法事法要
月命日と祥月命日は何が違う?お供え物や服装の選び方も紹介
更新日:2024.01.24 公開日:2022.05.21

記事のポイントを先取り!
- 月命日とは故人が亡くなられた日のみを指すもの
- 祥月命日とは故人が亡くなられた月日のことを指す
- 祥月命日にはお墓参りをする方が多い
命日は一般的に使われていますが、月命日と祥月命日の違いはご存じでしょうか。
月命日と祥月命日の意味合いや違いを知らない方も少なくないと思います。
そこでこの記事では、月命日と祥月命日の違いや、お供え物と服装のマナーについて詳しく説明していきます。
この機会におすすめのお供え物や服装のマナーについて知っておきましょう。
神道やキリスト教にも祥月命日はあるのかについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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月命日とは
まずは月命日とはそもそもどういったものなのか紹介していきます。
月命日と祥月命日、年忌法要との違いについて以下にまとめますのでご覧ください。
祥月命日とは
祥月命日とは一般的に言われる命日のことで、故人が亡くなられた月日のことを指します。
ことばの意味合いとしては、「祥月」とは故人の死亡月を表し、「命日」は死亡した日を指すので、これらを合わせて「祥月命日」と呼ばれるようになりました。
祥月命日は別名、「忌日(きにち・きじつ)」と呼ばれています。
例えば、4月1日に故人が亡くなられた場合は、祥月命日が毎年4月1日にくるということです。
月命日との違い
月命日とは故人が亡くなられた日のみを指すものです。
そのため、月命日は1年間で11回あり、祥月命日を除いて毎月訪れます。
簡単に言いますと、月命日は11回あるのに対して祥月命日は年に1回のみです。
例えば、故人が4月1日に亡くなったとすれば、4月を除いた毎月1日が月命日になります。
年忌法要との違い
年忌法要とは祥月命日のうち、区切りである年に僧侶を呼んで読経していただき、執り行う仏事のことです。
まず、故人が亡くなられてから満1年目に一周忌の法要を執り行います。
その後の法要時期は以下にまとめます。
- 三回忌:亡くなられて満2年
- 七回忌:亡くなられて満6年
- 十三回忌:亡くなられて満12年
- 十七回忌:亡くなられて満16年
- 二十三回忌:亡くなられて満22年
- 二十七回忌:亡くなられて満26年
- 三十三回忌:亡くなられて満32年
祥月命日にすることは?
次に祥月命日に一般的にすることを以下で紹介していきます。
絶対にしなければいけないなどの決まりはありませんが、祥月命日によく行われています。
墓参り
祥月命日には多くの方がお墓参りをされます。
故人の好きだった食べ物や飲み物をお供えし、線香や花をあげて故人のことを想いながら手を合わせるのです。
供養
祥月命日に僧侶を呼んで読経していただく方もいます。
必ずしも読経してもらわなければいけないわけではなく、地域や宗派によって考え方は異なります。
追悼供養になりますので、やらないよりはやった方が故人のためにはなりますが、これも決まりではありません。
故人に感謝の気持ちを持ったり、親族で故人の思い出を話すだけでも供養につながりますのでご安心ください。
つまり、故人への気持ちが1番大切ということです。
このように供養の方法はさまざまであるので、自分に合った方法で供養することをおすすめします。
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祥月命日のお供え物

次に祥月命日のお供え物について紹介していきます。
基本的には「香・花・灯燭・浄水・飲食」を指す五供を基本に考えていきます。
詳しいお供え物については以下で説明していきますので参考にしてください。
線香
線香は最も身近なお供え物として馴染みのものであると思います。
仏様にとって香りとは、私たちの食事と同様であると仏教では考えられています。
私たちも毎日食事を取るのと同様に故人にとっても食事は大切なものになりますので、線香をお供えすることはご先祖様や故人の供養につながります。
線香の香りは場を清める効果もあるとされてますので、仏教では大切なお供え物になります。
ろうそく
五供でいう「灯燭」はろうそくに火を灯した光のことを指します。
ろうそくはご先祖様や故人が迷わないように導く光であると仏教では考えられています。
また、煩悩を捨てて明るい悟りにいたることをたたえる意味合いもあります。
線香と同様にろうそくの火を消すときは、口で吹き消したりはせずに手で仰ぎ消すことがマナーとされていますので覚えておきましょう。
果物
五供の中で飲食の1つとして果物が適しているといわれています。
果物でも腐敗しにくいものや季節の果物はお供え物としてふさわしいでしょう。
例えば、りんごやナシ、メロンなどは常温で長持ちし、丸いものは縁起が良いと考えられているのでおすすめです。
果物の個数は奇数が良いとされています。
理由としては、偶数は割り切れるため、故人と縁が切れるといった意味合いを連想させるためです。
お菓子
飲食の中ではお菓子もお供え物としてふさわしく、果物と同様に賞味期限が長いものを選ぶといいでしょう。
また、小分けにされているものも遺族にとって喜ばれます。
例えば、せんべいやクッキー、焼き菓子、カステラ、羊かん、まんじゅうなどが一般的になります。
お花
線香の香りと同様にお花の香りは故人やご先祖様にとって喜ばれるものになります。
亡くなって間もない時期は、白っぽい色合いでまとめることが大切です。
白や黄色、青などが一般的です。
例えば、キクやカーネーション、ユリ、シャクヤク、リンドウなどがよく選ばれます。
近年では故人の好きだった花を選ばれる方も多くいます。
祥月命日の服装

次に祥月命日における服装の選び方や注意点について紹介していきます。
マナーを知ることで親族の方の失礼にならない対応ができますので、参考にしてください。
三回忌までの服装
まず祥月命日が年忌法要に当たっている場合において三回忌もしくは七回忌までは、葬儀と同じ服装の着用がマナーです。
遺族は準喪服、知人や友人はダークスーツに黒ネクタイの略喪服になります。
七回忌以降の服装
七回忌以降の年忌法要では平服や普段着で問題ありません。
全体的に地味な色合いのシンプルな服装にすればよいでしょう。
逆に七回忌が終わって以降の喪服姿は通夜や葬儀の参列と重なってしまうので、タブーとされていますので注意しましょう。
月命日の服装
月命日の服装については、私服や普段着で構いません。
普段着といっても、落ち着いた色合いやTPOに合った服装を心がけることが大切になります。
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祥月命日・年忌法要はいつまで続ける?

毎年やってくる祥月命日ですが、この中でも区切りがある年に追善供養として年忌法要が行われます。
いつまで続けるべきなのか疑問に思った方は、以下を参考にしてください。
三十三回忌までが一般的
一般的には年忌法要のタイミングで僧侶に読経していただきます。
お通夜や葬儀のあとに初七日や四十九日、一周忌、三回忌と続いていくことになります。
年忌法要を終えることを弔い上げと呼び、三十三回忌で終了することが多数です。
祥月命日は毎年する必要はない
祥月命日は毎年訪れますが、法要は毎年するわけではありません。
決められたタイミングで法要を執り行いますが、親族間で相談して希望があれば僧侶に読経していただいても問題ありません。
近年ではライフスタイルの変化や新型コロナウイルスの流行によって、親族が集まることは難しい状況です。
祥月命日の供養は毎年する必要はないのでご安心ください。
神道やキリスト教にも祥月命日はあるの?
最後に神道やキリスト教においての祥月命日はどのようなものなのか、以下で説明していきます。
神道の場合
神道のケースでは、「霊祭(みたままつり)」と呼ばれる神事を執り行うことが一般的です。
霊祭する日のことを「斎日(いみび)」と言い、故人の亡くなられた日から数えて10日ごとに行われます。
百日祭までは、霊祭にて墓前や祭壇に故人の好きだったものなどをお供えして神官に祝詞(のりと)をあげていただき、玉串奉奠(たまぐしほうてん)が行われます。
キリスト教の場合
キリスト教のケースでは、カトリックやプロテスタントによって異なりますが、追悼ミサや記念集会が執り行われます。
追悼ミサはカトリックの行事で、プロテスタントは記念集会を行います。
聖歌の斉唱や祈祷、聖書の朗読などが行われることが一般的です。
またミサの後には、別室や自宅、教会などで茶話会が行われます。
キリスト教では仏教とは違い、故人を祀るといった風習はありませんが、家庭用の小さな祭壇や十字架、マリア像を安置したりするケースが多いようです。
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月命日と祥月命日まとめ

ここまで月命日と祥月命日の違いやマナーなどを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- お供え物は五供を基本とし、腐敗しにくく小分けされたものがおすすめ
- 七回忌終了以降の喪服姿は親族にとって失礼に当たるので注意が必要である
- 年忌法要を終えることを弔い上げと呼び、三十三回忌で法要を終了することが多い
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。
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