法事法要
香典の名前や住所の書き方は?香典の渡し方や包み方についても解説
更新日:2022.05.16
突然葬儀があり、香典を書くことになってお困りではありませんか?
香典には使用する封筒や、書き方などのルールがあります。
香典のルールを把握している方は少ないと思います。
そこでこの記事では香典に使用する封筒や書き方について解説します。
香典の渡し方や包み方についても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
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香典とは
葬儀の香典は一般的にお香や花の代わりとして、故人を想い手向ける金銭の意味合いがあります。
元々、葬儀の香典の始まりはお香を使用したことがきっかけです。
故人と所縁がある人はお香を持ち寄り、お香の煙であの世への道しるべを記して故人を弔っていました。
葬儀を行う場合に親族は多額な出費が必要になり、負担が大きくなりがちです。
そんな時に香典は故人を想い、残された遺族のことも考慮した金銭的な援助として現代まで続いています。
故人や親族のことを考えて、マナーや礼儀を大切にして香典を準備することが大事です。
香典袋の種類ごとの書き方
葬儀で使用する香典袋は種類ごとで書き方やマナーが異なります。
種類によって中袋がないものもありますので、外袋だけの書き方も合わせて詳しく紹介します。
香典袋には外袋と中袋があります。
中袋にお金を入れて、外袋で包みます。
外袋の表書きの書き方
外袋の表書きには薄墨で書きます。
薄墨がない場合は、弔事用の筆ペンで代用しましょう。
香典袋の外袋の表の上部分に「御仏前」や「御霊前」など表書きを記します。
表書きは宗教によって異なります。
宗教に迷ったり、無宗教の場合は御仏前や御霊前と書くと無難です
宗教ごとの違いは後で解説します。
名前は個人で書く場合と、連名で書く場合があります。
個人で書くときと連名で書くときの詳細は以下の通りです。
- 個人で出す場合は中央に書く
- 夫婦連名で書く場合は、中央に夫のフルネームを書き、左横には妻の名前を書く
- 友人など2人での連名の場合も同様に、中央と左で名前を並べて書く
- 3人の場合も変わらず中央に並べて書くが、1番目上の方や立場のある方が右に来るようにする
- 4名以上の場合は、その中でも立場のある方や故人との関係が深い方を代表として中央に書き、左側に「外一同」と記載する
中袋の書き方
香典袋は基本的に外袋と中袋の2つの構造に分かれています。
中袋はお金を包み、住所や名前など親族がしっかりと見やすいように書くことを心がけます。
したがって中袋には濃墨で書きます。
弔事用の黒のペンなどを使うといいでしょう。
中袋の表面に金額、裏面に住所・電話番号・郵便番号の送り主の情報を書きます。
中袋に書く金額は漢数字の旧字体で書きます。
旧字体で書くのは誤解や改ざんを防ぐためと言われています。
例えば、3000円の香典を包んだら「金参阡圓」と書きます。
中袋のない袋を使う場合
香典袋には外袋だけの構造で、お金を包む中袋がないものもあります。
中袋のない場合の外袋の書き方を紹介します。
中袋がない香典袋の場合も、外袋の表には表書きと名前を記します。
「御仏前」や「御霊前」と表書きを記載して、その下には名前を記載します。
この時も個人で包む場合と、連名で包む場合で書き方が変わってくるので注意が必要です。
中袋がないので、外袋の裏面に住所や金額を記します。
金額は1番左端、その隣に住所を記入しましょう。
基本的に住所は縦書きですが、香典袋によっては横書きの欄が設置されているものもあるので、その場合は香典袋に従って記入しましょう。
金額の場合も住所と同様に縦書きです。
外袋に金額を書く欄が設置されている場合は従って記入しましょう。
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各宗教の香典の表書きの書き方
香典袋の表書きには宗教や宗派によっても書き方が異なります。
浄土真宗の表書きの書き方
仏式の通夜や葬儀では基本的に「御霊前」と記入しますが、浄土真宗では使いません。
浄土真宗では故人になってすぐに極楽浄土へ招かれて、仏になるという考えです。
なので浄土真宗の場合は通夜や葬儀だけでなく、四十九日などの法要でも「御仏前」と記入します。
曹洞宗の表書きの書き方
曹洞宗では極楽浄土そのものの教えがなく、成仏という考えも存在しません。
そのため「御霊前」を使用することはマナー違反となります。
「御香典」や「御仏前」と記入しましょう。
神式の表書きの書き方
神式では「御玉串料」や「御榊料」・「御神前」と記入します。
神式の香典は神前に送るものであると考えられているので「御仏殿」を使用するのはマナー違反となります。
キリスト教の表書きの書き方
キリスト教の中でもカトリックとプロテスタントで表書きの書き方が違うので注意しましょう。
カトリックの場合の表書きは「御ミサ料」や「御花料」と記入するのが一般的です。
また、カトリックは「御霊前」を使用することも可能です。
プロテスタントの場合の表書きは「御花料」や「献花料」・「弔慰料」と記入します。
カトリックとは違いプロテスタントでは「御霊前」はマナー違反なので注意しましょう。
香典の金額の書き方
香典袋の書き方の決まりは表書きだけでなく、金額の書き方でも沢山の決まりがあります。
縦書きの場合は旧字体で
香典袋の金額は旧字体で記入するのが一般的ですが、縦書きの場合のみとなります。
香典袋の仕様によっては横書きのものもあるので、注意しましょう。
金額の前には「金」を使い、金額後には「圓」を記入しましょう。
包んだ金額が3千円の場合は「金参仟圓」5千円の場合は「金五仟圓」1万円の場合は「金壱萬圓」と記入します。
人によっては語尾に「也」と書く場合もありますが、必須ではありません。
旧字体で書く理由としては、包んだ金額を改ざんできないようにしているからです。
横書きの場合は算用数字
横書きの場合は旧字体ではなく、算用数字を記入します。
金額の前には「金」や「¥」を使い、金額の後には「円」または「ー」を付記します。
この時3桁毎にカンマ「,」を使うことで効率が良く改ざんを防止することができます。
例えば、包んだ金額が3千円の場合は「金3,000円」と記入します。
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香典の名前の書き方
香典での名前の書き方は個人で書く場合と、連名で書く場合や様々な書き方があります。
名前の書き方を詳しく説明していきます。
フルネームで書く
個人で香典を出す場合は、水引の下にフルネームで書きます。
故人と仕事先での関係がある場合は、右肩部分に会社名や部署名を記入しましょう。
連名で出す場合
連名で出す場合は立場や関係性によっても書く位置が変わってきます。
会社での立場や上下関係なども左右してくるので、詳しく説明していきます。
夫婦で出す場合
夫婦で出す場合は水引の下、中心に夫のフルネームを記入しましょう。
左横には妻の名前のみ記載します。
故人に結婚の報告をしていない場合は、中袋に旧姓を書くなどと工夫が必要です。
夫婦以外の2人で出す場合
会社の仲間や、その他の人と2人で出す場合は左などに避けずに中心に並べて記入します。
この時に一緒に出す相手が上司や部下など上下関係がある場合は、中心に目上の人を記入し、左に避けて自分の名前を記入しましょう。
3人で出す場合
3人で出す場合も、上下関係のない相手と出す場合はどちらの中心に並べてに書きます。
上司や部下などの上下関係がある場合は、中心に目上の上司の名前を記入しましょう。
上司の次の立場の人は左横に、その次も左横に並べて記入していきます。
4人以上で出す場合
4人以上で出す場合は、基本的に代表者の名前を水引の下に記入します。
または、「○○一同」と書きます。
代表の名前を書いた場合には「他3名」などと記入します。
香典袋の中には、全員分の氏名・住所を記した紙を同封しておきます。
この時、代表者の方は上司や目上の方を選びましょう。
旧姓で書く場合
故人に結婚を伝えていない場合や、その他の理由で旧姓を書きたい場合、中央に現在の名前を記入します。
その横に一段低く旧姓を記すのが一般的です。
故人や親族が旧姓しか知らない場合は、葬儀中にトラブルになることもあるので旧姓を一緒に書きましょう。
香典の住所の書き方
住所は基本的には中袋裏の左端付近に記入します。
中袋がない場合は、外袋の裏面に記入すると親族の方が分かりやすいです。
住所は縦書きで郵便番号から書き、番地や号室などは漢数字を使いましょう。
香典袋に専用の住所欄が設置されている場合はそちらに記入しましょう。
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香典の包み方
香典は表書きなどの書き方だけでなく、中に入れるお金の包み方もマナーがあります。
故人や親族の方へ失礼にあたることもあるので、しっかりと覚えときましょう。
新札は避ける
葬儀では一般的に新札を避けることがマナーとなっています。
新札を用意していることで、事前に亡くなるのを予想していた、不幸がくることを待っていたと考えられて不吉とされています。
手元に新札しかない場合は、自分で折り目を付けるなどして使用しましょう。
お札の向きは揃える
葬儀の際だけでなく、封筒や袋にお札を複数枚入れる場合はお札の向きを揃えましょう。
お札は裏向きに入れる
お札は中袋を表にした状態で、お札を裏向きにいれることがマナーです。
お札の肖像が裏になっていることで故人へのお悔やみや悲しみの気持ちを表しています。
香典の渡し方
葬儀に行く際に香典はふくさに包むことが一般的です。
受付の方や親族に渡す際もマナーや礼儀があるので紹介します。
ふくさから取り出して渡す
ふくさには折り畳んで使うものと、挟んで使うものの2種類があります。
どちらに香典を包む際も、香典は表向きにしましょう。
葬儀で渡す場合はふくさから取り出し、両手を添えて丁寧に香典を渡すことが大事です。
袱紗の包み方は以下の図を参考にしてください。
お悔やみの言葉を添えながら渡す
お悔やみの言葉を添えて渡すことで、親族の方に故人を想う気持ちが分かります。
「この度はまことにご愁傷様でした。」と簡潔に済ませましょう。
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葬儀に包む香典の相場
葬儀に包む香典の相場は関係性であったり、差出人の年代によって金額も変わってきます。
具体的にどのくらいの額となるのか目安を解説しますので事前に確認し、準備しておきましょう。
身内の葬儀で包む香典の相場
身内の場合、血縁関係が近くなりますので、香典の相場が高くなります。
差出人の関係性ごとに解説していきますが、自分が喪主となる場合や葬儀費用を負担する場合には香典は不要となりますので、注意しましょう。
親の葬儀で包む香典の相場
差出人が20代の場合は3万円~10万円、30代もしくは40代以上あれば5万円~10万円が相場となります。
祖父母の葬儀で包む香典の相場
差出人が20代もしくは30代の場合は1万円~3万円、40代以上あれば3万円~5万円が相場となります。
配偶者の親の葬儀で包む香典の相場
差出人が20代の場合は3万円~10万円、30代もしくは40代以上あれば5万円~10万円が相場となります。
配偶者の祖父母の葬儀で包む香典の相場
差出人が20代もしくは30代の場合は1万円~3万円、40代以上あれば3万円~5万円が相場となります。
兄弟姉妹の葬儀で包む香典の相場
差出人が20代の場合は3万円~5万円、30代もしくは40代以上の場合は5万円が相場となります。
配偶者の兄弟姉妹の葬儀で包む香典の相場
差出人が20代の場合は3万円~5万円、30代もしくは40代以上の場合は5万円が相場となります。
その他の親戚の葬儀で包む香典の相場
差出人が20代もしくは30代の場合は5000円~1万円、40代以上あれば1万円~2万円が相場となります。
身内以外の葬儀で包む香典の相場
身内以外の香典の相場もここからご紹介しますが、あくまでも参考として解説をしていきます。
事前にどのくらい香典を包むのか、葬儀に出席する人に事前に確認しておくのがベストであることを踏まえたうえで、確認しておきましょう。
友人・知人の葬儀で包む香典の相場
差出人が20代の場合5000円、30代以上の場合は5000円~1万円が相場となります。
近所の人の葬儀で包む香典の相場
近所の人へ包む香典の場合差出人の年代に問わず5000円未満が相場となることが多いようです。
会社関係者の葬儀で包む香典の相場
差出人が20代の場合は5000円、30代の場合は5000円~1万円、40代以上であれば1万円が相場となります。
スポンサーリンクよくある質問
Q:香典袋にはなんて書く?
A:表書きには「御仏前」「御霊前」と書き、その下に氏名を書きます。
中袋がある場合は中袋の表面に香典の金額、裏面に氏名・電話番号・郵便番号を書きます。
Q:香典袋は薄墨と濃墨どっちで書くの?
A:表書きは薄墨で書いて、中袋や裏書きは濃墨で書きます。
Q:香典袋の金額の書き方は?
A:漢数字の旧字体で書きます
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香典の書き方のまとめ
いかがでしたでしょうか?
ここまで香典に関する情報や、書き方などを中心にお伝えしてきました。
- 外袋は表書きと名前を書き、中袋は金額と住所を書く
- 宗教ごとに表書きは異なるが、「御霊前」や「御仏前」は広く使える
- 金額は旧字体で記入し、名前は水引の下にフルネームで書く
- 香典はふくさで包み、お悔やみの言葉を添えて渡す
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。
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