法事法要
月命日のマナーとは?お供え物や香典などの各種マナーを紹介
更新日:2024.02.03 公開日:2022.05.21

記事のポイントを先取り!
- お供え物は傷みにくく、賞味期限が長いものを選ぶと良い
- お供え物には熨斗を付けることがマナーになる
- 香典は奇数の金額で包むことがマナーである
大切な人が亡くなった命日は遺族にとっても大切なものになりますが、そのマナーについてはご存じでしょうか。
お供え物や香典のマナーを知ることで故人の供養にもつながります。
そこでこの記事では、月命日のマナーについて解説します。
この機会に、お供え物や服装や香典などのマナーを知っておきましょう。
月命日をしないのはマナー違反になるのかどうかについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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月命日とは
そもそも月命日とはどういった意味合いがあるのでしょうか。
以下で詳しく説明していきますので、参考にしてください。
月命日の定義
月命日とは故人が亡くなられた日のみを意味するものです。
そのため、月命日は1年間で11回あり、月命日を除いて毎月訪れます。
一方で祥月命日とは、一般的に言われる命日のことで、故人が亡くなられた月日のことを指します。
たとえば、故人が4月1日に亡くなったとすれば、月命日は4月1日を除いた毎月1日になるということです。
一方で祥月命日とは、毎年来る4月1日のみのことです。
月命日は何をすれば良いの?
月命日に何かをしなければいけないといった明確な決まりはありません。
一般的にはお墓参りをしたり、宗派によっては僧侶を呼んで読経していただき、供養をするケースもあります。
親族で集まり、故人の思い出話をしたり、故人のことを想い感謝の気持ちを持つだけでも供養につながります。
月命日のお供え物マナー

次に月命日のお供え物のマナーについて紹介していきます。
おすすめのお供え物や熨斗の付け方、お供え物としては不向きなものを以下で紹介していきますので、参考にしてください。
お供え物の選び方
基本的には、消えものや腐敗しにくいものを選ぶのが無難です。
以下で具体的なお供え物を挙げて紹介していきますので、参考にしてください。
消えもの
お供え物は、あとに残らない消えてなくなるものが良いとされています。
具体例を以下にまとめます。
【飲食してなくなるもの】
- 食べ物
- 飲み物
故人が好きだったものを選ぶケースが多いです。
【使ってなくなるもの】
- 線香
- ろうそく
- 花
傷みにくい物
お供え物は、傷みにくいものが良いとされています。
仏壇には、常温でお供えすることになるので、腐敗しにくいものが故人にとっても喜ばれるものになります。
以下のようなものがおすすめになります。
【果物】
- リンゴ
- ナシ
- メロン
【お菓子】
- せんべい
- クッキー
- マドレーヌ
- 羊かん
- ゼリー
熨斗の付け方
お供え物には熨斗を付けることがマナーになります。
地域や宗教・宗派によって違いはありますが、一般的な表書きや水引について以下で説明していきます。
表書き
表書きには御供または御仏前、御供物と記載し、下の段には送り主のフルネームを記載してください。
水引
水引は双銀または黒白が一般的ですが、関西地方では黄色の水引を使用するケースもあります。
なお、神道のケースでは双白の水引を使用します。
結び方は結び切りのものを選びましょう。
不適切なお供え物
仏教では、殺生を連想させるものはNGと考えられています。
そのため、肉や魚などの殺生をイメージさせるものは、お供え物としては不向きになります。
また、生ものも腐敗しやすいため、衛生面から考えて不向きであるとされています。
花をお供えする場合にも注意が必要になります。
毒やトゲがある花や臭いのきつい花、鉢植えの花は避けるべきです。
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月命日の香典マナー
次に月命日の香典のマナーについて紹介していきます。
香典の表書きの書き方や相場について詳しく説明していきますので、参考にしてください。
香典の表書き
香典は香典袋に入れてから渡すことがマナーになります。
また、香典袋の表書きには、「御仏前」と記載して渡してください。
香典の相場
香典の相場は年忌法要の場合と年忌法要以外の場合で異なります。
金額としては、奇数の数字で包むことがマナーです。
たとえば、3,000円、5,000円、1万円、3万円などになります。
金額については、故人との関係性や地域によっても異なります。
関係が深くなるにつれて、多く包むのが良いでしょう。
以下にて、ケースごとに詳しい金額相場を紹介します。
年忌法要の場合
年忌法要のケースでは、親族などの血縁関係者であれば、1万〜3万円が一般的です。
また、故人の知人や友人であった場合には3,000〜5,000円が目安になります。
年忌法要以外の場合
年忌法要以外のケースでは、親族や知人、友人に関わらず、3,000〜5,000円が目安になります。
月命日の服装マナー
次に月命日の服装マナーについて紹介していきます。
年忌法要と年忌法要以外で服装が異なるので、以下を参考にしてください。
年忌法要の場合
月命日が年忌法要と重なっていたケースでは、一周忌、三回忌を経て七回忌までは葬儀と同様の服装がマナーになります。
遺族の場合には準喪服が基本で、知人や友人はブラックスーツに黒ネクタイがおすすめです。
七回忌以降は、普段着の中でも地味な色合いのシンプルな服装が一般的になります。
七回忌以降に葬儀と同様の喪服姿を見せてしまうと、遺族の方は故人が亡くなったときのことを思い出してしまうことがあるため、マナー違反であるとされています。
年忌法要以外の場合
月命日が年忌法要と重なっていないケースでは、平服で問題ありませんが、注意点があります。
派手な色合いは避け、地味な色合いやデザインのシンプルな服装にしましょう。
また、アクセサリーや濃いメイクは避けてアクセサリーは外し、ナチュラルメイクでTPOに合った服装を心がけると良いです。
具体例としては、女性の場合には黒やネイビー、グレーなどのシンプルなワンピースがおすすめです。
男性の場合はポロシャツやワイシャツにスラックスなどが無難です。
普段着だからと言ってTシャツにジーンズや露出の多い服装などは不向きになりますので注意してください。
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月命日の訪問マナー

次は月命日に訪問する際のマナーについて紹介していきます。
マナーを知ることで遺族にとって失礼のない対応ができますので、以下を参考にしてください。
訪問前に連絡をする
月命日で訪問する際にはあらかじめ訪問する旨を伝えておくことがマナーになります。
突然訪問してしまうと、失礼に当たってしまうので注意が必要です。
事前にスケジュールを調整していつであれば伺っても良いのか確認しておくことをおすすめします。
訪問時の挨拶
訪問時にはしっかりと挨拶をすることがマナーになります。
お参りにきた旨を簡単に伝え、お供え物は仏壇にお供えする前に「どうぞお供えください」などと伝えることが大切になります。
月命日をしないのはマナー違反?

月命日をしないことはマナー違反ではないかと不安に思う方もいるかと思います。
以下で詳しく紹介していきますので、参考にしてください。
月命日は必ずする必要はない
月命日は必ずしなければいけないといった明確な決まりはありません。
月命日に僧侶を呼んで読経していただくケースもありますが、特別なことをしなくても故人に感謝の気持ちを持つだけでも供養につながります。
月命日はいつまで続けるの?
月命日の期間に区切りはなく、いつやめても良いとされています。
要は親族の考え方次第であるので、親族間でよく相談して決めることをおすすめします。
年忌法要の場合
年忌法要とは故人の命日において区切りのタイミングで、僧侶を呼んで読経していただくことです。
以下で年忌法要について詳しく説明していきますのでご覧ください。
年忌法要は絶対ではない
年忌法要は必ずしなければいけないといった決まりはありません。
ただし、年忌法要を行うことで故人の追善供養になり、故人がより良い方向に進む手助けになります。
また、遺族や参列者にとっても法要を行うことで徳を積むことにつながるので、しないよりはした方が良いでしょう。
年忌法要はいつまで続ける?
毎年やってくる月命日ですが、この中でも区切りがある年に年忌法要や追善供養が行われます。
一般的にはこのタイミングで僧侶に読経していただき、法要を執り行います。
お通夜や葬儀のあとに初七日や四十九日、一周忌、三回忌と続いていくことになります。
年忌法要を終えることを弔い上げと呼び、一般的には三十三回忌で終了することが多いです。
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月命日のマナーまとめ

ここまで月命日のマナーや注意点などを中心に解説してきました。
まとめると以下の通りです。
- 月命日のお供え物はあとに残らない消えて無くなるものが良いとされている
- 地域差はあるが、熨斗の水引は双銀または黒白の結び切りが一般的である
- 月命日で訪問する際にはあらかじめ訪問する旨を伝えておくことがマナーになる
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

唐沢 淳(からさわ じゅん)
経歴
業界経歴10年以上。大手プロバイダーで終活事業に携わる。葬儀の現場でお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから大人数の葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとにも数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、ユーザー目線でのサービス構築を目指す。
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