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法事法要

50日祭とは?意味や流れをマナーとともにわかりやすく解説!

更新日:2023.11.21

回忌

記事のポイントを先取り!

  • 50日祭とは命日の50日目に行われる神道の儀式
  • 50日祭の香典は玉串料という
  • 50日祭のお布施は祭祀料と呼ぶ

日本の宗教である神道にはさまざまな儀式がありますが、50日祭についてご存知でしょうか。
関係者の50日祭に招かれた場合、当日に行う儀式について知っておくことが大切です。

そこでこの記事では、50日祭の流れについて詳しく説明していきます。

この機会に、50日祭に参列する際のマナーも覚えておきましょう。
神道の作法であるしのび手についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。


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  1. 50日祭とは
  2. 50日祭の準備とマナー
  3. 50日祭の流れ
  4. 50日祭に参列する際のマナー
  5. 50日祭以外の儀式
  6. 50日祭では「しのび手」を行う?
  7. よくある質問
  8. 50日祭のまとめ
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50日祭とは

50日祭とは神道において執り行われる儀式のひとつで、仏教の四十九日法要にあたり、亡くなった故人とその家庭のために行われます。
仏式では、葬儀・告別式の後に7日ごとに法要が行われ、四十九日法要で忌明けとなります。
一方、神道では葬儀の後10日ごとに儀式が行われ、50日祭で忌明けとなります。

50日祭の意味

50日祭には、故人を家の守り神として迎えるために行う意味があります。
神道では、亡くなった人の御霊(みたま)が50日祭で用意された祖霊舎(それいしゃ)という祭壇に移されます。

50日祭を無事に終えることは、神道において遺族の忌明けとされる意味もあるようです。

50日祭の数え方

50日祭のタイミングは故人の死から50日目に行う儀式ですが、確認するための数え方があります。
神道では人が亡くなってから50日祭までいくつかの儀式を経ることになります。

葬儀の翌日に翌日祭命日から10日目に10日祭、それ以降10日ごとに20日祭30日祭40日祭が行われます。

これらの儀式は霊祭と呼ばれ、定期的に行われます。

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50日祭の準備とマナー

50日祭を控えているご家庭は、事前にさまざまな準備をする必要があります。
また50日祭の準備は、神道の決まりに準じたマナーに沿ったものでなければなりません。

神官と日程調整

50日祭で儀式を行うためには神官を招かなければなりません。
そのため、まずは神官と50日祭の日程調整を優先的に行いましょう。

親族などの参列者の都合を考慮して、週末に前倒しして50日祭の日取りを設定するご家庭も多く見られます。

会食の手配

50日祭で集まった参列者とともに会食を行う場合は、会食の手配が必要です。
招待する参列者のおおよその人数と日時、食事内容などを会食会場に連絡します。

予約の際は、最終的な会食の人数をいつまでに決めればよいかも合わせて確認しましょう。

案内状の手配

50日祭に招待する方への案内状は、1ヶ月前くらいから用意して郵送します。
案内状には50日祭への参加・不参加の連絡がもらえるように、返信用はがきをつけておきましょう。

案内状の内容は、日時と会場、参加不参加の連絡についてと、神葬祭(お葬式)へ来ていただいたことへのお礼を書きます。

家族のみで行うことも可能

亡くなった方が、霊体からご家庭の守護神に代わられる節目となる50日祭には、以前は親族や友人、知人を大勢招いて行われてきました。


近年では、親せきを呼ばずに家族だけで行いたいという希望も増えており、葬儀の日に繰り上げて一緒に塔婆を頂戴するというケースも出てきました。


ただ、50日祭は最も大きな節目の一つでもあるため、どうしても家族だけで行いたいという場合、本家や親せきの方と相談し、説明をして納得をいただく必要もあります。

祭祀料の準備

祭祀料(さいしりょう)とは神官に渡すお金のことで、仏教のお布施にあたります。
50日祭単独であれば35万円、納骨も同時に行う場合は57万円程度が相場です。

祭祀料の表書きには御祭祀料もしくは御礼と書くのがマナーです。

祭壇を設置

50日祭で使う祭壇が必要な場合は、準備するのがマナーです。
八本の足がついた棚に白い布を敷いて遺骨や遺影を置きます

霊璽(れいじ)という仏教での位牌と、榊を立てる榊立てと榊も用意しましょう。
祭壇はネットでのレンタルでも取扱いがありますので、自分での準備が難しければセットでレンタルするとよいでしょう。

50日祭のお礼・香典返し

仏式の49日と同様に、50日祭でも参列してくださった方に感謝の気持ちを込め、返礼品を用意し、お渡しするのが礼儀です。


返礼品の相場は、香典の3割から半額相当とされています。


引き出物としては、お菓子やお茶、コーヒーセット、洗剤、タオルセットといった使いきりのものや日常的に使っているものが多く選ばれています。

引き出物の準備

50日祭に参列者を招待する場合は、引き出物も用意しましょう。
引き出物には、食べたり使ったりして失くなる食べ物や洗剤類が定番です。

納骨を行うなら

納骨を行う場合は、埋葬許可証のほか、骨壺やお供え物が必要となります。

埋葬地の管理者への連絡に加え、石材店とも打ち合わせをしておきましょう。

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50日祭の流れ

日本では、多くの家庭が仏式の葬儀や法要を行うため、神道の儀式に不慣れな方も多いと思います。
50日祭を執り行う遺族はもちろんのこと、参列する立場の方も当日の流れを事前に把握しておくことが重要です。

合祀祭(ごうしさい)

合祀際とは仮霊舎に宿っている故人の御霊を祖霊舎に移す儀式のことです
元々は50日祭後に行われてましたが、現在では50日祭当日もしくは前倒しで行われることが多いようです。

献饌(けんせん)

献饌とは、故人へのお供えとして墓前や祭壇へ、用意したお供え物を捧げることです。
献饌では海産物や、生前故人が好んでいたものがお供えされます。

参列者が献饌を用意する場合もありますが、代わりに御供物料として現金を包むことが増えています。

祝詞奏上(のりとそうじょう)

祝詞奏上とは、仏教でいうところのお経を読むことです。
神道の儀式では神官による祝詞奏上が行われ、神霊の徳を讃える文章を唱えます。

玉串奉奠(たまぐしほうてん)

玉串奉奠とは、玉串という捧げ物を祭壇へ捧げる儀式で、仏教の焼香にあたります。
玉串は榊に白い紙を結び付けたもので、参列者が順番に祭壇へ捧げます。

直会(なおらい)

直会とは祭壇へ捧げた神様へのお供え物を儀式の後に参列者全員で食べる会食のことです。
神様に捧げたお供え物は神の力が分け与えられ、絆が結ばれるとされています。

また直会には、会食の席で故人の思い出などを参列者で語り合う場としての意味もあります。

納骨(のうこつ)

50日祭の時点でお墓が用意されており、遺骨も手元にある場合に納骨が行われます。

清祓いの儀(きよはらいのぎ)

清祓いの儀は50日祭の終わりを意味し、遺族の忌明けのタイミングでもあります。
故人の死後から清祓いの儀までは、祖霊舎は白い紙で封じられています。

具体的な儀式の内容は、遺族が白い紙を取ることで祖霊舎を開放するのです。

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50日祭に参列する際のマナー

50日祭に招待された場合、最低限おさえておくべきマナーがあります。

玉串料を持参する

玉串料とは仏教の香典にあたり、表書きを「御玉串料」や「弔慰金」と書いて現金を包みます。
玉串料は白無地の封筒を用意して、仏教の葬儀の香典と同じように薄墨で表書きなどを書きます。

玉串料の50日祭の相場は3~5万円です。

仏教やキリスト教に使われる、蓮の花や十字架などの印刷がされている封筒は相応しくありませんので注意して下さい。

服装のマナー

50日祭に参列する際の服装は、仏教の四十九日法要と基本的に同じです。

男性

基本的には黒系のスーツに白いワイシャツネクタイや靴ベルトは黒で統一します。
派手な腕時計やアクセサリーは相応しくありませんので、外して参列しましょう。

女性

女性も基本的には黒系のワンピースやスーツで参列するとよいでしょう。
ハンカチは白色で地味なものを、バッグやストッキングなどは黒色で揃えます。

男性と同様にアクセサリーは地味な色合いのシンプルなデザインのもので、最低限にとどめておきましょう。

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50日祭以外の儀式

一般的なお葬式のことを神道では神葬祭しんそうさい)と呼びます。

神葬祭から50日祭までは10日ごとに霊祭があり、その後は100日祭・1年祭・3年祭・5年祭・10年祭・50年祭と儀式が続きます。

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50日祭では「しのび手」を行う?


仏教に対して、神道にもさまざまな作法やしきたりがありますが、世間では神道は仏教ほど一般的ではありません。
そのため、神道の50日祭や神葬祭に招かれ、初めて参列する場合には最低限の作法を知っておきたいものです。

神道の霊祭のひとつである50日祭では「しのび手」という作法を使います。
本記事の最後に、しのび手の解説と50日祭でのしのび手のやり方について紹介します。

50日祭や神葬祭など、神道の儀式に参列する際の参考にしてください。

「しのび手」とは

しのび手とは神道の儀式で行う拍手の種類のひとつで音を出さずに手を合わせるという特徴があります

神道では玉串奉奠で祭壇に玉串を捧げる際に、二礼二拍手一礼(にれいにはくしゅいちれい)を行います。
二礼二拍手一礼は文字通り2回の礼、次に2回の拍手、最後に一礼を行う作法です。

この二拍手の際に、音を立てないしのび手を使うケースがあります。

50日祭での「しのび手」

神道の儀式すべてにおいてしのび手を使うわけではありません。
しのび手を使う条件は、神葬祭から50日祭の終わりまでとされています。

そのため神葬祭や50日祭、その間に行われる10日祭や20日祭などでも基本的にしのび手が使われます。
50日祭の最後に遺族の代表が、しのび手ではなく普通に音を立てて神棚に拍手をしたら忌明けの合図となります。

その後はしのび手を使わずに、通常の拍手をすることができます。
ただし神道の中でも、地域や神社ごとに作法が異なるケースもあるので注意が必要です。

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よくある質問

Q:50日祭の香典は包む?

A:神道の玉串料が仏教の香典に相当します。
玉串料の相場は3~5万円です。

Q:50日祭のお布施の相場は?

A:神道では祭祀料が仏教のお布施にあたります。
50日祭の祭祀料の相場は3~5万円です。

Q:50日祭はいつやるの?

A:50日祭は故人の死後50日目に行います。
神道の50日祭は仏教の四十九日にあたります。

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50日祭のまとめ

キーボードの上に載っている「ま」「と」「め」と書かれた積み木

ここまで50日祭についての情報や、50日祭の儀式について中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 50日祭とは命日の50日目に行われる神道の儀式
  • 50日祭は神道における忌明けのタイミング
  • 神葬祭から50日祭の終わりまでは、しのび手を行う

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(たなか)

田中 大敬(たなか ひろたか)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。

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