法事法要
お盆の帰省の手土産にのしは必要?渡す時のマナーや渡し方を紹介
更新日:2022.08.07 公開日:2021.11.03

記事のポイントを先取り!
- お盆の手土産にのしは不要
- 手土産とお供え物は別々に用意
- 手土産の予算は3000円前後
普段なんとなく実家へ帰省する時には手土産に気を使うことはないでしょう。
しかし、お盆に実家へ帰省する場合の手土産は、普段とは違い配慮が必要です。
そこで、この記事ではお盆の帰省の手土産にのしは必要かを中心に解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
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- お盆に帰省するときに手土産は必要?
- お盆の手土産にのしは必要?
- お盆に帰省するときにお供え物は必要?
- お盆に手土産を渡す時のマナー
- どのような手土産を選べばいい?
- お供え物の仏壇への置き方
- お盆の一般的な風習
- お盆の手土産にのしは必要かのまとめ
お盆に帰省するときに手土産は必要?
お盆に帰省する際は基本的に手土産を用意します。
実家から離れて暮らし、なかなか帰省できない方にとって、お盆は実家へ帰省する数少ないタイミングです。
手土産を渡すことで、日頃伝えることのできない感謝を伝えると良いでしょう。
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お盆の手土産にのしは必要?

手土産をいただく際に、品物にのしが付けられているのをよく目にします。
のしを付ける意味、その必要性について解説します。
そもそものしとは?
現代では贈答品に付けられている紙自体をのしと呼ぶことがありますが、本来の意味は異なります。
のしとはのし紙の中央右上にある正六角形の飾りを指します。
のしは元来アワビを薄く伸ばして作るアワビのしが始まりとされています。
アワビは長寿を示す縁起物とされており、大切な人への贈り物に添えられておりました。
そのため、のしは結婚、出産、お歳暮、お中元などの慶事の贈答品に添えられる物として今でも扱われております。
お盆の手土産にのしは不要
のしは基本的に慶事などのフォーマルな場で使用されるため、お盆の手土産には必要ではありません。
お盆の手土産には、のし飾りのない掛け紙を使用すると良いです。
掛け紙を付けることでいつ、誰からの贈り物であるのかも判断しやすくなるでしょう。
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お盆に帰省するときにお供え物は必要?
お盆に帰省する際には手土産とは別にお供え物が必要でしょうか?
また、お供え物には掛け紙が必要なのでしょうか。
それぞれの理由や注意点について解説します。
手土産とお供え物は別々に用意するのが基本
手土産は両親に感謝を伝えるもの、お供え物は故人に弔意を表すものです。
地域や風習によって異なりますが、お供え物と手土産は分けて用意するほうが良いでしょう。
特に初めて帰省する場合は、手土産と別に必ずお供え物を用意してください。
その後は、帰省する頻度に応じてお供え物と手土産を用意します。
実家が近くて頻繁に訪れる機会がある場合、その都度お供え物や手土産をすると相手に気をつかわせるなど、負担になります。
また、過度な贈答品も相手の負担になるため注意が必要です。
お供え物には以下の品物がオススメになります。
- ロウソク
- 石鹸
- 線香
- 果物
- 海苔・鰹節などの乾物
- お茶・コーヒー
お供え物は基本的に仏壇に供えることを前提に考え、常温で保存、かつ日持ちする品物を選びましょう。
お供え物には掛け紙が必要
お供え物に掛け紙を付けることは故人への敬意、遺族へのいたわりを表すとされます。
よって、お供え物には通常のし紙ではなく、弔事用ののし紙、掛け紙を使用します。
お供え物に付ける掛け紙の特徴は以下の通りです。
- 表書き
- 御供・お供物・御仏前
- 水引
- 黒白・黄白
地域や風習によって違いはありますが、基本的に表書きには御供物と記載し、水引は黒白のものを選びましょう。
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お盆に手土産を渡す時のマナー

お盆に手土産を用意したのはいいものの、渡す際に失礼があってはなりません。
手土産の渡し方には実はマナーがあるのです。
ここでは、実際に手土産を渡す際の細かいマナーについて解説します。
手土産は挨拶が済んだ後に
お盆で帰省した際は荷物が多い場合があり、つい玄関で手土産を渡しがちです。
家の中へ上がらない場合は仕方ありませんが、玄関先でいきなり手土産を渡すことはあまり好ましくありません。
手土産を渡すタイミングは、部屋に通され挨拶を済ませた後がベストです。
家に上がらない場合は玄関先で挨拶を済ませた後に渡しましょう。
紙袋から出して渡す
手土産は汚れないように紙袋に入れて持ち運びします。
手土産を紙袋のまま渡すことは、汚れやホコリのついたものを渡すことになり、失礼です。
渡す際には必ず紙袋から出して渡します。
紙袋から取り出した手土産は、一度自分が表書きを読める方向に向け、汚れや傷がないか確認します。
確認後、渡す相手が表書きを読める方向へ時計回りに廻して渡します。
手土産を入れていた紙袋は、お渡しせず持って帰りましょう。
「つまらないものですが」に注意
これまでは手土産を差し出す際に「つまらないものですが」という言葉が使われていましたが、最近ではあまり使われなくなってきております。
この言葉は目上の人や取引先の人へ、贈り物を渡す時に使われる謙遜の言葉です。
使われなくなってきている理由は意味が正しく伝わらない可能性があること、そもそも謙遜する風潮が少なくなってきていることなどが上がられます。
手土産を渡す際に「つまらないものですが」の替わりに使われる言葉は以下の通りです。
- 〇〇がお好きと伺いしましたので
- お口に合えば嬉しいのですが
- ささやかですが
- 心ばかりの
これらの言葉を用意した手土産によって使い分けることをオススメします。
仏壇にお供えするときは必ず確認
仏壇へ手土産をお供えする場合は勝手にお供えするのではなく、お供えして良いかの確認を取る必要があります。
次にお供えの了承を得られた後、重ねて「こちらにお供えさせて頂いてもよろしいでしょうか?」と伺います。
しつこいようにも感じますが、礼儀を重んじることが大切です。
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どのような手土産を選べばいい?

手土産とはいっても数多くの品物が存在するため、何にしようか迷いますよね。
お盆の手土産として適切な品物や相場について解説します。
定番からオススメの商品まで紹介しますので、是非参考にしてください。
予算は3,000円前後
手土産に掛ける予算は3,000円前後が無難です。
あまりにも安価なものを選べば相手に不快感を与えてしまい、失礼にあたります。
反対に高価なものを手土産として渡すと受け取る側に気を遣わせ、負担となってしまいます。
喜ばれる手土産の種類は?
手土産は相手の状況や好みを考慮して選びましょう。
ほとんどの人は何にしようか悩んだあげく定番品を選択しがちです。
しかし、両親や親族のことを考えて選んだ手土産はきっと喜ばれることでしょう。
ここではオススメの手土産について解説します。
日持ちのするお菓子
常温で保存できて、ある程度日持ちするお菓子は喜ばれる手土産の1つです。
お菓子を選ぶ場合は、まず渡す相手の好みに合わせることが大事です。
自分の食べたことのある品物を選ぶのもオススメです。
普段見ることも少ない地元の限定商品や名産品、旅行のお土産などを渡すとより特別感が出て喜ばれます。
土産話と合わせて渡すことで、両親や親戚との会話も弾むことでしょう。
果物
果物は季節によって旬の異なるオススメの手土産です。
形が丸いものは縁起がいいとされており、特にリンゴや梨、メロン、スイカ、ブドウなどがよく手土産に選ばれます。
ただし、果物は生ものですので痛みやすい点に注意が必要です。
単一ではなく、複数の種類の果物がセットになっている商品を用意すると良いでしょう。
お酒
実家から離れて暮らす方は、両親や親戚と久しぶりに会う機会がお盆ということも稀ではないでしょう。
普段味わえない地方の地酒や地ビール、焼酎などを手土産で持参すると喜ばれること間違いなしです。
定番の手土産
ここまでは相手に喜ばれるオススメの手土産について解説しました。
ここでは悩むことなく選べる定番の手土産についてまとめます。
手土産を選ぶ時間のない方やなかなか決められない方は、ぜひ参考にしてください。
個別包装されている焼き菓子
個別包装されたお菓子は取り分ける必要がないという利点があります。
また、焼き菓子は日持ちすることから人気の商品です。
クッキーやバームクーヘンのような洋菓子から煎餅詰め合わせのような和菓子まで種類は幅広くあります。
フルーツジュース
地域によってそれぞれ名産品となる果物があります。
普段見ることのないフルーツジュースなどは喜ばれる定番の商品です。
ゼリー・プリン・水菓子
お盆の暑い時期にゼリーやプリン水菓子など、さっと食べられるものはオススメです。
日持ちもすることから定番となっております。
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お供え物の仏壇への置き方
お供え物を仏壇に置くときは、何も言わずに置きません。
置く前に、まず仏壇にお参りしてもよいか、家の人に聞きましょう。
お参りの許可が取れたら、「こちらを御仏壇にお供えしてもよろしいでしょうか?」と一言断ってからお供えします。
仏壇に既にお供え物があるときは、邪魔にならないように置きます。
お供え物が多く、置く場所がないような時は、「こちらに置かせていただいてよろしいでしょうか?」と、置き場所を一度聞いてから置きましょう。
お供え物の向きにも決まりがあります。
お供え物は、お参りする側に、お供え物に書かれている字が読めるように向けて置きます。
これは仏教の「回向」という教えに基づいた作法です。
「回向」とは、お経をあげたりして積んだ徳を故人に回して、故人が浄土に行けるようにし、その徳を自分にも回して、自分も浄土に行けるようにするという教えです。
そのためお供え物は、こちらから仏様へお供えし、仏様から差し出されたというものになるため、文字をお参りする側が読めるような向きで置かれるのです。
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お盆の一般的な風習
お盆は、13日から16日に行われる、ご先祖様をお迎えする期間です。
基本的に8月がお盆にあたりますが、地域によっては7月にお盆をする所もあります。
お盆はあの世からこの世へご先祖様が戻ってくる期間のため、ご先祖様をお迎えするための風習があります。
迎え火・送り火
迎え火・送り火は、家の前やお墓の前で火を焚いてご先祖様を迎えたり、送ったりします。
迎え火は、おがらという、皮をはいだ麻の茎を重ねて燃やすことで、ご先祖様がこの火を目印に、迷わずに帰ってこれるようにします。
ご先祖様をお迎えするための火なので、お盆の入りである13日の夕方から夜に焚かれます。
送り火は、ご先祖様があの世に帰る時に焚きます。
送り火の中には、山で火を焚いたり、火をともした船を海などに流したりと、地域によって特色があります。
京都の五山の送り火も、送り火の一つです。
送り火はお盆の中日である15日から、盆明けの16日にかけて焚かれます。
お供え・盆飾り
盆の入りを迎えたら、仏壇の前に「精霊棚」や「盆棚」をつくって、そこにお供えをします。
お盆飾りとして、キュウリの精霊馬とナスの精霊牛を作ります。
爪楊枝や割りばしを刺して足にして、馬や牛にみたてます。
ご先祖様に早く帰ってきてもらうために精霊馬を作り、ゆっくりあの世に帰ってもらうために精霊牛を作ります。
どちらも、ご先祖様がこの世とあの世を行き来するのに使う乗り物です。
他には、刻んだナスやキュウリと洗った米をハスの葉などに盛りつけた「水の子」、団子を積み上げる「お迎え団子」など、様々なものを作って供えます。
旬のフルーツや野菜、そうめんといった季節のものや、ご先祖様の好物を供えることも多いようです。
盆提灯
盆提灯も、迎え火や送り火と同じような目的を持っています。
ご先祖様が迷わず帰ってこれるように、目印のために飾られます。
玄関などに上から吊るして飾る「御所提灯」や、仏壇の近くの床に置いて飾る「大内行灯(おおうちあんどん)」などがあります。
盆提灯には、宗派による違いなどはあまりないため、使いやすいほうを選びましょう。
盆提灯は2つセットで飾られることが多いですが、1つだけ飾ることもあります。
2つセットで飾る場所が無かったら、1つだけ飾っても大丈夫です。
盆提灯を飾るのは、ご先祖様がこの世で過ごしている精霊棚か、仏壇の前が一般的です。
盆提灯のデザインには、諸行無常を感じさせるものもあり、中には絵柄が回転することで、走馬灯を表現しているものもあります。
また、ご先祖様が盆提灯を目印にするという役割があるため、家紋をデザインすることもあります。
お墓参り
お墓参りには、故人やご先祖様の冥福を祈るという意味を持ちます。
お墓参りをすることで、今を生きる我々が、ご先祖様から与えられた命に感謝して、家族の幸せを祈るという意味もあります。
- 最初に本堂へお参り
まずは手を洗い、寺院墓地であれば、お墓に行く前に本堂へお参りします。
本堂近くに水道があるところもあるため、ここで手桶や柄杓をかりて、水を汲んでおきましょう。
- お墓の掃除
お墓についたら、まずはお墓を掃除します。
敷地内や花立などにあるゴミをとって、墓石の汚れを落とします。
水をかけて、汚れが酷ければスポンジでこすり洗い、タオルでしっかり水を拭いておきます。
- お供え物を供える
お墓の掃除が終わったら、お参りの前にお供え物を供えます。
花立に新しい水を入れて、茎の長さをそろえて花を供えます。
季節の果物や、お花を供えるといいでしょう。
- 線香を供えて手を合わせる
ろうそくをつけて、線香に火を移し、故人と縁が深い人から順番に線香を線香受けに置き、お参りをします。
この時、お経を唱えられる人は唱えると良いでしょう。
- 片付けをする
お供え物をそのままにしておくと、カラスに狙われたり、衛生的に良くありません。
お寺の中でも、お供え物を供えたら、持って帰るようにお願いされている所もあります。
供えたものは必ず持って帰って、自分たちで食べたりしましょう。
掃除をした時にでたゴミは、ゴミ袋に入れて持ち帰るか、ゴミ捨て場が指定されていればゴミ捨て場に捨てましょう。
お墓参りでは、掃除ができるよう、動きやすく落ち着いた服でお参りしましょう。
お墓を磨くスポンジは、金属製のタワシなど、墓石に傷がつくもので磨いてはいけません。
コケが生えていたりしても、やわらかいスポンジで磨きましょう。
よくお墓に水をかけてそのままにする事がありますが、お墓が痛むことがあるので、墓石に水をかけたらきちんと拭きとりましょう。
地域や宗教によっては、水をかけっぱなしにしておくところもあるので、そのようなところは慣習に従いましょう。
故人がお酒好きだったからと、お酒を墓石にかけようとする事がありますが、お酒を墓石にかけてはいけません。
また、線香が良く燃えて、炎を上げている場合は、吹き消さずに手で仰いで消しましょう。
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お盆の手土産にのしは必要かのまとめ
ここまでお盆の手土産や手土産につけるのしについて解説してきました。
この記事をおさらいすると以下の通りです。
- お盆に帰省する際は手土産を用意する
- お盆の手土産にはのしは必要ない
- お盆の手土産は両親への感謝、お供物は故人に弔意を表すもの
- お盆の手土産にオススメの品は日持ちするお菓子・果物・お酒
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。
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