お葬式
献花の正しいやり方は?献花をするタイミングや注意点についても解説
更新日:2024.02.04 公開日:2021.12.24

記事のポイントを先取り!
- 献花は祭壇へ花を供える儀式
- 故人と縁の深かった順に供える
- 別れ花は出棺前に行う儀式
主にキリスト教式や無宗教式の葬儀で行われる儀式に「献花(けんか)」があります。
献花には正しい花の持ち方や供え方のマナーがあることを知っていますか?
そこでこの記事では、献花のやり方について詳しくご説明します。
献花と別れ花の違いについても触れていますので、ぜひ最後までご覧になってください。
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献花とは
献花とは、故人に対して哀悼の意を表すために行われる所作の一つです。
特にキリスト教式の葬儀で行われる儀式として知られています。
参列者が1人ずつ生花を持ち、祭壇へ供える一連の流れを献花といい、仏式でいう焼香と同様の意味を持つ儀式です。
献花でよく使用される花は白いユリやカーネーションですが、宗派によっては故人の好きだった花を供える場合もあります。
神道の場合は生花の代わりに榊を奉納する玉串奉奠(玉串法典)が行われるのが一般的です。
ちなみに、無宗教の葬儀でも献花が行われることが多いです。
献花のやり方と注意点

ここからは献花のやり方や注意点について詳しく解説していきます。
やり方
献花のやり方について、流れをまとめたのでご紹介します。
- 葬儀会社のスタッフから花を受け取ります。
このとき花は両手で受け取り、花側が右、茎側が左になるよう横にして持ちます。
- 献花台(祭壇)にお供えします
花は胸の高さくらいに持って進みましょう。
- 持っていた花の方向を変えます。
花が自分側、茎が献花台(祭壇)側の向きで置きます。
花は時計回りに回して持ち替えましょう。
- 花を献花台(祭壇)にお供えします。
供えたあとは軽く手を合わせます。
- ご遺族の方を向いて一礼してから自身が座っていた席に戻ります。
ポイントは、ご遺族の方に向かって一礼する部分です。
場合によっては、献花台に向かうときにもご遺族へ一礼することもあります。
わからない場合は葬儀場のスタッフが教えてくれますし、前の方が献花している所作を真似てもいいでしょう。
順番
遺族の中では、まず喪主が献花を行います。
基本的な順番は、宗教者(僧侶等)→喪主→遺族→親族の順に行われ、最後は一般弔問客が献花を行います。
一般の弔問客が一番先に献花を行うことは基本的にありません。
献花は、全員が行うと決まっているわけではない点も覚えておきましょう。
足が不自由などの事情がある人や、乳幼児などは無理に献花を行う必要はありません。
注意点
献花に使う花は、基本的に主催者側が用意します。
自身が持参した生花を供えたい場合は、遺族を通じて葬儀会社のスタッフに相談しましょう。
祭壇の両脇にある花瓶に生けてくれたり、葬儀の受付机においてくれるなどの対応をしてくれるようです。
また、献花の花は片手で持たず必ず両手で持ちましょう。
お供えするという気持ちを込め、両手で捧げることが献花のマナーとなります。
荷物があって片手しか使えないときは、手荷物を自席におき、手ぶらになった状態で献花を行います。
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献花をするタイミング
ここでは、キリスト教における献花のタイミングをご紹介します。
葬儀はプロテスタント系のスタイルです。
- オルガンの演奏が流れる中、牧師が会場に入場されます。
- 牧師が聖書を読み上げ、一同でお祈りを捧げます。
- 讃美歌を一同で斉唱します。
聖歌がわからない場合でも、歌詞カードが配られるので心配要りません。 - 牧師による「説教」が行われます。
仏教における「法話」と考えてもらうとわかりやすいでしょう。 - 弔電等がある場合は、説教の後に披露されます。
- 一同で、黙祷を捧げます。
- 讃美歌の斉唱が行われる中、参列者が順番に献花を行います。
- すべての参列者の献花が終わると、讃美歌の斉唱も終わります。
- 遺族代表からの挨拶があり、葬儀が終了となります。
なお、これはあくまでも献花の流れの一例です。
遺族の意向によりやり方や流れが変更になっている場合もあります。
献花でよく使われる花の種類
献花に使われる花で多いのは、カーネーションやユリ、菊のように茎が長く、白ベースの花です。
特にカーネーションは、献花の定番の花となっています。
一輪咲きで茎も長く、誰もが知っているメジャーな花であることから、献花の際に好んで使われます。
カーネーションはキリストが十字架にかけられた際、聖母マリアが流した涙の跡に咲いたとされています。
そのため、キリスト教式の葬儀においてよく用いられる花となっています。
また、白いユリは聖母マリアを象徴する花として用いられることが多いようです。
仏教においては白いカーネーションやユリと共に、白菊も多く用いられています。
菊は日本の仏事には欠かせない花として定着していることから、仏式の葬儀においてもっともよく使われている花です。
献花が行われる葬儀

ここからは献花が行われる葬儀の内容と、やり方について詳しく解説します。
キリスト教式葬儀
キリスト教においては、カトリックやプロテスタント、いずれの宗派の葬儀においても献花を行うのが一般的です。
ただし、キリスト教式において献花は必ず行う儀式ではありません。
遺族の意向によって献花のやり方が変わったり、献花自体が割愛されることもあります。
現在、日本で行われるキリスト教式の献花は、日本古来のお葬式に沿っている儀式です。
仏式でいう焼香や神式の玉串奉奠(たまぐしほうてん)の代わりに行われるものといえます。
無宗教葬儀
生前に信仰する宗教が無かった方の葬儀の場合、無宗教式の葬儀が行われます。
とりわけ無宗教の葬儀では宗教色をなくし、なるべく穏やかに見送りたいという遺族の傾向があります。
無宗教のため、仏式の葬儀で必ず行う「焼香」は行えません。
焼香の代わりに故人へ哀悼の意を表すために、キリスト教式で行われている献花を取り入れる葬儀が増えてきました。
無宗教式のほかには、自分自身で葬儀を行う「生前葬」で献花が行われることが多いようです。
お別れの会でも用いることがある
お別れの会でも献花は取り入れられています。
お別れの会とは、著名人や会社の創立者が亡くなった際、遺族以外の一般参列者を呼んで開かれる会のことです。
お別れの会は葬儀が終わって2週間~四十九日の忌明けまでに行われるのが一般的です。
一般的なお別れの会では、故人の生前の姿を収めた映像を上映したり、故人が作っていた作品などを展示するなどの催しが行われます。
それらの催しの中で故人への哀悼の意を表すために、献花を取り入れる人もいます。
故人に対して哀悼の意を表す行為を行いたいという、参列者の心情に配慮して献花が行われる場合が多いです。
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献花と別れ花の違い

どの宗派の葬儀でも、花にまつわる贈り物や儀式がたくさんあります。
今回は献花について詳しくお伝えしてきましたが、「別れ花」という儀式をご存知でしょうか?
別れ花は仏式でもキリスト教式でも行われることの多い儀式ですが、献花との違いも含め解説します。
別れ花とは
別れ花とは出棺前に行われる儀式のことです。
出棺前、棺の中に参列者が花を供えていき、故人を花で包まれたような状態でお見送りします。
献花も儀式ですが、こちらは仏式の焼香に近い儀式です。
キリスト教式や無宗教式の葬儀において、故人への弔意を込めて一人一人が祭壇へ花を供えるものです。
故人へ花を手向けるという目的においては同様ですが、別れ花と献花は全く異なる儀式となります。
別れ花は焼香と同様に、故人と縁の深かった方から花を供えていきます。
遺族→親族→参列者の順に順番が回ってきますが、基本的には参列しているすべての人が別れ花を収めます。
別れ花は白いバラや百合などの白色系の花や、淡いピンクや水色・紫など落ち着いた色の花を入れることが多いようです。
また、故人が好きだった花を入れることもでき、ヒマワリやチューリップ、カーネーションなどを収めることもあります。
別れ花に使う花は、葬儀の祭壇などに用意されているものをそのまま活用するのが一般的です。
葬儀場へあらかじめ意向を伝えておけば、花束にしてから収めることもできます。
花祭壇で使用した花を使う場合もある
別れ花は、葬儀の際に祭壇に飾られていた花などを再利用するのが一般的です。
茎の部分をカットして花の部分のみを利用しますが、ホールスタッフが手際よく花を摘んで用意してくれます。
スポンサーリンク献花のやり方のまとめ

ここまで、献花のやり方についての情報を中心にお伝えしました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りになります。
- 献花とはキリスト教や無宗教式の葬儀において行う儀式
- 献花は喪主⇒遺族⇒親族⇒一般参列者の順に行う
- 献花を祭壇に供えるときは花を自分側、茎を祭壇側へ向けて供える
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。
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