法事法要
四十九日法要って何?数え方や避けるべき日、儀式内容などを解説
更新日:2022.11.17 公開日:2022.03.27

記事のポイントを先取り!
- 四十九日の数えかたは命日から数え、49日目の日
- 四十九日法要は重要な意味を持つ法要
- 親族は喪服、参列者は略式喪服を着用する
- 家族のみで四十九日法要しても良い
四十九日法要は重要な意味がある法要ですが、そのマナーについてご存知でしょうか。
四十九日の数え方や避けるべき日、四十九日法要の内容について知っておきましょう。
そこでこの記事では、四十九日法要について詳しく説明していきます。
この機会に四十九日法要のマナーを覚えておきましょう。
四十九日法要を家族のみで行う場合にも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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- そもそも四十九日とは?
- 四十九日の数え方
- 四十九日を避けるべき日
- 四十九日に執り行われる儀式
- 御斎
- 四十九日法要を執り行う前の準備
- 四十九日法要に参列するときの服装のマナー
- 四十九日法要の流れ
- 四十九日法要は家族のみで行っても良い?
- 四十九日についてのまとめ
そもそも四十九日とは?
故人の魂は初七日を迎えてから、生前に犯した罪について7日ごとに審判を受けます。
審判が決定する四十九日の法要が最も重要であると考えられています。
その裁きの結果、輪廻転生する六道(天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道)が決定します。
遺族は追善法要を執り行うことで、故人の魂の来世がより良い行き先へ、また成仏と極楽浄土へ行けるよう善行を足していきます。
また、この四十九日の期間を「忌中(きちゅう)」と呼びます。
そして四十九日が過ぎることを「忌明け(きあけ)」といいます。
死者の喪に服して慎んでいた遺族が日常生活に戻る日でもあると言われています。
四十九日の数え方
四十九日の数え方は、故人が亡くなった日(命日)を1日目と数え、49日目になります。
たとえば1月1日が命日の場合は2月18日が四十九日になります。
関西地方では、命日の前日を1日目と数えるケースがあります。
その場合は、2月17日が四十九日となるため注意が必要です。
法要の日程を決める場合は、四十九日当日に執り行えば良いのですが、仕事や参列者の都合で当日にできないこともあるでしょう。
四十九日当日に法要できなければ、四十九日より早い日で四十九日法要の日程を決めるようにしてください。
一般的には、四十九日に達する前の週末の土日に行うことが多いようです。
四十九日より遅くするのは避けましょう。
最終的な審判に間に合わず、故人が成仏できずにその魂が迷うとされているからです。
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四十九日を避けるべき日
葬儀や告別式は「友引」の日は避けた方が良いということは多くの方ご存じかと思います。
四十九日の法要も避けた方がよい日があるのではないかと思われますが、法要に関しては気にしなくても問題ありません。
三月の末に亡くなった場合、五月の始めに四十九日がきます。
このように四十九日の法要を3か月にわたって行うことを「三月掛け(みつきがけ)」と呼びます。
この場合、「始終苦が身につく」と考えられ避ける傾向があります。
語呂合わせにすぎないので特に気に病む必要はありませんが、法要に参列される方の中で気にされる方がいる可能性もあります。
少しでも不安に感じる場合は避けた方が良いでしょう。
四十九日に執り行われる儀式

四十九日に執り行う儀式にはどのようなものがあるのか、わかりやすく説明していきます。
それぞれの儀式のマナーについて解説しているので、ご存じの方もこの機会に再度確認しておきましょう。
四十九日法要
故人の魂は初七日を迎えてから、生前に犯した罪について7日ごとに審判を受けます。
その結果、極楽浄土に行って成仏するか、輪廻転生する六道(天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道)に行くか決定します。
遺族は追善法要を執り行うことで、故人の魂の来世がより良い行き先へ、また成仏と極楽浄土へ行けるよう善行を足していきます。
そのため四十九日法要は最後の追善法要となるので大々的に執り行われることが多いのです。
納骨法要
納骨法要とは火葬した故人の遺骨をお墓や納骨堂に納める儀式のことです。
通常、火葬後の遺骨は自宅の後飾りに安置し供養します。
納骨法要は四十九日法要の後の同日に執り行われることが多いのですが、お墓の用意が間に合わなかったり、移動時間がかかる場合は別日に行うこともあります。
開眼法要
開眼法要は、新たに仏壇や位牌を作ったときや、新たにお墓を建てたときに行います。
仏壇やお墓があっても、四十九日をもって、葬儀で使用された白木位牌から本位牌へ故人の魂をうつして開眼法要を行います。
そのため、四十九日までに本位牌を手配しましょう。
本位牌とは故人の戒名・俗名・没年月日・享年などが書かれている位牌のことです。
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御斎
御斎(おとき)は、法要後に僧侶や参列者を招待して会食することを指します。
僧侶や参列者への感謝の気持ちを表したり、故人を偲ぶために行います。
ちなみに、僧侶が御斎に参加されない場合は「御膳料」を渡します。
御斎をしない場合には注意が必要です。
参列者の中には御斎があると思って予定されている方もいますので、法要の案内状には御斎がないことを明記しておきます。
御斎と同等の金額で折詰弁当を用意し、持ち帰っていただくこともできます。
四十九日法要を執り行う前の準備
四十九日を執り行うための準備は多くあります。
故人を供養する大切な法要なので、準備項目を把握しておきましょう。
日程や会場の選択
日程は四十九日当日に執り行うことがベストですが、仕事の都合やお寺の事情で当日に執り行えない場合もあると思います。
その場合は、四十九日より早い日で日程を決めます。
次に、四十九日法要を執り行う場所として、お寺、自宅、セレモニーホールなどが挙げられます。
お寺
菩提寺がある場合は菩提時で四十九日法要が行えます。
お寺で四十九日法要する場合、法要に必要な広間や使用する道具がそろっているので準備の手間や出費を減らせるメリットがあります。
さらに、同日に納骨法要する場合はそのまま菩提示に納めることが可能なため移動の手間もありません。
自宅
菩提寺がない、家族だけで慎ましやかに営みたい、納骨しないといった事情から、四十九日法要を自宅で執り行うことを希望される方もいると思います。
四十九日法要は自宅の仏間で執り行えます。
僧侶を自宅に招き読経していただきます。
そのため、お布施以外にお車代や、僧侶が御斎に参加しない場合は御膳料もお渡しします。
セレモニーホール
参列者の多い場合、会場の広さを選択できることからセレモニーホールが選ばれます。
駅から近いことや駐車場が完備された施設が多いため、参列者が集まりやすいメリットもあります。
また、セレモニーホールには仏事の専門のスタッフがいるため、法事での疑問や不安をすぐに相談できるメリットもあります。
案内状の手配
案内状は封書で出すのが基本ですが、近親者のみで四十九日法要をすませるのであれば、電話連絡やはがきでも問題ありません。
案内状を作成するにあたって注意すべき点は以下の通りです。
- 1ヵ月前までには案内状が到着するように送付する
- 誰の四十九日法要なのかを最初に明記する
- 出欠を確認するため、返信用ハガキを添えるか往復ハガキで連絡する。
- 句読点は使用しない
- 文章の構成上、句読点を使用したい場合は一文字分スペースを開ける
- 行頭を揃えた縦書きで書く
- 御斎の有無を記載する
お墓の用意
お墓に納骨する時期に決まりはありませんが、多くの方は四十九日法要後に納骨します。
そのため、四十九日法要までに間に合うようにお墓を用意する必要があります。
お墓の手配は墓地の管理事務所や石材店に連絡することから始まり、墓石への戒名の彫刻などの作業全てが終わるまでに約1か月かかるといわれています。
そのため、お墓の手配はなるべくはやく取り掛かるようにしましょう。
また、納骨するときは納骨法要をするので菩提寺に相談してください。
本位牌の用意
四十九日法要が終わるとき本位牌を用意します。
位牌は仏具店で購入し、戒名や没年月日を入れてもらいましょう。
白木位牌は、本位牌に故人の魂をうつした後に菩提寺に納めます。
お布施の用意
お布施代の金額相場は約3万円前後です。
お寺以外で四十九日法要を執り行う場合には、お布施とは別に僧侶へのお車代を渡します。
お車代の金額相場は、5,000〜1万円前後です。
また僧侶が御斎に参加されない場合には、御膳料として5,000〜1万円前後を渡します。
香典返しの用意
香典返しは通夜や葬儀などのときにいただいた香典に対するお礼の品です。
四十九日法要の返礼品は、四十九日法要に出席する方からいただいた御仏前・御供物料・お供えに対するお礼の品です。
四十九日法要では香典返しと返礼品の2つを用意します。
しかし、通夜や葬儀で香典の当日返しをしている場合は、香典返しの必要はありません。
香典返し・返礼品は、いただいた金額の1/3〜1/2が目安です。
高額なお供えを頂いた場合は、後日改めてお礼の品を贈れば問題ありません。
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四十九日法要に参列するときの服装のマナー

四十九日法要での喪主の服装は、正喪服がふさわしいでしょう。
喪主以外の遺族の服装は正喪服もしくは準喪服を着用します。
参列者の服装は、親族よりも格が高くならないよう略式喪服を着用します。
遺族は三回忌が終わるまで喪服を着用するのが一般的です。
親族は三回忌までは喪服や略式喪服を着用しましょう。
七回忌以降は遺族・親族とも、略式喪服や派手ではない平服で参列して問題ありません
四十九日法要の流れ
四十九日法要の流れを把握し、準備にも役立つので覚えておきましょう。
四十九日法要の流れは以下の通りです。
- 僧侶の入場
- 施主挨拶
- 僧侶の読経
- 焼香
- 僧侶による法話
- 僧侶の退場
- 施主挨拶
- 御斎
- 返礼品を渡し、閉式挨拶
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四十九日法要は家族のみで行っても良い?
最近では、家族のみで法要を慎ましやかに執り行いたいと考える方が増えています。
新型コロナの影響で多くの人が集まりづらくなってきています。
また、亡くなる方が九十歳近い高齢のため、遺族の方も高齢となっている影響もあります。
四十九日法要を家族のみで執り行ってもかまわないのでしょうか?
僧侶を呼ばずに法要になるのか疑問に思われる方もいると思います。
結論から申し上げると四十九日法要を家族のみで行えます。
四十九日法要は、最後の審判が行なわれる時で、故人の善行を遺族が応援することに意義があります。
家族のみで善行を積められるので問題はありません。
また、僧侶を呼ばないと厳密には法要と呼べないかもしれませんが、四十九日に家族のみで故人の善行を応援することはできます。
しかし、親戚や故人と親しかった方の中には参列を希望される方もいます。
僧侶を呼ばずに四十九日法要することに抵抗を感じる方も出てきます。
そのため、事前に親戚や知人の方とよく相談し納得してもらうことが必要です。
家族のみで行う場合も基本的に通常の四十九日法要の流れと変わりはありません。
次に、四十九日法要を家族のみで執り行う場合の服装・香典・お供え物のマナーについて詳しくみていきましょう。
服装
家族だけで執り行う四十九日法要であっても僧侶を呼んで法要する場合は、準喪服を着用することがマナーです。
しかし、僧侶を呼ばずに家族だけでお墓に手を合わせて会食するのみである場合は平服も可能です。
香典
家計を共にする家族だけで四十九日法要する場合の香典は不要ですが、家計を共にしていない家族は香典を出した方がよいでしょう。
香典の相場は香典を出す方の年齢と故人との関係性などで変化します。
一般的に親の場合は1万円~10万円、兄弟・姉妹の場合は1万円~5万円、祖父母・叔父・叔母の場合は5,000円~3万円が相場とされています。
お供え物
お供え物は特に決まりはありません。
お供え物の定番は、使用することや、食べることでなくなってしまう「消えもの」です。
花・線香・日本酒・果物・小分けになった日持ちするお菓子が選ばれることが多いようです。
また、故人が好きだったものをお供えするのも良いでしょう。
ただし、お供え物として肉や魚といった殺生を連想させるものや、においの強いものは避けた方が無難です。
四十九日についてのまとめ

ここまで四十九日の数え方や避けるべき日、儀式内容についてお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 数え方は故人が亡くなった日を1日目として数え、そこから49日目にあたる日
- 四十九日法要は生前の行いを裁かれる重要な日に行う
- 四十九日法要で親族は喪服、参列者は略式喪服を着用する
- 家族のみで四十九日法要を執り行える
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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