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法事法要

沖縄のお盆はどうやって過ごす?準備すべきものとお参りの仕方を解説

更新日:2022.05.17 公開日:2021.11.25

お盆

一体のシーサー

記事のポイントを先取り!

  • 沖縄のお盆は毎年日付が変わる
  • 一般的なお盆とは呼び名が違う
  • お供えも沖縄独自のものが多い

日本の最南端に位置する沖縄県ですが、かつては独立した王国だったこともあり、独自の文化を色濃く残しています。

そんな沖縄のお盆は、日本の一般的なお盆とは日程やしきたりなどが大きく異なります。

そこでこの記事では、沖縄のお盆の日程やお供え、しきたりについて解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 沖縄のお盆期間はいつ?
  2. 沖縄のお盆はほかの地域と異なる?
  3. 沖縄のお盆で準備すべきものは?
  4. 沖縄のお盆のお参りの仕方とは?
  5. 沖縄のお盆のお見送りはどうやって行う?
  6. 沖縄のお盆まとめ
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沖縄のお盆期間はいつ?

全国的なお盆の時期は、8月15日を中心とした新盆、または7月15日を中心とした旧盆が一般的です。

基本的に沖縄のお盆は旧暦に則って行われますが、一般的な旧盆と少し日程が異なります。

旧暦の7月13~15日

旧正月などの旧暦行事が今でも残る沖縄では、お盆の時期も旧暦7月13日~15日の3日間で行われるのが一般的です

しかし、旧暦に沿って行われる沖縄のお盆は、年によって違う時期に行われることもあります。

年によってお盆期間が異なる

旧暦は約29.5日周期の月の満ち欠けで一月を決めますので、12ヶ月では354日ほどの長さになります。

そのままでは実際の季節とずれていってしまいますので、19年に7回の割合で閏(うるう)月を入れてきました。

そのため、閏月が入れられた年の沖縄のお盆は8月に行われることもあります

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沖縄のお盆はほかの地域と異なる?

沖縄のお盆も、ご先祖様をお迎えして過ごす期間という点は日本の他の地域と同様です。
しかし、沖縄のお盆には、一日ごとに呼び名が異なるなど沖縄特有の儀式や習慣があります。

【お盆初日 ウンケー】
沖縄では、迎え火を焚くお盆初日をウンケーと呼び、朝からお盆飾りの準備などを行います

ウンケーを迎える前の旧暦の七夕に、お墓に参って掃除をすることが多いようです。

【お盆中日 ナカヌヒ】
一般的に、お盆の中心となる15日を中日(ちゅうにち)と呼びますが、沖縄でも二日目をナカヌヒ(ナカビ)といいます。

【お盆最終日 ウークイ】
送り火を焚き、ご先祖様を送り出すお盆最終日を、沖縄ではウークイと呼んでいます。

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沖縄のお盆で準備すべきものは?

ノートパソコンをもって紹介ているビジネスウーマン

他の地域でも、お盆前にさまざまな準備をしますが、沖縄でも独自のお盆の準備を行います。
お盆飾りやお供え物についても他の地域とは異なり、南国の風土に合った習慣があるようです。

お茶・お水・お酒の3点

日常的にトートーメー(仏壇)にお供えする、ウチャトゥ(お茶)・ミジトゥ(お水)・ウサク(お酒)は変わりません。

果物類

ナイムン(果物類)は、二つのお盆にリンゴやミカンなどを7個ずつ盛り付け、左右対象にお供えします。

大きなスイカやパイナップルなどは、ガンシナ(小さな縄の輪っか)に乗せて飾るのが習わしです。

さとうきび

ウージ(さとうきび)を使ったお盆飾りは二種類あり、それぞれに意味があるようです。

ご先祖様のとされるグーサンウージは、7節分の長いさとうきびを2本ずつ、仏壇の左右両脇に立て掛けます。

また、豊作への感謝を表すウージは、2節だけの短いさとうきびを7本束ねたものを、左右対称に2束用意するのが習わしです。

お供え膳

ウンケーにお供えする一般的な御膳の内容を、以下にご紹介します。

  • ウンケージューシー(炊き込みご飯)
  • 箸休めの副菜となるウサチ(酢の物)
  • 邪気払いと共に家族の繁栄を表す葉付きしょうが
  • お箸代わりのソーローハーシー(メドハギ)

ウンケージューシーには、チガリムン(魑魅魍魎)避けに香りの強いショウガなどを入れます。

また、ソーローハーシーに使われるメドハギは、50cmほどの真っ直ぐな萩の一種です。

最終日は特別な重箱

ご先祖様を見送るお盆最終日のウークイには、重箱料理のウサンミをお供えします。
ウサンミは沖縄のお供え料理の定番で、慶事や弔事の際に用意されるようです。

内容は家によって違いますが、キレイに四方に分けられて、奇数の品数のおかずを入れるのが一般的とされています。
豚の三枚肉の煮つけや魚の天ぷら、揚げ豆腐、返し昆布やかまぼこなどを入れる家が多いようです。

ウサンミは弔事用と慶事用で入るものが異なるため、注意する必要があります。
慶事用のウサンミでは、返し昆布が結び昆布になり、かまぼこも背が赤いものを使うようです。

沖縄のお盆は、お墓参りの行事である清明祭(シーミー)と並んで慶事とされています。

一般的なお盆のお供え物については以下の記事をご覧ください。

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沖縄のお盆のお参りの仕方とは?

お迎えをする前に、旅路で汚れたご先祖様の足元を払うためのソーローホーチ(精霊箒)を用意します。

メドハギを束ねてホウキ状にしたものを、玄関先に置いたバケツに立て掛けます。

ウンケーの御願

沖縄のお盆は、ウンケーの日が暮れかかる夕方に、親族が門前に集まりご先祖様をお出迎えします。

ウンケーの御願(ウガン)は、門の神様であるウジューヌカミにご先祖様の霊を迎える旨を報告することから始まります。

そのため、家族全員が仏壇より先に門前に集まる必要があるようです。

ウンケーの御願の手順

ウンケーの御願は、決まった手順に則って行われます。
まずはウンケーの道具を門前に準備します。

  • 左右一対の提灯
  • ヒラウコー(沖縄の6本くっついたお線香)
  • 迎え火となるトゥブシ(たいまつ)の代わりとなるロウソク

次に行うのは、門の神様であるウジューヌカミへのウンケーの報告です。
門の両脇に配したロウソクを灯し、門の中央にヒラウコーを2枚お供えして、ご先祖様をお迎えする旨を報告します。

その後、ご先祖様に今日がウンケーの日であること、子孫が集まってお盆のおもてなしをすることを伝えます。
門前に供えたヒラウコーとロウソクをお仏壇に拝すると、ご先祖様のお迎えの儀式は完了です。

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沖縄のお盆のお見送りはどうやって行う?

お盆の迎え火

お盆の最終日ウークイは、ウンケーでお迎えしたご先祖様があの世へお帰りになる日です。
ご先祖様の霊を見送るため、夜遅くになってから送り火にあたるウークイの儀式を行います。

他の地域の送り火に使用されるのは、オガラ(麻の茎の部分の皮をはいだもの)などが一般的です。
しかし、沖縄のお盆では、ウチカビ(あの世のお金)とシルカビ(神様への税金)を燃やします。

シルカビとウチカビを用意して見送る

神様へ拝む時に供えられるシルカビ、お墓参りなどご先祖様へ拝む時に供えられるウチカビは、沖縄の御願に欠かせません。
シルカビは、神様へのお金として沖縄の御願で用いられています。
シルカビは漢字で「白紙」と書かれ、半紙で作るのが一般的です。

一方ウチカビは、ご先祖様があの世での生活に困らないように送るお金です。
ウチカビは、藁を原料とした黄色い紙に小判型の丸い刻印が打たれたもので、沖縄ではスーパーなどで購入できます。

シルカビの作り方

シルカビは簡単に作れますので、沖縄の御願では手作りで用意する方が多いようです

半紙を三枚重ねて縦半分に折ったあと横に四等分に折り、折り目を目安に手で四等分にちぎります。
ハサミなどの刃物は使わず、しっかり折り目をつけて手でちぎるのが作法です。

四等分された三枚重ねのシルカビを一組として、仏壇などにお供えします。

ウチカビの燃やし方

沖縄では年中行事でウチカビを燃やす機会が多いため、専用の金属製のボール火箸が販売されています。

仏壇の前でボールの底に網を敷いてウチカビに火を点けたら、火を消さないように次々にウチカビやシルカビを入れます。
香炉にヒラウコーが残っていれば一緒に火の中にいれて、ウサンデー(お土産)にするケースも多いようです。

ウチカビやシルカビが燃え尽きたら、最後にお供え物のお酒などを掛けます。

一般的なお盆の送り火については以下の記事をご覧ください。

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沖縄のお盆まとめ

ここまで、沖縄のお盆の期間や儀式、お供え物などの情報を中心にお伝えしました。
要点を以下にまとめます。

  • 沖縄のお盆の時期は、旧暦によって決まる
  • 沖縄のお盆では、仏前にお膳や果物などをお供えし、最終日には重箱料理を供える
  • 沖縄のお盆は、ウンケーの御願で始まり、ウークイにウチカビを燃やして終わる

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(はかまだ)

袴田 勝則(はかまだ かつのり)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。

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