お葬式
葬儀の心づけとは?葬儀社の担当者や運転手に渡す相場とマナー
更新日:2024.07.15 公開日:2021.06.23

記事のポイントを先取り!
- 心づけは、お世話になる方に渡す金銭や品物のこと
- 心づけの受け取りを辞退している葬儀社もある
- 心づけを渡す相手によって金額相場が異なる
葬儀における心づけは、感謝の気持ちを伝えるための大切な文化です。
心づけのマナーや相場、渡し方には地域ごとに異なる慣習があるため理解しておく必要があります。
この記事では、心づけの基本から具体的な渡し方、心づけとお布施や香典返しとの違いまで詳しく解説します。
適切な心づけの準備とマナーを身につけましょう。
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- 葬儀での心づけとは?
- 近年の葬儀における心づけについて
- 葬儀で心づけを渡す相手と金額相場
- 葬儀における心づけの正しい渡し方・マナー
- 僧侶に渡すお布施との違いは?
- 参列者に渡す会葬御礼品との違いは?
- 心づけを断られたら感謝を伝えよう
- 葬儀での心づけについてのまとめ
葬儀での心づけとは?
心づけとは、お世話になった方、またはこれからお世話になる方に渡す金銭や品物のことです。
心づけの読み方は「こころづけ」です。
心付けと表記することもあります。
また、心づけのことを寸志(すんし)と呼ぶ場合もあります。
冠婚葬祭などの際に、心づけを渡すのは日本に古くからある風習です。葬儀を含め冠婚葬祭では、特に金銭で渡すケースが多く見られます。
心づけに関する由来
心づけの由来には諸説あり、明確には定まっていません。
一つの説として、遺体処理に関わる方へ慰めの気持ちで、遺族が金品を施したというものがあります。昔は、身分制度の中で低層に位置する人々(特に穢多非人・えたひにん)が遺体処理の役割を担っていました。
死への忌避感から、これらの遺体処理にあたる方への憐みの気持ちも込められていたのかもしれません。
現在においては「感謝の気持ちを込めて渡すもの」として心づけを用意するのが一般的です。
海外でサービススタッフにチップを渡す慣習に似た性質があり、心づけも同様に感謝の気持ちを込めて渡すものと考えられます。
葬儀は遺族だけで執り行うことが難しく、多くの人の手を借りて進めることになります。
このような心づけの文化を理解して適切に実践することで、葬儀が円滑に進行し、関係者との良好な関係を築くことができます。
近年の葬儀における心づけについて
葬儀社によっては、心づけの受け取りを辞退している場合もあるため、担当者に渡す際は注意が必要です。心づけを受け取った担当者が、解雇や懲罰の対象になることもあります。
また、葬儀費用に心づけを含めている場合もあるため、事前に確認しておくことが重要です。
心づけはあくまでも感謝の気持ちとして渡すものであり、相手が受け取りを辞退した場合は、無理に渡すことなく、相手への配慮を持つことが大切です。
葬儀を円滑に進行するためにも、無理に渡すことはやめておきましょう。
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葬儀で心づけを渡す相手と金額相場

心づけは、「感謝の気持ち」という意味合いが強く、明確な金額の決まりはありません。また、心づけは義務ではないため、必ず用意しないといけないわけではありません。
しかし、渡す場合は決まりがないと「いつ・だれに・いくら」渡せばいいのか、困ってしまいますよね。一般的な相場としては、下記のようになっています。
心づけを渡す相手 | 金額相場 |
葬儀社の担当者 | 約5,000円~1万円 |
寝台車の運転手 | 約3,000円 |
マイクロバスの運転手 | 約2,000円 |
ハイヤーの運転手 | 約1,000円 |
霊柩車の運転手 | 約5,000円 |
火葬場のスタッフ | 約5,000円 |
休憩室のスタッフ | 約2,000円 |
受付スタッフ | 親戚約3,000円、友人約5,000円 |
配膳係 | 約2,000円~3,000円 |
世話役 | 約3,000円 |
宗教者(お車代・御膳料) | 約1万円 |
それぞれの渡す相手と金額相場について、詳しくご紹介します。
葬儀社の担当者への心づけ
滞りなく葬儀を終えるために尽力してくれる葬儀社の担当者に心づけを渡すなら、相場は約5,000円~1万円程度です。
ただし、前述の通り心づけの受け取りを辞退している葬儀社もあるため、事前に確認が必要です。無理に渡さずに相手の規則や意向を尊重することを大切にしましょう。
寝台車の運転手への心づけ
遺体を自宅から葬儀式場まで運ぶ際に利用する寝台車の運転手は、葬儀において重要な役割を果たします。約3,000円程度の心づけが一般的です。
故人の遺体と喪主が同乗する場合もあり、出発時には「よろしくお願いします。」と一言添えて心づけを渡すのが通例です。
マイクロバスの運転手への心づけ
葬儀式場と火葬場を行き来するために使用されるマイクロバスの運転手には、火葬が終わり式場に到着した際に約2,000円程度の心づけを渡します。
葬儀社でバスの手配をする場合、心づけが葬儀代に含まれている場合があります。二重払いを避けるため、事前に葬儀社にご確認ください。
ハイヤーの運転手への心づけ
自宅から葬儀場へ向かう際に利用するハイヤーの運転手には、到着時に約1,000円程度の心づけを渡します。
葬儀社による手配の場合、ハイヤー代に心づけが含まれていることがあります。二重払いを避けるため、事前に葬儀社にご確認ください。
霊柩車の運転手への心づけ
霊柩車は葬儀場から火葬場まで遺体を運ぶ際に使用され、喪主も同乗します。火葬場に到着し、霊柩車を降りるタイミングで、約5,000円程度の心づけを渡します。
グレードの高い霊柩車を使用した場合は、相場より少し多めの心づけを渡すのがマナーです。心づけは、運転手の体力的・精神的負担を労うための感謝の表現として重要です。
霊柩車の役割とは?種類や寝台車との違いから費用まで紹介します
火葬場のスタッフへの心づけ
火葬場に到着後、挨拶とともに約5,000円程度の心づけをスタッフに渡します。
スタッフの人数が多い場合は、代表のスタッフにまとめて渡すことをおすすめします。
火葬場のスタッフは、負担の大きい仕事をこなしているため、心づけの相場が高めなのが一般的です。ただし、公営火葬場を使用する場合は、心づけの受け取り自体が禁止されているため渡す必要はありません。
休憩室のスタッフへの心づけ
遺体を火葬している間、参列者は休憩室で待機します。
休憩室では、スタッフがお茶やお茶菓子、軽食などを提供してくれます。
休憩室に案内された際に、約2,000円程度の心づけを渡しましょう。
ただし、注文をしてお金を払うシステムの休憩室の場合は心づけは不要です。
心づけは、サービスに対する感謝の気持ちとして渡すのが一般的です。
受付スタッフへの心づけ
葬儀場での受付は、喪主や遺族以外の親戚や親しい友人に依頼することが一般的です。
心づけの目安として、親戚には約3,000円、友人には約5,000円程度が相場となります。
これにより、受付スタッフへの感謝の気持ちを適切に表現できます。
葬儀受付へのお礼は必要?タイミングや渡す品物についても解説
配膳係への心づけ
火葬後の収骨が終わったら、精進落としと呼ばれる会食が行われます。
席に案内された際に、1人あたり約2,000円~3,000円程度の心づけを配膳係に渡します。
配膳係が多数いる場合は代表者にまとめて渡し、後で分けてもらうとスムーズです。
席についたタイミングで渡せなかった場合は、会食が終わるまでの間に仕事が落ち着くタイミングを見計らって渡してください。
世話役への心づけ
忙しい喪主をサポートする世話役には、会場に到着したら約1万円程度の心づけを渡します。
複数の世話役がいる場合は、代表者に1万円、それ以外の人には3,000円程度の心づけを渡します。
これにより、世話役全員に感謝の気持ちを伝えることができます。
僧侶への心づけ
僧侶には「御車代」と「御膳料」の2つの心づけを渡します。
御車代は、実際の交通費に1万円程度を上乗せした金額を包み、封筒に「御車代」と記載します。
御膳料は、会食を辞退された場合に1万円程度を包み、封筒に「御膳料」と記載します。
これらの心づけは、葬儀が終わったタイミングで渡します。
葬儀における僧侶の役割とは?僧侶の手配の仕方やタイミングを解説
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葬儀における心づけの正しい渡し方・マナー

心づけの渡し方にはマナーがあります。
渡す相手に失礼がないように、それぞれ確認していきましょう。
お札は旧札を用意する
心づけを渡す際には、新札を避けてください。新札は「不幸を予期していた」と捉えられることがあり、適切ではありません。
ただし、旧札を使用する際も破れやシワがある汚れたお札は失礼に当たるため避けるべきです。比較的きれいな旧札を用意することで、相手に対する敬意を示すことができます。
封筒は無地で白いものを用意する
心づけを入れる封筒は、無地の白いものを用意してください。
無地の白い封筒を使用することで、シンプルながらも丁寧な印象を与えることができます。
金額が3,000円以上の場合は、お札を折らずにそのまま封筒に入れます。
2,000円以下の場合は、お札を3つ折りにして志袋に入れるのが一般的です。
封筒の表に書く文字は「志」か「御礼」
心づけを入れる封筒の表書きには「志」か「御礼」と書くのが適切です。
「寸志」という表現は、目上の人が目下の人をねぎらう場合に使用される言葉であり、葬儀の心づけには不適切です。
正しい表書きをすることで、感謝の気持ちを丁寧に伝えることができます。
心づけは一人ひとりに手渡しする
心づけは、感謝の気持ちを言葉で伝えつつ、一人ひとりに直接手渡しするのが最も良い方法です。
直接手渡しすることで、感謝の気持ちがより一層伝わります。
しかし、タイミングが難しい場合もあります。
その際は、信頼できる身内や葬儀社の担当者に依頼する方法もあります。適切なタイミングと方法で、心づけを渡すことが大切です。
地域の慣習に合わせて心づけを渡す
地域によって心づけに関する慣習は異なります。
地域の慣習に合わせて、心づけを用意することをおすすめします。
なかには、心づけに細かな決まりがある地域や、反対にそもそも心づけの慣習がない地域もあります。渡し方や相場感がわからない場合は、地域の事情に詳しい葬儀社の担当者にご確認ください。
葬儀社の担当者は地域の習慣をよく理解しているため、適切なアドバイスを受けることができます。地域の慣習を尊重し、適切な対応を心掛けてください。
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僧侶に渡すお布施との違いは?
葬儀費用には、僧侶へ支払うお布施の金額は含まれていません。お布施とは、葬儀での読経や戒名などのために謝礼として納めるものです。
一方、心づけの御車料や御膳料とは別に用意する必要があります。お布施は葬儀の重要な一部であり、心づけとは異なる目的で渡されるため注意が必要です。
お布施と心づけの違いを理解し、適切に用意することで、スムーズな葬儀の進行をサポートすることが重要です。
お布施の入れ方は?お金の入れ方・お札の向きや包み方を画像付きで解説
参列者に渡す会葬御礼品との違いは?
会葬御礼品は、葬儀に参列してくださった方々に対して感謝の気持ちを込めて渡す返礼品です。
一方、心づけは参列者ではなく葬儀に協力してくれた方に感謝の気持ちとして渡すものです。
会葬御礼品と心づけは、渡す相手が異なるという点で区別されます。
会葬御礼品は参列者全員に渡すものであるのに対し、心づけは葬儀スタッフや運転手など、特にお世話になった方々に個別に感謝を伝えるものです。
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心づけを断られたら感謝を伝えよう
心づけを渡そうとしても、相手に断られることがあります。
そのような場合は無理に渡すのではなく、心からの感謝を言葉で伝えましょう。相手の意向を尊重し、丁寧にお礼を述べることが大切です。
「心づけを受け取っていただけなくても、感謝の気持ちは変わりません。」といった一言で、相手への感謝をしっかりと伝えましょう。
これにより相手との良好な関係を維持し、感謝の気持ちをしっかりと伝えることができます。
葬儀での心づけについてのまとめ

葬儀における心づけは、感謝の気持ちを伝える大切な風習です。
しかし、近年では必ずしも心づけが必要とされない場合も増えています。そのため、地域の慣習や葬儀社の姿勢を確認することが重要です。
また、心づけとお布施、会葬御礼との違いを理解し、それぞれの役割を正しく認識することが大切です。
心づけを断られた場合でも、感謝の気持ちを忘れずに伝えることが良いマナーです。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 心づけは、葬儀でお世話になる方に渡す金銭や品物のこと
- 心づけの受け取りを辞退している葬儀社もある
- 心づけを渡す相手によって金額相場が異なる
- 新札を避ける、封筒は無地で白いものなどのマナーがある
- 断られたら無理に渡さず、感謝の気持ちを伝えるべき
適切な心づけの準備と対応を心がけ、心温まる葬儀を迎えましょう。
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監修者

袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。
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