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新盆と旧盆の違いは?どうして地域によってお盆の時期が違うの?

更新日:2022.06.30

お盆

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記事のポイントを先取り!

  • 新盆と旧盆は期間が異なる
  • 日本の多くの地域は旧盆である
  • お盆に関係する行事は多数ある

昔と今で、暦の見方が違うことをご存知でしょうか。
古い暦と新しい暦で、それぞれにお盆があることを知っておきましょう。

そこでこの記事では、新盆と旧盆の違いについて解説します。

この機会にお盆に関する行事などを覚えておきましょう。
後半には仏教以外のお盆の過ごし方についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. そもそもお盆とは?
  2. 新盆と旧盆の違い
  3. どうして新盆の地域と旧盆の地域があるの?
  4. お盆に関連した行事や風習
  5. お盆にするべきこと
  6. 他の人はこちらも質問
  7. お盆休みの期間に地域差はあるの?
  8. 宗教別にみるお盆の過ごし方
  9. 新盆と旧盆についてのまとめ
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そもそもお盆とは?

お盆とは、1年に一度故人が現世に戻ってくる期間のことをさし、期間中は現世で遺族と一緒に過ごすものとされています。
お盆の正式な名前は盂蘭盆会(うらぼんえ)といい、サンスクリット語のウラバンナが由来とされており、意味は「逆さ吊りの刑罰」です。

逆さ吊りの苦しみを地獄の苦しみと捉え、現世から供養することで功徳を得て、その苦しみにもがいている霊を助けることが盂蘭盆会の目的となります。
お盆は安らかに成仏してもらえるように祈る期間でもあるのです。

他にも、目連が母を救済するために釈迦に教えを請うたとする盂蘭盆経(うらぼんきょう)が起源という説などもあります。
いずれにせよ、お盆は故人と一緒に過ごす期間であると同時に、苦しみから救済するための期間であることも覚えておきましょう。

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新盆と旧盆の違い

日本には古い暦と新しい暦の2種類があり、それぞれ旧暦・新暦と呼んでいます。
この暦にちなんで、旧暦のお盆を旧盆、新暦のお盆を新盆としています。

旧暦は月の動きから考えられていた暦の数え方で、新暦は太陽の動きを基準としており、現在の考え方がこの新暦となります。
明治5年の12月3日が改暦された日となっており、この時点から明治6年1月1日が始まったため、新暦と旧暦におよそ1カ月の差が生じてしまったのです。

そしてお盆は、元々7月15日を中日として13日〜16日の期間で行われていた行事となります。
新暦でこの7月15日にお盆を当てはめてしまうと一部の地域では農繁期と重なり、お盆を穏やかに過ごせなくなったのです。
そのため、農業などが盛んな地域では1カ月遅らせた8月15日をお盆として、新暦と外れた時期であるこのお盆を旧盆と呼ぶようになりました。

新暦に合わせて7月15日に行うお盆が新盆とされていますが、東京を主として神奈川や静岡、熊本の一部でしか新盆は行われていません。
多くの地域では旧盆である8月15日がお盆の時期となります。

それぞれ期間は違うものの、内容には違いがありませんので、お盆の期間だけ間違えなければよほど問題にはならないでしょう。
また、忌明け後初めてのお盆のことを初盆(はつぼん)といいますが、別名では新盆(にいぼん・しんぼん)とも呼ぶため、新暦のお盆である新盆との誤解に注意してください。

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どうして新盆の地域と旧盆の地域があるの?

前述の通り、新暦と旧暦の境目は旧暦で明治5年の12月3日です。
この日が明治6年1月1日となり新暦の始まりとなりました。

新暦となっても日付に対応するイベントは同じ日付で行われており、お盆も例外ではありません。
そのため、新暦の7月15日は旧暦では6月15日付近となります。

しかし、旧暦の6月15日は農繁期と重なっており、お盆を行うには困難な状況となってしまいます。
そのため、農業が盛んな地域で行われるお盆は旧暦の7月15日を基準とすることとし、現在の暦である新暦の8月15日をお盆としているのです。

旧暦通りのお盆であることから旧盆と呼び、東京や神奈川、静岡、熊本の一部以外ではこの期間がお盆となっています。

本来の旧暦と新暦の考え方では、正確には30日の違いではないため、本来の旧暦の7月15日は8月15日とはなりません。
正確な日程通りの旧盆を過ごすのであれば毎年期間が異なりますが、基本的には8月15日が旧盆と思ってよいでしょう。

農業がほとんど行われない東京などの都心部が新盆(7月15日)、それ以外の地域が旧盆(8月15日)となっていることが多いので覚えておきましょう。

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お盆に関連した行事や風習

お盆に関係する行事はさまざまで、意外な行事がお盆と関わっていることがあります。
以下でお盆に関連する行事を紹介しますので、ぜひ覚えておきましょう。

花火大会・縁日

夏の風物詩として多くの方が思い浮かべるものに、花火や花火大会とそれに付随する縁日などがあるでしょう。
この花火大会の起源は、多くの故人を供養するための打ち上げ花火だとされています。

1732年に日本は大飢饉に襲われており、100万人にもおよぶ人が亡くなりました。
飢饉で失った死者たちを供養するために翌年に行われた施餓鬼(せがき)法要が、打ち上げ花火になります。
この打ち上げ花火には、送り火の意味が込められていたのです。

この打ち上げ花火の際には、故人を盛大に送るためのお祭りが開催されており、この花火と縁日の組み合わせが現在の花火大会の起源とされています。

盆踊り

盆踊りの由来は、仏教における念仏踊りとされています。
これは踊りながら読経する伝統芸能であり、お盆に行われたことで盆踊りと呼ばれるようになりました。

現代では8月15日に盆踊りが行われ、16日に故人の魂を見送る流れとなっています。

七夕

夏の風物詩として有名なものである、七夕についても知らない方は少ないでしょう。
この七夕も、本来はお盆と関わりの深い行事でした。

七夕の日程は7月7日になりますが、七夕はお盆と違って新暦になってから日程が変わっていません。
そのため、旧暦のお盆である7月15日のおよそ1週間前である7月7日は、お盆のために身を清めたり井戸のドロを除いたりして、身辺を清める時期とされていたのです。

また、七夕は棚幡(たなばた)とも書き、旗のような仏具である幡を仕立てる日でもありました。
そのため、七夕はお盆に向けた準備をする時期だったといえるでしょう。

現在では旧盆が主流となり、七夕から1カ月近く期間があくため関係のない行事だと思われがちです。

現代でも一部地域では、七夕にお墓参りをするなどの習慣が残っている場所もあり、完全に廃れた行事ではありません。

七夕には仏壇に手を合わせるだけでもよいので、故人の供養を考えてみてはいかがでしょうか。

大文字焼き

大文字焼きは、有名なものでは京都の五山の送り火(ござんのおくりび)などが該当するもので、松明の火などを大きな大の文字に見立てて燃やす行事です。
身近な方にとっては夏の風物詩ともなる行事で、お盆の終わりとなる8月16日に行われるのが一般的です。

この大文字焼きは、故人を極楽浄土に帰すための送り火の役割があるため、お盆の最終日である16日の夕方に行われることが多くなっています。

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お盆にするべきこと

お盆は、7月ないし8月の13日〜16日に行われる行事ですが、この期間中にやるべきことがあります。
以下でお盆にやるべきことを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

迎え火と送り火

迎え火と送り火は、お盆の最初と最後に行う儀式です。
迎え火により故人の魂を現世に導き、送り火によって故人を元の世界まで見送ります。
それぞれ、迎え火は13日の午前中、送り火は16日の夕方に行うのが一般的です。

基本的には、玄関先で麻の皮を剥いだものである麻幹(おがら)に火をつけ、盆提灯(ぼんぢょうちん)などを使う際はこの火を利用して灯りをともします。
昨今では住宅事情により火を焚けないこともあり、LEDの盆提灯を利用することも少なくありません。

故人の目的地となる現世の自宅で火を灯すことで、故人の道標とするのが迎え火の目的です。
送り火には元の世界までの道標として火をつけますので、それぞれの灯火には違った意味があるのです。

盆提灯

盆提灯は玄関先などに飾る提灯飾りで、迎え火などと同様に、現世で故人を迎える場所を示す灯りの役割があります。
初盆などでは、白い紙を張った白提灯を用いて、より明るい灯火を照らして故人が迷わないようにするのも特徴です。

麻幹が焚けない場合などに代用品として使ったり、併用して飾ったりします。
昨今では盆提灯に火をつけるのも厳しい事情から、LEDを使った盆提灯などもあるため、火を扱わずに照らすことが可能です。

盆提灯を飾らない家庭も増えていますが、飾るのが本来のやり方となりますので、機会があればお盆に盆提灯を飾ってみましょう。

精霊馬

精霊馬(しょうりょううま)は、ナスやキュウリに割り箸あるいは爪楊枝などを刺して作る牛や馬のことです。

この牛や馬には、現世と故人の住む世界を行き来するための乗り物の役割と、収穫の報告をする役割の2種類の意味があります。
収穫を報告するために、夏に手に入れやすい夏野菜のナスやキュウリが用いられるのです。

精霊馬は飾る地域とそうでない地域がありますので、分からない場合は周囲の方に相談してみるとよいでしょう。

お墓と仏壇の掃除

お盆は故人と一緒に過ごすとともに、供養も兼ねている期間です。
そのため、普段は簡単にしか掃除しない仏壇をしっかり掃除したり、忙しくてお墓参りに行けていない方はお墓周りを掃除したりする期間でもあります。

少し時間をかけて隅々まで綺麗にすることで、故人も気持ちよく元の世界に帰ることができるでしょう。
お盆はお墓参りとして最適な期間になりますので、普段参拝できていない方でも、一度はお墓参りに出かけることをおすすめします。

1年に一度故人が帰ってくる大切な期間となりますので、少しでも長く故人のことを考えて過ごすようにしましょう。

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他の人はこちらも質問

旧盆と新盆について知ろうとした際、多くの方が疑問に思うことがあります。
主な内容を4点紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

旧盆 新盆 どっち?

新盆は7月の13日〜16日に行われるお盆です。

また、忌明け後初めて行われるお盆のことも新盆と呼びます。
対して旧盆は、8月13日〜16日のお盆です。

上記の期間に行われるお盆のことを月遅れ盆と呼ぶこともあり、旧盆のことを旧暦のお盆と捉えることもあります。
旧暦のお盆をさす場合、その期間は年ごとに異なるので、その都度調べるようにしてください。

なぜ旧盆?

日本では現在、旧暦と新暦の2つの暦があります。
これは明治5年の12月に行われた改暦によるもので、現在一般的に使われている暦は新暦を表します。

この旧暦と新暦の間には1カ月ほどの誤差があり、お盆本来の日程となる7月15日は新しい暦では農繁期となりお盆を行いづらい環境となってしまいました。
そのため、お盆に関しては新暦でも旧暦と同じ時期に行うこととし、旧暦の7月15日に該当する8月の中旬にお盆を行うこととなったのです。

旧暦のお盆である7月15日がそのまま新暦になって8月15日になったことから、新暦の8月15日を旧盆と呼ぶようになりました。

お盆 7月 8月 どっち?

お盆には新盆と旧盆があり、これは主に地域によって異なります。
東京や神奈川、静岡、熊本の一部では7月の13日〜16日、それ以外の地域では8月の13日〜16日にお盆が行われます。

多くの地域で8月をお盆としていますが、明確な日程を知りたい場合は地域に住む高齢の方に確認してみるとよいでしょう。

7月のお盆は何日からですか?

7月にお盆を行う地域は、東京などの都心部が多くなりますが、7月に行う場合は13日から16日が一般的です。
15日を中日として、13日に迎え火を行い、16日に送り火を終えます。
7月13日までには、お盆の準備を終えておくとよいでしょう。

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お盆休みの期間に地域差はあるの?

お盆の時期に地域差があることはお伝えしましたが、会社員の方などはお盆休みについても気になるでしょう。
お盆の期間は多くの地域で8月であることもあり、お盆休みもほとんどの地域で8月13日から16日としています
ただし、職種や会社によって明確な期間は異なりますので、あくまで目安だと考えておきましょう。

また、基本的には8月13日から16日の4日間がお盆休みになりますが、土日や8月11日にある山の日との兼ね合いによって、さらに長い期間お盆休みとするケースも多々あります
土日祝日を合わせて、暦上では最大7日間のお盆休みがあり得るのです。

職種とカレンダーによって、8月11日が金曜日だったりする場合には、お盆明けとなる17日(金)の1日だけ出勤してまた土日となります。
そのため、この1日も休みとして、最大10日間お盆休みとする会社もあるようです。

実際のお盆休みは会社ごとに決めますので、確実な情報を知りたい場合は勤め先に確認しましょう。

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宗教別にみるお盆の過ごし方

お盆は仏教の行事です。
そのため、他の宗教では仏教のお盆とは少し異なったお盆の過ごし方となります。

日本で主に信仰されている、神道とキリスト教におけるお盆の過ごし方を紹介しますので、ぜひ覚えておきましょう。

神道の場合

お盆は神道にもありますが、仏教のお盆とは少しだけ考え方が異なります。

基本的な部分である、祖先崇拝の考え方は同じであり、神道でもお盆の時期にはお墓参りをしたり、仏壇の代わりとなる祖霊舎(それいしゃ)にお祈りしたりします
迎え火や送り火も仏教と同じように行い、先祖の霊を現世に迎え入れる点は変わりません。

神道では上記に加えて、1年間何事もなかったことに感謝して、長寿や健康をお祝いする行事にもなっています
神道におけるお盆は、弔事よりは慶事としての意味合いがあるのです。

キリスト教の場合

キリスト教における人の死は、天に召されて主のもとへ帰ることとされています。
そのため、現世に魂が残ったり極楽浄土へ旅立ったりといった仏教の考え方とは大きく異なります。
キリスト教においては、供養という考え方はありません。

供養する考えがないため、キリスト教にはお盆に該当する行事はないのですが、日本でのお盆と重なる8月15日は特別な日となります。

キリスト教のカトリックでは、聖母マリアが天に召された日を8月15日であるとしており、ミサなどが行われます。

キリスト教のカトリックでは8月15日は聖母被昇天祭(せいぼひしょうてんさい)と呼ばれ、お盆とは異なるさまざまな行事が行われます

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新盆と旧盆についてのまとめ

ここまで新盆と旧盆についての情報や、お盆にするべきことを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 新盆は7月、旧盆は8月に行われるお盆
  • 都心部を中心に一部のみが新盆で、他の地域では主に旧盆となる
  • お盆では故人を迎えてから帰すまでの行事をしっかりと行う
  • 神道にもお盆はあり、カトリックでは聖母被昇天祭が行われる

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(たなか)

田中 大敬(たなか ひろたか)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。

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