を行います。お盆の法要は、僧侶に自宅やお寺で読経をお願いすることが多く、地域や家庭の慣習によって異なる場合もあります。お寺での合同法要の場合5千〜3万円程度、自宅に招いて個別に法要してもらう場合3万〜5万円程度が一般的な相場です。初盆と異なり、毎年恒例の供養となるため、相場はやや抑えられる傾向にあります。

お彼岸

お彼岸は春と秋の年に2回行われる仏教の重要な行事で、故人の供養を行うための期間です。お彼岸の法要では、家族や親族が集まり、僧侶に読経をお願いします。御布施の相場は、3万〜5万円程度です。お彼岸は、地域や家庭の習慣によって違いがある場合もありますが、供養の気持ちを込めて御布施を用意することが大切です。

一周忌法要

一周忌法要は、故人が亡くなってから1年後に行われる大切な法要です。この法要では、親族や知人が集まり、故人を追悼します。一周忌法要の御布施の相場は3万〜5万円程度が一般的です。一周忌は重要な節目となるため、他の法要に比べて御布施の金額をやや多めに包むこともあります。

三回忌法要

三回忌法要は、故人が亡くなって2年目に行われる法要です。三回忌も一周忌同様に重要な法要であり、親族や知人が集まり、僧侶に読経をお願いして故人を弔います。三回忌法要の御布施の相場は3万〜5万円程度が一般的です。一周忌ほど大きな規模で行われない場合もありますが、供養の気持ちを込めて御布施を準備しましょう。

七回忌法要

七回忌法要は、故人が亡くなって6年目に行われる法要です。七回忌も、故人を弔うために親族や知人が集まり、僧侶に読経をお願いすることが一般的です。七回忌法要の御布施の相場は、1万〜5万円程度が一般的です。七回忌は一周忌や三回忌と比べて規模が小さくなることもありますが、僧侶に対する感謝の気持ちを込めて、御布施を用意します。

みんなが選んだ法事・法要

御布施にダメな金額は基本的にない

御布施に関しては、金額に特定のルールや「これでなければいけない」といった規定は存在しません。よく誤解されがちな「4」や「9」という数字は縁起が悪いとされる文化的な忌み数字ですが、実際には御布施の金額にこれらの数字が含まれていても問題はありません。御布施は、あくまで施主が供養の気持ちを表すものであり、僧侶側もその心意気を大切に受け取るため、金額の縁起を気にする必要はないのです。一方で、数字の端数は切り上げるのが一般的とされています。これは、金額に端数が残ると見栄えが悪くなったり、感謝の気持ちが不完全に見えるという日本の風習から来ているものです。例えば、49,500円であれば50,000円に切り上げるといった形で端数をなくすことで、感謝の心をより一層伝えられます。また、御布施は本来、僧侶が行う宗教儀式に対する報酬ではなく、信仰や感謝の心を表すものなので、金額が多ければよいわけではありません。施主が無理なく負担できる範囲で、心からの供養と感謝の気持ちを込めて御布施を渡すことが最も大切です。

御布施を入れる封筒と包み方

御布施を渡す際には、適切な方法で包むことが大切です。以下では、御布施を包む際に使う奉書紙と白封筒の違いと、それぞれの包み方を解説します。

奉書紙

御布施を包む最も正式な方法として、奉書紙が用いられます。奉書紙は、上質で厚みのある和紙で、古くから仏事や儀式で用いられてきた伝統的な紙です。奉書紙で御布施を包むことにより、故人への敬意と感謝を表せます。奉書紙を使った具体的な包み方の例は以下の通りです。

奉書紙の包み方
中袋の包み方
  1. 半紙を少し斜めにし、お札の肖像画が書かれている面を上にして中央に置きます。
  2. お札に合わせて半紙の上下を折り、お札がしっかりと覆われるようにします。
  3. 半紙の左側をお札の左端に合わせて折り、さらに半紙の右側を左側に巻き付けるように折り込みます。
  4. 奉書紙のザラザラした面を上向きに置き、作った中包みを少し左寄りに配置します。
  5. 奉書紙を左→右→下→上の順に折って包みます。

奉書紙を使用することにより、丁寧で格式高い御布施の包み方ができます。

白封筒

奉書紙が用意できない場合は、白い封筒を使用しましょう。この場合、無地で郵便番号やその他の印字がされていない封筒を選びます。白封筒はシンプルですが、きちんとした形で渡すことが大切です。封筒には、「御布施」と墨書きし、裏には自分の名前を記入します。仏事は、派手な装飾がある封筒やカラフルなものは避け、できるだけシンプルなものを選ぶことが礼儀とされています。

御布施の書き方

御布施は、丁寧に包み、正しい書き方で表書きや裏書きを記しましょう。ここでは、御布施の書き方を具体的に説明していきます。

表書き:御布施とフルネームまたは〇〇家を記載

表書きは、御布施袋の正面に書く言葉や名前のことです。表書きには、以下のようなルールがあります。

御布施の表書きは、御布施とフルネームまたは〇〇家を記載
  • 御布施袋の中央上部に「御布施」または「お布施」と書く
  • 御布施袋の下部には、喪主または施主のフルネームまたは〇〇家を書く
  • 御布施袋の文字は、必ず黒墨で記載します。

裏書き:左下に金額と住所を記載

裏書きは、御布施袋の裏面に書く情報です。表書きと同様に、正確に記載する必要があります。以下のポイントに注意しましょう。

御布施の裏書きは、左下に金額と住所を記載
  • 御布施袋の裏面左下には、喪主または施主の住所を記載する
  • 住所の下に、御布施の金額を記載する
  • 金額は旧字体で書く(壱、弐、参など)

御布施を渡すタイミング

御布施は、お葬式や法事の際に納める金銭で、渡すタイミングにも注意が必要です。御布施を渡す際は、受け取る側の状況を考慮し、丁寧に行うことが大切です。ここでは、お葬式や法事における御布施を渡すタイミングについて解説します。

お葬式

お葬式

お葬式は、基本的に式が始まる前に御布施を渡すのが望ましいです。僧侶が会場に到着した際、あるいは葬儀社との打合せ後に渡すタイミングが適切です。宗教者が式場に着いた際や、式前の挨拶の場で「お世話になります」という言葉を添え、丁寧にお渡ししましょう。御布施はあくまで感謝の気持ちを込めたものであり、急いで渡す必要はありませんが、なるべく式の始まる前にお渡しできるよう心がけるとよいでしょう。どうしてもお葬式の前に渡せない場合は、お葬式が終わった後に渡しても問題ありません。この場合も、僧侶が帰る前にきちんと感謝の言葉を伝えつつ、御布施を渡すようにしましょう。お葬式が終わった際の僧侶との挨拶の場などで渡すとよいです。先祖代々お世話になっている場合には、後日に寺院などに訪問して、ご挨拶とともに御布施を納めるのが丁寧になります。

法事・法要

法事や法要の場合も、お葬式と同様に、式が始まる前に御布施を渡すのが一般的です。僧侶が到着し挨拶を交わす場面や、僧侶と一度面会する機会があれば、その際に御布施を渡します。「本日はよろしくお願いいたします」という言葉とともに渡すと、丁寧で印象もよいでしょう。もし法事や法要の前に渡すタイミングが見つからなかった場合、終了後にお渡ししても問題ありません。式が終わった後、僧侶との挨拶の際に感謝の言葉を添え、丁寧にお渡しするのがよいです。僧侶の都合により渡しそびれないよう、式の流れを確認しておくとスムーズです。お盆やお彼岸の法事では、合同で催されることがあるため、合同法要の受付や案内口で御布施を渡す場合もあります。個別に僧侶に渡すタイミングがない場合、案内担当者に「御布施をお預けいたします」と伝え、預けることも可能です。この場合も、感謝の気持ちを忘れずに伝えるようにしましょう。

御布施の渡し方

御布施を渡す際には、マナーや所作に注意しましょう。特にお葬式や法要の場では、正式な手順で丁寧に渡すことで感謝の気持ちを表します。ここでは、御布施を渡す際の基本的な方法について、切手盆と袱紗を使用する2つの方法を詳しく解説します。

切手盆

御布施を渡す際に使用されるのが切手盆です。切手盆とは、金封を丁寧に渡す際に使われる黒塗りのお盆のことです。これは仏教の伝統的な作法であり、正式な儀式にふさわしい方法とされています。

切手盆を使う際の手順

  1. 御布施を自分の方向に向け、切手盆にのせる
  2. 両手で切手盆を持ち、相手側が正面になるように右回りに回転させる
  3. 切手盆を宗教者に差し出し、受け取ったらお盆を下げる

御布施は切手盆にのせて、宗教者に差し出すのが一般的です。御布施を自分の側に向けた状態で切手盆にのせ、両手で持ちます。相手に渡す際、相手側に正面が向くように右回りに盆を回転させ、正しい向きで差し出します。この際、宗教者が御布施を受け取ったら、速やかにお盆を下げましょう。切手盆が手元にない場合は、葬儀社に借りることも可能です。事前に確認して、お葬式の準備を万全にしておきましょう。

袱紗

切手盆がない場合や、より格式を重んじる場では「袱紗(ふくさ)」を使うこともあります。御布施を袱紗に包み、相手に渡す際に取り出す作法が一般的です。袱紗には

  • 金封袱紗
  • 爪付き袱紗
  • 台付き袱紗

の3種類がありますが、最も扱いやすいのは「金封袱紗」です。お葬式や法要の場合、袱紗の色は寒色系(紺やグレーなど)が推奨されています。

袱紗を使った御布施の渡し方

  1. 袱紗に御布施袋を包んだまま、宗教者の前に出向く
  2. 挨拶をし、袱紗から御布施を取り出す
  3. 袱紗をたたんで、袱紗を台としてその上に御布施をのせる
  4. 御布施の正面を宗教者に向けて差し出し、相手が受け取ったら袱紗を下げる

御布施を袱紗に包んだまま宗教者の前に出向き、袱紗から取り出して差し出します。袱紗の上に御布施をのせ、相手側から見て正面に向けて渡すのが正しいマナーです。袱紗は御布施を包むだけでなく、丁寧に御布施を渡すための一時的な台として使えます。

御布施に関するよくある質問

ここでは、よくある質問に対する回答を紹介します。

御布施はどのように活用されているのでしょうか。

御布施は、単なる僧侶の生活費ではなく、寺院を通じて地域社会や困っている人々に貢献するために使われています。例えば、永代供養墓の運営やペットの里親支援、子ども食堂、障がい者支援、震災復興支援、引きこもりや依存症の回復支援など、多岐にわたる活動に活用されています。御布施は行いの対価ではなく、仏教の教えに基づいた「布施」の一環なので、あくまでも感謝の気持ちを表すものです。そのため、御布施はサービスや労働に対する直接的な報酬ではなく、心からの奉納という意識で渡すことが求められます。

お葬式にかかる費用のなかで、御布施が占める金額はどのくらい?

葬儀費用のなかでも、御布施の費用は一定の割合を占めます。日本の葬儀費用の平均額は約1,316,000円という調査結果がありますが、このなかで御布施や戒名料、謝礼、火葬費用などが占める金額は平均277,000円です。総額の約21%がこのような儀礼費用に充てられます。しかし、御布施の正確な金額は地域や寺院によって異なり、明確な基準は存在しません。各状況における相場を確認し、適切な金額を包むことが重要です。
※参考:燦ホールディングス「全国の喪主経験者2,000名を対象に葬儀費用を調査」(2023年7月13日)

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戒名料や火葬費、香典返しについては、以下の記事でも紹介していますのでご参考ください。

「御布施が少ない」と言われたら、どうすればいい?

御布施の金額が少ないと言われることはまれですが、万が一そのような事態になった場合は、冷静に対処しましょう。先述した通り、御布施の相場は関係性や地域によって異なります。都道府県ごとの相場を事前に確認しておくことが大切です。それでも、明らかに相場よりも低い金額を渡してしまった場合は、追加で包むことがマナーです。しかし、もし適正な相場の金額を包んだにもかかわらず、高額な御布施を要求される場合は、寺院との交渉や変更を検討することも一つの選択肢です。ご検討される際は、ぜひ「みんなが選んだ法事・法要」にご相談ください。

みんなが選んだ法事・法要

葬儀の宗教者手配はこちらをご覧ください。

併修の場合、御布施はいくら用意すればいい?

併修とは、2人の故人の法要やお葬式を同時に行うことを指します。併修を実施する場合、2人分の御布施を用意する必要はありません。先述した通り、御布施はあくまで感謝の気持ちを表すものです。別々に行う場合とは異なり、相場の2倍を包む必要はなく、多め(1.5倍程度)の御布施を包むのが一般的な形です。供養する故人や宗教者に失礼のない範囲で、適切な金額を包むことが大切です。

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併修については、以下の記事でも紹介していますのでご参考ください。

そもそも僧侶の役割は何?

僧侶にはさまざまな役割があり、寺院や宗教・宗派によってその立場も異なります。伝統的な宗教・宗派に属する僧侶は、本山と末寺の管理体制のなかで活動し、教義の普及や儀式の執行などを行っています。しかし、来仏教などの宗教・宗派から独立した僧侶や、通信教育で資格を得たマンション坊主などと揶揄される宗教者も存在します。この場合は、独立採算制となり経済的に厳しい状況にある宗教者も存在します。また、すべての僧侶が敬意を払われる人物とは限らず、宗教者としての資質にばらつきがあるのが現実です。そのため、僧侶や寺院を選ぶ際には、信頼できるかどうかを慎重に判断することが重要です。そこで「みんなが選んだお坊さん」では、安心できる心持ちのよい宗教者をご紹介するために、いくつものお寺を実際に訪ね、宗教者とお話をして在来仏教の宗派に属しているか確認し、現代の葬送事情に柔軟な考えを持つ僧侶をご紹介しています。

みんなが選んだ法事・法要
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僧侶については、以下の記事でも紹介していますのでご参考ください。

お葬式に関する
相談がしたい人へ

ここまで葬儀での御布施の金額相場をご紹介しました。要点を以下にまとめます。

  • 御布施とは、金銭に限らず人に施し、自らの徳を積むこと
  • 御布施の金額は関係性、儀式内容や地域、宗教・宗派によって大きく異なるため、事前に確認しておくことが大切
  • 御布施は、金額に特定のルールや「これでなければいけない」といった規定は存在せず、忌み数字でも問題ないが、数字の端数は切り上げるのが一般的

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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  • 1
    基本葬儀料金
    基本葬儀料金とは
    基本葬儀料金とは、葬儀本体の運営を葬儀社が請負うにあたり必要となる費用のことで、祭壇の設営や式典運営のための人件費、その他の物品サービスなどが含まれています。
    目安金額
    10万円〜200万円

    (火葬のみ~一般的なお葬式、物品グレード等にもよる)

  • 2
    式場使用料
    式場使用料とは
    式場使用料とは、自宅以外の式場を借りて葬儀を行う際に必要となる費用です。式場候補としては、集会場、寺院、斎場、セレモニーホールなどがあります。
    目安金額
    2万円〜50万円

    (公営施設~寺院式場など)

  • 3
    付帯費用
    付帯費用とは
    付帯費用とは、棺や遺影写真、エンバーミングといった、葬儀に付帯して必要になる費用です。この内容を充実させるかどうかで、葬儀費用の総額も変わってきますし、葬儀全体の充実度や送る気持ちを込めた満足感に影響がでてきます。
    目安金額
    5万円〜20万円
  • 4
    車両費用
    車両費用とは
    車両費用とは、病院などから移動するための寝台車、式場から火葬場へと出棺する霊柩車、参列者を乗せるためのハイヤーやマイクロバスといった車両関係の費用です。
    目安金額
    1.5万円〜5万円

    (寝台車~マイクロバスなど/時間帯や実走行距離による)

  • 5
    返礼費用
    返礼費用とは
    返礼費用は、会葬御礼や香典返しなど、参列者に渡す返礼品の費用のことです。商品ラインナップの豊富さや、余りや予備の取り扱い方法などについても柔軟に対応してもらえるかどうかを事前に葬儀社へ確認するようにしましょう。
    目安金額
    500円〜3,000

    (会葬御礼品~即日香典返しなど)

  • 6
    飲食費用
    飲食費用とは
    お通夜や火葬中、葬儀後などに食事を振る舞う場面で必要になる費用です。料理の内容はもちろんですが、参列人数に対して適切な量を無駄のないように用意すること、また配膳に際しても適切な人数を確保してスムーズな接待が行えるよう準備する必要性があります。
    目安金額
    3,500円〜5,000

    (一人当たりの単価/飲み物は別途で実数精算)

  • 7
    火葬場費用
    火葬場費用とは
    火葬場費用とは、火葬炉の使用料、骨壺や骨箱、休憩室の利用料など、火葬場を利用するにあたり必要な費用のことです。地域差が大きく、市政により施設の大半を無料で利用できる火葬場もあれば、民営でそれなりの料金を必要とする火葬場があります。
    目安金額
    無料20

    (火葬料金、収骨容器、休憩室料金など)

  • 8
    宗教者への謝礼
    宗教者への謝礼とは
    お坊さんへのお布施や戒名、お車代といった宗教者への謝礼も、葬儀費用の一つと言えるでしょう。ただし、料金とは性質が異なるものになりますのでご留意ください。
    目安金額
    20万円〜100万円

    (通夜、葬儀、初七日/戒名など)

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