お葬式
カトリックの葬儀の特徴は?流れ・マナー・費用をまとめて解説
更新日:2022.05.16 公開日:2021.06.29

記事のポイントを先取り!
- 追悼ミサが行われる
- お悔みの言葉は言わない
- 供花は自宅に送る
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- カトリックの葬儀について
- カトリックとは
- カトリックの葬儀の特徴
- カトリックの葬儀の流れ
- カトリックの葬儀の費用相場
- 知っておきたいカトリックの葬儀のマナー
- カトリックの葬儀での供花・弔電について
- カトリックの葬儀後の家庭祭壇の飾り方
- カトリックの葬儀についてまとめ
カトリックの葬儀について

カトリックの葬儀に参列することになったら不安になりませんか?
日本ではほとんどの葬儀が仏式で行われるので、キリスト教の葬儀は知らないことばかりで何に気をつけたら良いのか戸惑ってしまいますよね。
この記事ではカトリックの葬儀の特徴や参列マナーなどを解説します。
葬儀後に自宅で祀る家庭祭壇についても説明しています。
ぜひ最後までお読みください。
カトリックとは

ご存知のように今から2000年以上前にイエス・キリストとその弟子によってキリスト教が成立しました。
やがて西方教会と東方教会(正教会)に分かれ、さらに西方教会は16世紀の宗教改革で従来からの「カトリック」と新しい「プロテスタント」に分かれました。
プロテスタントは「神の下で人間はみな平等」と考え、聖書のみを基本として個々人が信仰します。
対して、カトリックは教会が権限を持ち、ローマ教皇(法王)を頂点とする世界中の各地の教会が12億人以上の信徒を束ねて一つの大きな体制を形作っています。
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カトリックの葬儀の特徴

カトリックで行われる葬儀は日本で多く行われる仏式の葬儀とは考え方やそれに由来する所作、言葉遣いなど多くの違いがあります。
臨終前から儀式が始まる
カトリックでは死に際して生前の罪を詫び永遠の命を受けると考えますので、臨終の時間をとても大切にします。
危篤となった時点で教会に連絡して神父に来てもらい、「終油の秘跡」から始まる儀式を執り行っていただきます。
死は祝福されるべきもの
カトリックでは死に際して生前の罪を詫び、キリストを信じ祈ることで神の元へ召されると考えます。
そして、復活の日まで天国で過ごすのです。
従ってカトリックでは、死ぬことは永遠の命の始まりであると考えられ、死は祝福されるべきものなのです。
葬儀後に3回の追悼ミサ
カトリックでは葬儀後の3日目、7日目、30日目に親族や知人、友人など故人と親しかった人々を教会に招いて追悼ミサを行います。
さらに1年後の昇天日(命日)には盛大に「死者記念ミサ」を行います。
しかし現代では3日目、7日目の追悼ミサは省略されることが多いです。
また「死者祈念ミサ」の後は特に決まりはなく、地域の習慣などで毎年あるいは3年目、7年目、10年目などに追悼祈念ミサを行います。
なおカトリックではこれとは別に11月2日を「死者の日」として、亡くなったすべてのキリスト者に対してミサという特別な典礼儀式を行います。
香典・お布施という表現は使わない
香典、お布施は仏式の言葉であるためキリスト教では使いません。
香典はキリスト教では御花料(おはなりょう)と言います。
また仏式では僧侶にお布施を出しますが、キリスト教では教会への献金(けんきん)の形で神父、オルガン奏者や聖歌隊へのお礼を出します。
カトリックの葬儀の流れ

カトリックでは臨終の時間を大切にしますので、危篤状態になった時点で神父に来てもらい儀式が始まります。
最初の「終油の秘跡」から最後の埋葬まで次にような流れになります。
- 終油の秘跡(塗油の秘跡)
臨終に際して罪を告白し神に許しを請います。
そして神父の祈りとともに額などに聖油を塗られます。 - 聖体拝領
キリスト教ではワインとパンはキリストの血と体を意味します。
臨終の後、ワインとパンを捧げる儀式を行い遺族が食します。 - 納棺
神父が祈り捧げて納棺を行います。
納棺には厳密な決まりはありませんが、故人を白い布で覆い棺を花で埋めるのが一般的です。 - 通夜の祈り(通夜の集い)
もともとキリスト教には通夜の考え方はありませんでしたが、日本の慣習に合わせて行われるようになっています。
そのため内容にとくに定めはありませんが、聖歌斉唱、神父の聖書朗読、説教、参列者による祈り、献香や献花などが行われます。
終了後はお菓子やお茶をいただき、故人のことを語り合って偲びます。 - 葬式
入堂聖歌が流れる中、神父、続いて遺族、棺が入場します。
遺族、棺が入場したら神父は棺に聖水を注ぎ、祭壇と棺に献香し、開式の辞を述べます。
その後、葬儀のミサとして「言葉の典礼」と「感謝の典礼」が行われます。
「言葉の典礼」では神父による聖書朗読と説教が行われ、最後に参列者全員で祈ります。
「感謝の典礼」では遺族がパンとワインを祭壇に捧げて参列者が順に神父から受け取る聖体拝領を行い、最後に参列者全員で聖歌を歌います。 - 告別式
告別式では聖歌斉唱、故人の略歴紹介、弔辞・弔電の紹介、遺族や参列者による献花が行われます。
最後に遺族による感謝の挨拶が行われ、最後の対面を経て出棺となります。 - 火葬
聖書を朗読して献花を行い、神父や参列者による最後の祈りをささげて火葬となります。
火葬後は祈りを捧げた後、仏式と同様に骨上げを行い遺骨を骨壺に納め、黒く十字架がついた布で覆います。
キリスト教は本来は「肉体が復活する」の考えから土葬の文化なので、火葬についての決まりはとくにありません。
地域の慣習や仏式に準ずることもあります。 - 埋葬
火葬後の遺骨は家に持ち帰って祀ります。
埋葬(納骨)の時期は厳密に決められているわけではありませんが、30日目の追悼ミサの際に行うことが多いです。
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カトリックの葬儀の費用相場

キリスト教の葬儀は主に教会で実施されます。
規模や演出方法などによって葬儀費用が変わってくるのは仏式や神式と同様です。
なおカトリックの教会で葬儀を行えるのは、基本的には生前に洗礼を受けた信徒だけです。
故人が洗礼を受けていない場合は教会に確認しましょう。
葬儀にかかる費用相場
葬儀業者に支払う費用の目安は次の通りです。
- 家族葬 20万円~50万円
- 一般葬 50万円~120万円
この費用には、棺、寝台車/霊柩車、火葬、ドライアイス、葬祭備品、メイク、安置室、献花など葬儀に必要なものが含まれています。
ただし教会への献金は含まれていませんので、上の費用とは別に渡す必要があります。
献金の相場
教会への献金は神父、オルガン奏者や聖歌隊などへのお礼になります。
相場は15万円~20万円と言われていますが、教会によって金額が異なるので教会や葬儀業者に問い合わせるのが良いです。
御花料の相場
御花料はキリスト式の葬儀の香典にあたるもので、故人や遺族との関係性などによって相場があります。
相場の例を下に挙げておきます。
- 両親:5万円~10万円
- 祖父母:1万円~3万円
- 会社関係者・友人:5千円~1万円
知っておきたいカトリックの葬儀のマナー

次にカトリックの葬儀に参列する際のマナーを説明します。
服装・持ち物
カトリックの葬儀に参列する際の服装は仏式の葬儀とほとんど変わりません。
黒のスーツやワンピース、あるいは喪服で良いです。
男性は通夜ならダークスーツ、葬式・告別式はブラックスーツを着用します。
ネクタイや靴、靴下は黒色のものを選び、ワイシャツは白色を着ましょう。
女性は黒のワンピースあるいはスーツにして、ブラウスやストッキング・タイツ、パンプスなども黒色のものを選びます。
メイクは薄くして、ラメやチークは避けるのが一般的です。
男女ともハンカチやバッグなど小物類も黒色のものとし、結婚指輪以外のアクセサリーは外すのが基本です。
学生の場合は一般に制服を着用します。
制服の無い子どもは黒や紺などのダーク系の服装にします。
なおカトリックの葬儀では、女性が黒のベールやレースを使った黒の帽子をかぶり黒い手袋を着用する習慣もあります。
しかしこれは遺族や親族の装いであり、参列者の立場では着用できませんので注意してください。
またカトリックでは葬儀でロザリオという1種の数珠を使いますので、自身がカトリック信徒でロザリオを持っているなら持参します。
しかしキリスト教徒でなくロザリオを持っていない場合は無理に用意する必要はありません。
献花の仕方
献花は祭壇に白い菊やカーネーションを捧げる儀式です。
次のような手順で行います。
- 自分の順番になったら遺族に一礼し、花の部分を右手に載せるようにして両手で花を受け取ります。
- 献花台に進み、根元が祭壇に向くように献花台の上に花を置きます。
- 手を合わせて黙祷(もくとう)するか深く一礼します。
- 前向きのまま数歩下がり、遺族に一礼して席に戻ります。
お悔みの言葉はNG
死は祝福されるべきものですので葬儀の場でも「お悔やみ申し上げます」、「ご冥福をお祈りいたします」といったお悔やみの言葉は述べません。
一般には安らかな眠りをお祈りいたしますという表現を使います。
なるべく声を出して聖歌を歌う
カトリックの葬儀では聖歌が歌われますが、信者でなかったり歌えない場合は無理に歌う必要はありません。
ただし一般的には事前に歌詞カードが配られることが多いので、できれば声を出して聖歌を歌うのがよいでしょう。
不祝儀袋の選び方・書き方
不祝儀袋は白無地で水引の無い袋を使うのが一般的です。
もし入手できるのであれば十字架や白いユリが描かれているキリスト教用の不祝儀袋を使います。
表書きはカトリックの場合は御花料、御ミサ料、献花料、御霊前などとします。
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カトリックの葬儀での供花・弔電について

弔意を示したいが参列できないような場合は、供花や弔電を送る方法もあります。
供花の贈り方
カトリックでは供花は教会ではなく故人の自宅に送ります。
そのため、まずは送ってよいか遺族または葬儀会社に確認します。
また自宅に飾ることになりますので、かごに入れたアレンジメントフラワー(バスケットフラワー)を贈ることが多いです。
花の種類は厳密な決まりはありませんが、白いユリやカーネーション、あるいは胡蝶蘭などが一般的です。
弔電の送り方
死は祝福されるべきものですので弔電でも「お悔やみ申し上げます」、「ご冥福をお祈りいたします」といったお悔やみの言葉は使いません。
例えば以下のような文面にします。
「(故人)様の安らかな眠りをお祈り致します」
「神の御許(みもと)で(故人)様が永遠に憩(いこ)われんことをお祈りします」
カトリックでは「昇天」、プロテスタントでは「召天」と言った語彙のマナーにも気を付けましょう。
なお弔電を送る際の弔電台紙は、可能であればキリスト教用にユリやカスミソウなどの洋花がデザインされたものを選ぶようにします。
カトリックの葬儀後の家庭祭壇の飾り方

キリスト教の祈りの場は教会ですので、故人を偲び祈るのも教会で行うのが一般的です。
しかし家庭でも行いたい場合は家庭祭壇を設置し、起床時や食事のときなどに祈りを捧げます。
家庭祭壇は必須ではなく飾り方に決まったルールもありません。
一般的には中央にキリスト像を刻んだ十字架を、左右に燭台を置き、周囲に遺影、花瓶、マリア像、聖書、聖歌集などを飾ります。
クリスチャンネームが記された位牌は向かって左側に配置します。
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カトリックの葬儀についてまとめ

ほとんどの葬儀が仏式で行われる日本ではカトリックの葬儀についてはあまり知られていません。
しかし死生観や個々の所作に違いがあるとはいえ葬儀の流れやマナーに大きな違いはありません。
今回の内容をまとめると以下のようになります。
- 死は祝福されるべきもので、ご臨終前から葬儀は始まり、追悼ミサが行われる
- 通夜、葬式・告別式、火葬の流れでカトリックの葬儀は行う
- カトリックの葬儀ではお悔やみの言葉は使わない
- 供花は自宅に送り、弔電ではお悔やみの言葉を使用しない
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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監修者

袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。
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