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法事法要

迎え盆とは?知っておきたいご先祖様の正しい迎え方

更新日:2022.05.28

お盆

記事のポイントを先取り!

  • 迎え盆は、一般的に8月13日
  • 迎え盆は、盆棚・提灯を設置する
  • 迎え火で、ご先祖様を迎える
  • 送り火で、ご先祖様を見送る

迎え盆という言葉を聞いたことがあっても、正確に答えられるでしょうか。
迎え盆をいつ行うのか、どのような準備をするのかを知っておきましょう。

そこでこの記事では、迎え盆について詳しく解説していきます。

この機会に正しい迎え盆の準備や、進め方について覚えておきましょう。
ご先祖様の正しい迎え方についても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. そもそもお盆とは?
  2. 迎え盆とは?
  3. 迎え盆はいつ行うの?
  4. 迎え盆の準備
  5. 迎え盆の作法とは
  6. 迎え火と送り火のやり方
  7. 他の人はこちらも質問
  8. 地域別にみる迎え火と送り火
  9. 迎え盆についてのまとめ
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そもそもお盆とは?

お盆の正式名称は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と呼びます。

地域により違いますが、一般的に8月13日〜8月16日の間に先祖供養をする行事です。

亡くなられた方や、ご先祖様が極楽浄土から現世に戻られる期間のことを言います。
「うらぼんえ」の起源はサンスクリット語の「ウラバンナ(逆さづり)」です。

お釈迦様の弟子の一人「目連(もくれん)」の亡き母にまつわる言い伝えの表れです。
地獄のような苦しみから霊を救いたいと願う気持ちを込めて、盂蘭盆会が営まれます。
戻られた先祖の霊に対して感謝の気持ちを込め、安らかに成仏できるように供養します。

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迎え盆とは?

迎え盆とは「お盆の入り」とも言われるように、お盆の「最初の日」です。

太陰暦(旧暦)を用いた時代には、7月15日を中心に行われていた慣例行事になります。
ご先祖様が迷うことなく浄土から現世に戻れるように準備をし、迎えの儀式をする日です。

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迎え盆はいつ行うの?

迎え盆は、一般的には旧盆の8月13日に行います。

東京を含む一部の地域では、新盆の7月13日です。
沖縄・奄美地方は、旧暦の7月13日になります。(月の満ち欠けにより年度ごとに異なる)
例外として京都では、8月7日となるようです。

このように地域の風習により違いがあるため、迎え盆をいつにするかは地域の伝統に合わせると良いでしょう。

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迎え盆の準備

地域により違いがありますが、一般的に迎え盆で必要な準備について解説します。

お寺への依頼

迎え盆で、法要や読経してもらいたい場合には、早めにお寺へ依頼しましょう。
法要を、自宅で行う際は、希望日時の調整が難しいため、迅速な対応が必要です。

盆棚の準備

ご先祖様を迎えるため、盆棚(精霊棚)を準備します。

真菰のござ

盆棚と小さな机には、真菰(まこも)のござを敷きます
お釈迦様が、病人を真菰の敷物に寝かせて治療した逸話から、神聖とされています。
古事記や、日本書紀にも出てくる薬用成分を含んだ宗教性の高い敷物です。

小さな机

盆棚と同様に小さな机にも真菰のござを敷き、四隅に笹竹を設置します
四隅に立てた笹竹には真菰縄を張り、ほおずきや昆布・そうめんなどを吊るします。
地域によっては、ほおずきは鬼灯とも書かれるように、提灯としての役目を担うようです。

お供え物・お供えの花

お供え物は、故人の好みのものや水・果物・迎え団子などを小さな机のうえに供えます
お供えする花は、蓮の葉やユリ・桔梗・撫子(なでしこ)などの盆花を供えます。

精霊馬

ご先祖様が浄土から早く戻れるように、キュウリとお箸などで作った精霊馬を置きます。
また、浄土へ戻る際には、牛に乗ってゆっくりと帰れるようにナスの牛を供えます。

盆提灯

盆棚の両端には、ご先祖様が迷わず帰れるように、目印となる盆提灯の火を灯します。

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迎え盆の作法とは

迎え盆では、戻られたご先祖様が快適に過ごせるように、仏壇やお墓を綺麗に掃除します。

まず、ご先祖様があの世から迷わず現世に帰れるように、提灯に火を灯すことから始めます。
自宅で迎え盆を実施する際は、目印となる提灯の設置場所は家の入り口です。

また、お墓でご先祖様を迎えるのであれば、お墓の両脇に提灯や灯籠を灯します。
提灯以外にも迎え盆では「迎え火」と言われる作法もあります。
自宅の庭や玄関先で、焙烙(ほうろく)という器の上にオガラを重ねて火を点けます。

地域によっては、迎え火を外からまたいで内に入ることで霊を迎えたことになるようです。
お墓で迎え火をする際には、寺院より迎え火の火種をいただくことが正式な作法です。

ご先祖様を迎える目印は、提灯と迎え火どちらか片方だけでも、両方でも問題ありません。

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迎え火と送り火のやり方

一般的に迎え盆には迎え火でご先祖様を迎え、送り盆には送り火で霊を見送ります。
宗派や地域の風習によって多少の違いがあるため、ここでは一般的な作法を解説します。

迎え火のやり方

まず、迎え火に必要な焙烙と、オガラを用意しましょう。
夕方になったら、家の玄関先で焙烙に乗せたオガラに火を点け、火に向かって合掌します。
迎え火から出る煙が、ご先祖様の霊が浄土から迷わず現世に戻るための目印となります。

ご先祖様に感謝し、心を込め、手を合わせることが大切です。

最後に火が鎮火したかの確認を怠らないように、火の元には十分に注意しましょう。

送り火のやり方

送り火は、迎え火を灯した場所で行います。

迎え火と同じ夕方に、焙烙にオガラを入れて火を灯します
送り火とともにご先祖様の霊があの世に戻れるように、心を込めてお見送りしましょう。

迎え火をお墓参りで行った場合には、送り火の際もお墓参りをした際に行います。
お墓で送り火をした時は、火の元や後始末を確実に済ませるようにしてください。

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他の人はこちらも質問

この章では、迎え盆についての疑問に回答します。

盆供養、いつ?

2022年の盆供養は、地域によって違います。

  • 東京地方を含んだ一部地域では、7月13日(水)~7月16日(土)まで
  • 全国的に一般的な旧盆の地域は、8月13日(土)~8月16日(火)まで
  • 沖縄・奄美地方は、8月10日(水)~8月12日(金)まで

沖縄地方は旧暦を用いているため、月の満ち欠けにより年度ごとに日時が変わります。

迎え盆、何する?

迎え盆は仏壇やお墓を掃除し、戻られたご先祖様が快適に過ごせるように準備します。

盆棚に真菰のござを敷き、盆提灯やほおずき、精霊馬、供物や供花を供えて供養します。
迎え火を焚いてご先祖様を迎え入れます。

迎え盆、何時から?

迎え盆は、一般的に夕方の5時ごろになります。
その時間帯に迎え火を焚いて、ご先祖様をお迎えします。

迎え盆と送り盆はいつ?

全国的に一番多い旧盆の地域では、迎え盆が8月13日送り盆は8月16日です。

新盆の地域では、迎え盆を7月13日、送り盆を7月16日にします。
沖縄・奄美地方でも基本的には旧暦の7月13日に迎え盆、7月15日に送り盆をします。

家庭の事情などで多少前後することもあるでしょうから、臨機応変に対応しましょう。

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地域別にみる迎え火と送り火

この章では、各地域で行われる有名な迎え火と、送り火を厳選して紹介します。

京都の大文字焼き

夏の風物詩として京都の大文字焼き(五山送り火)は全国的に有名です。

京都の大文字焼きは、葵祭などとともに夏の四大行事と言われています。
五山送り火と言われる通り、五つの山に順番に文字を灯していきます。

まず、午後8時ごろに東山の如意ヶ嶽(にょいがだけ)に「大文字」が点火されます。
次に、松ヶ崎に「妙法」を点火し、続いて西賀茂には「舟山」が点火されます。
そして、大北山に「左大文字」を点火し、最後に嵯峨の「鳥居形」の点火です。

気象条件により点灯・消灯時間に違いがありますが、点灯時間は30分程度になります。
名前と病名を書いた護摩木を、大文字と一緒に焚くと病気が治るとされているようです。

家族の健康長寿を祈願した護摩木は、点火の材料として山上の弘法大使堂に集められます。
大文字寺の住職による般若心経の中で焚かれた火を親火として、送り火に灯されるのです。

長崎の精霊流し

長崎ではご先祖様の魂を船であの世に送る精霊流しが、送り火にあたります。

精霊船は、故人の家族が手作りし、船首(みよし)には家名や町名が書かれるようです。
精霊流しは、元々精霊船に故人が好んだものを飾り、海に流して故人を送る行事でした。
昨今、海洋汚染など環境への配慮から、精霊船を流すことは少なくなっているようです。

地域によっては静かに送り出す所もありますが、長崎の精霊流しは一味違います。
日が沈むころから真夜中まで船の進む道を清めるため、爆竹を鳴らすなど賑やかに流し場まで運びます。

初盆の際には、故人の位牌・遺影を精霊船と呼ばれる山車に乗せて練り歩くようです。

宮崎県の迎え火と送り火

宮崎県の迎え火と送り火は、他の地域とは異なる珍しい風習です。

迎え火は、お墓の前で燃やした松明(たいまつ)の火をロウソクにうつします。
ロウソクの火を自宅に持ち帰ってお盆期間中は、火を灯し続ける風習です。

送り火はお墓の前で、灯されたロウソクの火を消してご先祖様をお見送りします。

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迎え盆についてのまとめ

ここまで迎え盆の時期・準備の情報や、ご先祖様の正しい迎え方を中心にお伝えしました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 迎え盆は、一般的には8月13日に盆棚を飾り、供物・供花を供える
  • 迎え盆には、盆提灯を入口に設置してご先祖様が現世に戻る目印とする
  • ご先祖様が、現世に戻る助けとなるように玄関先で合掌し、迎え火を焚く
  • ご先祖様が、迷うことなくあの世に帰れるように心を込めて合掌し、送り火を焚く

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(やまぐち)

山口 隆司(やまぐち たかし)

一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター

経歴

業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。

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