お葬式
喪中はがきの後に香典を頂いたら?香典返しと挨拶状の文例を解説
更新日:2022.05.15 公開日:2021.11.15

記事のポイントを先取り!
- 香典返しは忌明け後におくる
- 香典返しには挨拶状をつける
- 香典返しの品は消え物が最適
身内に不幸があった場合、お付き合いのある方に対して年末に喪中はがきを送るのが一般的です。
喪中はがきで故人の死を知った方場合、後から香典を下さる際の対応はどのようにしたらいいのでしょうか。
この記事では、喪中はがき送付後にいただいた香典の対応や、香典返しに添える挨拶状の書き方を解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
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喪中はがきとは
喪中はがきは、喪中のために新年の挨拶を遠慮する旨を伝えるために送る書状です。
普段から年賀状のやり取りをしている方や、毎年のように年始の挨拶に伺っている方に送ります。
先方が年賀状を準備する前に届く必要があるため、遅くとも12月初旬には届くように送るのがマナーです。
スポンサーリンク喪中はがきを出した後に香典を頂いた場合

喪中はがきを送付すると、故人の死を知った方から香典をいただく場合もあります。
こういったケースでは、通常の香典返しとは少し違った対応が必要です。
早めに香典返しをする
通夜・葬儀で香典を頂いた方には、四十九日の法要を済ませて忌が明けてから香典返しを送ります。
しかし、喪中はがきで故人の死を知った方から香典を頂いた場合、その時点で忌が明けていれば早めの対応が必要です。
喪中はがき送付後に香典が届いた場合は、取り急ぎ電話などでお礼を伝えてから、早めに香典返しを送ります。
忌中であれば忌明け後にお返しをする
喪中はがき送付後にお香典を頂いた場合でも、その時点で忌中の場合は、忌明けを待って対応すべきです。
香典返しは忌明けの報告も兼ねているので、忌明け後に香典返しを送ります。
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香典返しの挨拶状の書き方

香典返しに添える挨拶状は、通常の手紙とは書き方が異なるため注意が必要です。
また喪中はがき送付後に香典が届いた場合は、さらに配慮が必要となります。
注意点
本来、香典返しは先方のお宅に伺って、挨拶とともにお渡しするものでした。
しかし近年では、香典返しの品に挨拶状を添えて郵送する方が多いようです。
香典返しに添える挨拶状は正式な文書なので、書き方にも決まりごとがあります。
挨拶状を書く際の注意点について、以下にご紹介します。
故人の名前
挨拶状に故人の名前を記載する際には「亡父 〇〇」「故 〇〇儀」などと書くのが一般的です。
季節の挨拶は不要
香典返しの挨拶状には、季節の挨拶を入れる必要はないとされています。
また頭語と結語を入れる場合は、正しい組み合わせで頭語・結語の両方を入れるのがマナーです。
頭語が謹啓であれば結語は謹言や謹白、拝啓であれば敬具など正しい組み合わせがあります。
句読点を入れない
正式な挨拶状は、句読点を入れずに書くのがマナーとされています。
句読点の歴史はまだ浅く、長文を読みやすくするために明治時代に制定されたと言われています。
そういった事情から目上の方に送る書状に句読点を使うのは、かえって失礼にあたるとされています。
また弔事が滞りなく済むように文章が途切れる句読点を使わないなど、諸説あるようです。
記載する項目
香典返しの挨拶状には、必ず記載すべき項目がいくつかありますので、以下にご紹介します。
- 頭語(謹啓、拝啓など)
- 会葬やお香典に対するお礼の言葉
- 忌明けの法要を無事に済ませたことの報告
- 香典返しの品を送ったお知らせ
- 本来であれば直接伺うべきところを、郵送で済ませることに対するお詫び
- 結語(謹白や敬具など)
- 忌明け法要の日付
- 差出人(喪主)の名前
頭語や結語は、挨拶状に絶対に必要な物ではありませんが、入れるのが一般的とされています。
また日付については日まで入れる必要はないとされているので、月だけを書けば問題ありません。
文例
通常の香典返しに添える挨拶状には、無事に忌明けを迎えた報告の文言を入れます。
しかし、喪中はがきで故人の死を知った方からの香典は、忌が明けてから届くこともあります。
喪中はがき送付後に香典が届いた場合、香典返しの挨拶状には忌明けの報告は入れない方がよいでしょう。
さまざまな状況ごとの挨拶状の文例を、以下にご紹介します。
忌明け前にお香典が届いた場合の文例
拝啓
先般 (続柄)(俗名) 永眠に際しましてはご多用の中にもかかわらずご会葬を賜り
かつご丁重なるご厚志を賜り 厚く御礼申し上げます
おかげをもちまして 本日四十九日の法要を滞りなく済ませることができました
つきましては供養のしるしまでに心ばかりの品をお届け致しましたので
何卒ご受納くださいませ
本来であれば拝眉の上御礼申し上げるべきところ
略儀ながら書中にてご挨拶申し上げます
敬具
令和〇年〇月
喪主 (差出人の氏名)
上記の文例は仏式の場合の文例となりますが、神式やキリスト教式でも内容に大きな違いはありません。
神式の場合は上記文例の永眠を帰幽、四十九日の法要を五十日祭とするのが一般的です。
またキリスト教式の場合は、カトリックとプロテスタントで用語が異なります。
上記文例の永眠を、カトリックでは帰天、プロテスタントでは昇天とすれば問題ありません。
忌明け後にお香典が届いた場合の文例
謹啓
このたびはご丁重なるご厚志を賜り 誠にありがたく厚く御礼申し上げます
ご芳志の程 ありがたく(故人の名前)の仏前に供えさせていただきました
つきましては供養のしるしまでに心ばかりの品をお届けしますので
何卒ご受納いただけますようお願い申し上げます
本来であれば拝謁のうえ御礼申し上げるべきとは存じますが
失礼ながら書中をもってご挨拶申し上げます
敬白
令和〇年〇月
喪主 (差出人の氏名)
頭語と結語を省略すると柔らかい印象の文面にすることもできます。
頭語と結語を入れない場合の文例
このたびはお心のこもった御香料をいただき 誠にありがとうございました
ありがたく(故人の名前)の仏前に供えさせていただきました
つきましては供養のしるしまでに心ばかりの品をお届けいたしました
どうぞお納めくださいますよう お願い申し上げます
お目にかかり親しく御礼を申し上げるべきところ書面にて失礼とは存じますが
御礼かたがたご挨拶申し上げます
令和〇年〇月
喪主 (差出人の氏名)
頭語と結語を省略すると柔らかい印象の文面にすることもできます。
香典返しを贈る相手がごく親しい方の場合は、上記文例のように頭語と結語を省略しても問題ないでしょう。
香典返しの品物の選び方

通常の贈り物と異なり、香典返しには相応しい品物を選ぶ必要があります。
消え物を送るのが一般的
香典返しは弔事に関わるものなので「不幸が続かないように」という意味から、あとに残らないものを選びます。
日持ちするお菓子や海苔、お茶などの食品、洗剤や石鹸などの日用品がよく選ばれます。
一方で、肉や魚などの生臭ものや、慶事に使われる鰹節や昆布、お酒などの嗜好品は避けるべきです。
香典返しに選べる品物は限られていますので、同じようなものばかりになりがちです。
また先方の好みがわからない場合は、贈る品物を選ぶのも難しくなります。
そのため最近では、香典返しを受け取った方が好きなものを選べるカタログギフトを贈る方も多いようです。
カタログギフトは贈り先に金額が分かりにくく、先方の好みを気にする必要もありません。
また香典返しではタブーとされる肉や魚なども、贈った相手が選ぶのは問題ないとされています。
こういった事情から、今ではカタログギフトも香典返しの定番となっているようです。
3分の1から半分程度の値段のものを返す
一般的な香典返しの金額相場は、頂いた金額の半分から1/3ほどとされています。
ただし高額の香典をいただいた場合は、遺族への援助という意味もあります。
相場にこだわる必要はありません。
最近では葬儀の際に引き出物を渡すことで、香典返しの代わりとするケースも増えているようです。
こういった場合も高額の香典をいただいた方には、改めて香典返しを贈るとよいでしょう。
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香典返しを辞退された場合

香典をいただいた場合、遺族は故人に成り代わって香典返しを贈るのが一般的です。
しかし中には、香典返しを辞退される方も少なからずいらっしゃいます。
こういった場合、遺族はどう対応すべきなのでしょうか。
ご厚意として受け取る
基本的に、香典をいただいた方には、忌が明けてから香典返しを贈るのがマナーです。
特に辞退の申し出がない場合は、忌明けの報告を兼ねて香典返しを贈りましょう。
しかし、香典返しの辞退を申し出られた方に対しては、ご厚意として受け取るのが礼儀です。
香典返しを辞退される主な理由は、遺族に負担をかけたくないという思いやりでしょう。
喪中はがきで故人の死を知った方の中には、香典返しの必要がないよう配慮される方もいらっしゃいます。
あえて現金ではなく、お線香やお花など遺族の負担にならない品物を贈るケースも多いようです。
また、さまざまな事情から香典返しを辞退される方もいらっしゃいます。
公職に就いている方や公的な組織に所属している方は、法的な理由から香典返しを辞退されることも多いようです。
遺族の心理的負担を軽くするための配慮から、連名で香典を出す方もいらっしゃいます。
香典返しを辞退された方に対しては、基本的に香典返しを贈るのは控えた方がよいでしょう。
お礼状を送る
香典返しを辞退された場合、ご厚意に甘えたものの、やはり何かお礼をしたいと感じる方も多いかと思います。
こういった場合は、四十九日の法要後に忌明けの報告を兼ねてお礼状を送るとよいでしょう。
お礼状の文例
お礼状も挨拶状と同様に、正式な書式にしたがって書く必要があります。
参考までに、お礼状の文例を以下にご紹介します。
謹啓
御尊家一同様に於かれましては 御清祥に御過ごしのことと存じます
先般 (故人名)葬儀に際しましてご多忙中にもかかわらずご会葬を賜り
かつご丁重なる御弔意を賜り 厚く御礼申し上げます
お蔭をもちまして 四十九日の法要を滞りなく営むことができました
本来であれば拝眉のうえ御礼申し上げるべきところ 略儀ながら書中にて御挨拶申し上げます
なお 返礼不要とのお心遣い誠にありがたく 心より感謝申し上げます
御厚志を仏前に報告し 故人の供養とさせていただきたいと存じます
今後とも変わらぬ御厚誼のほど何卒宜しくお願い申し上げます
敬具
令和〇年◯月
(喪主の氏名)
上記の文例は、忌中にお香典をいただいた場合のお礼状の文例となります。
忌明け後にお香典をいただいた場合は、お礼状についても忌明け報告の文言は省略したほうがよいでしょう。
香典返しの挨拶状の文例まとめ

ここまで喪中はがき送付後に香典が届いた場合の対応や、香典返しの情報などを中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 喪中はがき送付後に香典が届いた場合、忌が明けていれば早めに対応する
- 香典返しに添える挨拶状は、正式な書式で句読点を使わず書く
- 香典返しには、後に残らないものやカタログギフトが最適
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

唐沢 淳(からさわ じゅん)
経歴
業界経歴10年以上。大手プロバイダーで終活事業に携わる。葬儀の現場でお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから大人数の葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとにも数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、ユーザー目線でのサービス構築を目指す。
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