お葬式
枕飾りにおける一本花の意味は?枕花との違いや用意の仕方も紹介
更新日:2022.11.17 公開日:2022.02.07
故人が亡くなったあと、お通夜の前まで安置場所の枕元には枕飾りを置きます。
枕飾りに供える花を一本花といいますが、どんな花なのかをご存知ですか?
そこで、この記事では枕飾りに供える一本花について解説していきます。
この機会に一本花の種類やどこに依頼するのかについても知っておきましょう。
キリスト教や神道の枕飾りで必要なものについても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
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枕飾りとは
故人が亡くなると、通夜・葬儀を行う前まで自宅や葬儀施設に遺体を安置します。
遺体が安置されてから通夜前まで、故人の枕元に飾る祭壇のことを枕飾りといいます。
枕飾りは、仮祭壇とも呼ばれています。
祭壇というと通夜・葬儀で中央にある大きな祭壇を想像しますが、枕飾りはあくまでも簡易的でサイズも小さめです。
半畳〜1畳ほどの白木の机(または白い布をかけた机)に、香炉や燭台・一本花などがお供えされます。
僧侶を呼んで枕経をあげてもらったり、故人と親しくしていた友人が通夜前に手を合わせる場所にもなります。
枕飾りと似ている言葉に枕花がありますが、両者の意味は異なります。
枕花とは生前に故人と親しかった方などが弔意を示し、葬儀よりも前に贈る花のことです。
枕花は故人の枕元に供えられたあと、葬儀場の祭壇に飾られたり、棺の中に入れる別れ花として使われたりします。
枕飾りでは一本花を供えますが、枕花とは異なりますので混同しないよう注意しましょう。
お参りするための仏具や、お供え物全般を供えた仮祭壇が枕飾りです。
枕飾りの意味
枕飾りは、「簡易的な祭壇」と「故人の欲を浄化するため」の2つの役割があります。
まず、葬儀前にお祈りができる簡易的な祭壇という役割についてです。
火葬場の空き具合などの理由で、故人が亡くなってからお通夜まで日にちが空く場合があります。
その間に故人と親しかった方や、葬儀には参列できない方がお参りに来ることがあります。
そのとき、お参りに来てくれた方が使うための祭壇代わりになるのが枕飾りです。
遺族も葬儀前に枕飾りの前で手を合わせることができるでしょう。
次に故人の食欲・物欲を浄化するための役割です。
枕飾りに食べ物が供えるのは、故人の食欲を浄化して現世の未練を断ち切る意味も含みます。
そのため、枕飾りを用意するのは遺族のためだけでなく、故人にとっても重要なことといえます。
昔は遺体の冷却が難しかったため、枕飾りの線香の香りで遺体臭を消す役割も担っていました。
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枕飾りの一本花とは
ここからは、枕飾りにお供えする一本花について解説していきます。
一本花の意味
枕飾りにはお参りするための仏具や一膳飯のほかに一輪の花を供えますが、これを一本花といいます。
一本花を供える理由や意味には、いくつかの説があります。
「このような不幸は一度きりで良い」や「故人の魂が宿る場所のため、2本は不要」などの説です。
一本花の由来についても諸説ありますが、お釈迦様の入滅(逝去)に関する説が有力なようです。
昔、お釈迦様の弟子の1人がバラモン階級(インドのカースト制で最上位の階級)の僧侶と出会いました。
僧侶は一本の花を持って歩いてきて、釈迦という仏教を始めた方が亡くなったということを知らせたと言われています。
花の種類
一本花には、樒(しきみ)という花が多く使用されます。
樒を使う理由は、仏教と関わりが深い花であること、日本では広い地域で入手しやすかったことがあげられます。
蓮華(れんげ)も仏教に関わりが深い花ですが、蓮の一種である青蓮華の代わりに樒を修行に使ったといわれています。
また、樒は毒性を持ち独特な強い香りがあります。
昔の日本では、人が亡くなると土葬していました。
故人を埋葬したあと、遺体の臭いで野良犬に掘り返されることがあったといいます。
動物は樒の強い香りを嫌うので、遺体の臭いを消すために昔から樒を墓地に植えていたようです。
一本花に樒を入手できなかった場合は、代わりに菊や水仙を供えても問題ありません。
花を用意するには?
基本的に花は遺族が用意しますが、葬儀社が枕飾り一式を用意してくれることもあります。
打ち合わせの際に確認しましょう。
遺族が用意する場合は花屋、もしくはネット通販でも購入できます。
樒は、花屋では販売されていることは少ないようです。
直売店や仏具店に行くのも良いですが、葬儀の準備で忙しい場合はネット通販がおすすめです。
花を飾る時期
枕飾りは、故人が安置されてからお通夜が始まるまでの仮祭壇ですので、通夜前に花が届くよう手配しておきましょう。
枕飾りは通夜前に片付けられますが、準備等で慌ただしい場合は通夜・葬儀後に片付ける場合もあります。
一本花の処分方法ですが、仏教ではお供えした花は土に還すものとされています。
他に枕飾りで必要なもの
枕飾りには、一本花の他に何を供えれば良いのでしょうか。
宗派ごとに解説していきます。
仏教の場合
- 白木台、または白い布をかけた机
- お鈴(おりん)
- 香炉(こうろ)
- 燭台(しょくだい)
- ろうそく
- 線香
- 花瓶
- 枕飯
- 枕団子
- 水
仏教では、白木の机か白い布をかけた机に仏具や飲食物・花を用意します。
枕飯は茶碗に山盛りにし、真ん中に箸を立てましょう。
枕団子は6個〜11個と地域により異なるため、葬儀社や慣習に従います。
神道の場合
- 八足机(8本の足がついた机)
- 三方(さんぽう)
- 水
- 洗米
- 塩
- お神酒
- 燭台
- ろうそく
- 花瓶、その中に榊(さかき)
- 御霊代(みたましろ)
神道では、三方という台にお供え物を置きます。
三方とは鏡餅を置く台と同様の形状で、神事の儀式に使われる台です。
故人の好物や普段と同じ食事を供えることもあります。
キリスト教の場合
- 白い布をかけた台
- 十字架
- 聖書
- 白い花
- 燭台
- ろうそく
- 水
- パン
キリスト教では枕飾りという習慣はありません。
しかし、日本ではキリスト教でも上記のものを供えます。
パンはキリストの肉を意味しています。
カトリック系の場合は聖油が入った壺を飾りますが、プロテスタント系では飾りません。
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他宗教における一本花は?
仏教での一本花は、樒や菊が多いとお伝えしました。
それでは仏教以外の宗教ではどのような花を供えるのでしょうか。
神道とキリスト教の一本花について紹介していきます。
神道の一本花
神道では儀式でも用いられる榊を供えるのが一般的です。
仏教とは異なり、肉や魚などの通常の食事を供えられるのも神道の特徴です。
故人が好きだった食べ物を供えると良いでしょう。
仏教やキリスト教では台に白い布をかぶせますが、神道では必要ありません。
キリスト教の一本花
キリスト教では、白い花を飾ります。
特に白い百合やカーネーションが多く供えられます。
キリスト教式の枕飾りでは聖油を用意することがありますが、宗派によって異なるため注意が必要です。
キリスト教には「終油の秘跡(しゅうゆのひせき)」という儀式があります。
故人の顔や足に聖油を塗ることで生前の罪を許し、安らかに眠ってほしいという願いを込めて行う儀式のことです。
終油の秘跡はカトリック系のみで行われる儀式で、プロテスタント系では行われません。
枕飾りの花まとめ
ここまで枕飾りで用意するものや、宗教別の一本花について中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 枕飾りは簡易的な祭壇であり、故人の欲を浄化する役割も持つ
- 仏式の枕花の一本花は樒や菊が選ばれることが多い
- 枕飾りは仮祭壇のことを指し、枕花は通夜前に送られる花を指す
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。
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