法事法要
盆棚を飾る時期はいつごろ?飾り方や片付ける時期も紹介
更新日:2022.07.02
お盆の時期にはさまざまなお供え物を飾りますが、その時期についてご存じでしょうか。
お盆専用の盆棚を用意したり片付けたりする時期を知っておきましょう。
そこでこの記事では、盆棚を飾る時期について詳しく説明していきます。
この機会に盂蘭盆会を覚えておきましょう。
後半には神道のお盆の祭壇についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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盆棚とは
盆棚とは特定の時期に、一族のご先祖さまや亡くなったご家族を迎えたり供養したりするために使われる祭壇のような棚のことです。
盆棚には供養のための位牌などの仏具に加え、盆棚にだけお供えするさまざまな物が並びます。
かつては仏間はもちろんのこと、庭や玄関にも特定の時期に設置されるほど盆棚はポピュラーなものでした。
盆棚を飾る時期
特定の時期にご先祖さまを迎える盆棚ですが、具体的な時期とはいつのことを指すのでしょうか。
お盆の前日から準備をする
盆棚は文字通りお盆の時期である7月もしくは8月13日〜16日に飾られます。
そのため盆棚はお盆開始日に慌てて準備するのではなく、遅くてもお盆の前日である12日には準備しておくと良いでしょう。
地域による時期の違い
盆棚を飾る時期はお盆ですが、お住まいの場所によってその時期が異なることをご存知でしょうか。
8月の中旬はお盆休みなどと呼ばれニュースなどで取り上げられる時期ではありますが、7月13日〜16日をお盆の時期とする地域もあります。
ご自身がお盆の時期を迎えるであろう場所に合わせて、盆棚を用意する必要があります。
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盆棚の飾り方
盆棚を毎年準備している方でない限り、盆棚をどのように飾るのかや用意すべき喪を把握できていないのは仕方ありません。
そこで盆棚の飾り方の基本をご紹介しますので確認しておきましょう。
用意するもの
盆棚を飾るために用意するものは下記の通りです。
- ナスの牛とキュウリの馬
- マコモのゴザ
- 笹竹
- 縄
- 盆提灯
- 盆花・生花
- ほおずき
- そうめん
- 水の子
- 位牌
- 線香
- 花立
- 香炉
- 燭台(しょくだい)
- 閼伽水(あかみず)
- 季節の野菜と果物
- その他お供え物
盆棚は平机とひな壇のどっちが正しい
いざ盆棚を用意するとなって疑問に思うのが、平らな机がいいのか、ひな壇形式がいいのかということです。
特にどちらが良い悪いということはなく、どちらを採用しても問題ありません。
飾り方
平机の場合とひな壇の場合、それぞれの盆棚の飾り方についてご紹介します。
平机の場合
平机の場合は、まずマコモのゴザを敷いて四隅の位置に笹竹を立てます。
四隅に立てた笹竹に縄を結んで結界を作り、その中に用意したさまざまなものを飾ります。
また、結界の縄にほおずきやそうめんを乗せて、盆棚の奥正面に位牌を設置するのが基本の飾り方となります。
ひな壇の場合
平机と同様にマコモのゴザを敷き、ひな壇の一番上の段にお供え物と位牌を飾ります。
ひな壇の左右には盆提灯を下げるのが一般的な盆棚の飾り方とされています。
盆棚を片付ける時期は?
お盆の時期は毎年訪れると同時に、毎年決まった時期に終わりを迎えます。
盆棚を片付ける時期は、具体的にどのようなタイミングなのか確認しておきましょう。
お盆の翌日に片付ける
お盆の時期は7月か8月13日〜16日です。
盆棚を片付けるのは、お盆の翌日とされていますので、お住まいの地域のお盆月の17日が具体的な片付けのタイミングとなります。
盆棚の片付け方
盆棚の片付け方で気になるのが、お供えしていた食べ物や普段使わない取り扱いが難しそうなものをどうするかです。
お供え物の中で傷んでおらず食べられそうな物があれば、家族の皆でいただいて問題ありません。
翌年も盆棚の飾りやお供え物として使いまわせるものは翌年まで保管しましょう。
それ以外の食べられないものや使いまわせないものは、お寺などに依頼してお焚き上げするのが無難です。
お焚き上げとは、仏具などを供養とともに焼却する処分方法の一つです。
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お盆の時期の過ごし方
盆棚について理解できたところで、毎年訪れるお盆の時期の過ごし方や具体的な振る舞いなどについて確認しておきましょう。
迎え火と送り火
迎え火と送り火は、お盆の初日と最終日に行う儀式です。
迎え火とはご先祖さまをお迎えする、つまりお盆初日の13日に行うものです。
ご先祖さまは提灯の灯りを目印に、自宅へ帰ってくるとされています。
13日には提灯に灯りをつけて玄関に飾ったり、提灯を持ってお墓までお迎えに上がったりします。
送り火は迎え火の逆で、家に帰ってきたご先祖さまをお送りする儀式です。
16日のなるべく遅い時間にご先祖さまをお見送りします。
お墓参り
お盆はお墓参りをする時期として多くの方に知られています。
迎え火と送り火を含め、その前後にお墓掃除を大々的に行うのも良いでしょう。
お盆法要
お盆の時期は地域のお寺などで合同の法要が執り行われています。
家族や親戚が集まりやすいお盆の時期に、全員でお墓参りに出かけ法要を行うというケースも珍しくないでしょう。
また、お盆の時期に行われる法要を盂蘭盆会(うらぼんえ)と呼び、開催する寺院が多いので興味がある方は参加すると良いでしょう。
浄土真宗における盆棚について
インド発祥の仏教は中国を経て日本へ伝わりました。
そのため同じ仏教でも、日本へ伝わるまでの道程でさまざまな解釈がなされ複数の宗派に別れました。
中でも日本で多くの信徒を抱えるのが浄土真宗です。
浄土真宗の教えは他宗派と異なる点があり、盆棚の考え方も異なります。
浄土真宗の根本的な考えとして、亡くなった方への供養は基本的に不要とされています。
その理由は、亡くなった方は誰もが皆すぐに成仏できる、という考えがあるからです。
浄土真宗では故人が無事に極楽へたどり着くことや、あの世で安らかに暮らせることを願ったりはしません。
しかし、浄土真宗においてもお盆の時期には大々的に仏教行事が行われます。
浄土真宗のお盆の儀式はご先祖さまの供養のためではなく、阿弥陀様の説いた教えに触れる機会として行われます。
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神道のお盆も盆棚を飾るの?
仏教の開祖であるお釈迦様がインドで広め中国を渡り、日本でも広まったお盆の慣習ですが、他宗教においてのお盆についても知っておきましょう。
日本に古くからある宗教といえば、仏教以外に神道があります。
神道と仏教は同じく日本という国の中で、長年民衆の中で支持され受け継がれてきたことから共通している点も多くあります。
実は神道にも仏教との違いはあるものの、お盆の概念があります。
神道でのお盆はご先祖さまの供養もさることながら、生きている家族の平穏や健康、長寿を祝うものとされています。
仏教でいうところの盆棚についても同様で、神道では精霊棚(しょうりょうたな)という物があります。
精霊棚は神道の祭壇のことで、祖霊舎(それいしゃ)という仏教の仏壇にあたるものの前に設置されます。
精霊棚には神道らしい榊の葉やろうそく、お供え物としての食べ物などが飾られます。
お彼岸にも盆棚のような祭壇はあるの?
仏教に詳しくない方でもお盆の時期にはお墓参りに行く、という方も多いでしょう。
同様に現代であっても私たちの生活の中に、今でも深く関係しているのがお彼岸です。
お彼岸は仏教にとって特別な時期ではありますが、日本独自の慣習でインドや中国にはないといわれています。
そんなお彼岸ですが、お盆の盆棚のように専用の祭壇を設けることはあるのでしょうか。
実は盆棚のようにお彼岸専用の祭壇は存在しませんが、お彼岸の時期は仏壇の飾りや仏壇周りをさまざまな仏具やお供え物で飾ります。
そのためお彼岸の前には、仏壇やその周辺を掃除して整理しておきます。
お彼岸の時期には線香やろうそく、生花に加えてぼたもちやおはぎを用意するのも良いでしょう。
また、お墓をお持ちのご家庭であれば、お墓参りに出かけることも忘れないようにしてください。
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盆棚の時期まとめ
ここまで盆棚の情報や、盆棚を使う時期などを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 盆棚とはお盆の時期に用意する祭壇のことで、さまざまなものを飾る
- 盆棚を片付けるタイミングは最終日の翌日で、7月もしくは8月17日に行う
- 神道のお盆では盆棚ではなく精霊棚を用意してお供え物を置く
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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