法事法要
四十九日の法要なしはマナー違反?法要なしの場合の対処法
更新日:2023.11.19 公開日:2022.04.11

記事のポイントを先取り!
- 四十九日法要は省略できるが、一般的ではない
- 法事の負担を減らす方法として、参加人数を絞る・会食をなくすなどがある
- 四十九日法要を省略する・小規模にする場合は菩提寺や親族に相談する
故人が亡くなってから49日目に行う法要を、四十九日法要といいます。
四十九日に法要を行わないことはマナー違反となるのでしょうか?
この記事では、四十九日法要を行わない場合の対処法についてお伝えします。
この機会に四十九日法要の意味や、法要の流れについても覚えておきましょう。
四十九日法要の準備についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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四十九日の法要なしはマナー違反になる?
四十九日法要は「忌明け法要」とも呼ばれ、忌日法要のなかでも重要な法要のひとつです。
そのため、四十九日の法要を行わないという方は極めて少なく、あまり例のないことといえます。
無宗教派でも、四十九日は大きな区切りとなるため、法要を行うケースが多い傾向です。
近年は一日葬など葬儀の簡略化が増えつつありますが、葬儀が簡易的でも四十九日の法要は行う場合が多いようです。
しかし、「四十九日法要は必ずしなくてはならない」という決まりはありません。
喪主の高齢化やコロナ禍の影響で、四十九日法要ができないケースも考えられます。
法要を行えない事情がある場合は、まず菩提寺や親族に相談してみましょう。
大勢の方を呼ぶのが困難だという理由なら、家族のみなど少数で行うことも可能です。
四十九日法要のやりかたがよくわからない、という理由なら菩提寺や葬儀会社の方が相談に乗ってくれます。
葬儀会社では電話やメールで無料相談ができるところもありますので、ぜひ活用してみてください。
身内のみで小規模に行うのがおすすめ
四十九日法要は、葬儀と同様に親族や故人の友人・知人を呼んで行う、大規模な法要となることが多いです。
しかし、葬儀や法要の簡略化が進む現代では、なるべく小規模にしたいという方も多いでしょう。
大勢を呼ぶのが負担だという場合は、家族やごく親しい方のみを招いて、小規模で行うことも可能です。
法要の案内や会場・会食の手配など、法要にはさまざまな準備が必要ですが、少人数であれば負担も最小限ですみます。
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法事の負担を減らす方法
ここでは、法事の負担を減らす方法といくつか説明します。
法事が同時期に多い場合はまとめてもよい
法事の負担を減らす方法としては、日程の近い法要をまとめて行う「併修」が挙げられます。
たとえば、6月に母の十三回忌、10月に父の七回忌と同年に2回の法事が重なったとします。
この場合は早い方の法要、つまり母の十三回忌のある6月に、父の七回忌法要をまとめられます。
これを「併修・合斎(へいしゅう・がっさい)」と呼び、日本では昔からあった習慣です。
同年に2回の法要を行うことは、主宰者側にも参列者側にも負担がかかります。
主宰者側は法要の手配や当日の段取り、参列者側には香典の負担などがあります。
遠方に親族がいる場合は、法要に参加するだけで交通費や宿泊費などの出費を伴うでしょう。
法要の数が1回減るだけで、単純にかかる費用は半分で済みます。
ただし、併修が行われるのは一周忌以降の法要が多いようです。
決まりではないのですが、年配の親族などは「一周忌前に併修だと故人が気の毒だ」と思う方もいます。
もし併修にしたいのであれば、親族への説明もきちんとしておくことが大切です。
四十九日法要とほかの年忌法要を一緒に行うケースはあまりないため、併修を行いたいのであれば菩提寺へ相談しましょう。
会食をしない
四十九日法要に限らず、法事のあとには会食(お斎)が行われるのが一般的です。
この会食を行わないだけでも、法事の負担はかなり減ります。
会食も「必ず行うもの」というわけではありません。
会食をなくすことで、事前準備における会食・および会食会場の手配が省略できます。
参列者にとっても、香典には会食代を含んだ金額を包むのがマナーとなっているため、その分少なく包むことができます。
法要がおよそ2時間ほどで終わることを考えると、そのあとの会食がなくなることで時間的な余裕も生まれるでしょう。
四十九日法要とは
そもそも四十九日法要とはどのような意味があるのでしょうか?
故人が亡くなったあとは、7日ごとに生前の行いが裁かれる審判が行われます。
初七日法要など、7日ごとに忌日法要を行うのは、故人にとって良い裁きとなるようにという遺族の祈りが込められています。
また、故人が亡くなって49日目は最後の審判として、来世が決まる日とされています。
四十九日法要は忌日法要の最後の法要となるため、大変重要な法要として位置づけられています。
故人が極楽浄土へ行けるよう、お祈りするための儀式が四十九日法要です。
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四十九日の法要の流れ

実際、四十九日法要を行う場合はどのような流れになるのでしょうか?
大勢を呼んで行う場合も、家族のみの少人数で行う場合も法要の形式は変わりません。
1.僧侶の入場
遺族は僧侶の入場前に会場に入り、着席して待機します。
僧侶の席の真後ろに喪主が座るような席次が基本です。
喪主に続いて、故人と血縁関係の深かった順に席に着きます。
2.読経
僧侶が着席したら、喪主から簡単な挨拶があります。
挨拶後に読経が始まりますが、およそ20〜30分程で終わります。
3.焼香
読経の途中で焼香します。
喪主が最初に焼香したら、座っている順に焼香を行ってください。
斎場で行う場合は祭壇が設けられていることが多く、順番が来たら1人ずつ祭壇前に進んで焼香します。
自宅や寺院で畳に座って行う場合は、焼香台が回ってくるやりかたが多いようです。
4.法話
読経が終わると、僧侶から法話があります。
法話とは仏教の教えをわかりやすく説いた話のことを指します。
菩提寺の僧侶で故人と交流があった場合は、思い出話などをすることもあるようです。
最近のニュースを題材として、仏教に絡めたお話をする僧侶もいらっしゃいます。
5.納骨式・お墓参り
四十九日法要の日に、納骨式も一緒に行う喪家が多いようです。
納骨式とは、葬儀の日に火葬した遺骨をお墓に納める儀式のことです。
納骨式を行う場合は、参列者でお墓の前に移動して、新たに僧侶から読経してもらいます。
お墓を新しく建立して、四十九日までに間に合わなかった場合や、お墓の場所が遠方の場合は別日で調整しましょう。
納骨式を行わない場合、四十九日法要は4の法話までとなり、続いて会食が行われる流れとなります。
6.会食
四十九日法要と納骨式がすべて終わったら、会食の席を設けるのが一般的です。
斎場内のレストランやホテル・料亭などで行われます。
会食では参列者と僧侶に参加してもらい、感謝の気持ちを表す場でもあります。
また、食事をしながら故人を偲ぶことは供養にもつながります。
会食後は喪主の挨拶で解散となります。
参加者が帰られる際は香典返しをお渡ししましょう。
四十九日の法要の準備
四十九日法要を行う場合の準備について、詳しくお伝えします。
日程調整
四十九日法要を営むことが決まったら、まずは日程と会場を押さえましょう。
法要に来ていただく菩提寺の僧侶へ連絡して、日程調整します。
基本的には故人が亡くなってから49日目に行う法要ですが、皆さんが参加しやすい日程で構いません。
一般的には、49日目よりも前の土日などに行われることが多いようです。
49日目以降に法要を行うのはマナー違反とされているため、注意してください。
また、地域によっては49日目の数え方が異なることがあるため、注意が必要です。
通常は命日を1日目として数えますが、関西では命日の1日前からカウントする場合があります。
法要日を誤ると親族からのクレームも考えられますので、よく確認しましょう。
会場の手配
会場は参加する人数によって規模を考慮します。
家族のみの小規模で行う場合は自宅でも良いですが、仏壇飾りや仕出し弁当などの手配は自身で行う必要があります。
寺院は厳かな雰囲気のなかで法要を営めますが、高齢の方がいる場合は移動手段などを考慮しましょう。
畳で座ったままの法要は高齢の方にとって負担となるかもしれません。
低めの椅子を準備しておくと安心です。
セレモニーホールは、参加者への案内から当日の段取りまで請け負ってくれるため、主宰者側の負担は少なく済みます。
主宰者側は楽ですが、ほかの会場と比較して料金が割高になる点を考慮しておきましょう。
納骨の手配
四十九日法要の日に納骨式を一緒に行う場合、納骨式の準備が必要です。
納骨式をする場合、お墓の蓋を開けるために石材店へ依頼しておきましょう。
自分で納骨を行うことも可能ではありますが、カロートの蓋は重く、素人が開けるのは難しい場合が多いようです。
また、カロートはお墓の地下に設置されていることが多く、雨水が入らないよう蓋の目地張りが必要な場合もあります。
本位牌の手配
葬儀から四十九日まで、祭壇に供えられている位牌は「仮位牌」です。
四十九日以降は「本位牌」を仏壇にお供えしなければなりません。
仮位牌は白木で作られているもので、葬儀会社が手配して作るものです。
本位牌は漆塗りの塗位牌や唐木位牌など、さまざまな種類があります。
インターネット通販で注文できますが、完成するまでに日数がかかることもあります。
本位牌は四十九日法要の際に置き替えるため、早めに注文しましょう。
香典返しの準備
四十九日法要でいただいた香典に対しては、香典返しが必要です。
香典返しはいただいた香典の3分の1〜半額程度の品物を選びます。
四十九日の香典返しは、だいたい3,000~5.000円ほどが相場です。
品物は「消えもの」を選ぶのが基本となっています。
消えものとは、食料品や日用品などの消耗品を指します。
四十九日の香典返しでは、お菓子や海苔・調味料・タオルなどが人気のようです。
近年は参列者が好きな品物が選べるカタログギフトも人気です。
お布施の用意
四十九日法要では、読経していただく僧侶に対してお布施を準備しておきます。
お布施は3万円ほどが相場です。
このとき、お布施とは別で「御車代」と「御膳料」も準備します。
御車代とは、僧侶が法要に赴いた際の交通費にあたる費用で、5,000~1万円が相場です。
御膳料とは、法要後の会食に僧侶が参加しなかった場合に包む費用です。
金額相場は御車代と同様に5,000~1万円程です。
お布施・御車代・御膳料はひとつにまとめず、別々で包むのがマナーとなります。
お布施が一番上にくるよう重ねてまとめ、切手盆や袱紗(ふくさ)の上に乗せて渡しましょう。
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四十九日の法要なしまとめ

ここまで、四十九日法要を行わない場合の対処法についてお伝えしました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りになります。
- 四十九日法要を省略するケースはごく少数
- 会食をなくすなど法要を簡略化することで主催者側の負担が減る
- 家族のみで四十九日法要を行いたい場合は菩提寺や親族に相談する
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。
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