閉じる

法事法要

弔慰金と香典の違いは?気になる死亡退職金との違いも調査

更新日:2022.06.11

香典

袱紗での香典の包み方

記事のポイントを先取り!

  • 弔慰金は故人の功労に報いるもの
  • 香典は霊前に供えるもの
  • 公的な弔慰金は手続きが必要

社員や家族に不幸があった場合、会社から弔慰金と香典が支給されます。
しかし、弔慰金と香典の違いを知っている人は少ないのではないでしょうか。

そこでこの記事では、弔慰金と香典の違いについて詳しく説明していきます。
死亡退職金との違いについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

都道府県一覧から葬儀場を探す

こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。

  1. 弔慰金とは
  2. 弔慰金と香典の違い
  3. 死亡退職金と弔慰金との違い
  4. 弔慰金を受け取るのに必要な手続きは?
  5. 弔慰金と香典まとめ
スポンサーリンク

弔慰金とは

弔慰金とは、社員やその家族が死亡した時に会社から支払われるお金です。
会社に対する社員のこれまでの貢献が認められたものです。
弔慰金には会社以外でも、自治体が災害などで亡くなった人のために支払うものもあります

弔慰金の金額は、勤続年数や会社によっても違ってきます
会社の場合、1年以上勤務した社員でなければ支給されないといった給付条件がある所が多いようです。
条件を満たしていれば、社員の家族が死亡した場合は「家族弔慰金」が支払われます。

スポンサーリンク

弔慰金と香典の違い

弔慰金と香典はお金を支給するという点では共通ですが、その意味合いや受け取るタイミングが異なっています。
意味合いとしては、弔慰金の場合は「福利厚生」としてのものであり、香典の場合は葬儀代に関わる費用の支援です。

弔慰金は故人を弔い、遺族を慰めるもので会社の福利厚生の一環であり、遺族の生活費の足しとなります。
一方、香典の場合は葬儀の当日に持参され、故人に供されるものです。
遺族の葬儀に関わる費用の支援をすることが目的です。

支給されるタイミングは、弔慰金は葬儀後に、香典の場合は葬儀当日になります。
つまり、弔慰金の場合は遺族が精神的にも肉体的にも落ち着いたころに支給されるというわけです。
香典の場合は葬儀の当日、受付でお渡しすることになります。

弔慰金は企業が遺族に渡すもの

弔慰金は行政機関から支給されるものもあります。

災害弔慰金

災害で被害を受けた場合に支給されるものです。
具体的な支給の割合は、国が2分の1、都道府県が4分の1、市町村が4分の1となります。
また、災害弔慰金は生計維持者が死亡の場合は500万円、その他の人が死亡の場合は250万円が支給されます

国会議員の遺族への弔慰金

在職中の国会議員が死亡した場合、16カ月分の給料相当額が支給されます
職務中に亡くなった場合はさらに4カ月分の給料相当額が追加となります。

戦没者遺族への弔慰金

この弔慰金は昭和27年に戦没者遺族への支給について定められました。

その後昭和40年には、受給資格がある人に対して特別弔慰金が追加支給されました。

国籍離脱した戦没者遺族への弔慰金

戦後、日本国籍から離れたため恩給の受給ができなかった朝鮮人および台湾人日本兵などの遺族に対して支給されるものになります。

香典は主に葬儀の参列者が渡すもの

会社から香典が出る場合は、葬儀に参列する人が持参することが多いです。

香典の外袋には、表面の上段に「表書き」を書きます。

香典袋に書く時には、薄墨(うすずみ)と筆を使って書くようにしましょう。

表書きは宗教によって違いますが、宗教がわからない場合や無宗教の場合は、「御霊前(ごれいぜん)」とすると良いでしょう。

ただし、浄土真宗では「御霊前」は使用しないので注意が必要です。
香典袋の表面の下段の中央に代表者名を、右側に会社名や団体名を記入します

そして、現金を無地の中袋に入れ、不祝儀袋に包んで水引をかけます。

水引は、金額によって銀色や黒白あるいは黄白から選択しましょう。

香典に使うお札は新札を避けるようにし、新札しかない場合は折り目を入れるようにしましょう。

みんなが選んだ法事法要の電話相談

みんなが選んだ法事法要では葬儀や法事法要のご相談に対応しております。 お悩みにある方はご相談ください。

category_3_block_title_img
専門相談員が丁寧に対応します
24時間365日無料相談

0120-33-3737

電話をかける

telIcon
平均よりも低額!
5万円からご案内!
葬儀の宗教者手配
平均よりも低額!
4万円からご案内!
法事法要の宗教者手配

死亡退職金と弔慰金との違い

死亡退職金と弔慰金との違いはどのような点があるのでしょうか。

死亡退職金について

弔慰金も死亡退職金も、会社の従業員が死亡した時に遺族に支給するものです。
しかし、弔慰金は故人の功労に報いるためのものという意味合いがあります。

一方、死亡退職金は生きていれば受け取ることができた退職金に相当するものです。
そのため、死亡退職金は遺族の生活を保障するためのものと言えるでしょう。

税金面での違い

税務面での違いを見てみましょう。

支給する会社は、弔慰金も死亡退職金も原則として損金算入することが可能です。

しかし、いずれも損金算入ができるのは社会通念上認められる金額の範囲です。

弔慰金の場合は、損金算入できる金額は死亡した原因が勤務中であるか勤務外であるかで違ってきます。

勤務中の場合は、死亡時の賞与を除く月額給与の36カ月分までです。

勤務外の場合は、死亡時の賞与を除く月額給与の6カ月分までです。

一方、受け取る遺族側は弔慰金の場合は基本的に全額が相続税非課税となります。

ただし、非課税限度額を超えた場合は課税されることになります。

死亡退職金の場合は、法定相続人1人につき500万円までが相続税非課税となります。

弔慰金と死亡退職金の違いが不明確な場合は、全額が死亡退職金とみなされます。

この場合は、相続税の課税対象となる場合がありますので要注意です。

スポンサーリンク

弔慰金を受け取るのに必要な手続きは?

弔慰金を受け取るのに必要な手続きはどのようにすればいいのでしょうか。

遺族であれば手続きはない

弔慰金を受け取る場合、遺族であれば特に必要な手続きはありません

申請も、所属部署の上司や担当者が代理で行うことがほとんどです。

ただし、家族が死亡した場合の死亡弔慰金の申請は、社員である本人が行うこともあるでしょう。

死亡弔慰金の支給は、振込の場合は、給与が振り込まれていた口座に振り込まれるのが一般的です。

また、現金の場合は、封書に「弔慰金」と書いて渡されることが多いです。

弔慰金が高額の場合は「目録」が渡され、後日社員の口座に振り込まれます。

支給されるタイミングは、いずれも葬儀が終わり遺族が落ち着いた頃が多いようです。

とはいえ、葬儀に駆けつけた会社関係の人が持参することもありうるでしょう。

弔慰金を受け取ったら、香典と分けて保管するようにしましょう。

なぜなら、死亡弔慰金は香典とは違ってお返しをする必要がないからです。

手続きが必要な場合とは

公的な死亡弔慰金を受ける場合は、遺族が市町村などの自治体に申請する必要があります。

なぜなら、弔慰金の支給要件に該当しているのかの審査、あるいは被害の程度を確認して支給額を決定する必要があるからです。

例えば自然災害の場合は、生計維持者が死亡したのか、その他の方が死亡したのかによっても支給額は変わってきます。
また、住居が全壊したのか、半壊したのかなどによっても変わってくるのです。

自治体によっては、申請書と合わせて死亡届の提出が必要になる場合もあります
最寄りの当該自治体に確認しましょう。
例えばある自治体の場合の例として、災害障害見舞金の支給申請には、次の書類を最寄りの自治体へ提出する必要があります。

  • 災害弔慰金支給申請書
  • 死亡した市民の死亡地における自治体の長が発行する罹災証明書あるいはこれに類する書類
  • 戸籍あるいは除籍謄本または遺族であることを証明する書類(死亡した者の遺族が市内に住んでいない場合のみ必要です。)

みんなが選んだ法事法要の電話相談

みんなが選んだ法事法要では葬儀や法事法要のご相談に対応しております。 お悩みにある方はご相談ください。

category_3_block_title_img
専門相談員が丁寧に対応します
24時間365日無料相談

0120-33-3737

電話をかける

telIcon
平均よりも低額!
5万円からご案内!
葬儀の宗教者手配
平均よりも低額!
4万円からご案内!
法事法要の宗教者手配

弔慰金と香典まとめ

キーボードの上に載っている「ま」「と」「め」と書かれた積み木

ここまで、弔慰金と香典についてその意味などを詳しく解説してきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 弔慰金は故人を弔い遺族を慰めるために渡し、香典は故人の霊前に供えるもの
  • 弔慰金は故人の功労に報いるためのものだが、死亡退職金は遺族の生活保障のため
  • 遺族の場合は弔慰金の手続きは不要だが公的な弔慰金の場合は申請が必要

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

スポンサーリンク

都道府県一覧から葬儀場を探す

こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。

監修者

評価員(たなか)

田中 大敬(たなか ひろたか)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。

法事法要の関連記事

コラム一覧へ

あなたにぴったりのお墓を診断!

色々種類があってわからない.

お墓選びで後悔したくない.

diagnosis_woman_img

最短30秒で診断

葬儀・お葬式を地域から探す

みんなが選んだお葬式は葬儀場・葬儀社をご案内/