お葬式
昔は白い喪服だったのは本当?白の意味や喪服の歴史を紹介
更新日:2022.11.19 公開日:2021.12.06

記事のポイントを先取り!
- 一部地域では白い喪服を着用する
- 奈良時代から約千年着用された
- 中国では白は不吉な色とされる
喪服は通常、黒や暗い色の服や着物を指しますが「白い喪服」があるのはご存知でしょうか。
江戸時代まで日本は白い喪服で参列するのが一般的で、現在も伝統ある家系や地域で使われています。
そこでこの記事では、白い喪服について詳しく説明していきます。
白い喪服の意味や現状、国内外の歴史や喪服文化についてを知っておきましょう。
喪服の種類や葬儀での服装についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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白い喪服とは
日本には白い喪服が主流だった時代があり、故人の親族だけでなく参列者もすべて白い喪服を着て葬儀へ参列していました。
白は再生の象徴であり、死による穢れを白い着物を身につけた身内の範囲内に留めておく意味があると考えられています。
また白い喪服は、妻が夫に操を立て再婚しないという決意や悲しみも表しています。
これから旅立つ故人の不安な気持ちに寄り添うという、供養の気持ちが白い喪服には込められています。
スポンサーリンク白い喪服が使われる場面
現代では黒い喪服が一般的とされていますが、家柄や地域によっては白い喪服を着る場合もあります。
伝統を重んじる家柄の場合
白い喪服は、伝統やしきたりを重んじる家柄の葬儀に使われることがあります。
また嫁ぎ先への敬意を表すため、白い喪服を嫁入り道具として持っていくという風習もありました。
白い喪服を使う地域もある
喪主や遺族が、正喪服として白色を着用する地域もあります。
例えば富山県や埼玉県の一部の地域では白い喪服の風習が残り、男性は白の裃(かみしも)および袴、女性は白の和装喪服を着ます。
ほかにも福井県・兵庫県・奈良県では、棺を担ぐ人は白装束を纏うというしきたりが昔から伝えられているようです。
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喪服の歴史
ここでは、喪服にどのような歴史があるのか説明していきます。
喪服の始まり
日本で喪服が初めて登場したのは、奈良時代といわれています。
日本書紀によると、当時は故人の親族や会葬者は白い喪服を着ていることが通例だったようです。
その後白い喪服を着る風習は、千年以上にわたり続きました。
平安時代後期になると、上流階級の間では黒色の喪服が着られるようになりました。
しかし、貴族の影響が薄れた室町時代には白い喪服の風習に戻りました。
喪服が黒になったわけ
喪服の色が白から黒に変わり始めたのは、明治時代になってからです。
そのきっかけは、大久保利通や皇室のご葬儀にあります。
大久保利通のご葬儀の際、諸外国から注目されたことを考慮した政府は、会葬者へ向けて黒の喪服を着用するようにと通達しました。
皇室のご葬儀では、欧米諸国の賓客が黒い喪服で参列する現状を見た政府が、日本人の会葬者にも黒の喪服を用意させました。
これらのことから、喪服の国際標準色は「黒」と認識する人が広まりました。
黒い喪服が一般庶民まで浸透したのは、第二次世界大戦時といわれています。
戦死者の急増に伴い、貸衣装屋で喪服を借りる人が増えました。
貸衣装屋が管理しやすく汚れの目立ちづらい黒い喪服を揃えるようになったことや、欧米諸国の影響があったことで、一般庶民の間でも黒い喪服が広まっていきました。
スポンサーリンク中国では白喪服
白い喪服を着る風習があるのは、日本だけではありません。
中国では白を不吉な色とし、伝統的な葬儀では白い喪服を着用します。
都市部では、白のほかに黒やグレーの喪服に黒い喪章をつけて葬儀に参列するのが一般的なようです。
西洋においても、黒い喪服が主流だっだわけではありません。
中世の頃まで黒はネガティブなイメージが多く、衣服に使われることはありませんでした。
14世紀の終わり頃まで喪服の色に黒が使われることはなく、白や黄色・黄褐色・菫色(すみれいろ)が主流だったようです。
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喪服の種類
喪服は大きく分けて3種類あり、故人との立場によってそれぞれ装いが異なります。
ここでは喪服の種類の違いやマナーについて説明していきます。
正喪服
正喪服(せいもふく)とは、格式が最も高いとされる喪服です。
葬儀や告別式などにおいて、喪主と三親等までの親族が着用します。
女性の場合は、光沢感のない黒無地のワンピースやアンサンブル、スーツなどのブラックフォーマルが正喪服とされます。
パンツスーツは正喪服に含まれませんので注意しましょう。
男性の場合は、黒のモーニングコートが正喪服とされます。
ワイシャツは白、ベストやネクタイ、靴下などは黒で統一し、パンツも黒か黒の分量が多い暗めのものを着用するのがマナーです。
なおモーニングコートは日中の礼服なので、お通夜では着用しないことも覚えておきましょう。
準喪服
準喪服(じゅんもふく)は、正喪服の次に格式の高い喪服です。
弔事において最も着用されており、一般的に喪服といえばこの準喪服を指します。
「準」と付くものの正式な喪服であり、近年では喪主や親族も準喪服を着るケースが増えています。
女性の準喪服は、正喪服とほとんど変わりありません。
男性の場合は、ブラックスーツが準喪服に該当します。
なお黒のビジネススーツとブラックスーツはまったくの別物なので注意しましょう。
略喪服
略喪服(りゃくもふく)は略式の喪服で黒・紺・グレーなどの地味な色の服装です。
女性ならワンピースやアンサンブルなど、男性なら黒や濃い紺、グレーなどのダークスーツが一般的です。
略喪服は、喪主側から平服と指定された場合に着用するものです。
しかし最近では、お通夜や仮通夜などで急遽参列する場合に略喪服ではなく準喪服を着る人が増えているようです。
和装
現代では洋装の喪服が一般的ですが、着物が一番格の高い装いになります。
中でも家紋の入った黒無地の着物や黒紋付は、未婚や既婚を問わず誰でも着用できる最高礼装とされています。
和装の正喪服は五つ紋の黒紋付になり、喪主や遺族など三親等の間柄までの親族が着用するのが一般的です。
準喪服は無地の三つ紋または一つ紋の着物に黒の帯をあわせるのが礼儀であり、喪主以外の遺族や親族、親しい間柄の人が着用します。
略喪服は寒色系の無地に一つ紋または三つ紋の着物で、急な場合や一般的な会葬、三回忌以降の法事に着用します。
平服とは?
告別式や故人を偲ぶ会などへ参列する際、喪主側から「平服でお越しください」と指定されることがあります。
平服とは礼装よりも一段階カジュアルな服装のことを指します。
平服=普段着ということではないので、故人や遺族に失礼のない服装を選びましょう。
女性の平服は黒や紺、グレーなどのダークカラーのスーツやワンピースとされます。
インナーもダークカラーを選択し、露出を控えるのが一般的です。
男性は黒をはじめ暗色、グレーやダークカラーのスーツに白いシャツ、ネクタイや靴下、ベルトも黒が無難です。
葬儀での服装
最後に葬儀で着用する服装について紹介します。
お通夜の服装
お通夜の服装は通常、喪主や親族は光沢のないブラックフォーマルやモーニングコートとされます。
参列者は準喪服・略喪服を着用し、学生や子どもは略喪服でも許容されます。
その場合、男性は弔事用ブラックスーツ、女性はブラックフォーマルが良いでしょう。
告別式の服装
告別式の服装は、喪主や親族はブラックフォーマルやモーニングコートを、参列者は準喪服を着用します。
女性の正喪服は装飾がない黒のブラウスが良いとされ、略喪服の場合はスーツにあわせて白などの落ち着いたも色を選びましょう。
またストッキングは基本的に黒の無地で厚さは30デニール以下が一般的ですが、寒い時期は60デニールくらいまでであればタイツも許容されるようです。
法事の服装
3回忌までの法事では、喪主や親族は正喪服・準喪服を着用します。
法事に招待されて参列する場合は準喪服・略喪服の着用が一般的ですが、法事の種類や状況によって判断しましょう。
近年では百箇日に参列する場合には、特に指定がなければ準喪服を着用します。
また近親者のみで行う場合は、略喪服でも良いようです。
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白の喪服まとめ

ここまで白い喪服についての情報や、国内外の歴史と喪服文化などを中心にをお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 白い喪服は再生の象徴であり、死の穢れを留め置くという意味合いがある
- 白い喪服は今もなお伝統のある家系や一部地域で使われている
- 白い喪服は手入れのしやすさや欧米諸国の影響によって黒に代わった
- 白い喪服は外国でも着用する文化がある
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

唐沢 淳(からさわ じゅん)
経歴
業界経歴10年以上。大手プロバイダーで終活事業に携わる。葬儀の現場でお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから大人数の葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとにも数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、ユーザー目線でのサービス構築を目指す。
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