法事法要
七回忌の服装はどうする?喪主側・参列者側でそれぞれ解説
更新日:2022.11.10 公開日:2022.04.02
七回忌は故人が亡くなってから満6年目に行われる年忌法要です。
もし七回忌に参加する場合は、七回忌に適した服装を知っておきましょう。
そこでこの記事では、七回忌の服装について詳しく説明していきます。
この機会に、避けるべき服装についても覚えておきましょう。
夏場の服装についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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七回忌とは
遺族は故人が極楽浄土へ行けるように決められた周期に従いお祈りを行います。
このようなお祈りの場を「追善供養(ついぜんくよう)」といいます。
「七回忌(しちかいき)」は、追善供養のひとつであり、複数ある法要の中で、中期のタイミングにあたります。近年では七回忌の規模は縮小傾向であり、遺族や仲のよかった知人のみで行われることが多い法要です。
七回忌を行う時期
七回忌法要は、故人が亡くなられてから6年目の命日に行われる法要となります。
故人が亡くなられた翌年の命日に行う「一周忌法要」、その翌年の命日に行う「三回忌法要」に次いで行われる3回目の年忌法要です。
七回忌法要は家族だけで行うこともある
七回忌では故人が亡くなられてから6年の年月が経過しており、法要規模を縮小するよいタイミングといわれます。
三回忌までは多くの方に参列してもらい法要を行っていたとしても、七回忌からは、家族と親族だけで行われるのが一般的です。
こちらの記事で七回忌について解説しているので、ぜひご覧ください。
七回忌法要にふさわしい服装
三回忌や三十三回忌は知っているけど、七回忌を知らないという方も少なくないかと思います。
三回忌は十三仏の考え方における最後の日、三十三回忌は年忌法要が一般的に終わる法要です。
それらと比べると、七回忌は年忌法要のひとつでしかないともいえますが、故人を弔うための大切な法要に変わりははありません。
喪主側
葬儀などでもそうですが、法要を主宰をする喪主は会場の中でも、僧侶を除いて一番格式の高い喪服を着用するのが一般的です。
しかし、法要が長く続くにつれて必要な格式は下がってきます。
葬儀では正喪服を着用することの多い喪主ですが、七回忌では準喪服でも良いとされています。
準喪服でも問題ありませんが、今回は正喪服について紹介します。
男性の正喪服
男性の正喪服は、黒のモーニングコートに白いシャツ、黒の多いコールパンツを合わせたものです。
ネクタイや靴下、革靴は黒に統一し、サスペンダーなどもあれば黒無地のものにしておきましょう。
アクセサリなどは基本的にマナー違反となるため、すべて外します。
喪主となると時間を知る必要もあると思うので腕時計は問題ありませんが、派手なものや天然皮革を避けたものにしてください。
女性の正喪服
女性の正喪服はいわゆるブラックフォーマルで、黒のスーツやアンサンブル、ワンピースなどが該当します。
インナーやストッキング、パンプスも黒に統一し、色合いは光沢がでないものを選んでください。
アクセサリ類は外しておくのがマナーですが、パールのネックレスなどは問題ありません。
また、女性だとバッグを持参することも多いと思いますが、天然の革やファーは避け、人工皮革あるいは布製のものを持参するようにしましょう。
子供の正喪服
子供は明確な喪服はありませんが、学校に通う年齢であれば学校指定の制服を着用するのがマナーです。
学校に制服がない場合や、そもそもまだ学生ですらない子供に関しては、地味な色合いの服装であれば問題ありません。
男の子であれば、白いシャツに黒系のベストを着用してズボンも黒系にし、白のスニーカーや黒のローファーなどで大丈夫です。
女の子であれば、黒のワンピースや、地味な色合いのブラウスとスカートに白の靴下、黒のパンプスなどとするのが一般的になります。
喪服が必要になった場合の対象法ついてはこちらの記事で触れています。
気になる方はご覧ください。
参列者側
七回忌ともなる法要での参列者は、平服とするのが一般的です。
基本的に喪主より格式の高い喪服はマナー違反となるため、喪主が準喪服であれば参列者は平服となります。
法要での平服とは私服のことではなく、略式喪服のことです。
略式喪服がどのようなものかについて説明していきます。
男性の略式喪服
男性の場合、ブラックスーツに白シャツ、黒のネクタイを着用し、肌の露出を避ける長い黒の靴下と黒の革靴が準喪服にあたります。
シャツの襟にはボタンなどの装飾がないものを選び、ネクタイピンなども外しておきましょう。
喪主側同様、アクセサリ類は外しますが、必要でなければ時計なども外しておくと良いかもしれません。
女性の略式喪服
女性の場合、黒のスーツ、あるいはワンピースやアンサンブルを着用し、黒のストッキングとパンプスを履くのが準喪服になります。
女性はインナーについても黒無地のものを選び、スカートの丈は膝丈より下まであると良いでしょう。
アクセサリやバッグについては喪主側と同様で、パール以外のアクセサリは避け、バッグには人工皮革や布製のものを選んでください。
子供
子供は喪主側であれ参列者であれ変わりありません。
制服か派手にならない服装で参列するようにしましょう。
家族のみで行う場合
遅めの法要になれば家族のみで行うことも少なくありません。
家族のみの法要であれば服装は気にしなくても良い、と考える方もいると思いますが、法要には僧侶もいますし、なにより故人の供養が一番の目的です。
たとえ家族のみで行う場合でも、前述してきた平服を着用するようにし、法要における最低限のマナーを守るようにしてください。
服装について気になる場合は、家族やお寺と相談して決めるのもいいでしょう。
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七回忌は平服でも問題はない
弔事における平服とは、私服のことを指すわけではありません。
弔事の際に平服でも良いとされている場合は、略式喪服を着用することがマナーです。
略式喪服は準喪服より、さらに格式の下がった喪服になります。
主にどのようなものをさすのか紹介します。
男性の平服
男性の場合は、黒やグレーのスーツに白無地のシャツ、ネクタイは黒系で無地のもの、靴下も黒系であれば良く、靴は黒の革靴です。
略式喪服とはいえ、ネクタイピンやシャツの襟の装飾は避けたほうが無難でしょう。
アクセサリなどについては前項での参列者側と同じで、よほど必要でない限りは外しておくようにしてください。
女性
女性の場合は、黒系のスーツ、ワンピースやアンサンブルを着用し、ストッキングとパンプスは喪主と同様に黒のものを選んでください。
平服だからとストッキングの目が荒いものは避け、インナーも黒系の無地のものにしておきましょう。
アクセサリ類はほかの喪服と同様です。
パール以外のものは外し、人工皮革や布製のバッグにしておきましょう。
こちらの記事では法事の平服について解説をしているので、是非ご覧ください。
七回忌の服装に関するマナー
七回忌に限った話ではありませんが、法要において避けるべき服装というものがあります。
とくに、案内などに「平服でお越しください」などとあった場合、どのような点に注意するか悩まれる方もいるでしょう。
法要における避けるべき服装のマナーについて説明していきます。
カジュアルすぎる服装は避ける
平服が一般的とされる七回忌の服装ですが、前述した通り平服というのは略式喪服を指します。
平服で良いと言われても、ジャージやデニムなどのカジュアルな格好はマナー違反となります。
必ず略式喪服を着用するようにしてください。
露出が多い服装
法要において、肌の露出を避けることは、大切なマナーのひとつです。
法要は基本的に厳格な儀式であるため、肌の露出はその雰囲気と似合わないものとなってしまいます。
男性の場合はよほど少ないと思いますが、女性の場合はとくに注意してください。
ストッキングを履かなかったり、胸元の開いたインナーなどの着用はマナー違反となります。
派手な色や柄物
肌の露出と同様に派手な色合いのものは、厳格な法要には似合わないものとなります。
スーツなどの服装であればよほど派手なものは少ないかと思いますが、黒系の色で統一するようにしましょう。
色に限らず、絵柄のあるものも基本的にマナー違反となります。
薄いストライプなどであればギリギリ問題ないこともありますが、無地のものを選ぶのが無難でしょう。
動物の皮など
法要において、天然の革やファーなどはマナー違反です。
動物の皮や毛を用いる、天然皮革や天然ファーなどは、殺生をイメージさせることから、故人を弔う法要の場ではふさわしくありません。
どうしても利用したい場合は、人工皮革のものにしましょう。
ファーに関しては厳格なイメージを損なうため、人工のものでも避けたほうが無難です。
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七回忌を夏に行う際の注意点
夏場の法要となると、暑さを少しでも抑えるために半袖で参列したくなります。
しかし、法要においてのマナーとして、季節関係なく喪服の着用が必要です。
夏場の七回忌における服装での注意点と、どの程度まで暑さ対策ができるのかについて説明します。
男性の夏の服装マナー
男性が法要に参加する場合、夏であってもジャケットの着用はマナーとなります。
とくに法要の間は必ずジャケットを着ておかなければいけません。
会場に入るまでは半袖でも問題ありませんが、会場に入るときにはジャケットを着用しておいたほうがいいでしょう。
ただし、法要の際にジャケットを着ていればいいので、ジャケットの中に着るワイシャツは半袖でも問題ないとされています。
もし暑さに耐えれそうにないと判断したときは、ワイシャツを夏仕様にするなどの対策をしておきましょう。
女性の夏の服装マナー
女性も法要に参加する際は半袖を避けてください。
基本的に喪服を着用するのは男女問わずのマナーなので、肌の露出を避けた喪服を着用しなくてはいけません。
仮に半袖のワンピースなどを着る場合はジャケットを羽織る必要があります。
女性のスーツであれば七分袖のものなら、マナー違反とはならないので七分袖を選ぶとよいでしょう。
女性も白シャツを着ても良い?
男性は白のワイシャツを着るのがマナーとなっていますが、女性はインナーに白を起用してはいけないのか、疑問に思う方もいるでしょう。
前述した通り、マナーとして推奨される女性の喪服におけるインナーは黒が一般的です。
場合によっては黒に近ければ良いとされることもあるとは思いますが、いくら調べても黒のインナーが推奨されていると思います。
女性がインナーに白シャツを着るのは推奨されているだけでマナー違反にはならないのか、またヒールの高さはどうすればいいのかについても説明します。
黒で統一するのがマナー
女性の場合は、喪服に選んだ服装にかかわらずインナーも黒に統一するのがマナーとなります。
たとえスーツを着る際でも、法要などフォーマルな場では白シャツを避ける必要があります。
女性の場合は下着などもあるため、仏事において下着が透ける可能性のある白を避ける必要があるのかもしれません。
平服で良いとされている場合であれば、あるいは黒に近い色であれば問題ないかもしれませんが、やはり基本的には黒で統一することが望ましいでしょう。
どうしても黒を用意できない場合や黒を着たくない理由があるのであれば、喪主や葬儀社に確認してみるのも良いかもしれません。
ヒールの高さにも注意
女性の場合、スカートを着用する以上、ストッキングを履いているとはいえ足元が目立ってしまいます。
厳格な場である法要においては、パンプスのヒールの高さについても注意しなくてはいけません。
一般的なマナーの範囲とされるヒールの高さは2〜3センチ程度とされているため、その範囲内に抑えるようにしておきましょう。
ヒールが低すぎる場合はカジュアルな印象を与えてしまいますし、高すぎるヒールは歩く際の音や安定感に不安が残ってしまいます。
パンプスを選ぶ際にはヒールの高さにも注意して、法要の場にふさわしいものを履くようにしましょう。
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七回忌法要のマナー
七回忌法要の香典
参列者は香典を持参して参列します。
七回忌法要の香典の金額の相場は、3,000円~5万円程度とされています。
故人との関係性や法要後の会食へ参加するかなどによって香典の相場は異なります。
香典袋は白黒の結び切りのものを使用します。
地方によっては白黄の結び切りを使用する場合もあるため確認が必要です。
表書きは「御仏前」または「御佛前」と記入しますが、神式の場合は「御榊料」あるいは「御玉串料」と記入するため注意が必要です。
下段には家名を記入します。
金額は中袋の中央に旧字体の漢数字で記入します。
参列できない場合には、香典を参列できる方に預ける、もしくは郵送するとよいでしょう。
こちらの記事で法事の香典について解説しているので、ぜひご覧ください。
お供え物
お供え物を持参する場合は、基本的に「消え物」と呼ばれる、消費したら無くなる品物がよいとされています。
よく選ばれる物は、お茶、お線香・ろうそく、花、お菓子などです。
故人の好んだ物を持参してもよいでしょう。
お供え物の金額の相場は3,000円〜5,000円程度です。
基本的には包装紙の上から外のしでつつみ、白黒の結び切りを使用します。
ただし、こちらも香典と同様、地方によっては白黄の結び切りを使用する場合があるので、事前に確認しておきましょう。
表書きは「志」と記入します。
こちらの記事で七回忌のお供えについて解説しているので、ぜひご覧ください。
返礼品
香典のお返しとして参列者にお渡しする品物を返礼品といいます。
返礼品は当日に渡すことが多く、施主は事前に準備しておく必要があります。
基本的には返礼品に関しても「消え物」が好ましいとされており、よく選ばれる物は、お茶、海苔、調味料などになります。
返礼品の金額相場は地域差もありますが、いただいた香典の3分の1〜4分の1程度が一般的です。
のしには「粗供養」または「志」を記入し、下段には家名を記入します。
参列できなかった方が香典を郵送してくださった場合、本来であれば、施主が直接返礼品を渡さなければなりません。
しかし、最近では郵送することが一般的になってきています。
返礼品とともに、直接お礼ができないことに対するお詫びの旨を簡潔に記した挨拶状を添えて送りましょう。
こちらの記事で法事の返礼品について解説しているので、ぜひご覧ください。
よくある質問
Q:七回忌の服装は何を着ればいい?
A:七回忌の法要では平服でも問題ありません。
平服とは略式喪服を指します。
Q:家族だけで七回忌をするときの服装は?
A:家族だけの七回忌法要は平服で問題ありません。
Q:七回忌はカジュアルでいいの?
A:七回忌では平服で構いませんと言われることが多いと思いますが、平服とは普段着ではなく略式喪服のことを指します。
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七回忌服装のまとめ
ここまで七回忌の服装についての情報や、服装に関するマナーについて中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 七回忌の服装は、喪主は準喪服、参列者は平服が基本
- 家族のみで法要をする場合でも、略式喪服は必要
- 夏場であってもジャケットは着用しなくてはいけない
- 女性のインナーは黒で統一するのがマナー
これらの情報が皆様の少しでもお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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