法事法要
7回忌の数え方は?年忌法要の数え方や意味を解説
更新日:2022.04.23 公開日:2021.11.27

記事のポイントを先取り!
- 七回忌の数え方は7-1=6で故人の没後満6年目
- 三回忌からは数え年で数える
- 七回忌のお布施の相場は3万円〜5万円
故人が亡くなった後決まった時期に、年忌法要が行われます。
しかし法要の数え方がよくわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では年忌法要の意味合いや数え方、そして7回忌法要に関する詳しい情報も記載しています。
また、記事の最後では仏教以外の法要についても言及しています。
ぜひ最後までご覧ください。
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七回忌とは

七回忌とは、故人が亡くなってから6年後に行う追善供養です。
一周忌、三回忌に次いで、3回目の年忌法要になります。
仏教の法要は、インドから中国を経て日本に伝来してきました。
中国で行われるのは三回忌までで、七回忌以降の年忌法要は、日本で独自に始まったものです。
七回忌は三回忌までの法要に比べて、規模を縮小して行うことが一般的です。
家族のみで行うというケースも、近年では珍しくありません。
年忌法要の意味
法要は忌日法要や年忌法要など様々あります。
年忌法要とはどのような意味がある法要なのでしょうか。
また、死後6年目の法要である七回忌にはどのような仏教的意味があるのでしょうか。
年忌法要をやる意味
年忌法要とは故人の祥月命日に行われ、故人が極楽浄土に行けるように願う追善供養です。
本来なら毎年の祥月命日のたびに、法要を行うことが望ましいでしょう。
しかし親族や縁者が、毎年同じ日に集まることは容易ではありません。
そこで、せめて仏教的に意味のある数字である、3と7の付く回忌の年に、皆で集まって法要をするようになりました。
仏教で3と7が重要な理由
仏教では3という数字に、「2を超える」という意味があります。
ここでいう2とは、「有と無」「勝と負」「損と得」のように、両極端なことです。
両極端な考えではなく、中道を行くべきという教えから、3という数字が重要とされているのです。
また7という数字は、お釈迦様が生まれた時に7歩歩いた、という逸話から来ています。
また「六道を超える」という意味もあります。
六道とは、天道・人間道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道の6つの世界のことです。
これらの世界を越えて、悟りに至るようにということで、仏教では7という数字が重要視されています。
忌日法要・年忌法要の十三仏
法要には年忌法要の他に、忌日法要もあります。
忌日法要とは、命日から7日ごとに7回行われる追善供養です。
一般的な仏教では、故人は亡くなってから49日の間、冥界を彷徨うとされています。
この49日間のことを、中陰と言います。
中陰の間の忌日法要と、その後の年忌法要には、故人は13の仏に導かれ、極楽浄土への道を歩むと言われています。
忌日法要や年忌法要には、それぞれ13の仏様が配されています。
各法要を導いていただく仏様は、以下の通りです。
初七日 | 不動明王 |
14日目 | 釈迦如来 |
21日目 | 文殊菩薩 |
27日目 | 普賢菩薩 |
35日目 | 地蔵菩薩 |
42日目 | 弥勒菩薩 |
49日目 | 薬師如来 |
百箇日 | 観音菩薩 |
一周忌 | 勢至菩薩 |
三回忌 | 阿弥陀如来 |
七回忌 | 阿閦如来 |
十三回忌 | 大日如来 |
三十三回忌 | 虚空蔵菩薩 |
七回忌の意味
七回忌は、別名「休広忌(きゅうこうき)」とも呼ばれています。
没後6年が経過し、故人の魂は落ち着いて、徳が広く行きわたった状態だと言われています。
七回忌に配されている仏様は、阿閦如来(あしゅくにょらい)です。
西方の極楽浄土に阿弥陀如来がいるのに対し、東方の浄土で悟りを開いたのが阿閦如来です。
阿閦如来は、あらゆる誘惑に負けない堅固な信仰心を持ち、不動の精進をする仏様と言われています。
そして厳しい導きをする仏様として知られているいます。
七回忌法要では、七回忌を迎える故人が、不動の心で悟りを開くことを願う、という意味があるのです。
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年忌法要の数え方

年忌法要の数え方は独特です。
年忌法要と故人が亡くなってからの時期は、以下の通りになります。
名称 | 没後年数 |
---|---|
一周忌 | 満1年 |
三回忌 | 満2年 |
七回忌 | 満6年 |
十三回忌 | 満12年 |
十七回忌 | 満16年 |
二十三回忌 | 満22年 |
二十七回忌 | 満26年 |
三十三回忌 | 満32年 |
五十回忌 | 満49年 |
一周忌だけ、年の表記と没後の年月が一致しているのがわかります。
その他の回忌は、没後の年月に一年プラスして表されます。
一周忌とは、故人がなくなってから一周年という考え方です。
それに対して回忌は、故人が亡くなったその日を1と数える「数え年」の方法で数えているため、実年月よりも一年多くなります。
なお、「周忌」と表現するのは一周忌だけで、その他はすべて「回忌」と表現されます。
一周忌だけ普通に数えて、その後の回忌は数え年、というように考えれば、年忌法要が少しわかりやすくなるでしょう。
七回忌法要におけるマナーについて

ここで七回忌法要での、知っておきたいマナーについて解説しておきましょう。
開催者が気をつけるべきマナー
七回忌法要を開催するにあたって開催側が気をつけるべきマナーをご紹介します。
お布施について
開催者はまず、七回忌法要をお願いする僧侶を手配します。
菩提寺がある場合は、お寺の住職に相談すればいいでしょう。
僧侶にお願いしたら、法要当日にお渡しするお布施を用意しなければなりません。
七回忌のお布施の相場は、だいたい3万~5万円ほどと言われています。
お布施の他にも御車代が必要です。
御車代の相場は5,000~1万円位でしょう。
法事後の食事会に参加していただけない場合には、御膳料も5,000~2万円ほど必要になります。
法要の日程と場所について
僧侶と相談したら、法要の日時と場所も決めます。
年忌法要は本来、祥月命日に行うものです。
しかし命日が平日だった場合、多くの人が集まることは困難です。
そこで法要の開催日は、七回忌の命日よりも、少し前の土日に行うことが一般的です。
年忌法要を祥月命日よりも後に行うことはマナー違反なので、必ず前にずらすようにしましょう。
七回忌の法要を開催するには、招待する方を決めなければなりません。
七回忌からは法要の規模を縮小するのが一般的なので、招待する方も親族のみという場合が多いでしょう。
友人を呼ぶとしても、ごく親しい方に限ります。
七回忌法要の日時と招待する方が決まったら、会場と食事会の手配もしなければなりません。
会場は自宅かお寺、斎場やホテルなどから、法要の規模によって決めます。
食事は仕出しを注文するか、レストランの予約をしておきましょう。
参列者への引き出物について
また参列していただいた方への、引き出物も必要になります。
弔事の返礼品なので、消えものと言われる、食品か日用品が一般的です。
七回忌の引き出物の相場は、2,000円~5,000円ほどでしょう。
もしも高額な香典をいただいた場合は、個別に後でお返しの品を用意するのがマナーです。
服装について
三回忌法要までの遺族の服装は、準喪服を着用することがマナーとされています。
七回忌からは少し基準がゆるくなり、略喪服の着用でも問題ありません。
ただし、他の参列者と格式を合わせることが重要になりますので、不安があれば施主に相談するようにしましょう。
男性はダークスーツと白いシャツに、黒のネクタイを着用します。
女性はダークカラーのスーツかアンサンブルを着用し、黒やグレーのヒールの低いパンプスを履きます。
参加者が気をつけるべきマナー
ここでは参列者のマナーについてご紹介していきます。
服装について
七回忌のご遺族の服装が略喪服なので、参列者の場合は平服でいいとされています。
しかし平服と言っても、普段着のことではありません。
男性はグレーか濃紺のスーツに、白いシャツとダークカラーのネクタイを着用します。
女性はダークカラーのスーツかアンサンブルを着ます。
平服でもいいとはいえ弔事なので、華美な靴やアクセサリーなどは控えましょう。
香典について
七回忌の法要に参列したら、香典をお渡ししなければなりません。
故人との関係によって、七回忌の香典の相場は多少異なります。
親族ならば1万円~3万円ほど、友人なら5,000円~1万円ほどでしょう。
香典袋は黒白か双銀の、結び切りのものを使用します。
表書きには「御仏前」か「御佛前」と書き、その下に氏名を記入します。
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神道やキリスト教の法要

ここでは、神道やキリスト教の法要についてご紹介します。
神道の法要
神道には「霊祭」または「式年祭」と呼ばれる、法要の儀式があります。
霊祭は故人が亡くなった日も翌日から、以下のように十日ごとに行われます。
- 翌日祭
- 十日祭
- 二十日祭
- 三十日祭
- 四十日祭
- 五十日祭
神道では五十日祭をもって、忌明けとします。
その後は節目の年ごとに、式年祭が行われます。
- 百日祭
- 一年祭
- 三年祭
- 五年祭
- 十年祭
十年祭以降は、十年ごとに五十年まで行われます。
神道の死記念祭の数え方は、仏教とは違い、実際の年数と同じです。
キリスト教の法要
キリスト教では、死を神の祝福と考えられています。
仏教のように、追善供養という概念はありません。
同じキリスト教の中でも、宗派によって死後の式典は異なります。
カトリックの場合、追悼ミサが行われます。
教会で行われる追悼ミサは、死後の3日後と7日後、30日後です。
カトリックでは命日のことを昇天日といい、1年後の昇天記念日には、盛大なミサを行います。
その後も毎年、召天日には追悼ミサが行われることが多いようです。
またカトリックでは、毎年11月2日に、すべての死者のための特別なミサである万霊祭を行います。
プロテスタントでは、死のことをカトリックの昇天に対し、召天と表現します。
亡くなってから1ヶ月後に、召天記念日の集会を行います。
その後も1年後や3年後、7年後の昇天記念日にも追悼式を行うことが一般的です。
七回忌の数え方まとめ

ここまで七回忌法要の意味や、年忌法要の数え方などを中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 七回忌法要とは、故人の没後満6年後に行う追善供養のこと。
- 一周忌はそのまま数えるが、他の年忌法要は数え年で数える。
- 七回忌の遺族の服装は略喪服で、参列者は平服を着用する。
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

唐沢 淳(からさわ じゅん)
経歴
業界経歴10年以上。大手プロバイダーで終活事業に携わる。葬儀の現場でお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから大人数の葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとにも数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、ユーザー目線でのサービス構築を目指す。
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