法事法要
四十九日の祭壇に適した花は?選び方や注意点を解説
更新日:2022.11.17 公開日:2022.04.12
四十九日の祭壇に飾る花はどのような花が適しているかご存知ですか。
花を選ぶ際のポイントや予算等についても知っておきましょう。
そこでこの記事では、四十九日の祭壇に飾る花について詳しく説明します。
この機会に四十九日に花を供えるときのマナーについても是非覚えておきましょう。
花以外のお供え物にも触れていますので、是非最後までご覧ください。
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四十九日の祭壇に飾られる花の選び方
花の色は白が基本
仏教において「白」は仏陀の歯の色であり、清純な心で諸々の悪業や煩悩の苦しみを清める「清浄」を意味する色です。
四十九日の法要までは、仏教では7日ごとに生前の故人の罪を判定し、極楽浄土へいけるかどうかの審判を行っていると考えられています。
四十九日目にその最終審判が下るとされているので、亡くなってから四十九日目までは、祭壇に飾るものとしては白上がりと呼ばれる、白を基調とした花を送るのが一般的です。
最近は色のついた花を入れたものを選ぶ傾向もありますが、その際にも白基調に合う淡い色の花を選ぶようにしましょう。
例外としては故人の好きな色や花、また故人が子どもの場合などに彩りがついた花を贈ることもあるようです。
その場合は、「故人がお好きだった黄色の花を贈らせていただきました」などとご親族への配慮として一言メッセージを添えて贈ると良いでしょう。
故人がお子様の場合には「お子様が楽しいお気持ちになるような明るいお花を選ばせていただきました」などとすると良いかも知れません。
どんな色合いの花を贈るにせよ、個人を偲んで遺族の気持に寄り添って選ぶことを忘れないようにしましょう。
定番の花は菊・ユリ
祭壇に飾られる白い花の定番としては、菊やユリが最も一般的なものと言えます。他にも胡蝶蘭・カーネーションなどもよく使われる花です。
白以外の花を入れる場合には、淡い青、紫、ピンクなどにすると良いでしょう。
黄色は明るくなりすぎてしまうので、入れるのであればクリーム色程度まで抑えた色味のものを選ぶと良いでしょう。
カーネーションには様々な色もありますので、使いやすいと言えますね。
またスターチスも良く使用されますがこちらも色が選べますので、優しい色合いのものを選ぶと良いでしょう。
淡い青色の花としてはデルフィニウム、紫系の花としてはリンドウやオンシジウムなどもよいでしょう。
色のイメージがあれば、お花を注文する花屋に相談すると、提案してもらえるかも知れません。
昨今、ネットで実際の写真を見て選べるので、直接店舗などに行かなくても、購入できるようになりました。
花の予算相場は3,000円~1万円
法要でお供え物として贈る花を「供花(くげ)(きょうか)」と言います。
四十九日の祭壇に飾られる供花の相場は親族や親しい知人などは5,000円から1万円ほどになります。
そこまで深く付き合いのなかった一般的な関係の場合は3,000円から5,000円ほどと考えておけば間違いないでしょう。
直接持って行けない場合は送料もかかりますので、依頼先に確認してみましょう。
アレンジメントが定番
供花を送る形態は、仏壇用のお花か、祭壇用のお花かでも違いますが、アレンジメントか花束を選択することになるでしょう。
アレンジメントは、飾る手間も水やりの手間も必要ないので選ばれることが多くあります。
この頃では、水やりの手間もなく、さらに長く飾っておくことの出来る「プリザーブドフラワー」が選ばれることもあるようです。
このように花を贈る際には、贈られた側にも配慮すると、気持ちよく受け取ってもらえるのではないでしょうか。
花束の場合、贈られた側が当日のために花を生け直したり、世話をする必要があるため、遺族の手を煩わせることとなります。
親族などで四十九日の法要に参列し、祭壇の準備を手伝えるようなケースであればそれも良いでしょう。
一対の供花を贈る
供花を贈る際には、祭壇に供えることを想定して、一対で贈るのがよいでしょう。
法要を自宅で行う場合など、置く場所の広さから対でない方が良い場合もありますので、先方に確認するのも良いでしょう。
四十九日の祭壇の花を送るときの注意点
トゲや毒性のある花は避ける
これまで説明してきた花の色合いの他に、棘や毒のある花は、人を苦しめる印象があるので、供花としては避けた方が良いでしょう。
花を扱う際にも、万が一ケガをしたり、毒の影響が出ないとも言えませんので、安全面においても避けましょう。
具体的には、バラやシャクナゲ、アネモネやトリカブトなどが考えられます。
アレンジを依頼するお店には、四十九日の祭壇に飾られる供花であることを伝えて、相応しくないものは避けてもらいましょう。
派手な色の花、特に赤や黒は避ける
故人が安らかに眠り極楽浄土へ静かに送り出す四十九日の法要で、祭壇に供える花として派手な色のものは相応しいとは言えません。
故人が特に好んだ色であった場合は例外ですが、基本的には落ち着いた淡い色の花でアレンジしてもらうようにしましょう。
特に赤は悲しみを表す色とされ避けた方が良いですし、黒は不吉なイメージがありますので、こちらも避けた方が良いでしょう。
はっきりした色を供花として使う場合は、遺族の理解が得られる事情がある場合のみにしておくのが無難です。
大きすぎる花は避ける
気持の大きさと祭壇に飾られる供花の大きさは比例しません。
大きすぎるものを贈ると、受け取る側にとって負担となりますし、自宅などでは、置き場所にも困ることとなります。
法要を行う遺族の負担にならないように配慮する必要があります。
届いた供花が、遺族にとって扱いやすいものであるように、注文する時にはサイズの確認もしてから贈りましょう。
弔事には不向きな花は避ける
色以外にも、花の種類にも気をつける必要があります。
花によっては、弔事に不向きなものもありますので、どんな花を避けた方が良いのか、ここで解説していきます。
死を悼む場で、死を連想させるような花は、やはり良くないでしょう。
花ごと大きく落ちる椿やサザンカ、花びらが大きく落ちるようなチューリップなどは、弔事には不向きですので、供花に入れるのは避けましょう。
また、すぐに枯れてしまう寿命の短い花も、避けた方が良いでしょう。
それ以外にも、ツル状のものや香りの強いものも適さないとされています。
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四十九日に供花を贈るときのマナー
直接渡す場合は、包装を外してから遺族に手渡しすることや、渡す際に招待いただいたことへの感謝や慰めの言葉などを一言添えること。
立札をつける場合は、表書きと贈り主の名前を書きます。表書きは「供」「御供」「お供え」「敬供」「御仏前」などと書くことも説明してください。
参列しない場合は法要前日までに配達する、送り先の宛名は施主の名前を書く、メッセージカードを添えることを説明してください。
四十九日法要に参列し供花を直接渡す場合
供花は、裸で持ち歩くことはせず、包装紙や風呂敷などで包んで持参します。
施主に手渡す時に包装紙や風呂敷を外し、招待してもらったことへのお礼と共に一言添えましょう。
「本日は参列させていただきありがとうございます。どうぞ祭壇にこの花をお供えください。」などと言えればスマートです。
供花に立て札をつける場合は、表書きに送り主の肩書や名前と「供」「御供」「お供え」「敬供」「御仏前」を書きます。
四十九日法要に参列せず供花を贈る場合
当日参列は出来ないけれど、供花を送りたい場合があります。
配達してもらう際には、施主にどの日時に送ればよいかを確認して贈るようにしましょう。
早ければ施主が不在だったり、花がしおれてたりすることもあります。
当日だと法要の最中に荷物が届いたりすることも考えられます。
一般的には、前日までに、施主宛に出します。
また、直接施主にお会いできないので、施主や親族の気持ちを考えたメッセージカードを添えると良いでしょう。
花以外に四十九日法要に適したお供え物は?
供花以外に四十九日法要に適したお供え物にはどのようなものがあるでしょうか。
法要のお供え物としては、「消え物」が良いとされています。
「不祝儀が残って悲しい気持ちを引きずらないように」「不幸が消え去るように」の意味が込められています。
一般的には、食べ物や消耗品が定番となっています。
お菓子、果物、線香やろうそくについて説明します。
お菓子
お菓子は、お供えものとして子供からお年寄りまで人気があります。
また、故人が好んだお菓子が選ばれることもあります。
洋菓子和菓子、どちらでも構いませんが、気をつけたいのは賞味期限の長さです。
最低でも1,2週間あるものを選ぶようにしましょう。
法要の場は、遺族の元にたくさんのお供え物が一同に集まる機会です。
遺族のみで消費すると言うことはあまりなく「おさがり」という形で参列者に分配されることもあります。
分ける時に便利なように個別包装で数がある程度あるものを選部と良いでしょう。
果物
果物のお供え物は、フルーツショップなどに行って予算に合わせて用意してもらいましょう。
盛り篭が一般的で、故人が好きだった果物、旬の果物が選ばれることが多いようです。
また魂の形を連想させる丸いもので組み合わせることもあります。
個数についても注意が必要です。
「偶数」は割り切れるため、「故人とこの世の縁が切れる」ことを連想させてしまうため、避けましょう。
また、「死」や「苦」を連想させる「4」や「9」も避けた方が良いでしょう。
そのため、個数としては「3」や「7」を選ぶのが無難です。
線香やろうそく
線香やろうそくは、この先続く法事で重宝するものなので、遺族の立場で考えるとありがたいお供えと言えます。
ろうそくは浄土への道しるべや旅の明かりとして考えられています。
線香は故人の食べ物として考えられたり、その香りから精神が落ち着き仏との対話の手助けになるとも考えられています。
上記以外にも親しい間柄であれば、お供えに何を持参したらよいか聞いてみてもよいかも知れません。
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四十九日の祭壇の花まとめ
ここまで、四十九日の祭壇に飾られる花を中心にお伝えしました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 四十九日法要の祭壇に飾る花は白色が基本
- 色のある花は淡い色のものか、故人にちなんだ花であればOK
- 供花の相場は3,000円から1万円
- 供花以外のお供物は「消え物」を選ぶ
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
鎌田 真紀子(かまた まきこ)
国家資格 キャリアコンサルタント ・CSスペシャリスト(協会認定)
経歴
終活関連の業界経歴12年以上。20年以上の大手生命保険会社のコンタクトセンターのマネジメントにおいて、コンタクトセンターに寄せられるお客様の声に寄り添い、様々なサポートを行う。自身の喪主経験、お墓探しの体験をはじめ、終活のこと全般に知見を持ち、お客様のお困りごとの解決をサポートするなど、活躍の場を広げる。
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